アカウント名:
パスワード:
VWのディーゼルシステム供給者はBoschですが、無効化装置が違法となった2007年にVWに違法性を文書で警告したと報道にありました。これだけ聞くと、VWが一方的に悪いような印象がありますが、私はBoschも共犯といってもよいかと思います。
Boschは、テスト用として提供したもので車両に搭載して販売するVWに責任があると主張していますが、単なるソフト屋が「仕様書通りに作って納品しただけです!」というようなものではなく、ハードまで含めたディーゼルシステムサプライヤーのBoschが違法性まで認識しながら生産したのは罪深いと言わざるを得ません。
米国EPAも直接的ではないですが無効化装置についての警告 [epa.gov]を出してましたね。過去のケースについてですが。#VWとBoschはなんでばれないと思ったのでしょうか。
もしかしたら試験する側とズブズブだったんじゃないすか。予め予定されていた「試験結果」がOKだったら問題ないので安心してたけど、バレちゃった。
昔ケーブルテレビで、車の性能を検証するどこかの国のテレビ番組を見たことがあるけど。排ガスとかまで含めて、しかも毎回違ったレギュレーションで公開比較試験をやれば面白いかも。
欧州では「ごまかす」必要すらない、排ガス検査のための小細工は合法http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NV6QZY6K50XX01.html [bloomberg.co.jp]
まあズブズブだったようですね。
興味深いですね。
1) 「ゴールデンサンプル」は実際に販売される車よりも100-150キロ軽い。
規定上認められているのなら、不正ではない。
2)検査時と同じスピードと気温が設定された際に排ガスを少なめに抑える排気システムを設計している。
これも不正じゃない。
ま、いずれも規定を変えた方がいいとは思う。あと、これらは、アメリカでやらかした不正とは性質が異なり、直接の関係はないですね。#基礎技術が足りないのはよく分かった。
先週、この事件のあと、独英仏の3か国が欧州委員会に圧力をかけて、CO2測定のテスト内容を変更し、ディーゼルの二酸化炭素排出量を実際より1割以上少なく見せかけようとしていた、ってニュースがすっぱ抜かれたんだよね。全然話題になってないけど。
http://www.theguardian.com/environment/2015/sep/24/uk-france-and-germa... [theguardian.com]
ヨーロッパは排ガスの窒素酸化物の規制はゆるいけど、温暖化問題には真剣で、フランスの原発やドイツの太陽熱が主流となる中、二酸化炭素の排出元の大部分が自動車からってことになりつつある。ディーゼルはエネルギーあたりの二酸化炭素排出量ではガソリン(点火式)より有利だから、欧州でのクリーンディーゼルの躍進のかげには、温暖化対策っていう意味での環境問題に対する取り組みへ評価という側面がある。EUの枢軸である独仏英が揃って言って来たらそりゃEUは飲まざるを得ないわけで、この試験結果は当然諸国へ売りだす時のセールスポイントになる。普通の国は規制値に違反しない限り輸入車の二酸化炭素排出量なんて気にしないから、この数字は海外の購入者が参照するほぼ唯一の値になるわけだ。なんせEUのお墨付きだから。もちろん、独仏英は排出量の目標があるから、それを達成するのが容易になる。だって、二酸化炭素の排出量を直接計ってるわけじゃないからね。
そういうことを考えると、VWは独英仏とはズブズブ(だって迂回せずにちゃんと税金払ってるから)なわけで、EUそのものともなあなあであることは間違いない。つまり、アメリカの排ガス問題をEUが認識していながら黙っていたのは当然。むしろ、アメリカはドイツに対するスパイ活動で検査が誤魔化されたことを知ったんじゃないかな、ってくらい。
欧州のディーゼルエンジン推進は環境問題ではなく純粋に経済上の問題です。欧州で消費される石油の主力である北海油田の石油は、ガソリン:軽油が1:1程度が効率がいいのですが、以前はガソリンの消費量の方が多かったため、軽油の税金を下げてディーゼル車の普及させていました。なんてことをディーゼル車が増えすぎたので軽油の税金上げて歯止めかけようとしている所です。
それに伴い政府から自動車メーカーに何かしらの働きかけがあったのかは不明ですが、企業平均燃費規制考えると普通のガソリン車よりはディーゼルに頼ったほうが有利にはなっています。 (それ以上にPHEVが有利になってますが。)そういった事を宣伝の上手い人たちが環境問題にすり替えているだけです。
日本のJQA(ISO認証の検査組織)も、試験を受ける企業へのコンサルタント業務をやってますが、あれもグレーゾーンらしいですね~通すためにはどうすれば良いか、余計な事(正直に書くと不利になる事項)をあえて書かないように指導したりするらしいです。
なんか思い出すねぇ。「こういう事が可能か実験のため作った。実際には流通させない(つもりだった)。」
「こういうことが可能な物を流通させるつもりで作った。実際には全く売れなかった(涙)」の方が多い希ガス。
この人今どうしてるだろうか。生きてるかな?
