SCO と IBM 間のライセンスで System V 由来の AIX からの Linux へのコード寄贈がライセンス違反だと主張している点についての IBM 側の見解。
SCO は派生物にも管理権限が及ぶと主張しているのに対して、元々のライセンス保持者である Novell が派生物への管理権限はないと発言していると IBM が反論している。
GPL に関してはおそらく関係ない。
>SCO と IBM 間のライセンスで System V 由来の AIX からの Linux へのコード寄贈がライセンス違反だと主張している点についての IBM 側の見解。 SCO は派生物にも管理権限が及ぶと主張しているのに対して、元々のライセンス保持者である Novell が派生物への管理権限はないと発言していると IBM が反論している。 GPL に関してはおそらく関係ない。
こういう資料が・・・・ (スコア:1, 興味深い)
さいしょから出してるとまずいのか?
以前見たハリウッドの裁判物映画で、一方が裁判に使う証拠資料は
他方にも開示しなくてはならなくて、隠し玉みたいに出してくるのは
できないという話だったのだけど、あれは映画での話だったのかな。
拳銃は最後の武器だ (スコア:1)
まさに「切り札だから」とも言えるのでしょうが、役員会の議事録なんて思いっきり「内部資料」ですから可能な限り表には出したくないというのが本音ではないでしょうか。出さなくても裁判が有利に進められるならばそれに越した事はないと。
#裁判資料については、追跡調査や検討の必要があるものならばともかく一見するだけで議論の余地のないものはその場で提出しても大丈夫なのではないかと思います。裁判映画ではアッと驚く証人が出てきて逆転なんてのもよくありますし。(実際のところ法律上どうなのかは知りませんが。)
Re:拳銃は最後の武器だ (スコア:0)
アメリカについては知りませんが、日本ではありえないそうです。
裁判の前に証拠などの資料はかならず提出してから、それに基づいての裁判を行うからだそうです。
Re:拳銃は最後の武器だ (スコア:2, 参考になる)
必ずしも、正しくないような。
たとえば、取り調べの段階でアリバイを主張していなかった
被告が、裁判になって突然アリバイを主張した時などでは
被告の主張(アリバイ)を否定するために、公判開始後に証拠を提出する
必要が出てきます。
裁判所が裁判所の権限で鑑定や再鑑定を要求する場合もあります。
事前に(係争点が判らないため)提出できない資料もありますし、
公判中に新たな資料が見つかるケースもあります。
Re:拳銃は最後の武器だ (スコア:0)
>アメリカについては知りませんが、日本ではありえないそうです。
>裁判の前に証拠などの資料はかならず提出してから、それに基づいての裁判を行うからだそうです。
裁判といい議会といい、なぜ台本を読み上げてる感が拭えないんでしょう、我々の国は
Re:拳銃は最後の武器だ (スコア:1, 興味深い)
日本の場合は、その場では判断せず、裁判官が、持って帰って、また読み直して、ずっと後になって判断されるから、と聞いたことがある。
つまり、裁判の時に、一生懸命、訴えかけても。あまり意味はないとか。
Re:拳銃は最後の武器だ (スコア:0)
> んでしょう、我々の国は
台本を読み上げてるからだと思いますよ。
だってめんどくせーじゃん、アドリブばりばりで逆転逆転なんてやってたら、裁判いつになっても終わんねーし。
Re:拳銃は最後の武器だ (スコア:0)
違うよ、被告が無罪になるまで終わらんのですよ・・・・
# 意義あり?
Re:拳銃は最後の武器だ (スコア:0)
我々は、忍者部隊だ!
#それだけなのでAC。
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:1)
それに今回の場合は契約書に記載がないのを証明した後に、原告が書面以外の合意があったと反論したのがポイントかな。相手の主張が変化したので、それに合わせて更に十分な証拠を追加申請したって事でしょう。
--- どちらなりとご自由に --- --
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:3, 参考になる)
裁判所の判断で強制的に開示させることを請求すること。
SCOがIBMに提出されていない「AIXのコードを出せ」、裁判所を通じて求めたり
SCOに対して特定されていないLinuxの盗用部分を「特定しろ」と求めたりしているのが
証拠開示請求です。
請求する権利は双方にありますが、裁判所が適当でないと判断すると
棄却されます。また、相手方は、請求が不利になる時は不同意理由を述べて
棄却を求めることができます。
不同意理由は、「本件に関係ない」「個人的プライバシーの問題」等があります。
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:0)
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:1, すばらしい洞察)
会社が傾いてきて、金の引っ張りどころを探していたときに、
建て直しを請け負ったコンサルが「Linuxの著作権で行けるんじゃない?」と入れ知恵して、
いろいろ使えそうなネタをその目的にあわせて捻じ曲げて証拠として主張しだした、というところじゃない?
