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残念ながら、失敗は失敗以外にほかなりません。どうしてかといえば、当初設定した目標が(一部とは言えども)達成できていないからです。「目標」は「達成」するために立てるものなのですから。目標が達成できないのに「成功」と言うのは単なる自己満足でしかあり得ないのです。
JAXA は、サンプルリターンを含め多数の目標を設定してはやぶさのプロジェクトを進めてきたはずです。そして、目標を見合ったリソース(人的リソースや予算も含まれます)を見積、用意したはずです。
もし、「サンプル回収」という目標を設定していなかったら、プロジェクトとしては、そ
>JAXA は、サンプルリターンを含め多数の目標を設定してはやぶさのプロジェクトを進めてきたはずです。 >そして、目標を見合ったリソース(人的リソースや予算も含まれます)を見積、用意したはずです。
失礼ですが、この前提がおかしいので論旨に説得力を感じません。
この資料(PDF) [cao.go.jp]を見てください。いわゆる宇宙3機関統合絡みの資料ですが、3ページ目に世界各国の宇宙機関の予算を比較したグラフがあります。他の国は1999年度予算で、日本は2001年度の予算で作成されたグラフなのでやや公正さに欠けますが、ISAS(はやぶさの打ち上げは3機関統合前です)の予算の少なさは目を覆うばかりです。NASAはもちろん比較にもなりませんが、フランスやイタリアやドイツより少ない。イギリスよりはかろうじて上ですが、注釈にもあるように欧州の宇宙機関の予算は、実際の打ち上げ主体となっているESA [esa.int]への拠出金を除いた額なので、自前で打ち上げを行っていたISASの予算と直接比較するのは不公平でしょう。
研究機関であったISASは多くの研究テーマを持っており、ただでさえ少ない予算はそれぞれのテーマごとに細分化されざるを得ません。はやぶさミッションに多くの学術的・工学的目標が設定されたのは、ひとつのミッションに多くの研究テーマを内包することにより、少ない予算枠の中でひとつのミッションに可能な限り多くのリソースを投入する、という側面もあったのは否めないと思います。
しかも、打ち上げ手段であるM-Vロケットは1機70億円 [nikkeibp.co.jp]です。前述の予算枠(185億/年)を見れば、少数のテーマに対して毎回支出できる額ではありません。
つまり、ひとつのミッションに対し多数の目標が先に存在したわけではなく、手段や予算などの制約の中では、多くの目標をひとつのミッションに詰め込まざるを得なかったのです。事実、ISASの中には、はやぶさミッションに対し「こんな危険なミッションは実施するべきではない。失敗したら宇宙科学研究所が存在できなくなる」と言った人物もいたそうです [air-nifty.com]。
それでもそうさぜるを得なかった、その中で結果として世界各国から賞賛される成果を挙げたミッションを失敗と呼ぶことは私にはできません。少なくとも、掲げた複数の目標のうちのいくつかが達成されなかったことをもってミッション全体を失敗と呼ぶのであれば、ひとつのミッションにこれほど多くの目標を設定しなくても済むような予算をつけてからにすべきでしょう。
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人
興奮してる人もいるようだが (スコア:0, 荒らし)
到着までにボロボロ壊れてたのも…もっとも壊れてたのは海外調達した部材で国産部分は無事らしいけど。
でもオール国産にできなかったのも、開発するだけの金と技術がなかったわけで。
評価ゼロとは言わないけど、及第点をあげてよいものやら。
Re:興奮してる人もいるようだが (スコア:3, 参考になる)
これを見てください↓
http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/hayabusa/today.shtml#mission
そも、はやぶさの仕事は小惑星サンプルリターンだけではありません。
「工学実験探査衛星」の名のとおり、4つの工学実験(電気推進、自立制御、小天体からのサンプル回収、地球への再突入)が課せられています。
すでに現在の段階で、電気推進と自立制御に関しては十分な結果が得られてます。
故に、満点とは言えませんが、及第点に足らないとか成功とは言えないって言うのはおかしいかと。
さらに言えば、「成功」の定義ってなんですかね?
失敗から学び同じ失敗をしないように出来ても、それは失敗のままですか?
あるいは一度の成功に慢心し、次は失敗したとしてもそれは成功のままですか?
