「FSFはLindowsに尋ねました、「ソースはどこにある?」」記事へのコメント

バイナリを配布していなければ

[Anonymous Coward]

問題ないわけで、このsneak previewがどのくらい公開と呼べるものだったかによりますな。たぶん名ばかりで完全公開だったんだろうけど。なんらかの形で対象を制限していればよかったかも。

しかし人様にお見せできないという気持ちはわかる。他人に見せる前にはコメントを入れたり、コメントアウトしたところを消したりしたいもんだ。

Re:バイナリを配布していなければ

[Dot.Zeile (1169)]

今Lindowsのサイト [lindows.com]へ行くと、「このsneak previewはLindows Insiderの一部の人にのみ公開されています。Insiderプログラムに参加したい人はsignupしてください。」と書いてあります。とはいえ、signupさえすれば（たぶん拒否されない）誰でも見ることが出来るわけで、公開同然と言えなくもない。でもftpにisoイメージが置いてある、っていう感じとは多分違うし、「公開」とは違うと言い張れないこともない。「Beta」と「Sneak Preview」では語感としてはかなり違うレベルではある…。

個人的には、LindowsはMicrosoftに喧嘩を売ってくれているとともに、Linuxを従来のユーザー層以外へ広める潜在力を秘めていると思うので、応援したいし、早期ソース公開のために何がしかのエネルギーを割くべきかといったら、それよりも完成度を高める方に使って欲しいと思います。そんなことには興味ない、GPL遵守こそが大事だ、という人を止めようとも思わないけど…。

Re:バイナリを配布していなければ

[rug (55)]

今Lindowsのサイトへ行くと、「このsneak previewはLindows Insiderの一部の人にのみ公開されています。Insiderプログラムに参加したい人はsignupしてください。」と書いてあります。とはいえ、signupさえすれば（たぶん拒否されない）誰でも見ることが出来るわけで、公開同然と言えなくもない。

今回の議論を見ていて思うのですが、「公開」という言葉を用いるから理解しにくくなっているのではないでしょうか。

GPLの要件を満たすには

• あなたが誰かにバイナリを頒布する場合には、その誰かに対して完全なソースコードが入手できることを保証する
• あなたは誰かが別の誰かにコピーを頒布することを妨げない

必要がありますが、ここで注意しなければならないのは、

• この「誰か」というのは必ずしも不特定多数とは限らない
• 「あなた」が「別の誰か」と契約を結んでいるわけではないので、「別の誰か」に対して「あなた」自身がソースコードを入手できることを保証する必要はない (それを保証する義務があるのは「誰か」)

ということですね。ちとややこしい表現になってしまいましたが。(^^;;

Re:バイナリを配布していなければ

[rug (55)]

• 「あなた」が「別の誰か」と契約を結んでいるわけではないので、「別の誰か」に対して「あなた」自身がソースコードを入手できることを保証する必要はない (それを保証する義務があるのは「誰か」)

これ違うわ。「別の誰か」ではなくて、「誰か」と契約関係にない「そのまた別の誰か」。すなわち本当の意味での第三者。

Re:バイナリを配布していなければ

[Dot.Zeile (1169)]

＞「公開」という言葉を用いるから理解しにくくなっているのではないでしょうか。

なるほど、そうですね。見失っていました。あくまで「あげた人」「もらった人」の間の関係ですよね。ただ、そういう一対一のやり取りの関係が基本なのだとしたら「もうちょっと完成度が上がったらソースあげるから、しばらく待って」っていう関係は許されないんですかね。「いや、GPLなのだから何が何でもソースを出せ、今すぐ出せ」と言われたら拒否する権利は…ないんだろうなあ…。

ここから先は妄想（＋多分、中途半端な理解に基づく誤解）ですけど、そうなるとあんまりおいそれと他人にソフトをあげられなくなるような気がしますね。開発したソフトがGPLになってしまうのは外部要因で割と簡単だけど、その結果開発した人にあまりに過大な負担を強いるようなライセンスなのであれば、GPLが普及すると、その負担に耐えられない状況にある人にはプログラムを作る権利がなくなっていくことになったりしないかなあ。考えすぎ？