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:2, 参考になる)
> ありうるのは、契約時はSCO側も別に著作権をもらうつもりは無かった。
いや、それは 「Unix関連の権利が、NovellからSCOに移転された」との修正契約書見つかる [cnet.com] と矛盾する。
そもそも、このトピック自体が矛盾しているけど、この修正契約書が1996年、今回の議事録が1995年だから最初の無効になった契約書の際の議事録だと考えられる。 それとも、この修正契約書は無効になったの?
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:0)
トピックじゃなくてストーリーだった……。
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:0)
ってことで、契約文面上は譲渡されてないってことでしょう。
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:1)
俺、英語サイト翻訳して読む気になら無い奴なんだけど、「著作権の譲渡の契約が無い」と言うのはまだ決定では無いのだよね?
>Novellは5日に発表した声明の中で、「本日(修正契約書)を拝見したが、確かに有効なNovellの署名がなされており、多少分かりにくい部分はあるが、Unixの著作権の一部が移転されたとするSCO側の主張を裏付ける内容となっている」とした上で、「しかし、修正契約書は特許権の所有権については触れておらず、依然として所有権がNovellにあるのは明らかだ」と述べた。
http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000047623,20055061,00.htm
の話と合わせて考えると、
初めの契約書には著作権に関する記述無し。
初めの契約前の議事録にも著作権の譲渡に関する話が無い(Novell側主張)。
修正契約書には著作権の譲渡の記述あり。
修正契約書をNovellは持っていない。しかし、有効なNovellの署名がある。
って感じ?
これって、Novell役員の暴走とか、勝手にやったとか、そういう話じゃなく、署名の有効性の否定とかそっちの方向だよね?
で、外堀を埋めるために、今回議事録の話が提示されたのだよね?
こんな解釈であっているのかな?
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:0)
「著作権だけは特別に移転資産から除かれた」とあるので、著作権に関しては、「移転しない」と明確に記述があったのではないでしょうか。
> 修正契約書には著作権の譲渡の記述あり。
「著作権
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:1)
修正契約書の話は2003/6/5にノベルが確認し、2003/6/6に記事が載ったのだよね。その約一年後でも....
>以前Unixを所有していたNovellは、OSの著作権をSCOに移転していないと主張しており、SCOは確認を求めて提訴に踏み切った。
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000050156,20069222,00.htm
2004/06/14
>後にその権利をSCOの前身に売却したNovellが、SCOが取得したUnixに関する権利には派生物の管理権は含まれていないと最近主張していることから、SCOに派生的権利を与え得るいかなる解釈も否定される、と述べている。
http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000047623,20070510,00.htm
2004/08/17
後者のこれってGPL感染の話?
SCOに譲渡したことになっていたとしてもGPL感染した奴を譲渡したので、派生物の管理権限はSCOには無いみたいな話?
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:0)
> 後者のこれってGPL感染の話?
> SCOに譲渡したことになっていたとしてもGPL感染した奴を譲渡したので、派生物の管理権限はSCOには無いみたいな話?
SCO と IBM 間のライセンスで System V 由来の AIX からの Linux へのコード寄贈がライセンス違反だと主張している点についての IBM 側の見解。 SCO は派生物にも管理権限が及ぶと主張しているのに対して、元々のライセンス保持者である Novell が派生物への管理権限はないと発言していると IBM が反論している。 GPL に関してはおそらく関係ない。
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:0)
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:1)
「Novell が派生物への管理権限はない」と主張している論拠って、具体的には何なんでしょうか?
SCOの主張は、96年の修正契約書に基づいてNovellから著作権を譲渡された。
譲渡された自分の著作物に関してIBMとライセンス契約を結んだ。
IBMがlinuxへコードを寄贈。
SCOがIBMの行為はライセンス違反と主張。
これに対してNovellが「SCOに著作権は譲渡していない」「派生物への管理権限はない」と主張。
こういう展開だよね?
で、Novellは96年の修正契約書は持っていなかったようで、95年の契約書や議事録を提示しているわけだよね?
著作権の譲渡に関しては、修正契約書の有効性や本物か否かの話だと思うのだが、派生物への管理権限の話は、単に契約書に載っていないと言うだけなのだろうか?
