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針灸の科学的な検証が難しいのは, 医薬品の検証で一般的な二重盲検が簡単にはできないからってことがあります. なにしろ, 患者でもテスト実施者でも, ツボについての知識があればその時点でプラシーボ効果が発生してしまいます. 特にテスト実施者についてはツボについての知識がなければ正確に施術できませんから, どうしようもないです.
それこそツボを突いたら体が爆裂したとかの明確な効果があれば問題は無いんでしょうけど.
欧米人の書いたニセ科学批判の本を読んでるとたまに針灸も出てくる事があるんですが
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy
針灸は? (スコア:1)
たまに針灸も出てくる事があるんですが
(具体的な書名失念)
針灸ってニセなんですかね??
針は未体験で知りませんが、灸は結構効くような・・
# これもプラシーボ効果?
Re:針灸は? (スコア:5, 参考になる)
私自身の経験では肩凝り、不眠などの慢性疾患には著効がありました。どちらかというと鍼は即効性があり、灸はじわりじわりと効いてくる気がします。 特にひどい肩凝りのときは、鍼を打たれる毎にフッフッと肩の凝りがほぐれていくのがわかりますよ。
鍼灸の先生によると、「通常の医療で行われる『神経節ブロック療法』(神経節に微量の麻酔薬(の類)を注射する)と似たものだと思ってください。」とのこと。
さらにわたしは不眠でもあるのですが、鍼灸の先生から指示された箇所に千年灸をし、「柴胡加竜骨牡蛎湯」という薬を暖かいレモネードで飲んでいると自然と眠気を催すようになりました。
#半身浴、アロマ、睡眠導入剤等々、いろいろと試みた結果なのですが、鍼灸が一番でしたね。
Re:針灸は? (スコア:2, 興味深い)
針で麻痺状態を起こせる事自体は単なる事実ですから、
そこまでの説明ではすんなりと納得出来ますね。
実際、効くと感じる人が居て治療方法として支持されてるわけで、
現在(法的に)医療の区分に無い医療的行為の大半は「結果」重視ですから、
無駄に理論武装する必要なんか無いんですよね。
その説明は好感が持てます。
Re:針灸は? (スコア:1)
さらに,ツボの数や位置なども(たしか中国が主導して)世界標準というか規格化がなされていますね.「経穴 標準化」あたりでググると記事やプレス発表が見つかります.
…という感じで,それなりに世界からも認知されている技術なわけですが,実は鍼灸は今でも(悪意のある言い方をすれば)疑似科学と全く変わらない状況で,いわゆる西洋医学的な見地からの科学的根拠は検証も証明もされていません.信じるも信じないも貴方次第です.
Re: (スコア:0)
医学は結果重視だから効けば理論的根拠なんてどうでもいいわけですよ。何で効くのか不明な薬なんか山ほどあります。針灸にだけ厳格な理論的根拠を求めるのはおかしな話ですよ。
Re:針灸は? (スコア:1)
何で効くのか不明なのは構いません。効いたのか自然治癒なのかさえ区別できれば良いとするのが医学における「科学的根拠」ですが、鍼灸はそれが難しい、という話です。
Re:針灸は? (スコア:4, 参考になる)
科学的に解明されていないからといって、科学者Xさんがそれをニセ科学
呼ばわりする権利が生じるわけではない。
仮に(自称)科学者Yさんが、針灸が効くことは科学的に説明できると主張し、
その科学的説明なるものの怪しさがある閾値を超えたときに、その説明は
ニセ科学であると主張する科学者Zさんが出てくる。閾値には個人差がある。
Re:針灸は? (スコア:3, 参考になる)
鍼灸が科学的に検証されていないかというとそういうことは全くありません.
PubMedでacupunctureで検索すれば多数の論文が出てきます.
その中には二重盲検や動物実験をうたったものもあり,科学の文脈で鍼灸を評価しよう,検証しようとい
う作業は続けられています.
ただしその研究を発表しているのが鍼灸を施している病院であることが多く(サンプルの収集からして
当然ですが),バイアスがかかっていないとは言い切れません.
多数の研究を集めてメタアナリシスを行った研究 [nih.gov]では,針治療を行っている組織に属する著者
の論文では「効果が出た」という評価が多くなることがわかります.
そして,この論文では針治療が効果があるという有為な結果は得られていないという結論になっています.
とはいえ,これで鍼灸がニセ科学であると言うのは正しくないです.