と言っても、あのソフトやハード単独ではそれ自体にはなんら違法性はなくて、それを排ガス試験限定で使用してはじめて違法になるわけで。#「農薬を庭に撒いても合法だけど、コーヒーに混入して飲ませれば違法」みたいな。
「共犯かも」と思うことはできるけど、「共犯である」と主張することはVWの経営陣にだってできないんじゃないかなあ。
Boschのことだから尻尾を捕まれるようなことは表に出てこないでしょうが、ディーゼルの権威でもあるBoschが燃費と劣化触媒における排ガス試験の両立が硫黄分の高い米国燃料かつ尿素なし触媒で成立しないことを知っていたのは確実ですよ。
発売数年後に市場サンプリングで調査されても、無効化により設計通りに抑えられてシャシーダイノ試験で排ガスがきれいなまま!と高を括っていたのかも。
日本でもいすゞが無効化をやらかした時に業界団体の自動車工業会で無効化対策について [mlit.go.jp]議論されましたが、これはトラックのみで乗用車には適用されてません。内容としてはちゃんとしてるんですが、なんだか変ですねぇ。
2.1 ディフィートストラテジーの適用禁止に係る規制• 電子制御化等により、ON/OFFのみならず傾斜を伴う可変制御も可能であるため、「デバイス(装置)」だけでなく、「ストラテジー(制御)」の適用を禁止することが必要である。(中略)3.2 その他の追加試験による検証•ディフィートストラテジーの確認のための認証試験の追加については、仮に追加した場合でも当該試験モードでは出現しないような制御に変更される可能性がある。 このため、認証段階で試験を追加するのではなく、実路走行での排出ガス実態を基に検証を行うべきである。
NOx吸蔵触媒の硫黄被毒自体は実は再生可能なんですけどね。ディーゼルで出来るかどうかは知りませんが、リッチスパイク入れられるなら出来なくはないだろ、と。
できなくはないけど、かなり長時間のリッチ(還元)状態を続けないと。。。出力低下とともに燃費悪化でユーザーから苦情が来るでしょうね。それをしても経年の劣化触媒で排ガス規定をクリアできますでしょうか。
「それが怪しげな用途に使われることが多い。VWもそうではないか?」ということまではBoschも薄々感づいてはいたんでしょう。問題は「VWが本当に怪しげな用途に使ったか」ではないかと。
確たる根拠も無しに推測だけで「お前がやったんだろ?ほらやったって吐いちまえよ。」などと自白強要できるのは、日本ケーサツくらいじゃね。
なんだ、ただの痛い人か
最近は日本企業のヨーロッパ進出にともなって日本の部品メーカーも海外に工場を持っている。欧州車がよく故障するのは電装品なわけで、Boschやめてデンソーとかに変えればいいじゃないか、という話はとりまきレベルではよく出ている。しかし、当のメーカーはかたくなにBoschにこだわるんだそうだ。何にもないわけないんじゃないかな。
パチンコ・パチスロ制御ソフトで文書化されない仕様があるという話をスラドでいつだかに見かけましたが、両社で半暗黙の了解になっていたのではないでしょうか国内メーカーでないと伝わらない機微()の問題があってとか、日本国内でもたまに聞きますよね仕様を文書化「できない」のと「しない」のとでの違いは大きいのでしょうけど
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
※ただしPHPを除く -- あるAdmin
システム提供元のBoschも警告したが共犯かも (スコア:5, すばらしい洞察)
VWのディーゼルシステム供給者はBoschですが、無効化装置が違法となった2007年にVWに違法性を文書で警告したと報道にありました。
これだけ聞くと、VWが一方的に悪いような印象がありますが、私はBoschも共犯といってもよいかと思います。
Boschは、テスト用として提供したもので車両に搭載して販売するVWに責任があると主張していますが、単なるソフト屋が「仕様書通りに作って納品しただけです!」というようなものではなく、ハードまで含めたディーゼルシステムサプライヤーのBoschが違法性まで認識しながら生産したのは罪深いと言わざるを得ません。
米国EPAも直接的ではないですが無効化装置についての警告 [epa.gov]を出してましたね。過去のケースについてですが。
#VWとBoschはなんでばれないと思ったのでしょうか。
Re:システム提供元のBoschも警告したが共犯かも (スコア:1)
もしかしたら試験する側とズブズブだったんじゃないすか。
予め予定されていた「試験結果」がOKだったら問題ないので安心してたけど、バレちゃった。
昔ケーブルテレビで、車の性能を検証するどこかの国のテレビ番組を見たことがあるけど。
