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判決では,発明に対する中村氏の貢献度を50%とした。裁判長は判決文を読み上げた最後に「本発明は,非常に独創的な発明に関わる判断であり,特殊な事例である。この判決を直ちに一般化することはできない」とコメントした。 [nikkeibp.co.jp]
判決文を読めばわかるように、中村氏と日亜に関しては、本当に特殊な事例ですからね。
あまりにも日亜がひどすぎることをしていましたし、青色レーザーやその周辺技術に対しての中村氏の貢献があまりにも大きい。
判決文にあえて「全く稀有な事例である」「本件の特殊事情」なんて言葉をいれるだけのことはあります。
#ある程度青色レーザーについて知っている人で、日亜に好感情抱く人って果たして存在するのだろうか…
たとえて言えば、1億円の宝石を輸送するために10万円で警備員を雇った。 そこへ強盗が現れたが警備員が守って宝石は無事だった。 1億円失わなかったのは自分の働きだから正当な「対価」を寄越せと警備員が5千万円要求した。 というのは明らかに変でしょう。
また、専門のアナリストが出す四半期先の予測ですら外れる事が少なくない「予測売上高」という、ほとんど言った者勝ちの数字を根拠に対価を支払わなくてはいけないとなると、リスクが大きすぎる。 となると、「ヘタにリスク取ってクロスライセンスに持ち込むぐらいならそのまま特許料払った方がマシじゃん」という判断も出てくるかもしれない。 そうなると
この裁判で中村教授寄り判決になったので ↓ この判決のような極端なリスクを嫌う企業が研究部門縮小 ↓ 技術者(研究者)は活動の場を奪われる。 ↓ 技術を志すモチベーションの低下。 ↓ 革新的技術の創造力の低下。 ↓ 国力の低下。
という同じ結論に達してしまう可能性だってある。 これまでの「対価」は適切なものではなかったとは思うが、この判決はちょっとおかしいと思う。 せめて過去の売上実績から○○億円、将来に渡っては毎年の売上の△%という「実績に基づいた対価」であればまだ理解はできるし、そうでなければ競合する特許や製品の出現による売上急落というリスクを含めた予測売上高の下方修正が必要だったのではないでしょうか?
どうもこの判決で言う「価値」というのが怪しげな先物取引業者が示すバラ色の将来予測に見えて仕方ないのですが...
今回は2万円渡してそれまで、って感じだったのは 不当なのにはかわりがないでしょう。 今ビクビク
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常
この金額 (スコア:1)
も分からない研究をするリスク自体は会社が持っているはず。その
あたりもちっとは考慮した結果なのでしょうか。
(I can't get no) satisfaction
話によれば (スコア:5, 興味深い)
といっても出所はわすれてしまいましたが。
(仕事が特許業界なのでそのへんで小耳に挟んだだけかも)
この人の研究は会社では「どうせだめだろ」とバカにされてて
会社も積極的に研究費・開発費を出していたわけではないらしい。
だからどうというわけでもないのだが、この件に関して
日亜は結局15億の赤字だ、と算出しているけれど、
それは会社が特許戦略を誤ったからだと私は思っています。
特許を出願するということは、特許になった時に独占権を
与えられると同時に、技術を公開しなければならないわけです。
ライセンスをくれ、という依頼を断り続けて独占したけど、
出願して18ヶ月経過した時点で技術内容は公になっていますし、
他社はそれを参考にして、かつその特許権に抵触しないような
新たな周辺技術を開発し、特許をとった。
結果、日亜は、その周辺特許に抵触せずには自社の特許を
実施できない、という事態に陥り、それが赤字の原因なわけです。
というわけで、結論は、
研究費をどれだけ使わせるかを決めるのも、特許を
どのように活かすのかも、すべて会社の経営方針。
売れなかったのは技術がマズいのではなく会社のやり方が
マズかったんだから、それに関係なく発明者は相当の対価を
受け取れなければおかしい。
200億が多いか少ないかは私には縁遠い数字でなんとも。。。
Re:話によれば (スコア:2, 参考になる)
そのあたりの話は『特許はだれのものか [amazon.co.jp]』という本に詳しいです。
第五章はまるまる中村教授の訴訟を主題に取り上げ、404特許の内容から日亜がその後どういう立場に陥ったかまで解説しています。
職務発明全般にわかりやすく言及していてオススメです。
Re:話によれば (スコア:1)
>研究費をどれだけ使わせるかを決めるのも、特許を
>どのように活かすのかも、すべて会社の経営方針。
>売れなかったのは技術がマズいのではなく会社のやり方が
>マズかったんだから、それに関係なく発明者は相当の対価を
>受け取れなければおかしい。
そうかなぁ?