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/0709/sco.htm を見ると、SCOの主張は2001年のカーネル2.4以降を問題視しているみたいだけど、SCOが持っているらしい著作権の譲渡は96年。
これ以前のAT&TのSystem V系unixに関するもので、バークレー校のBSD系の奴ではない。
過去の揉め事からBSDの存在はAT&Tから容認されていて、そのBSDのコードにはSCOが著作権を主張するコードが存在する話もあったはず。
BSDLやGPLに既に混じっていて、AT&Tが容認した奴なんだから既に感染しているって事で某判事は公共へ提供されているものの様なニュアンスを述べていたように俺は感じた。
SCO自身も、どのソースは感染していないか古い話で調べようもないのでは?なんとなくそんな感じがする。
この問題って、ベルヌ条約で保護期間を50年以上に設定したことが最大の問題の気がしてきた。
60年代や70年代の著作物の権利が、今でも公共に提供されずに個人や企業の私物であり続けているからなんだろう。
特許の様に20年程度で公共に提供して欲しいな。
小説、音楽、映画でも、20年あればそこそこ利益は得ているはずで、特許とかと比較してもベルヌ条約の期間は長すぎるよな。
10年前のCDを探すのでも大変な時代。公共に提供せずに長期間個人や企業の私物であり続けるのが文化の発展に役立つとは思えん。
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:0)
>具体的には何なんでしょうか?
1995年の契約に silver bullet 条項 [cnet.com]があったみたいなんだよね。
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:0)
> 「Novell が派生物への管理権限はない」と主張している論拠って、具体的には何なんでしょうか?
おそらく、Novell 自身がまだ UNIX の著作権を主張している [cnet.com]からだろう。 ただ、それだと Novell は SCO に UNIX 部門の一部を売却しただけになるから、不自然な感は否めない。 全く知的財産を伴わない物に多額の金額を支払うはずがないという SCO の主張の方がまだ理解できる。
派生物への管理権限については、IBM が AIX のために開発した固有の機能である JFS なども権利の対象としていたため、という側面もあるとは思うが、 基本的なスタンスは著作権自体が譲渡されていないから
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:1)
>>具体的には何なんでしょうか?
>
>1995年の契約に silver bullet 条項があったみたいなんだよね。
Novellが主張しているのは、96年の修正契約書に対しても「派生物への管理権限はない」と主張していた気がする。
96年の修正契約書って、95年の契約の無効や取り消しが記載されているのだろうか?
もしかして記載されていない?
Novellは95年の契約の内容にしたがって議論を進めて、今回「1995年の売買契約の前日に行われたNovellの役員会の議事録」を提示したのだよね。
95年の契約の有効性を主張し続けているようにも見える。
SCOは96年の修正契約書を提示して著作権の譲渡を受けたと主張するけど、はっきりと95年の契約の無効と主張している記事を俺は見つけれなかった。
95年の契約の無効が記載されていないのならば、Novellの主張はよく分かる。
SCOが主張している「権利の無いもの金払うわけ無い」と言う話も、実際金払ってunix使っている企業もかなりあったので、暖簾代や営業権、商標権の譲渡とNovellが考えていたのならば、「派生物への管理権限付き」でなくてもSCO側が買った理由としては変ではない。
SCOの主張は、「当初からそう思っていた」と言う話じゃなく、金になりそうな奴を探していたら見つかったみたいな話だったような記憶がある。
で、95年の契約は96年の修正契約で無効になったの?誰か知っている人いない?
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:1)
営業権とか暖簾代とか色々あると思うけど。
薬の特許だって切れても、安いジェネリック医薬品が市場を支配するわけでもない。
OSだとOS変更に伴うリスクが色々あるから、知的財産を伴わない物であっても良いのでは?
それに、自分が売る物に関して、自分が考えているより低い価格を提示されれば売らない。
Novellにとっては、縛りがあるのに多額の額が提示されたから売ったのかもしれない。
linuxやBSD系がここまでシェアを伸ばさずに、unixがサーバー分野でMSのwindowsのディスクトップの様な地位を保持していた可能性を考えると、縛りの条件があっても多額の金額を払うメリットはあったのでは?
>ただ、議事録を出してくるなら修正契約書の際の議事録を提出すべきで、Novell が表に出したくないものがあるのではないかと勘繰ってしまう。
俺もそう感じていたが、96年の修正契約書に95年の契約の無効が記載されていなければ95年の契約も生きている訳で、縛りを含んだ上での契約と解釈する余地は十分あるのでは?
なんとなくそっちの方向の解釈をされているのでSCOが不利な状況になっている気がする。
>また、System V は1980年代、Linux は1990年代であるから System V に関しては Linux のコード混入はありえない。
これ、可能性としては絶対ありえないのだろうか?
System Vの4は88年だが、4.2は92年や94年にも出ている。linuxは91年から開発していて、1.0が94年。
譲渡が行われたらしいのは95年96年。
混入はありえないような記事見たことあるけど....
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:0)
Re:こういう資料が・・・・ (スコア:0)