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Winny騒動や輸入CD全面禁止などの記事を書いたり読んでいて、法律や目的など問題の現場よりもはるかに高いレベルにある、基本的な疑問にぶち当たりました。そもそも、Entertainmentって一体何なんでしょう? 今までいろいろいわれた通り、法律や権力を考えると流通者だけが得になっている事実はありそうです。一方、ファイル交換などを正しい権利として主張する側からは、受け手だけがハッピーになれる世界しか垣間見ることができません。少なくとも、entertainmentの作り手や流通者も含め、全員が幸せになれるような世界像というのは見たことがありません。誰が描く理想を見ても、作
では、entertainment businessではなく、例えば個人が行っているストリートパフォーマンスではどうでしょうか? 一人当たりせいぜい100円ぐらいしか置いていかないでしょうが、それでも演技のうまい人が来ると人だかりができますし、歓声も上がりますよね。似たようなものでは、空き地とかでスケボーのトレーニングを楽しんでいる人達もいます。危険だという声もありますが、眺めていると鮮やかにテクニックが決まることがあって楽しいです。たまに失敗してスケボーが自分の方へ飛んでしまい、キャッチしにいったこともありました。
最初にバレエの例を出したのがまずかったかも知れませんが、あの時本当にいいたかったのは「完成された演技のみならず、細かい動作や工夫をも観衆は見逃さない。そこには、観劇料などの金銭関係により保証されるものとは別のentertainmentがあるのではないか」ということ。上述のストリートパフォーマンスやスケボーなどにもそういうものがあれば、金銭に縛られないentertainmentも十分存在し得るはずです。バレエだって、細かい演技の工夫を金銭でやってもらうのはそう簡単ではないですよ。
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人生unstable -- あるハッカー
Entertainmentの本質 (スコア:4, 興味深い)
Winny騒動や輸入CD全面禁止などの記事を書いたり読んでいて、法律や目的など問題の現場よりもはるかに高いレベルにある、基本的な疑問にぶち当たりました。そもそも、Entertainmentって一体何なんでしょう? 今までいろいろいわれた通り、法律や権力を考えると流通者だけが得になっている事実はありそうです。一方、ファイル交換などを正しい権利として主張する側からは、受け手だけがハッピーになれる世界しか垣間見ることができません。少なくとも、entertainmentの作り手や流通者も含め、全員が幸せになれるような世界像というのは見たことがありません。誰が描く理想を見ても、作
Re:Entertainmentの本質 (スコア:2, すばらしい洞察)
ルールを作り、ルールそのものが金を作る。
ルールが生産的かどうかなんて関係ない。客は一時の夢の為に金を貢ぎ続ける哀れな中毒者。
Re:Entertainmentの本質 (スコア:1)
要は、競馬場がボロ儲けするのではなく、馬主への金の流れがもう少し太くなるべきだって事でしょ?
もう少し、場の提供者は資金プールと競技する場を提供する事が主目的である事をわきまえろ、と。
ギャンブルでなく投資で考えると、株式を発行している会社に対し投資しているわけで、
株式市場や証券会社に対してではない、と。
ところでバクチと他エンターテイメントとで、流通・提供にあたる人と生産・著作にあたる人の割合を
考えるとどれくらい違うんでしょう?
Re:Entertainmentの本質 (スコア:0)
ちがう。
競馬場=市場、馬主=ホルダー、牧場=クリエイター だろ。
場合によっては、馬=クリエイターなだろうけどな。
Re:Entertainmentの本質 (スコア:1)
では、entertainment businessではなく、例えば個人が行っているストリートパフォーマンスではどうでしょうか? 一人当たりせいぜい100円ぐらいしか置いていかないでしょうが、それでも演技のうまい人が来ると人だかりができますし、歓声も上がりますよね。似たようなものでは、空き地とかでスケボーのトレーニングを楽しんでいる人達もいます。危険だという声もありますが、眺めていると鮮やかにテクニックが決まることがあって楽しいです。たまに失敗してスケボーが自分の方へ飛んでしまい、キャッチしにいったこともありました。
最初にバレエの例を出したのがまずかったかも知れませんが、あの時本当にいいたかったのは「完成された演技のみならず、細かい動作や工夫をも観衆は見逃さない。そこには、観劇料などの金銭関係により保証されるものとは別のentertainmentがあるのではないか」ということ。上述のストリートパフォーマンスやスケボーなどにもそういうものがあれば、金銭に縛られないentertainmentも十分存在し得るはずです。バレエだって、細かい演技の工夫を金銭でやってもらうのはそう簡単ではないですよ。
Re:Entertainmentの本質 (スコア:0)
そりゃ不粋ってもんでしょ?