あくまでも会社勤めである以上、会社のやり方がまずくて大赤字出したとしても、
俺はがんばったんだから俺には賞与よこせって通らないと思うが。
#会社のやり方がまずくても給料は出てる前提ですが
他の要素に影響されずに自分の成果だけに比例した報酬を得たけりゃ、
それこそ一人でやるしかないでしょ。
Re:話によれば (スコア:1)
会社が左前だったら幾ら成果(これは直接的な会社の儲けに限らず、間接的に儲ける事も入ると思う)を上げても駄目、
会社が儲かっていればがんばらなくてもがんばった以上の報酬がくる(って事はまずない…儲かってる会社でも儲けを配分しないご時世だから)
ってのは不条理を通り越して労働者のモチベーションや生存問題にかかわってくるとおもうのですけど。
労働に見合った報酬を受け取る権利は主張したほうが身のためだとここ十数年のリストラ流行りで学んでいてもいいような…
Re:話によれば (スコア:0)
ダメな会社には長く留まるな、
ということですな。
Re:話によれば (スコア:0)
(-10 フレームの元)
Re:話によれば (スコア:1)
Re:話によれば (スコア:1)
15億も赤字とは…(わら
困ったことに、最近わりと見かける気がします。
自己弁護してるうちに、自分の無能を証明したりする人。
Re:話によれば (スコア:0)
どこがミスったんでしょうねぇ?
マーケティングか?
営業か?
少なくとも中村氏は研究者として最高の研究成果を出したと思いますけどね。
会社の資産を使って働かせてもらっいながら莫大な利益を損失にしたのは誰だ?
Re:この金額 (スコア:1)
>は会社が持っているはず。そのあたりもちっとは考慮した
>結果なのでしょうか。
さっき下にも書きましたが、件の2つのやつはそのへんが
考慮されてるとは(傍目には)思いにくいですねぇ。
あと、すごい発明をしたからといってそれを儲けにつなげる
までにはかなりのステップが必要なのが考慮されてない気が
します。
Re:この金額 (スコア:0)
Re:この金額 (スコア:0)
社員全員が何らかの貢献をしてるから利益は全員で分配しろとでも言う?
Re:この金額 (スコア:1)
本来はある程度フィードバックされてしかるべきですが。
実際にされているかはともかく(笑)
Re:この金額 (スコア:1)
ってのじゃだめ?
Re:この金額 (スコア:1)
して欲しい…(笑) マジで(爆)
Re:この金額 (スコア:1, 参考になる)
明らかな私的流用なので、確実にモチベーションが下がっています。
「どうせ見返りが無いのなら、頑張らず適当に勤務時間をこなしてればイイや」と。
#F社のように有名企業では無いのでAC
Re:この金額 (スコア:0)
分配は当然じゃないの?
あなたを支えている、いろんな人(経理とか、使えない管理職とか)を
養ってあげなければいけません!!
私は、もうけの出ない開発職ですが。
Re:この金額 (スコア:0)
他の人への分配も勘案した結果、中村氏の取り分が200億円だと
裁判所は判断したわけでしょう。
利益に対する貢献度の違いによって取り分が違ってくるのは当然ですね。
Re:この金額 (スコア:0)
小さかったから50パーセントも認めたという事情は理解できる。
でも、一般企業での研究者の貢献度って10%もあるのか?
せいぜい5%程度と思うが。
意外とCMに使ったタレントの貢献度の方が大きかったりしてな。(笑
#裁判所は600億円でもいい、といってるのよ。為念。
Re:この金額 (スコア:1)
商品が無ければそもそもCMは出来ない罠:-)
And now for something completely different...
