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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike
某旧帝大大学院生態学系研究室の現状 (スコア:1)
ちなみに私、現在博士後期課程の1年目です。
1. 学生は雑用をやらされる?
ありません。あってもバイト代が出ます。
2. 学生は教官の代わりに研究をやる?
研究室によりますがうちでは教官は自分の研究は全て本人(と共同研究者)でやってます。おそらく学生の研究を教官が手伝うことの方が遥かに多いでしょう。
3. 学生が論文ゴーストライターをやる?
一切ありません。私の知っている範囲で、教官が書いた本人からfirst authorを奪った事例は聞いたことがありません。むしろ逆に、研究はしたけど論文をなかなか本人が書かないので仕方なく教官が書いてやったという事例はよく聞きます。その場合、first authorが教官になるのは当然だと私は思いますが、学生をfirst authorにして投稿したという話の方が多いような気がします。
4. 研究テーマは一方的に与えられる?
研究室によりますがうちでは本人がやりたい研究が教官の指導できる範囲だと認識されれば許されます。ただしあまりお金のかかる研究は不可になることもあります。研究費を獲ってきているのは教官ですから仕方ありません。研究室によってはその研究室のプロジェクトの馬車馬にされることはあり得ますが、その方がむしろ良いことも十分にあるでしょう。それは利点と欠点をよく考えて自己の責任の下に研究室を選べばいいだけのこと。
5. 研究費はどうなる?
私の場合、全部研究室の研究費から出ています。言わば私は研究上はヒモみたいなものです。教官は言い方は悪いですが金蔓です。大学に納めている学費より遥かに多くの金額を毎年消費しているでしょう。
といった感じですね。おそらくマクロな生態学・進化生物学系の研究室では総じて似たような傾向があると思います。
個人的にはOD問題、PD問題、OPD問題なんてものは問題ではないというのが私の見解。そりゃ当事者としては就職口は多くして欲しいけど、自分が官僚や政治家の立場だったらやらないことを彼らに求めようとは思わない。夢破れる人が出るのは宇宙飛行士もプロ野球選手もアイドルも博士も同じ。問題は、博士は夢を叶えても待遇・環境が良くないことにあると思う。大学の教官・研究所の研究官はもっと厚遇されるべきではないでしょうか。研究費はともかくとして給料は明らかに安すぎるでしょう。
大学の独法化とも関連して事務職が減らされて教官が事務をやらされているなんて笑えない現状では本来の教育・研究に割けるリソースが減る、それももう一つの問題。
平均給与も事務職も減らすことで不足する予算の中で研究職を増やしているんでしょうけどねぇ・・・。
ちなみに就職の方ですが、修士で就職の方は専門にこだわらなければほぼ問題無いですね。博士だと厳しいです。研究職・教職以外では環境コンサルとか環境省レンジャーとかが多いですね。
以上、今更ながらの長文失礼。