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紀伊國屋書店、専門家の書評を掲載するブログを開始」記事へのコメント

  • by Anonymous Coward on 2005年07月30日 11時09分 (#774491)

    専門家は悪口は書けないでしょうねぇ。

    専門書の場合、著者も評者も同じ分野に属しています。とくに学術書の場合、同じ学会に属していて、お互い顔見知りだったりするでしょう。実際、陰でボロボロにいっている本であっても、書評を頼まれた場合、あたりさわりのない褒め言葉を書くのが普通。良心的な人は、そもそも書評を引き受けないでしょうが、実社会のしがらみもあって、引き受けざるをえないこともあります。本当の意見は、文章の端々に、それとなく、匂わすことができる程度。

    誰が書評を書いているか、というのはある種の規準になりえます。ちゃんとした人が書評を引き受けるということは、著者もそれなりにちゃんとしていることが多いでしょう。ただ、肩書きの立派な人がちゃんとしているとはかぎらないのが問題。

    ブログサイドで専門家を選ぶとしても、匿名で書いてもらえば、それなりの効果は期待できます。しかし、狭い世界の場合、文体や書いてある内容で、誰が書いたかかなり正確にわかるのも事実。(それに、批判的な書評は、そもそも、本屋さんのサイトでは無理。)

    学術論文の査読レポートは、完全匿名ですが、これとて、100パーセントの匿名性は確保できません。査読レポートを読むと、誰が書いたかわかることはしばしばあります。その分野の専門家が世界に20人くらいしかいないケースだと、そもそも、ほとんど全員顔見知りだし。とかく、同業者の評価はむずかしい。

    • by ame-shor (28081) on 2005年07月30日 16時47分 (#774618) 日記
      これって新刊の本だけを対象にした書評なのかな?
      専門家やプロの小説家が好きな本ベスト10ってな書評してくれたら、”おもしろそうやな”って買ってしまいそうなんだけど。
      # 辛口より甘口が好き
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    • by Anonymous Coward on 2005年07月30日 11時40分 (#774502)
      徹底抗戦!文士の森 [amazon.co.jp]
      ドン・キホーテの「論争」 [amazon.co.jp]
      お薦めです。

      > 匿名で書いてもらえば、それなりの効果は期待できます。
      匿名にかこつける馬鹿は自称「専門家」にもいるので、期待できません :P
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    • 学術論文の査読の場合、編集者には査読者の正体がはっきりわかっています。変な査読は編集者からの信頼を失います。編集者もたいてい同業者なので、信頼を失うと査読者にとっては打撃です。これが査読者への抑止力になっています。

      匿名が確保されれば本音を書くというものではありません。

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      • オフトピですが。

        おっしゃるように編集者の信頼を失いたくなくて、ちゃんとした査読をしようというインセンティブはありますね。

        しかし、とんでもない査読レポートを書いて、編集者の信頼を失う査読者というのは、結構います。内容を理解せず、思いこみだけで"wrong"と断言するようなレポート。

        編集者(準編集者)は、自分が選んだ査読者なので、擁護せざるをえない。必死に擁護しながらも、編集者の語調から明らかに査読者がまち
    • >専門書の場合、著者も評者も同じ分野に属しています。とくに学術書の場合(ry

      専門家の書評を載せるとはあるが、書評の対象が自分の専門分野の専門書であるとは
      どこにも書いてないように思うんだがおれが見落としてるのかしらん。
      そんなレビューならば、そんなサイトに頼
      • >畑違いの分野の異なる立場
         ...という時点で素人に近い人であって、専門家ではないですよね。
         「ゲーム脳の恐怖」なんて本も、誰に書評を書かせるかで評価がずいぶん変わると思いますね。

         となると、Amazonとの違いは匿名性か否か位しかないようですが、いわゆる有名人が書評するならそれはそれなりに意味があるかも。
         ただし芸能人(アイドルとか)なんぞに頼んだら、ゴーストライターが書いてしまって、全然意味なかったりして。(芸能人もピンキリですがね)
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      • > おれとしては、専門家の立場で見た一般向け啓蒙書の評や、

        啓蒙書だって書くのは大抵その筋の人ですから、悪いことを書きにくい点では変わらないでしょう。

        > 畑違いの分野の異なる立場から見た評なんかの方に期待したいんだけど。

        畑違いの分野の書評を書かせるならわざわざ専門家を連れてくる必要はないのでは?
        • by Anonymous Coward on 2005年07月30日 16時32分 (#774617)
          タレコミにあるような新聞や雑誌の書評を読んだことはないですか? 定評がある雑誌や新聞の書評は,まさにジャーナリストや大学教授などの専門家が畑違いの分野の書評を書いているのですが.

          啓蒙書を評価するのに必要な専門知識は普通その領域の良書を10冊程度読めば身につくので,(超ひも理論などの最先端領域は別ですが),それに書評者自身の専門領域において培った分析能力を組み合わせれば,本好きにとってはためになる書評ができあがります. (これでも,一般人にとっては専門的すぎて,よく分からない場合もありますが.)

          専門家の書いた書籍を専門家同士で書評しても,普通の人には何の参考にもならないでしょう.(そもそも,普通の人には何が書いてあるかすら分からないのでは?)

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          • by Anonymous Coward on 2005年07月30日 18時33分 (#774654)
            新聞や雑誌の書評と同様ならば、専門家じゃなくて著名人(ないし肩書き付きの人)の書評というだけですね。わざわざ "専門家の" と銘打つからには何か新しい物をやるのかと思ったのですが。新聞や雑誌とちがって、必ずしも一般人向けにやる必要もないでしょうし。
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            • by Anonymous Coward
              アフェリエイト。

              最近、どこぞの小遣い稼ぎ本に影響されたblogの
              小学生に劣る感想文「~読んだ」リンクのおかげで
              ネット上で書評って言えるものは相対的に減った気ガス。
    • 専門家って何の専門家?
      元記事読んでも分からないんだけど.
      専門家じゃなくって有名人が書評書くだけなんだから,気にすること無いでしょ.
    • 専門家という言葉で専門書を想定し,学術雑誌に掲載される書評を想定したようですが,そもそも専門書のようなマーケットの限られた(普通の人は読まない)書籍を著名人にわざわざ原稿料を払って書評してもらうメリットが書店側にはどこにもありません.

      新聞や雑誌の書評のWeb版で,掲載されるのは一般書籍というところでしょう.

    • >専門家は悪口は書けないでしょうねぇ。

      嫌韓論なんかは、存在自体が無かった事にされていますからねぇ・・・。

にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー

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