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物事のやり方は一つではない -- Perlな人
やはり、ここは正直に (スコア:1)
と宣言したほうが良いと思う。
Winnyかどうとか、格好つけずにね。
Re:やはり、ここは正直に (スコア:1)
> Winnyかどうとか、格好つけずにね。
明らかに政治的な意図があるんだろうと思いますよ。上でも書いたけど、ISP 側としては「普通じゃないトラフィック」「普通じゃないサービス」を適当に shaping すれば事足りる (しかも公表する必要すらない、普通はしない) のに、わざわざ特定のアプリケーションを名指しした、というのは、暗に「ウチではこの手のソフトは使わないでね」というメッセージだと考えるのが妥当でしょう。ISP の立場的には、ユーザの利用するアプリケーションを制限することなんて絶対出来ないので公には言えないわけです。
Winny のように、作者も訴えられない、利用者も訴えられないような存在に対しては、下手するとその動作環境を無制限に提供した ISP 側に違法行為の責任の一端を求めるような訴訟が起こる可能性も否定できません (2ch 訴訟とか RIAA のめちゃくちゃさを見てると冗談ではすまされない状況だと思う)。
そういう状況に備え、今から「Winny 反対」という政治的スタンスを示しておきたいというメッセージだと思います。
FreenetとWinnyの将来 (スコア:2, 興味深い)
Winny ってもともと、Freenet のように利用者の匿名性を保てる、だが Freenet のように Java 製の腐れた実装じゃない P2P ツールが欲しいというところから始まったのは有名な話です。
ところで Freenet がどうして「匿名性」という部分を重視していたかと言えば、それは決して犯罪者の隠れ蓑とするためではなくて、表現の自由や思想、発言の自由を持てないような国にいる人達にも自由な表現手段を提供したい、という理由でした。
Winny がもし Freenet のそういう思想的な部分も受け継いでいるのであれば、今回のような帯域制限は、
1) 違法な動画ファイル、音楽ファイルの交換が難しくなる反面
2) 意見の表明や外部との自由な情報交換にはさほど影響がない
という、Winny ネットワークにとってポジティブな影響もあるように思うのです。
極端な話、Napster のように訴えるべき対象の存在しないファイル交換アプリケーションによる権利侵害を止めるために、ISP 業界全体が協力して (または何らかの立法措置が取られて) authorize されたもの (今なら web、mail 等) 以外のサービスの配送優先度を大幅に下げて実質巨大データはやりとり出来なくするような可能性だってないとはいえません。しかしたとえそういった状況になったとしても、Freenet や Winny はその本来の目的を十分に果たしうるのではないでしょうか。かえって犯罪者の隠れ蓑にされる可能性が減って嬉しい、ということはないのでしょうか。
短絡して欲しくないのは、もし本当に上のような立法措置がとられたとしても、別に技術の進歩が止まるとか、P2P アプリが絶滅するという結論には直結しない点です。そもそも Freenet や Winny が持つ「匿名性」という特徴が重要な場面というのは本来それほど多くないはずです。Winny で現在行われている「合法的な利用法」、例えば子供のムービーを親戚間で交換するとか、自分で歌った歌を配布したい、と言った用途に必ずしも「匿名性」は必要ありません。知られたくない人には個人情報が知られないような仕組みがあれば十分なわけです。(そして利用者がしっかり自分の行動に責任が持てるような仕組みならば、authorize される可能性も高い。)
本来的には Winny 自身が積極的にそういう違法ユーザをはじき出すような仕組みを持てればいいと思うのですが、そうなっていない以上、外部の力を借りてあるべき形を取り戻すというのも悪くないと僕は思います。