アカウント名:
パスワード:
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike
Re:offlineの言葉と onlineの言葉は区別すべき (スコア:2)
#でもやっぱ,突っ込まれるべきところは突っ込まれるわけで....
#ちゃんと検証すると大論文になるし,/.でこぅゆぅ論議は場違いだし....うぅ.
>グーテンベルク系ではありませんが江戸時代には既に流通性のある
>出版文化が存在しました。
それは言うまでもないです.この場合は,書き言葉=広域出版と,領域を限定して
言い放っているわけで,江戸時代まで新しくなくても,非グーテンベルク系
出版の歴史は,白鳳時代まで軽く遡れますよね.印刷物も現存してますし.
>方言のために話し言葉の国内互換性は低かったと思われます。
>漢文ベースの書き言葉のほうが流通しやすいのでは。
ソレは大いに疑問です.互換性が高い=流通性が高いということにはならない.と.
漢文読み下し文体は,公文書としては鎌倉時代前後から繁用されていますが,
情報流通という点では,あまり確実でありません.
ワタシなどは,漢文読み下し文体のリテラシ格差が,鎌倉幕府成立の大きな
要素になったと思っているくらいです.まぁそこまで古くなくとも,
戦国時代の漢文読み下し高札などは,京都市民さえ殆ど理解できず,社寺のインテリ層の
逐語訳が不可欠でした.ラテン語みたいなものだったのでしょう.
#ちなみに,いわゆる“方言”の成立は,近世以降のものではないですか?
#訛りはあったかもしれませんが,古代-中世には,いわゆる近代のような方言は
#確認されていないのでは.
#(確認できないからと言って無いと看做すわけにはいきませんが....)
>漢文、書き下し文は平安朝には既に定着していたし公文書の類はこうした
>書き言葉によるものですから同人誌と同列に扱うわけには行かないでしょう。
先の発言は,公文書ではなく,文学作品について述べています.
平安朝の漢文学については論評を端折りました.
道真などの漢詩を論じ出すと,これはまた大変なことになりますので.
ひどく乱暴なこととは思いますが,記述を簡潔にするためのものです.
“枕草子”や,“源氏物語”が,ジャーゴンと内輪受け,パロディ満載で
あることには,読んだ方ならご賛同いただけると思いますが如何?
“枕草子”には,漢文調の公文書の書式を揶揄したくだりもありますね.
>参考にされたのは三遊亭円朝の講談の速記本とされております。さらに英文や
>ロシア語の直訳文書に口語的な表現を加えつつ成立したのが言文一致体です。
>ですから落語ベース違うですよ。
一応,確認しますが,“落語ベース違うですよ”ってのは,
“落語がベースになってるのではありません”ということですよね?
“落語を下敷きに”というのも,乱暴ではあると,我ながら思います.
これは自覚して言っています.
明治初期の東京の言葉は,かなりの混乱状況にあったことを捨象しているのです.
近世の江戸言葉とは,相当に違ったものになっていますので.
ただ,このパラグラフの意は,いわゆる“言文一致文体”というのは,決して
“口語=文語一致”ではなく,人工的に作られたものである.というのが,
ワタシの発言の核心です.この点については,どうお考えですか.