Re:この金額 (スコア:1)
実際に「私の貢献度は50%だから、600億請求します」といってたら、
裁判官はひいてたかもしれない。 ^^;
Re:この金額 (スコア:2)
タレコミがリンクしているニュースにも「対価の一部」と言う表現がある。
Re:この金額 (スコア:1)
Re:この金額 (スコア:2)
Re:この金額 (スコア:0)
Re:この金額 (スコア:0)
道楽じゃあるまいし。
Re:この金額 (スコア:2, 参考になる)
中村氏はその業務命令に反して勝手に研究した結果、それが見事
おお化けしたってのは有名な話ですな。
Re:この金額 (スコア:1)
つか、既にそう見受けられるコメントもちらほら…
Re:この金額 (スコア:1)
特殊な事例を考えても高い気がするのは器が小さいからですかね(苦笑)
発明を売り上げにする段階が軽んじられてませんか、っていうのが
算定結果を見た感想です。
#本人のベンチャーでこれだけ儲けたならすごいなとは思いますけどね。
Re:この金額 (スコア:1)
>発明を売り上げにする段階が軽んじられてませんか、っていうのが
>算定結果を見た感想です。
日亜が売り上げで得られる利益から算出したのではなくて、特許を独占して得られる利益を元に計算しているんですよ。
Re:この金額 (スコア:1)
判決文を読めばわかるように、中村氏と日亜に関しては、本当に特殊な事例ですからね。
あまりにも日亜がひどすぎることをしていましたし、青色レーザーやその周辺技術に対しての中村氏の貢献があまりにも大きい。
判決文にあえて「全く稀有な事例である」「本件の特殊事情」なんて言葉をいれるだけのことはあります。
#ある程度青色レーザーについて知っている人で、日亜に好感情抱く人って果たして存在するのだろうか…
Re:この金額 (スコア:1)
業者であったトップに直訴したところ簡単にOKが出た。数億円の金も出してくれて、これにはびっくりした。
とありますから、意外と優遇されていたんですね。
上の講演記録を読むと、「一人でやった」という中村氏の意見も判るような気がします(お勧め)。
特許自体は日亜のものになったんですが、中村氏としては「金より特許」という気持ちじゃないかと思います。
Re:この金額 (スコア:0)
当然だが日亜だ。
中村氏が「一人で」すべてをできたわけではない。
数多くのサポートがあったのではないかな。
Re:この金額 (スコア:2)
# 数学は科学の女王にして奴隷
Re:この金額 (スコア:1)
> 当然だが日亜だ。
> 中村氏が「一人で」すべてをできたわけではない。
> 数多くのサポートがあったのではないかな。
それで、その貢献の度合いが50%-50%だという判決だったんですけど。
何が言いたいんでしょうか?50%は多すぎると言うことかな?
Re:この金額 (スコア:1)
「売れると思う」と「実際に出来上がって売れる」には
かなりの開きがあります(笑)
それこそ道楽じゃないんだから、妄想だけでは儲かりません。 :)
Re:この金額 (スコア:0)
だから雇用したわけなのですけどね。
しかし、研究が成功しなくても会社の機材を利用したり
給与をもらっている研究員は
逆に、会社に対して設備利用料を支払うべきでは?
