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ただしそれが存在している場所は、月の北極地方だそうです。
但しも何も自転している星でずっと日が当たっている可能性のある場所は自転軸とその周辺だけでしょ?あたりまえじゃん。
いやいや、なぜ引用箇所に「極付近」ではなく「北極地方」と、北極に限定して書いてあるのか考えてみるといいでしょう。あと、角度とか。
わずか1.5度だとしても、地軸傾斜角がある以上は太陽との位置関係によって白夜や極夜(いくら自転しても日が昇らない、白夜と反対の現象)が起こります。月の軸傾斜角1.5度、月の平均半径1737km(極半径を使いたいところですが見つけられず。たぶん結果は1%も変わらないでしょう)で計算すると、極を中心とした半径約45kmの範囲で極夜が起こるということがわかります。これでは「一日中、もしかしたら一年中日差しが途絶えることがなく」とはいかないですよね。
でも、極付近に突出して高い山とかクレータの縁とかがあれば、その頂上からは極夜の時でも太陽を望めるかもしれません。仮に月が完全な球体であって、その極点に塔を建てて太陽を望もうとした場合、必要な塔の高さはどれぐらいなのか。次の式で求められます...読みにくいかな。軸傾斜角のコサインとって、その逆数から1引いて、半径を掛けてます。
(必要な高さ)=(半径)×((1/cos(軸傾斜角))- 1 )
計算してみると約595mと、意外と低いですね。かろうじて白夜や極夜が起こる、極点から45kmの地点では最大3度隠れることになり、約2397m必要になります。月のピレネー山脈 [wikipedia.org]の標高が約2200mだそうですから、現実味はあるけど「あたりまえじゃん」と言い切れるほどではないですね。
写真解析の結果、極夜期でも太陽光に照らされている場所を北極付近に見つけたかもしれない(南極付近では見つけられなかった)、上記標高の条件を都合よく満たす場所かもしれない...というのが今回の話でしょう。Natureの記事やタレコミではさらっと流してるけど、まったく触れてないわけでもないですよ。
# 公転周期と自転周期が同じ場合とか、天王星とかを挙げるんもいいけど、その前にストーリーの補足説明してもええやん。
それなら面白い発見だと思うのですが、タレコミやリンク先を見ても「夏」って書いてあります。地軸がわずかでも傾いていれば、夏の間に極地が白夜になるのは当然のことで、なにが面白い発見なのかよくわかりません。
ごめんなさい、私の前のコメントのご指摘の部分は書きすぎでした。記事の訳文を引用しましょう。
研究者達は、およそ28地球日の間続く月の1日の間に撮影された月の北極の一連の写真を重ね合わせ、絶えず日の光に照らされている領域を捜し求めました。 Peary crater(ピアリー・クレーター)の縁に有る一握りのスポットが、月の1日の間ずっと明るく照らし出されていた、そして、それらの地域には一年中光が当たっているかもしれない、とBusseyの研究チームは「Nature」誌で報告しています。(略) (略)月は地球が太陽を周回している軌道面に対してより直立的な状態を持っています。その傾きはわずか1.5度でしか有りません。科学者達はこの事実によって、月の特定の峰では一年中日の光が残るかもしれないと考えるようになりました。 Busseyの研究チームは、月の夏の間の北極について分析を行いました。その時期には、その地域は太陽の方に傾いています。彼等は、その地域が月の冬の間光に照らされたまま残るかどうか確かめるために、その時期の北極の画像か、その領域の地形のより正確な地図を必要とするでしょう。
研究者達は、およそ28地球日の間続く月の1日の間に撮影された月の北極の一連の写真を重ね合わせ、絶えず日の光に照らされている領域を捜し求めました。
Peary crater(ピアリー・クレーター)の縁に有る一握りのスポットが、月の1日の間ずっと明るく照らし出されていた、そして、それらの地域には一年中光が当たっているかもしれない、とBusseyの研究チームは「Nature」誌で報告しています。(略)
