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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人
形質進化? (スコア:1)
例えば彼が無事に大きくなって、子供を作り、その子供に
彼の「2倍の筋肉」という形質が遺伝したとしたら、
彼は人類の進化における、ある分岐点になった、と
言ってよいでしょうか?
さらに仮定して、その子孫たちがさらに形質を受け継いで
いったとすると、ひょっとしてそれはヒトの新種、
ということになるのでしょうか?
#例えば首の長いキリンが誕生したとき、首が長くなかった
#キリンの先祖たちがそのニュースを聞いたとしたら、
#今の我々と同じような雑談のネタにしたのだろうか。
Re:形質進化? (スコア:2, すばらしい洞察)
>さらに仮定して、その子孫たちがさらに形質を受け継いで
>いったとすると、ひょっとしてそれはヒトの新種、
>ということになるのでしょうか?
仮にそうなった場合の話なのですが、それは
自然選択のもとで淘汰を受けてこの形質が集団に広まる、
ということをですよね。それはあり得ないとは言えないにしても、
相当無理があります。今のヒトにそういう淘汰圧はありませんし。
そして、仮にそうなったとしてもそれだけでは依然として「ヒト」です。
(犬を例にとれば、チワワとセントバーナードは表現型としても随分
違うのに同じCanis familiarisという種のメンバーですよね。)
つまり「彼の子孫」は筋肉モリモリな「ヒトのバリエーション」に過ぎません。
で、「種分化」が起きるためには一部の集団が生殖的に隔離される(交配後隔離の獲得)ことが重要です。
それは地理的隔離によって生じる場合が多いです。
僕が四の五のいうより判りやすい説明 [tohoku.ac.jp]があるのでご覧下さい。
ちなみに優性、劣性は直接的には関係ありません。
#種の定義にも化石学によるもの、形態学によるもの等色々あるのですが、、、
パスワードを探すのが面倒なだけのAC
Re:形質進化? (スコア:1)
今回の彼がそのように遺伝子の異なる形質を備えた
初めての個体である、とは考えにくいのではないでしょうか。
遺伝子に異常を持つ個体は過去無数に生まれているはずです。
そしてそのような、遺伝子の異常で筋肉の多い人間の方が
単純に生き残るのに都合がよいのなら、
むしろ現在までに正常な遺伝子を備えた筋肉の弱い人間が
駆逐されているような気がします。
(その場合、今度は遺伝子に異常があって
先天的に筋力が育ちにくい子が生まれるかもしれませんが。)
私はむしろ、なぜそのような遺伝子が「普通の」ものとして
現在も残っているのかということに興味を持ちます。
きっと何か必要があって残ってるような気がします。
Re:形質進化? (スコア:1)
私が面白いと思うのは、彼の両親の持つ、その両親が生きる環境において都合の良い変異が、その子に受け継がれたという点です。
より強い筋力が求められた環境で、より強い筋力をもたらす変異が受け継がれた…しかも片親は陸上選手という分かりやすさ(^^;
変異による大変化が環境の要請に応じて次世代に保存された、ということが非常に分かりやすい形で現れたってことですよね?
キリンの首やゾウの鼻のときも、こんな感じだったのかなあ…と思うとゾクゾクします。
#まあそこらの2世スポーツ選手とどこが違うんだと言われると、
#困っちゃいますが(^^;;
> きっと何か必要があって残ってるような気がします。
あれ、遺伝子は合目的的に保存されるものではないのでは?
Re:形質進化? (スコア:0)
親では一対の染色体の片方が異常なのだから、細胞毎にランダムに片方が発現してキメラ状になってる可能性があり、それが陸上選手としての才能に表れてるかも知れない。
スポーツ界には、結構いるんじゃないかな~?
Re:形質進化? (スコア:0)
#こ
Re:形質進化? (スコア:0)
許しているのかもしれませんね。
Re:形質進化? (スコア:0)
>許しているのかもしれませんね。
ある意味で正解かもしれません。
筋肉は大変なエネルギー浪費家で、これは体温維持の熱の
約60%が骨格筋由来と言う点からもわかります。
食糧事情が悪いときに筋肉の発達抑制の弱い個体が生まれたとしますと、
筋肉の代謝を抑えることができず餓死しやすいわけです。
Re:形質進化? (スコア:1)
まず最初に断っておきますが、優性・劣性という用語は往々にして誤解を与えやすいので、代わりにそれぞれ顕性・潜性という言葉を使います。なぜ誤解を与えやすいのか理解できない人は、誤解している可能瀬があります。調べてみてください。
さて本題。おそらく、「筋肉の増大を抑えるたんぱく質ミオスタチンに関係する遺伝子」というのは顕性です。そうでないとしたら、それが突然変異を起こした父親・母親にも幼児期における筋肉の異常発達が見られたはずです。というわけで、突然変異を起こした遺伝子は潜性でしょう。これが異常を起こしていない遺伝子と対になっていたとすれば、この幼児期における筋肉の異常発達は顕在化しません。対の両方が突然変異を起こした遺伝子でなければ、顕在化しない、ということです。
ということは、彼の子供が幼児期における筋肉の異常発達という性質を顕在化させる場合は、その子の母親が同じく突然変異を起こした遺伝子を対の一つに持っている場合で、なおかつ、それが受精卵にコピーされていた場合に限る、と言うことになります。つまり、めったにこの能力が顕在化されることはない、ということです。
また仮に、彼の子においてこの能力を顕在化していたとすれば、それはたまたま母親が突然変異を起こした遺伝子を持っていたと言うだけで、それ以上のことは何も言えません。
#というわけで、添削お願いします。
Re:形質進化? (スコア:1)
>例えば彼が無事に大きくなって、子供を作り、その子供に
>彼の「2倍の筋肉」という形質が遺伝したとしたら、
>彼は人類の進化における、ある分岐点になった、と
>言ってよいでしょうか?
親コメントの「・・・が遺伝したとしたら」というこの仮定は、
「今回の現象が単なる劣勢ホモではなく突然変異で今後優性として遺伝していったとしたら」
という話と受け取りましたがどうでしょう?
Re:形質進化? (スコア:1)
だとしたら、彼の両親も幼児期に筋肉の異常発達が見られたはずですね。
まぁ、彼の中でさらに突然変異して、顕性になった、というなら話は別でしょうけど。