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Stableって古いって意味だっけ? -- Debian初級
H5N1型と型を特定するよりも、新型とした方がいい? (スコア:2, 興味深い)
型が特定して指定がされてから動くのでは被害も増える事だろう。
柔軟に対応出来ないものなのか?
ただ、感染ルートが判っているとそれなりの対処可能になるから、一歩
前進を良しとするべきなのかも。
Re:H5N1型と型を特定するよりも、新型とした方がいい? (スコア:5, 参考になる)
そういう意味で、今の段階でH5N1のHPAIを指定感染症にしておくのは、やはり万一に備えて「先手を打った」対応だと考えていいです。致死性は高いですが、ヒト→ヒト感染による流行のリスクはまだ低いわけですから。
これが、新型のヒトインフルエンザ(ヒトからヒトへの感染力が強い)が出た場合には、また別途、指定感染症なり、新感染症としての指定が出ると思いますよ。その場合、おそらくは日本以外で最初の発生流行が始まって、WHOが世界的に警告した後、日本でも具体的な対策を講じる、という流れが予想されます。日本で最初に発生するというのは、まぁ可能性としてはないことではないですけど、インフルエンザではやっぱり考えにくいかな。
日本の感染症対策については、少なくともその基本的な部分については、2003年の感染症法改正の頃から、すごくまともな状況になってると評価してます。
#プリオンについてだけは、周囲の思惑が変に絡んでくるから何とも評価しづらいけどね。
実は、今も次の改正案が上がっていて、こんどは感染症の発生状況だけでなく、危険な病原体の所持や保管についても、罰則を含めた改訂がなされる動きになってます(日本細菌学会による改正点のまとめ [nii.ac.jp]。PDF)
Re:H5N1型と型を特定するよりも、新型とした方がいい? (スコア:0)
Re:H5N1型と型を特定するよりも、新型とした方がいい? (スコア:3, 参考になる)
それに実際問題として、パンデミックの原因になるのは、今の高病原性トリインフルエンザの原因になってるウイルスではなく、それが抗原変異してヒト間の伝染性を獲得したものだと思われますから、今のウイルスに対するワクチンが有効かと言われると何とも言えないです。というか、感染性を決める部分と、ワクチンの抗原性を決めるのが、同じヘマグルチニン(H5N1のHの部分)という糖タンパクなので、今のウイルスに対するワクチンの新型H5N1ヒトインフルエンザに対する効果は低いと予想しておいた方が妥当でしょう。
H5N1ワクチン (スコア:2, 参考になる)
ワクチン作成時にウイルスの毒性を弱める弱毒化という手法が用いられます.H5N1でもこの手法は用いられています.
WHOで試作されたワクチンのヒトでの試験結果が先月公表されましたが,残念ながら有効なだけの抗体の量(抗体価)がえられた対象者は約半数強で,不十分なものでした.
従来のような作製法ではH5N1のような致死率の高いものには不十分な可能性もあります.
しかし,ワクチンの作成方法にはいくつもやり方があり,日本などでも免疫を高める物質(アジュバント)を併用してワクチンの効果を高めつつ副反応を抑える試みがすでにされています.
いずれにしてもヒトへの応用には時間がかかるので,それだけにワクチン研究者の間では実用化へ向けて競って研究されていますので,なんとか成功してくれるのではないでしょうか..
それらの研究が実を結べば,いざヒト→ヒト感染性をもつ変異ウイルスが興った時に迅速にワクチン作成も可能になると期待される訳です.