排ガスとかまで含めて、しかも毎回違ったレギュレーションで公開比較試験をやれば面白いかも。
Re:システム提供元のBoschも警告したが共犯かも (スコア:5, 参考になる)
欧州では「ごまかす」必要すらない、排ガス検査のための小細工は合法
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NV6QZY6K50XX01.html [bloomberg.co.jp]
まあズブズブだったようですね。
Re:システム提供元のBoschも警告したが共犯かも (スコア:2)
興味深いですね。
1) 「ゴールデンサンプル」は実際に販売される車よりも100-150キロ軽い。
規定上認められているのなら、不正ではない。
2)検査時と同じスピードと気温が設定された際に排ガスを少なめに抑える排気システムを設計している。
これも不正じゃない。
ま、いずれも規定を変えた方がいいとは思う。
あと、これらは、アメリカでやらかした不正とは性質が異なり、直接の関係はないですね。
#基礎技術が足りないのはよく分かった。
Re:システム提供元のBoschも警告したが共犯かも (スコア:3, 参考になる)
先週、この事件のあと、独英仏の3か国が欧州委員会に圧力をかけて、CO2測定のテスト内容を変更し、ディーゼルの二酸化炭素排出量を実際より1割以上少なく見せかけようとしていた、ってニュースがすっぱ抜かれたんだよね。全然話題になってないけど。
http://www.theguardian.com/environment/2015/sep/24/uk-france-and-germa... [theguardian.com]
ヨーロッパは排ガスの窒素酸化物の規制はゆるいけど、温暖化問題には真剣で、フランスの原発やドイツの太陽熱が主流となる中、二酸化炭素の排出元の大部分が自動車からってことになりつつある。ディーゼルはエネルギーあたりの二酸化炭素排出量ではガソリン(点火式)より有利だから、欧州でのクリーンディーゼルの躍進のかげには、温暖化対策っていう意味での環境問題に対する取り組みへ評価という側面がある。EUの枢軸である独仏英が揃って言って来たらそりゃEUは飲まざるを得ないわけで、この試験結果は当然諸国へ売りだす時のセールスポイントになる。普通の国は規制値に違反しない限り輸入車の二酸化炭素排出量なんて気にしないから、この数字は海外の購入者が参照するほぼ唯一の値になるわけだ。なんせEUのお墨付きだから。もちろん、独仏英は排出量の目標があるから、それを達成するのが容易になる。だって、二酸化炭素の排出量を直接計ってるわけじゃないからね。
そういうことを考えると、VWは独英仏とはズブズブ(だって迂回せずにちゃんと税金払ってるから)なわけで、EUそのものともなあなあであることは間違いない。つまり、アメリカの排ガス問題をEUが認識していながら黙っていたのは当然。むしろ、アメリカはドイツに対するスパイ活動で検査が誤魔化されたことを知ったんじゃないかな、ってくらい。
Re:システム提供元のBoschも警告したが共犯かも (スコア:2, 参考になる)
欧州のディーゼルエンジン推進は環境問題ではなく純粋に経済上の問題です。
欧州で消費される石油の主力である北海油田の石油は、ガソリン:軽油が1:1程度が効率がいいのですが、
以前はガソリンの消費量の方が多かったため、軽油の税金を下げてディーゼル車の普及させていました。
なんてことをディーゼル車が増えすぎたので軽油の税金上げて歯止めかけようとしている所です。
それに伴い政府から自動車メーカーに何かしらの働きかけがあったのかは不明ですが、企業平均燃費規制考えると普通のガソリン車よりはディーゼルに頼ったほうが有利にはなっています。 (それ以上にPHEVが有利になってますが。)
そういった事を宣伝の上手い人たちが環境問題にすり替えているだけです。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
日本のJQA(ISO認証の検査組織)も、試験を受ける企業へのコンサルタント業務をやってますが、あれもグレーゾーンらしいですね~
通すためにはどうすれば良いか、余計な事(正直に書くと不利になる事項)をあえて書かないように指導したりするらしいです。
某MIDIソフト (スコア:1)
なんか思い出すねぇ。
「こういう事が可能か実験のため作った。実際には流通させない(つもりだった)。」
Re:某MIDIソフト (スコア:1)
「こういうことが可能な物を流通させるつもりで作った。実際には全く売れなかった(涙)」
の方が多い希ガス。
Re: (スコア:0)
この人今どうしてるだろうか。生きてるかな?