他の投稿にもあるように鍼灸は自らを科学の文脈で正当化しているわけではないこと,西洋医学のような
還元主義的な文脈ではない体系であるので,ある経穴が無効であるからといって全てが否定されるわけで
はないこと,またたとえプラシーボ効果であるにせよ,プラシーボ効果を再現性よく(そして安価に)
引き起こせるのなら,それは「治療」として有意義であるからです.
kaho
Re:針灸は? (スコア:2, すばらしい洞察)
針灸の科学的な検証が難しいのは, 医薬品の検証で一般的な二重盲検が簡単にはできないからってことがあります. なにしろ, 患者でもテスト実施者でも, ツボについての知識があればその時点でプラシーボ効果が発生してしまいます. 特にテスト実施者についてはツボについての知識がなければ正確に施術できませんから, どうしようもないです.
それこそツボを突いたら体が爆裂したとかの明確な効果があれば問題は無いんでしょうけど.
Re:針灸は? (スコア:1)
爆裂はしないけど、場所によっては大変なことになりますよ
というわけで、もちろん効果がありますね
落語の「幇間腹」を思い出した
-------- tear straight across --------
Re:針灸は? (スコア:1)
二重盲検はプラシーボ(プラセボ)効果を除外するためにも用いるのですが……というか。
「原理的に二重盲検試験が不可能に近い」が正しい言い方でしょう。
比較試験を考えるわけですが、二重盲検ということは
「患者にも施術者にも通常の鍼灸と区別がつかないが、効果がないことが分かっている行為」
をしないといけない。
お灸で薬効のある草を使ってる、とかなら薬効の無い草を使用すれば比較できますが、
熱そのものに意味があると考えているなら代替物が用意できませんね。
(ツボじゃない位置に乗せる?それは「施術者が知る=二重盲検ではない」となります)
鍼も無理ですね(鍼と同じ感触で刺さるが効果がない偽鍼、なんて作れませんよね)。
患者のプラセボ効果を調べたいなら、単盲検として被験者が寝てる間に鍼を打つ、あたりでしょうか?
打たないのとの比較で。
人の体が治療機器でありセンサーであり測定器である以上、施術者によるバイアスの排除は不可能に近いです。
#サウザーがたくさん用意できれば、施術者側単盲検ができるのに!
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
お前はもう治っている.
#安心しろ.秘孔は外してある.
Re:針灸は? (スコア:2, 参考になる)
・単に現時点での科学で解明されていないこと (準科学・未科学と呼ばれる事もある. 科学的にはニュートラル)
・科学と称しているけれど科学的根拠がほとんど提供されていないもの (ニセ科学は主にここ. 科学の領域を侵す)
・元から科学で解明される範囲外と認識されていること (宗教、オカルトなど. 科学的にはノータッチ)
は分けて考えておいた方がいいです。完全にカテゴライズするのは難しいですけど。
鍼灸は静養医学的観点から見たら民間療法のひとつだろうから、彼らが科学だと言い張っているわけじゃなく、現時点の科学で効果を肯定も否定もできていない事なんじゃないかな。
Re:針灸は? (スコア:1, すばらしい洞察)
Re:針灸は? (スコア:1, 興味深い)
神に祈るのも似たようなものだと思います。
なので針灸の効果について
プラシーボ効果以上の効果があるかどうかという議論を
差し置いて「神に祈るよりは効く」というのは早計ではないでしょうか?
「代替医療」「補完代替医療」 (スコア:1)
批判するならパラダイムを変えた方がいい。
だって最初から科学を謳ってないからね。
最初から科学と謳ってないものをニセ科学と批判するのは変だろ。
そうじゃなきゃオカルトかって言うんじゃなく、今は中間的に「代替医療」「補完代替医療」 [wikipedia.org]として認知されてる。
スタージョンの法則 (スコア:0)
大抵のニセ科学批判本ってのはその程度のレベルなんですよ。
大体学術書でもない大衆向け読み物なんだからうかつに書いてある内容を信じるほうがどうかしてる。
脳トレは? (スコア:0)
後は、クオリアな人かなぁ。。。「新進気鋭の脳科学者」って紹介されることが多いけど、そもそも昔からいた人らしいし、特に最近目覚しい研究成果をあげているわけでもないし(だから「新進気鋭」としか表現しようがないんでしょうが。クオリアだって彼のオリジナルじゃない)。作家(あるいは狭義の認知科学者)として彼は正しいと思うけど、NHKの番組などで一般的科学者として紹介されているのはやはり問題でしょう。
結局、試されてるのは、メディアの擬似科学に対する批判能力だと思いますが、脳に科学という言葉をつなげると、なんでもメディアは受け入れてしまうように思えます。