Re:興奮してる人もいるようだが (スコア:2, 興味深い)
残念ながら、失敗は失敗以外にほかなりません。どうしてかといえば、当初設定した目標が(一部とは言えども)達成できていないからです。「目標」は「達成」するために立てるものなのですから。目標が達成できないのに「成功」と言うのは単なる自己満足でしかあり得ないのです。
JAXA は、サンプルリターンを含め多数の目標を設定してはやぶさのプロジェクトを進めてきたはずです。そして、目標を見合ったリソース(人的リソースや予算も含まれます)を見積、用意したはずです。
もし、「サンプル回収」という目標を設定していなかったら、プロジェクトとしては、そ
リソースは足りてない (スコア:3, すばらしい洞察)
>JAXA は、サンプルリターンを含め多数の目標を設定してはやぶさのプロジェクトを進めてきたはずです。
>そして、目標を見合ったリソース(人的リソースや予算も含まれます)を見積、用意したはずです。
失礼ですが、この前提がおかしいので論旨に説得力を感じません。
この資料(PDF) [cao.go.jp]を見てください。いわゆる宇宙3機関統合絡みの資料ですが、3ページ目に世界各国の宇宙機関の予算を比較したグラフがあります。他の国は1999年度予算で、日本は2001年度の予算で作成されたグラフなのでやや公正さに欠けますが、ISAS(はやぶさの打ち上げは3機関統合前です)の予算の少なさは目を覆うばかりです。NASAはもちろん比較にもなりませんが、フランスやイタリアやドイツより少ない。イギリスよりはかろうじて上ですが、注釈にもあるように欧州の宇宙機関の予算は、実際の打ち上げ主体となっているESA [esa.int]への拠出金を除いた額なので、自前で打ち上げを行っていたISASの予算と直接比較するのは不公平でしょう。
研究機関であったISASは多くの研究テーマを持っており、ただでさえ少ない予算はそれぞれのテーマごとに細分化されざるを得ません。はやぶさミッションに多くの学術的・工学的目標が設定されたのは、ひとつのミッションに多くの研究テーマを内包することにより、少ない予算枠の中でひとつのミッションに可能な限り多くのリソースを投入する、という側面もあったのは否めないと思います。
しかも、打ち上げ手段であるM-Vロケットは1機70億円 [nikkeibp.co.jp]です。前述の予算枠(185億/年)を見れば、少数のテーマに対して毎回支出できる額ではありません。
つまり、ひとつのミッションに対し多数の目標が先に存在したわけではなく、手段や予算などの制約の中では、多くの目標をひとつのミッションに詰め込まざるを得なかったのです。事実、ISASの中には、はやぶさミッションに対し「こんな危険なミッションは実施するべきではない。失敗したら宇宙科学研究所が存在できなくなる」と言った人物もいたそうです [air-nifty.com]。
それでもそうさぜるを得なかった、その中で結果として世界各国から賞賛される成果を挙げたミッションを失敗と呼ぶことは私にはできません。少なくとも、掲げた複数の目標のうちのいくつかが達成されなかったことをもってミッション全体を失敗と呼ぶのであれば、ひとつのミッションにこれほど多くの目標を設定しなくても済むような予算をつけてからにすべきでしょう。
Re:リソースは足りてない (スコア:0)
さりとて身の丈にあった打ち上げ手段をつくるでもなく世界最大の固体燃料ロケットをつくり(でもペイロードはN-I/N-IIレベル)、
それで目標(とそれを研究している教授のイスの数)を削るでもなく全部詰め込んだミッションを策定し、
それで失敗した部分はただ失敗したのだと認めずに200点だ300点だと自ら点数を付け、
あげく(彼らが批判の矛先を向けている「無理解な人々」と同様に)事態を正視できない取り巻きどもを増やした、
そのようなISASのありようとそのやり方に「失敗」である部分が存在しているのではないですかそうですか。
もし/.の方々が、原子力/高速道路/ダム/防衛その他お役所仕事について「はやぶさ」と同様の手法で評価採点されるを見たら何て言うのでしょうか。
Re:リソースは足りてない (スコア:1, すばらしい洞察)
「原子力/高速道路/ダム/防衛その他お役所仕事について「はやぶさ」と同様の手法で」
物事を成し遂げようとしたなら、評価採点もはやぶさと同様であるべきでしょうし、私はそう評価しますが。
#防衛はまぁちょっと近いかも。もっと予算くれてやってもいい分野の一つです。
Re:リソースは足りてない (スコア:0)
それはすばらしいことですね!
原子力についてで言えば、画期的な、しかしリスクの高い実験をする際に、
最重要課題をクリアした上で追加のミッションをクリアするたびに加点するわけでしょう?
シチュエーションが違えば採点方式も変えざるを得ません。
リスクの高い最重要ミッションを成功させた上で、 追加ミッションがどれだけ出来るか、 というシチュエーションであれば、
例えそれが原子力/高速道路/ダム/防衛その他お役所仕事だろうと、 文句をいう謂れはありません!
# お役所がそのようなミッションを組むかは別ですが…
はやぶさにおける最重要ミッションである イオンエンジンの実地テストは成功しているわけです。
目的を勘違いすれば評価も的外れになるのはやむを得ませんが。