(略)月は地球が太陽を周回している軌道面に対してより直立的な状態を持っています。その傾きはわずか1.5度でしか有りません。科学者達はこの事実によって、月の特定の峰では一年中日の光が残るかもしれないと考えるようになりました。
Busseyの研究チームは、月の夏の間の北極について分析を行いました。その時期には、その地域は太陽の方に傾いています。彼等は、その地域が月の冬の間光に照らされたまま残るかどうか確かめるために、その時期の北極の画像か、その領域の地形のより正確な地図を必要とするでしょう。
「夏の写真を分析した結果、冬でも太陽光に照らされると推測される」ということです。「日が沈まない理屈」は私が書いたのであってると思いますよ。
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家
ただし? (スコア:0)
Re:ただし? (スコア:3, すばらしい洞察)
Re:ただし? (スコア:2, 参考になる)
天王星 [wikipedia.org]ではそうとも限りませんぜ、ダンナ(w
M-FalconSky (暑いか寒い)
Re:ただし? (スコア:1)
その場合、一年中昼の地帯ができるとも書いていたかと。
ながい urlを ベタではるやつが またでたか! (スコア:1)
Re:ただし? (スコア:0)
野暮を楽しむ人生を送りましょうや。
Re:ただし? (スコア:1)
いるのではないかと思います。
Re:ただし? (スコア:1, 参考になる)
恒星との距離が短い超高速公転惑星とか、超低速自転惑星とか。
すでに同一面ばかり向けている可能性のある惑星候補が見つかった
とか出てませんでしたっけ。
軸傾斜角と標高 (スコア:1)
いやいや、なぜ引用箇所に「極付近」ではなく「北極地方」と、北極に限定して書いてあるのか考えてみるといいでしょう。あと、角度とか。
わずか1.5度だとしても、地軸傾斜角がある以上は太陽との位置関係によって白夜や極夜(いくら自転しても日が昇らない、白夜と反対の現象)が起こります。月の軸傾斜角1.5度、月の平均半径1737km(極半径を使いたいところですが見つけられず。たぶん結果は1%も変わらないでしょう)で計算すると、極を中心とした半径約45kmの範囲で極夜が起こるということがわかります。これでは「一日中、もしかしたら一年中日差しが途絶えることがなく」とはいかないですよね。
でも、極付近に突出して高い山とかクレータの縁とかがあれば、その頂上からは極夜の時でも太陽を望めるかもしれません。仮に月が完全な球体であって、その極点に塔を建てて太陽を望もうとした場合、必要な塔の高さはどれぐらいなのか。次の式で求められます...読みにくいかな。軸傾斜角のコサインとって、その逆数から1引いて、半径を掛けてます。
(必要な高さ)=(半径)×((1/cos(軸傾斜角))- 1 )
計算してみると約595mと、意外と低いですね。かろうじて白夜や極夜が起こる、極点から45kmの地点では最大3度隠れることになり、約2397m必要になります。月のピレネー山脈 [wikipedia.org]の標高が約2200mだそうですから、現実味はあるけど「あたりまえじゃん」と言い切れるほどではないですね。
写真解析の結果、極夜期でも太陽光に照らされている場所を北極付近に見つけたかもしれない(南極付近では見つけられなかった)、上記標高の条件を都合よく満たす場所かもしれない...というのが今回の話でしょう。Natureの記事やタレコミではさらっと流してるけど、まったく触れてないわけでもないですよ。
# 公転周期と自転周期が同じ場合とか、天王星とかを挙げるんもいいけど、その前にストーリーの補足説明してもええやん。
Re:軸傾斜角と標高 (スコア:0)
それなら面白い発見だと思うのですが、タレコミやリンク先を見ても「夏」って書いてあります。地軸がわずかでも傾いていれば、夏の間に極地が白夜になるのは当然のことで、なにが面白い発見なのかよくわかりません。
Re:軸傾斜角と標高 (スコア:2, 参考になる)
ごめんなさい、私の前のコメントのご指摘の部分は書きすぎでした。記事の訳文を引用しましょう。
「夏の写真を分析した結果、冬でも太陽光に照らされると推測される」ということです。「日が沈まない理屈」は私が書いたのであってると思いますよ。