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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人
そのまま使えば? (スコア:0)
Re:そのまま使えば? (スコア:2, 興味深い)
難しいんじゃないですかね。設置が。
ターゲットの小惑星が、非常に緩く結合したスカスカの砂状なのか、硬い岩石なのか、
下手したらガッチガチの鉄・ニッケル合金かもしれませんが、それは事前にはなかなか
わかりづらいわけです。(光学的な観測である程度は事前に判るかもしれないが、さすがに
先行調査のための探査機を飛ばすのは時間がかかりすぎるでしょう)
実際に曳航船が小惑星にたどり着いてから「曳航船の設備では設置できない!」と判明
しても手遅れなわけで。
重力で曳航していく場合は、考慮すべきは小惑星の質量のみで、組成などは気にしなくて
いいと。
Re:そのまま使えば? (スコア:3, 参考になる)
遠距離からレーザーで加熱、といったような方法を除くと、その場所までロケットで出向いて
小惑星の軌道をずらすのは、以下のパターンが考えられます。
ただし、いったん運んで小惑星にランデブーまでしてしまえば、以後の作業(小惑星の軌道ずらし)の効率はそれほど変わらない。
(小惑星の質量 >> 錘の質量だから)
(これが痛い。どれだけ強力なエンジンを持っていっても、万有引力分以上の力は加えられない)
# 認識ミスがあれば突っ込みお願いします。
地球を掠めることで話題の小惑星アポフィスの例で考えてみます。
アポフィスの最新のデータは、99942 Apophis (2004 MN4) Earth Impact Risk Summary [nasa.gov]を見ると、直径250m、質量2.1*10^10kgです。
日本語版Wikipedia [wikipedia.org]の値と違いますが、こちらを採用しましょう。小惑星の形状は球形で、
比重は小惑星内で均質とします。
タレコミの想定では錘は20トンですが、もうちょっと大型のものを想定してみましょう。
100トンの錘を小惑星中心から250mの距離(アポフィス表面から125m)で使った重力曳航を考えると、
両者の間に働く力は、
G*(100*1000kg*2.1*10^10kg)/(250m)^2 [google.co.jp] = 2.24ニュートン
はやぶさのフル加速(イオンエンジン3基同時)が20mNちょいですからざっと100倍ですが、
そうは言っても2000万トンの質量相手には非常に弱い力ですね。衝突直前に事業を開始したのでは
とても間に合わないので、何十年も前から開始しないといけません。