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60年ぶりに理研のサイクロトロン図面が見つかる」記事へのコメント

  • by Anonymous Coward
    GHQはその価値を知っていたからあえて破壊したんでしょ。
    • この辺のことは、当時(サイクロトロンを所有していた)仁科研究室に所属していた田島英三先生(昔々、講義を受けたことがあるので、あえて「先生」とします)の「ある原子物理学者の生涯」(新人物往来社 1995年)が詳しいです。

      ただし、田島先生は「中性子散乱」という原爆に関係する研究をしていたにもかかわらず、「核エネルギー開発研究は軍の最高機密事項で、仁科先生もこのことに関しては必要な人にだけ必要な事項を述べるだけで」「私たちも気を廻して」(必要なこと以外は)「触れないようにしていた」とのことで、「日本の核エネルギー開発研究の全容を的確に知ることは今
      • 補足のような蛇足のようなコメントで恐縮ですが ^^、原爆開発の歴史のおさらいです。

        当時ウラン濃縮の方法として、サイクロトロンを使った電磁分離法の他に6弗化ウランを使う、気体拡散法、超遠心分離、熱拡散法が検討されていましたが、それぞれの方法は一長一短でした。
        結局アメリカが成功した方法は、まず気体拡散法で低濃縮ウランをつくり、これをさらに電磁分離法にかけて高濃縮ウランを得る、という方法でした。
        サイクロトロン(実際には濃縮専用機ですが)だけでは原爆の材料をつくるには収量が悪過ぎ、気体拡散法と組み合わせる必要があったのですが、そもそもサイクロトロンがないことにはそれに気付くこともできません。

        もう一つ、戦争突入直前に原爆の燃料としてウランの他にプルトニウムも使えそうだという予測がイギリスでされましたが、当時イギリスにはこれを実証できる設備がなく、実験で確かめられたのはアメリカで、サイクロトロンで重水素を加速して得られる中性子線をウランに当て、効率的にプルトニウムの試料をつくることに成功できたからです。
        ちなみに実際の長崎型原爆の燃料のプルトニウムの製造は、黒鉛炉を使って行われました。

        まとめると、サイクロトロンだけでは原爆はつくれないことは確かです。 しかしサイクロトロン無しでは、原爆の製造方法を確立することはできなかったでしょう。

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人生unstable -- あるハッカー

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