Re: (スコア:0)
と言っても、あのソフトやハード単独ではそれ自体にはなんら違法性はなくて、
それを排ガス試験限定で使用してはじめて違法になるわけで。
#「農薬を庭に撒いても合法だけど、コーヒーに混入して飲ませれば違法」みたいな。
「共犯かも」と思うことはできるけど、「共犯である」と主張することは
VWの経営陣にだってできないんじゃないかなあ。
Re:システム提供元のBoschも警告したが共犯かも (スコア:2)
Boschのことだから尻尾を捕まれるようなことは表に出てこないでしょうが、ディーゼルの権威でもあるBoschが燃費と劣化触媒における排ガス試験の両立が硫黄分の高い米国燃料かつ尿素なし触媒で成立しないことを知っていたのは確実ですよ。
発売数年後に市場サンプリングで調査されても、無効化により設計通りに抑えられてシャシーダイノ試験で排ガスがきれいなまま!と高を括っていたのかも。
日本でもいすゞが無効化をやらかした時に業界団体の自動車工業会で無効化対策について [mlit.go.jp]議論されましたが、これはトラックのみで乗用車には適用されてません。内容としてはちゃんとしてるんですが、なんだか変ですねぇ。
2.1 ディフィートストラテジーの適用禁止に係る規制
• 電子制御化等により、ON/OFFのみならず傾斜を伴う可変制御も可能であるため、「デバイス(装置)」だけでなく、「ストラテジー(制御)」の適用を禁止することが必要である。
(中略)
3.2 その他の追加試験による検証
•ディフィートストラテジーの確認のための認証試験の追加については、仮に追加した場合でも当該試験モードでは出現しないような制御に変更される可能性がある。 このため、認証段階で試験を追加するのではなく、実路走行での排出ガス実態を基に検証を行うべきである。
Re: (スコア:0)
NOx吸蔵触媒の硫黄被毒自体は実は再生可能なんですけどね。
ディーゼルで出来るかどうかは知りませんが、リッチスパイク入れられるなら出来なくはないだろ、と。
Re:システム提供元のBoschも警告したが共犯かも (スコア:1)
できなくはないけど、かなり長時間のリッチ(還元)状態を続けないと。。。
出力低下とともに燃費悪化でユーザーから苦情が来るでしょうね。
それをしても経年の劣化触媒で排ガス規定をクリアできますでしょうか。
Re: (スコア:0)
「それが怪しげな用途に使われることが多い。VWもそうではないか?」ということまでは
Boschも薄々感づいてはいたんでしょう。問題は「VWが本当に怪しげな用途に使ったか」ではないかと。
確たる根拠も無しに推測だけで
「お前がやったんだろ?ほらやったって吐いちまえよ。」
などと自白強要できるのは、日本ケーサツくらいじゃね。
Re: (スコア:0)
なんだ、ただの痛い人か
Re: (スコア:0)
最近は日本企業のヨーロッパ進出にともなって日本の部品メーカーも海外に工場を持っている。
欧州車がよく故障するのは電装品なわけで、Boschやめてデンソーとかに変えればいいじゃないか、という話はとりまきレベルではよく出ている。
しかし、当のメーカーはかたくなにBoschにこだわるんだそうだ。
何にもないわけないんじゃないかな。
Re: (スコア:0)
パチンコ・パチスロ制御ソフトで文書化されない仕様があるという話をスラドでいつだかに見かけましたが、両社で半暗黙の了解になっていたのではないでしょうか
国内メーカーでないと伝わらない機微()の問題があってとか、日本国内でもたまに聞きますよね
仕様を文書化「できない」のと「しない」のとでの違いは大きいのでしょうけど