12. What is your opinion on PC-BSD and OpenSolaris?
How's your cooperation --if any--
with OpenBSD & NetBSD these days?
John Baldwin:
PC-BSD:
It's great to see someone taking FreeBSD and extending
it to be even more friendly to desktop end-users.
OpenSolaris:
No opinion as of yet; haven't had time to look at it.
*BSD: FreeBSD recently imported if_bridge(4)
from NetBSD and dhclient(8) from OpenBSD
so we certainly have no problem taking code
from our sibling projects.
I'm not as familiar with any code going in the other
direction as I really only have the time and brain
capacity to focus on one open source operating system.
Robert N M Watson:
Sun has a long history of innovative
operating system work, and it's really great
to see them starting to get parts of Solaris
out under an open source license.
Sun has obviously long depended on and interacted
with the open source community,
and their ability to work this through
Sun Legal is impressive :-).
An interesting question for Sun will be whether
they can build a community around OpenSolaris
that extends beyond Sun-employed developers
in the same way that Apple has started to see
success in building a community around Darwin.
A point I was reminded of recently by Mike Smith at
Apple is that there are really two things we mean by open source:
we mean the licensing/distribution of software,
but also the community that is built around it.
Key to the success of an open source project is
both of these elements,
and creating and maintaining that community requires
easily as much investment as the software
development itself.
However, once achieved,
the pay-offs for everyone involved can be huge.
With respect to other open source projects
-- FreeBSD remains both a large producer
and consumer of open source,
generating open source foundations for many
other open source projects,
as well as consuming the output of many other
open source projects.
In the closed source world,
competition is a powerful force for change,
as it is in the open source world. However,
in open source world,
the opportunities for collaboration and cooperation
are far greater than in the closed source world,
so we have the opportunity to share
ideas and code much more easily,
and as a result benefit from that exchange.
A point that is sometimes lost when the
"Open Source Community" and "Open Source Software Stacks"
are discussed is the importance of both
competition and cooperation in its success.
Open source makes possible a market place of ideas
and the incarnation of those ideas in source code.
We're all better off for the existence of many competing
(and cooperating) software projects,
and let's hope we never move away from
a world where that is the case.
Robert N M Watson: Sun には革新的な OS 作品の長い歴史があるので、
Solaris の各部がオープンソース・ライセンスのもとに提供され始めたことは
本当にすごいと思います。Sun は確かに長いあいだオープンソース・コミュニティ
に依存し相互作用してきましたし、こうしたことを Sun Legal を通しておこなう
能力は見事なものです :-) 。Sun に関する興味深い疑問の一つは、「OpenSolaris
の周囲にコミュニティを造ることができるか」、しかも「Apple が Darwin
コミュニティで成功しつつあるように、Sun もコミュニティで社員の開発者を超えた
さらなる発展を見ることができるか」というものです。
Apple の Mike Smith が最近思い出させてくれた点があります。それは、我々が
オープンソースと言うとき、実は二つの事柄を意味しているのだという点です。
すなわち、ソフトウェアのライセンスや配布という意味と、その周辺で形成される
コミュニティという意味です。オープンソース・プロジェクト成功のカギは、
その両方にあります。そして、コミュニティを造り出して保守するために
ソフトウェア開発そのものと同じほどの投資が必要になることは珍しくありません。
しかし、そうしたコミュニティをいったん手に入れてしまえば、その全員に対する
見返りはとても大きくなり得ます。
Robert N M Watson:
SunにはOS製品を革新してきた長い歴史があり、オープンソースライセンスの元でSolarisの各部を公開するというのは非常にすばらしいことです。長年、Sunがオープンソースコミュニティーからの恩恵を受けてきたこと、SunとOSSコミュニティーが互いに影響を与えあってきたことは明らかで、[Sunが]Sun Legal を通じてそれを行う能力には感銘を受けます:-)。DarwinプロジェクトにおいてAppleが成功しつつあるのと同様に、OpenSolarisプロジェクトにおいても、コミュニティを形成してSunの開発陣[の開発能力]を拡張できるかどうか、興味深いところです。
この間Apple社でMike Smith に言われて再認識したことですが、オープンソース[という言葉]には2つの意味があります。ソフトウェアのライセンスやディストリビューションを指すこともありますが、プロジェクトに関わるコミュニティを指すこともあります。
オープンソースプロジェクトの成否にはその両方が鍵となり、コミュニティを作り上げ維持してゆくためには、ソフトウェア開発[への貢献]と同じくらい[コミュニティへの]投資が必要になることがよくあります。
とはいえ、いったんコミュニティができあがってしまうと、参加者全員からの[投資に対する]配当は莫大なものになりえます。
12. What is your opinion on PC-BSD and ... (スコア:1)
How's your cooperation --if any--
with OpenBSD & NetBSD these days?
