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きわめて大まかに読んだ限りでは、過去の研究や統計資料を注意深く採用し数値化している、という印象です。もちろん、それなりに複雑なモデル化に基づいていますので、仮定がかなり入ってはいますが、pro-copyright論者は少なくとも仮定の問題点を的確に指摘できてしかるべきと思います。
想像を交えて(笑)推論すると、discount rate(割引率)とcultural decay rate(廃れ率、とでも訳そうか)によって著作者への便益は先細りするので、期間を延ばしすぎるとdeadweight loss(規制による損失)の方が大きくなる、という理論のようです。低金利の日本では「割引率はもっと低い」という人もいるだろうし、また影響力の大きな権利者は「我々の著作をすぐに廃れるような代物の平均値と一緒にするな」と言いそうで、それは当たっていることもあるでしょうから、理想的にはそれぞれの著作物についてそれぞれの評価を調整する市場のようなシステムが必要なのかもしれません。ですが、本家のコメントにも指摘がある [slashdot.org]ように、長い保護期間が有利になるように仮定しても現行制度よりはるかに短い方が合理的である、という結論になっており、現行制度が少なくとも見直されるべきである、と主張するには充分な根拠といえそうです。
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日本発のオープンソースソフトウェアは42件 -- ある官僚
pro-copyright論者が越えるべき課題 (スコア:2, 興味深い)
きわめて大まかに読んだ限りでは、過去の研究や統計資料を注意深く採用し数値化している、という印象です。もちろん、それなりに複雑なモデル化に基づいていますので、仮定がかなり入ってはいますが、pro-copyright論者は少なくとも仮定の問題点を的確に指摘できてしかるべきと思います。
想像を交えて(笑)推論すると、discount rate(割引率)とcultural decay rate(廃れ率、とでも訳そうか)によって著作者への便益は先細りするので、期間を延ばしすぎるとdeadweight loss(規制による損失)の方が大きくなる、という理論のようです。低金利の日本では「割引率はもっと低い」という人もいるだろうし、また影響力の大きな権利者は「我々の著作をすぐに廃れるような代物の平均値と一緒にするな」と言いそうで、それは当たっていることもあるでしょうから、理想的にはそれぞれの著作物についてそれぞれの評価を調整する市場のようなシステムが必要なのかもしれません。ですが、本家のコメントにも指摘がある [slashdot.org]ように、長い保護期間が有利になるように仮定しても現行制度よりはるかに短い方が合理的である、という結論になっており、現行制度が少なくとも見直されるべきである、と主張するには充分な根拠といえそうです。