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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs
制度の疲弊 (スコア:4, すばらしい洞察)
上に成り立っているんだから、むやみに保護するのはいかがな
ものかと思っているのは漏れだけでしょうか?
いや、弱者保護は必要だとは思います。けれど、弱者を保護
Re:制度の疲弊 (スコア:2, 参考になる)
特許制度はアイディアを隠匿せずに公開することで、発明者を保護する点と、一定期間後(15年とか20年とか)は誰でも自由に使えるようにするという人類全体の進歩に対する貢献の二つの目的があります。
ソフトウェア特許を完全に無効にしてしまうと、アルゴリズムを知られまいと実行バイナリにスクランブルをかけたり、そもそもバイナリを公開せずにWebサービス等のみで公開するような場合が増えてくるで
Re:制度の疲弊 (スコア:2, 興味深い)
しかし、現代の特許制度は、後進国からの製品やサービスの輸出から、先進国の産業を守るための、「合法的な非関税障壁」を実現するという方向に、その目的を移しつつあると考えられます。そしてその観点からすると、比較的価値が低いと思われるような発明にも、広く特許の付与を認める方針のほうが、(たぶん)先進国の一員である日本にとって有利である可能性があります。そう考えると、特許範囲が広がることによって不自由するのも、日本の将来のためには致し方ないかとも思うことがあります。
もっともそれは、先進国が先進国であり、後進国が後進国であるつかの間の時間稼ぎに過ぎないかもしれません。また、そのような方針によって、後進国ばかりか国内の新興勢力の阻害要因ともなり、長い目で見れば逆に国内産業の活力を奪うことに繋がるかもしれません。しかし、短期的に見ると、ソフトウェア業界にしても、後進国の安い賃金の脅威に晒される時はさし迫っているように思われ、国内のIT産業が今ひとつパッとしない状況も鑑みると、長い目で見る余裕があるかどうかが問題です。ご承知の通り、幸か不幸か、日本の企業は特許をすでに山ほど出願しています。
ただ、現在の特許制度は、特許侵害がないかどうか調べる義務を全面的に社会の側に課しているために、著しく法的安定性が害されており、「過失なければ責任なし」の大原則が崩れています。特許公報から該当する特許を見つけ出せなかったことをもって過失とするのは、実態を見ると酷な場合があり、法的な擬制にすぎないともいえます。「権利の上に眠るものは保護されない」の法諺もありますし、権利を行使する場合に権利者になんらかの努力を要求するような制度を導入することは考えられていいのではないでしょうか。
例えば、JISなどの標準を策定するときは、事前に公告期間を設定し、その期間中に申出がなかった発明については、その標準に従った実施については、特許権の行使を認めないというのはどうでしょう。似たような権利調査は現在もされていると思いますが、見過ごした場合に権利者が黙っていると機能しないという問題があります。
さらにこれを進めて、企業が製品を計画する際にその技術的事項を特許庁に登録し、一定期間特許権者から申出がなかったときは、その製品に係る特許権の行使を認めないか、低廉な使用料の請求のみを認める、という制度も考えられますが、これは先ほどの特許制度の目的からすると行き過ぎかもしれません。
Re:制度の疲弊 (スコア:0)
こういうことをおっしゃる方は多いのですが、これは過てる愛国心では
ないかなぁ、と思います。たかだか20年程度の権益のために、
本来の制度の目的を越えて、制度を利用使用
Re:制度の疲弊 (スコア:0)