John Baldwin:
PC-BSD:
It's great to see someone taking FreeBSD and extending
it to be even more friendly to desktop end-users.
OpenSolaris:
No opinion as of yet; haven't had time to look at it.
*BSD: FreeBSD recently imported if_bridge(4)
from NetBSD and dhclient(8) from OpenBSD
so we certainly have no problem taking code
from our sibling projects.
I'm not as familiar with any code going in the other
direction as I really only have the time and brain
capacity to focus on one open source operating system.
Robert N M Watson:
Sun has a long history of innovative
operating system work, and it's really great
to see them starting to get parts of Solaris
out under an open source license.
Sun has obviously long depended on and interacted
with the open source community,
and their ability to work this through
Sun Legal is impressive :-).
An interesting question for Sun will be whether
they can build a community around OpenSolaris
that extends beyond Sun-employed developers
in the same way that Apple has started to see
success in building a community around Darwin.
A point I was reminded of recently by Mike Smith at
Apple is that there are really two things we mean by open source:
we mean the licensing/distribution of software,
but also the community that is built around it.
Key to the success of an open source project is
both of these elements,
and creating and maintaining that community requires
easily as much investment as the software
development itself.
However, once achieved,
the pay-offs for everyone involved can be huge.
With respect to other open source projects
-- FreeBSD remains both a large producer
and consumer of open source,
generating open source foundations for many
other open source projects,
as well as consuming the output of many other
open source projects.
In the closed source world,
competition is a powerful force for change,
as it is in the open source world. However,
in open source world,
the opportunities for collaboration and cooperation
are far greater than in the closed source world,
so we have the opportunity to share
ideas and code much more easily,
and as a result benefit from that exchange.
A point that is sometimes lost when the
"Open Source Community" and "Open Source Software Stacks"
are discussed is the importance of both
competition and cooperation in its success.
Open source makes possible a market place of ideas
and the incarnation of those ideas in source code.
We're all better off for the existence of many competing
(and cooperating) software projects,
and let's hope we never move away from
a world where that is the case.
Re:12. What is your opinion on PC-BSD and ... (スコア:1)
===
12. PC-BSD と OpenSolaris に関する意見をお聞かせください。
また、最近は OpenBSD や NetBSD とどのように協力しているのですか。
John Baldwin:
Robert N M Watson: Sun には革新的な OS 作品の長い歴史があるので、
Solaris の各部がオープンソース・ライセンスのもとに提供され始めたことは
本当にすごいと思います。Sun は確かに長いあいだオープンソース・コミュニティ
に依存し相互作用してきましたし、こうしたことを Sun Legal を通しておこなう
能力は見事なものです :-) 。Sun に関する興味深い疑問の一つは、「OpenSolaris
の周囲にコミュニティを造ることができるか」、しかも「Apple が Darwin
コミュニティで成功しつつあるように、Sun もコミュニティで社員の開発者を超えた
さらなる発展を見ることができるか」というものです。
Apple の Mike Smith が最近思い出させてくれた点があります。それは、我々が
オープンソースと言うとき、実は二つの事柄を意味しているのだという点です。
すなわち、ソフトウェアのライセンスや配布という意味と、その周辺で形成される
コミュニティという意味です。オープンソース・プロジェクト成功のカギは、
その両方にあります。そして、コミュニティを造り出して保守するために
ソフトウェア開発そのものと同じほどの投資が必要になることは珍しくありません。
しかし、そうしたコミュニティをいったん手に入れてしまえば、その全員に対する
見返りはとても大きくなり得ます。
他のオープンソース・プロジェクトに関することで言うと、FreeBSD というのは
オープンソースの大手生産者であり、かつ消費者でもあります。たくさんのオープン
ソース・プロジェクトに対して基盤を作り出してきたのと同時に、たくさんのオープン
ソース・プロジェクトから成果をいただいているのです。クローズドソースの世界では
競争が変化をもたらす力となりますが、オープンソースでも同じことは言えます。
ただ、オープンソースの世界では共同作業や協力の機会が非常に多いので、
クローズドソースの世界よりもずっと容易にアイディアやコードを共有する機会が
開かれ、その結果として利益が互いに取りかわされるのです。「オープンソース・
コミュニティ」や「オープンソース・ソフトウェア・スタック」について議論
される際に見失うことが多いポイントは、競争と協力が成功に大きく関わってくると
いう点です。オープンソースはアイディアの市場を可能にしますし、そうした
アイディアの具体化を (ソースコードの中で) 可能にします。我々は皆、数々の競合
(および協働) プロジェクトが存在するおかげでうまくやっていけているのです。
いつまでもこの世界から出てゆかなくてすむようにと願おうではありませんか。
===
(最後のほうはよく理解できませんでした。)
あらら (スコア:1)