つくる側楽しむ側の関係に「業界」だのというターム突っ込むことで
必死に我田引水してるようだけど、
あなたは作り手受け手の関係
Re:Entertainmentの本質 (スコア:1)
現実としてその「業界」てものがあるわけですよ。
音楽を例に取るとJASRACだのレコード会社だのがそれに当たります。
ほんの数年前まではこれらの人たちがいないと音楽がこちらに
届かないという現実がありました。表現者と楽しむ側(我々)を
つなぐ役割として必要だったわけです。
ですが、技術の進歩により表現者が我々に直接作品を届ける手段が現れました。
かくして「業界」の存在意義が薄れつつあります。
もちろん、まだ表現者が我々に直接作品を届けている例は少ないですし、
技術の進歩により齎されている現状は不法コピーの方が目立ちます(私にはそう見えます)。
「業界」が不正コピーに怒っているのは確かなことですが、
それ以外にもはっきりと意識しているか否かは別として、
自分の存在価値が薄れつつあるのを自覚してるんじゃないかなと思います。
これからどうなるかはわかりません。
極端な方向として、音楽のデジタルコピーが禁止されるかもしれません。
それが作り手受けての双方にとってハッピーなのかどうかよくわかりません。
もしくは、「業界」が衰退していくのかもしれません。
というか衰退はもう始まってると思います。
そうなったとき、自分の好きな作品を生み出す作り手に対し我々がどう対処するのか。
音楽家はストリートパフォーマーの程度まで身を窶してしまうのか。
ひょっとすると、ここ半世紀ばかりが大衆音楽なるものが存在し得た希有な時代だったと
歴史に記録されるのかもしれません。
それは我々「パトロン」のあり方次第でしょう。
# 差別する気はないんですが、ストリートパフォーマンスによって
# 莫大な収入を得ている人っていませんよね。
# もちろん音楽家のなかにもひどい貧乏をしている人がいることも知ってははいます。
もちろん、作品そのものから殆どあるいは全く収入を
得られなくても素晴らしい作品をものにした芸術家は沢山います。
しかしそれは例外だと思います。収入は重要です。
「生産性」の問題は作り手にとって切実な問題だと思います。
いくら野暮だろうがなんだろうが、現実の問題ですから。
「業界」がどう絡むとかそういう問題ではなく、その存在意義が薄れていること、
少なくとも立場が変わりつつあることという現状があって、
つまりパトロンがパトロンとして振る舞えなくなってきている現状で、
今後どうなるかわからないときに「エンターテインメント」
の原点に立ち返って考えるのは当たり前のことだと思いますが、
いかがでしょうか?
Re:Entertainmentの本質 (スコア:1, 興味深い)
京都だったかの演劇シーンに、「パトロン」を積極的に募集している集団がいたっけ。
あと、俺の知り合いの劇作家に、公演打つための出資者を広く募って、
月一度の新作公演なんて荒技を成功させた人がいる。
こと演劇に関する限り、業界(ちゅうか民間企業による援助)は、
もうどうしようもないくらい欲しい状態らしい。
バブルの頃のメセナに乗る格好で旗揚げた連中が、不況になってバッタバッタつぶれたそうだ。
自分はまだバブル景気以前にインディーズでレコード出したりしてたけど、
演劇の連中見てるとずいぶん恵まれてたと思っている。
それは今でもそう。
インディのレーベルが何より音楽で若い子を発掘しようとしているし、
そういう集団がCDを出して、ごく普通のレコード屋で購入できる。
音楽について言えば、バンド側とオーディエンス側だけで、流通のしくみは既に完結できてるわけだから。
業界とやらにルールつくってもらわなくても、
自分らだけでちゃんとやってる連中はなんぼでもいるよ。
それだけで食えるかといえばまあ別問題だけど、
逆にメジャーに拾ってもらったからってそれだけで食えるわけでもないんだし。
それでも何でみんなメジャーを目指すかと言えば、
それはパワフルな広告戦略。(このサイト的にはおしつけがましいルールということになるみたいだが)
できるだけ多くの人に聴いて欲しい、気づいて欲しいという願望には、本当にぴったりの仕事をしてくれる。
ライブのブッキング、現地での宣伝、そういうことを自分達だけでやるのは、
それはもうとんでもない労力なんだから。そういうことを引き受けてくれる専門業者としての
メジャーのメリットは大きいよ。
だからはっきり言って、インターネットでの流通というものを前提にしないと成り立たないような、
このサイトで騒がれてる著作権問題というのは、
音楽に関する限り、正直、現実感がないよ。
本当に聞きたい。「どうしたいの?」
Re:Entertainmentの本質 (スコア:1)
>かくして「業界」の存在意義が薄れつつあります。
そこでですね。
直接流通をおこなっていくと、結局のところ著作物利用の
一括交渉口として、著作権管理団体というのは非常に
便利だってことに消費者側は気づかされてしまうでしょう。
いちいち著作権者と交渉していると、場合によっては利用が
断られることもある。利用料金も(JASRACと交渉する場合に比べて)
高価になる可能性もある(当然逆になる可能性もありますが)。
それに比べてJASRACのような著作権管理団体と一括交渉をすれば、
利用を断られたり、法外な料金を吹っかけられるって事がないわけです。
悲しいかな、著作物を多く扱えば扱うほど、交渉窓口としての
著作権管理団体というのは便利になってしまうと。
もっとも昨今では、
利用者:著作権管理者=n:1
の関係ではなく、
利用者:著作権管理者=n:k
の関係に変化しつつあります。
参考:http://nmrc.jp/hikaku4.html
ここを踏まえ、本当に著作権管理団体が果たすべき役割を、
著作権者側・利用者側の双方が考えていき、よりよき変化へと
もって行かなければいけないのでしょうけど…
まだまだ、JASRAC以外の管理団体があることの周知がされてない
ように感じる今日この頃。
# そしてそう思いながらどのようにしていくのがいいか、
# そのなかで私はどのようなことが出来るのかを考えていない今日この頃(ダメじゃん