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ハーバード大学が光子の停止に成功」記事へのコメント

  • 実験方法 (スコア:4, 参考になる)

    by kaityo (16162) on 2003年12月15日 1時42分 (#454813)
    IPAの記事より [iop.org]実験方法は

    First, they fire a short "signal" laser pulse into a hot gas of rubidium atoms that is also being illuminated by a strong "control" beam. The signal pulse is slowed down when it enters the gas, and a holographic imprint of the pulse is stored in the rubidium atoms when the control beam is turned off.

    適当な直訳

    まず、信号光を高温ルビジウムガスに入射する。 ルビジウムガスは強力な制御光で発行している。 信号光はガス中で減速し、その痕跡が、 制御光を消されたあとに残る。

     光が減速するのは、プラズマ中は誘電率が滅茶苦茶高いからでしょう。
    物質中の光速は誘電率の逆数のルートか何かに比例したはず。
    でも、なぜ「止まってまたスタートするか」は何度読んでも
    よくわからん。これだけ見ると、なんか光の情報だけ残して、
    その情報がまた取り出せた、みたいな感じなんだけど
    違うんだろうなぁ。


    • Re:実験方法 (スコア:3, 参考になる)

      by voidyui (7411) on 2003年12月15日 2時38分 (#454833)
      リンク先を見てみたのですが、翻訳なさっている実験方法は
      これまでになされていた実験方法ではないでしょうか。
      それの方法では光子の痕跡を記録し、再生することはできても
      「停止してスタート」することは出来ないようです。

      今回の実験はその次のパラグラフに「 Harvard-Moscow approach」
      として紹介されている物ではないでしょうか。
      「ガスの中で微少な鏡を作るようなもの」と解説されている
      ようです。もっともこの例えも門外漢にはさっぱりなのですが。

      #「再びスタート」したときの光子は元の光子と同じ物なのかと
       問っても無意味なことは判っているのですが、そう訊きたく
       なちますよね。
      親コメント
      • Re:実験方法 (スコア:3, 参考になる)

        by kaityo (16162) on 2003年12月15日 2時52分 (#454836)
        >リンク先を見てみたのですが、翻訳なさっている実験方法は
        >これまでになされていた実験方法ではないでしょうか。

        あ、ほんとだ。どっちもハーバードのチームだったので 気づきませんでした。ついでだから そっちも訳しておきましょうか。
        However, the Harvard-Moscow approach is different because it
        relies on two control beams travelling in opposite directions.
        In addition to recreating the signal pulse, the control
        beams also produce an interference pattern that,
        in the words of team member Michal Bajcsy,
        "makes the atoms in the gas behave like tiny mirrors".
        The photons in the recreated signal pulse therefore bounce
        backwards and forwards between these "mirrors", which means
        that the overall pulse essentially remains frozen in space.
        The pulse can be re-released by switching off one of the control beams.

        適当な意訳
        ハーバードとモスクワチームは上記の方法とは異なる手段をとった。
        彼らは互いに反対方向に光を入射し、その干渉縞を作りだした。
        チームのメンバー、Michal Bajcsyの言葉を借りれば
        「ガス中の原子を小さな鏡にした」そうである。
        それゆえに信号光のフォトンは何度も「鏡」によって跳ね返り、
        空間的に閉じ込められた状態を作り出せる。
        その信号パルスは制御光を切ればまた放出される。


        要するに、干渉縞によって誘電率の異なる領域を作り、
        そこで光を反射させることで閉じ込める、ということかな。
        完全反射じゃないので短時間しか閉じ込められない、というところでしょう。

        同じ光かどうかは、ビームスピリッタでも入れて信号光を
        干渉させて見れば(少なくともコヒーレントかどうかという意味で)
        同じかどうかチェックできるんじゃないでしょうか。
        親コメント
        • by Anonymous Coward
          要するに、原子群が光の全情報を記憶するメモリとなった、
          という事でしょうか?
          最も不確定性原理が無視できない領域ですから、完全な操作は
          不可能にせよ、少なくとも測定の範囲内でエネルギー(と運動量?)は保存すると。
        • by Anonymous Coward
          >光を反射させることで閉じ込める、ということ

          素人がイメージするのなら、鏡と鏡で挟んで光が抜けられなくなるようにしたってことでいいですか。瓶に蓋をして中のものを閉じこめるように。
          でもそれって、「停止」でいいのかな?
    • まず、信号光を高温ルビジウムガスに入射する。ルビジウムガスは強力な制御光で発行している。信号光はガス中で減速し、その痕跡が、制御光を消されたあとに残る。

      これを読んで思わず宇宙刑事に変身しそうになってしまった、専門知識がまるでないわたくし。
      親コメント

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