=====
12. PC-BSDとOpenSolarisについてどうお考えですか?
最近のOpenBSDやNetBSDとの連携(もしあれば)についてはいかがですか?
John Baldwin:
PC-BSD:
FreeBSDを拡張して、デスクトップとして利用するエンドユーザーがより使いやすいものにしようとする人がいるのはすばらしいことです。
OpenSolaris:
まだOpenSolarisを見ていないのでなんとも言えません。
*BSD:
FreeBSDは最近、NetBSDからif_bridge(4)を、OpenBSDからdhclient(8)をインポートしました。他の*BSDプロジェクトからのコード移植には何の問題もありません。時間的にも能力的にもひとつのオープンソースOSプロジェクトに集中するだけで精一杯なので、他の方面で開発されているコードについてはあまりよくわかりません。
Robert N M Watson:
SunにはOS製品を革新してきた長い歴史があり、オープンソースライセンスの元でSolarisの各部を公開するというのは非常にすばらしいことです。長年、Sunがオープンソースコミュニティーからの恩恵を受けてきたこと、SunとOSSコミュニティーが互いに影響を与えあってきたことは明らかで、[Sunが]Sun Legal を通じてそれを行う能力には感銘を受けます:-)。DarwinプロジェクトにおいてAppleが成功しつつあるのと同様に、OpenSolarisプロジェクトにおいても、コミュニティを形成してSunの開発陣[の開発能力]を拡張できるかどうか、興味深いところです。
この間Apple社でMike Smith に言われて再認識したことですが、オープンソース[という言葉]には2つの意味があります。ソフトウェアのライセンスやディストリビューションを指すこともありますが、プロジェクトに関わるコミュニティを指すこともあります。
オープンソースプロジェクトの成否にはその両方が鍵となり、コミュニティを作り上げ維持してゆくためには、ソフトウェア開発[への貢献]と同じくらい[コミュニティへの]投資が必要になることがよくあります。
とはいえ、いったんコミュニティができあがってしまうと、参加者全員からの[投資に対する]配当は莫大なものになりえます。
他のオープンソースプロジェクトについて。以前から、FreeBSDはオープンソースの開発者としてだけでなく利用者[consumer]としても大規模で、他のさまざまなオープンソースプロジェクトの成果を利用[consuming]するだけでなく、他のプロジェクトのためにオープンソース基金を作っています。
クローズドソースの世界での競争は変革への強力な推進力になっており、それはオープンソースの世界にもあてはまります。しかし、オープンソースの世界では協調の機会がクローズドソースの世界と比べてはるかに多く、そのためアイデアやコードを[クローズドソースの場合と比べ]より容易に共有でき、交流の成果も[実際に]あがっています。
「オープンソースコミュニティ」とか「オープンソースソフトウェアスタック」について議論する際に、成功には競争と強調の両方が重要であることを忘れてしまうことがあります。
オープンソースはアイデアのマーケット化[多数の人がアイデアを持ち寄る場を作る、ということだと思う]と[持ち寄った]アイデアのソースコード化を実現しします。
競争相手(と協調相手)のソフトウェアプロジェクトがあるから私たちの進歩もあるわけで、そういうことが実現できる世の中をなくしてしまわないよう心に期しましょう。
=====
ながら作業でやったので変なトコあるかも。
yp
Re:あらら (スコア:1)
私としては YOUPohwa さんの訳のほうが読みやすくて理解しやすいので、こっちをプッシュします。
「言われて再認識した」とか「そういうことが実現できる世の中を
なくしてしまわないよう心に期しましょう」とか、うまいですねえ。
白状するとともに感謝 (スコア:1)
yp