つまり、成功報酬だけでやってけって事です。
リスクをとる (スコア:0, 余計なもの)
ちゃんと普通の日本語を使いましょうよ。危険を冒すとか。
Re:リスクをとる (スコア:0)
Re:リスクをとる (スコア:0)
そもそも元コメントもリスクをとるとは言ってないし言わないと思いますが。
「リスクを持つ」とは言っていますが。
リスクを「負担」することを「持つ」と称すのはそれほど
おかしくない気がしますけどねぇ。
そもそも「リスク」=「危険」でもないし。
もうちょっと日本語を勉強してきてください。
Re:リスクをとる (スコア:0)
だれも「リスク」=「危険」なんて言ってませんが、「リス
Re:リスクをとる (スコア:0)
技術力は国力だ (スコア:0)
この裁判で企業寄り判決になったら
↓
技術者の夢も希望もなくなる。
↓
技術を志すモチベーションの低下。
↓
革新的技術の創造力の低下。
↓
国力の低下。
という意味では結論ありきで進んだ裁判じゃないかと
Re:技術力は国力だ (スコア:2, 興味深い)
だけど、この判決のようにクロスライセンスなどによる特許料の流出を考えに入れた「実収入」ではなく単に「予測売上高×他社へライセンスした場合のライセンス料率」というあくまでも計算上だけの「価値」を元に対価を支払わなくてはいけないという事になると、金を減らさないための特許という効果を大きく減じてしまう事になる。
たとえて言えば、1億円の宝石を輸送するために10万円で警備員を雇った。
そこへ強盗が現れたが警備員が守って宝石は無事だった。
1億円失わなかったのは自分の働きだから正当な「対価」を寄越せと警備員が5千万円要求した。
というのは明らかに変でしょう。
また、専門のアナリストが出す四半期先の予測ですら外れる事が少なくない「予測売上高」という、ほとんど言った者勝ちの数字を根拠に対価を支払わなくてはいけないとなると、リスクが大きすぎる。
となると、「ヘタにリスク取ってクロスライセンスに持ち込むぐらいならそのまま特許料払った方がマシじゃん」という判断も出てくるかもしれない。
そうなると
この裁判で中村教授寄り判決になったので
↓
この判決のような極端なリスクを嫌う企業が研究部門縮小
↓
技術者(研究者)は活動の場を奪われる。
↓
技術を志すモチベーションの低下。
↓
革新的技術の創造力の低下。
↓
国力の低下。
という同じ結論に達してしまう可能性だってある。
これまでの「対価」は適切なものではなかったとは思うが、この判決はちょっとおかしいと思う。
せめて過去の売上実績から○○億円、将来に渡っては毎年の売上の△%という「実績に基づいた対価」であればまだ理解はできるし、そうでなければ競合する特許や製品の出現による売上急落というリスクを含めた予測売上高の下方修正が必要だったのではないでしょうか?
どうもこの判決で言う「価値」というのが怪しげな先物取引業者が示すバラ色の将来予測に見えて仕方ないのですが...
条件が間違ってませんか? (スコア:1)
>そこへ強盗が現れたが警備員が守って宝石は無事だった。
>1億円失わなかったのは自分の働きだから正当な「対価」を寄越せと警備員が5千万円要求した。
>というのは明らかに変でしょう。
ある宝石職人が、ほとんどクズ石としか見られていなかった原石から、依頼主の横やりを受けつつも1億円の価値があるだろう宝石を作り出した。
しかし、依頼主は元のクズ石分の金額だけ払って職人からその宝石を取り上げ、大層な金額で売りさばいた。
最初は黙っていた宝石職人も、あまりの金額差に黙っていられなくなり自分が加工に対する正当な技術費として評価額の半額を要求した。
評価額は評価額であり、それ以上でもそれ以下でも売ることはできる。だが、税金にしろ財産にしろ基準となるのは評価額。
だから宝石に鑑定士が付くのと同じように、数人の専門家にその鑑定を頼んだまでのこと。
・・・こんなもんかなー。
--- どちらなりとご自由に --- --
日本は「特許収益性」悪いそうです。 (スコア:0)
日本は特許の数と研究者の数も多いけど、それぞれの特許の価値がやや低いのか、あるいは特許を売上につなげるのが下手なのか。研究者あたりの研究費すくないらしい。
Re:技術力は国力だ (スコア:0)
今回は2万円渡してそれまで、って感じだったのは 不当なのにはかわりがないでしょう。 今ビクビク
Re:技術力は国力だ (スコア:1)
そういう契約だったんだから仕方ないんでないの?
子門正人氏の扱われ方も不当なんでしょうかねぇ?
Re:技術力は国力だ (スコア:1)
>子門正人氏の扱われ方も不当なんでしょうかねぇ?
印税では、ヒットしなかったら食べていけないような金額になりそうですが、
少なくともどっちにするか訊かれたんじゃないですかね?
特許の扱いを個別に訊かれて選択するような企業ってどのくらいあるんでしょう?
以前は、外国映画やアニメで声をあてている声優さんの場合、
再放送などで何回でも得られる放映権料は、声をあてた
人には支払われず、新しい仕事の圧迫にもなっていました。
近年の裁判の結果、再放送時にも支払うようになりました。
以後、テレビ放送の際に、新たに吹き替えるという例も増えました。
どうも金額に幻惑されている人が多いですね。