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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者
ExpressionはPhotoshopでもIllustratorでもない (スコア:5, 参考になる)
Expressionは従来の図形的な絵ではなく、自然な絵を描くためのドローソフトでして、位置付けとしてはPhotoshopに対するPainterがIllustratorに対するExpressionに当ります。
ですのでIllustratorや、増してやCADのような正確な作図をしようとするとちょっと力不足ですが、それはPainterでフォトレタッチをしようとするようなもんです。同様にプロレベルの印刷に必要な機能も持ってはいません(今回カラーマネージメントが追加されたようですが)。
また、通常のラスターイメージを描く機能は今回追加された、いわばおまけみたいなものなので、その点を差して洗練されていないというのもやや早計です。
Expressionの特徴はスケルタルストロークという、図形をブラシとして使う機能にあります。現在ではIllustratorなどでも同様の機能がありますが、ExpressionではIllustratorよりも柔軟な制御が可能となっていますし、Illustratorにあるようなブラシに使えるオブジェクトの制限もありません。
似たようなコンセプトのソフトとしてREAL DRAW [mediachance.com]というソフトがあります。ただ、Expressionが水彩や油絵風の絵をターゲットにしているのに対してREAD DRAWは写真的な絵をターゲットとしています。
これらのソフトの肝はグラフィックスの構造化にあります。従来のラスターグラフィックスは紙に絵を描く方法をそのままコンピューターに取り入れたものです。そのような元では結局紙の絵の制約をそのまま引きずってしまいます。
しかし、絵を構造化することによって積極的にコンピューターを利用し、絵に対して直感的な操作ができるようになります。例えばここをもうちょっと曲げたいとか服の裾の飾りを変えたいと思ってもラスターグラフィックスでは消して描き直すしかできません。しかしベクターグラフィックスではそのようなことは簡単に行うことができます。
これを利用したのがflashで、flashも絵を構造化することによってアニメーションの作成を簡単で直感的なものにしています。
グラフィックスの構造化という点では現在3Dグラフィックスが大変進んでいます。しかし人間は3次元だけでなく2次元としても物を認識していますので2次元的な絵の需要も無くなりません。そのような分野での構造化を行うのがこれらのドローソフトになります。
現在絵を描くということは大変敷居の高いものとなっています。しかしその何割かは単純な技巧によるものです。その部分をコンピューターがサポートすることによって多くの人が気軽に絵を描けるようになり、プロも細かい技法に囚われずに自由な発想で絵を作ることができるようになるはずです。例えば現在ワープロソフトを使うことによって細かいレイアウトなどを考えずに簡単に綺麗な文章が作れます。音楽も従来では作るのに大変な設備と技術と手間が必要だったものが、個人で簡単に作れるようになっています。ベクターグラフィックスはそのような革新を絵に対してもたらす可能性を秘めているのです。
現在Expressionを見てもIllustratorを見てもREAL DRAWを見ても構造化という点では不満が多くあります。また、3DCGがアニメーションやゲームのため構造化の需要が高く、技巧的な部分があまりにも難解で煩雑でコンピューターのサポート無しではやってられないというのと比べ、2Dの世界は積極的にコンピューターのサポートを使おうという動きは大変鈍いものとなっています。しかし、ベクターグラフィックスは大きな可能性を秘めたものであり、なにかのきっかけがあれば大きく花開くはずです。
Re:ExpressionはPhotoshopでもIllustratorでもない (スコア:0)
でも、もうちょっとコンパクトにしてほしかった。
Re:ExpressionはPhotoshopでもIllustratorでもない (スコア:1)
Re:ExpressionはPhotoshopでもIllustratorでもない (スコア:0)
なんですが、「タッチ」のある線を自由に「編集」出来る事で
工夫次第で非常に楽しい絵が描けます。
惜しむらくは、このソフトだけで完結する。といった使い方に
するには色々と細かな制限が引っかかるため、他のツールとの
組み合わせで、絵を完成させていくものだと捉える人が多いよ
うです