ランプセッションで行われたHash Function Collisionセッションの3つのTalkはCRYPTOの歴史に残るんじゃないかな。
ランプセッションは、まだ論文にならないようなオンゴーイングな研究の状況や、他のカンファレンスなどの告知、あるいはエンターテイメント、ツッコミが3~5分で行われる場所なのですが、今回、ハッシュファンクションに関しては特別に15分つづ時間が割り当てられ特別発表みたいな形
結果的には任意のビット列に適切なビット列を加えることで自由にMD5を設定できるのでしょう。そうでなければ今回の'発見'の意味はない。適切なビット列は結構長いかもしれないし、check sum 自体と同じ長さかもしれない。用途&検証方法次第ですが、あまり重要じゃないと思います。
で、どう使われてしまうかというと、どうでも良い部分にごみを付ければよいのです。
tar みたいなものでまとめてあるだけなら、本体の他にゴミファイルをつけてその部分で調整するのです。
gzip で圧縮するなら、XLEN bytes of "extra field" の中で調整するのです。適切な圧縮結果になる余分なファイルをつけてもいいのですが、それだと作業が大変そうです。
もちろん木馬本体に変なメッセージをつけてその部分で表現してもいいし、方法は山ほどあります。
NSA のダウンロードファイルがどんな形式なのか知らないのですが、'将来の拡張のため'と称して勝手なコンテンツをつけることができるformat は多いです。check sum のほかに長さも見ていると偽装は難しくなるので、メールの電子署名でメールのメッセージを偽造/偽装するのは大変でしょう。SPRM みたいなもんなら偽装を防ぐのは無理でしょう。
さっき、その会場から戻ってきました (スコア:5, 参考になる)
ランプセッションで行われたHash Function Collisionセッションの3つのTalkはCRYPTOの歴史に残るんじゃないかな。 ランプセッションは、まだ論文にならないようなオンゴーイングな研究の状況や、他のカンファレンスなどの告知、あるいはエンターテイメント、ツッコミが3~5分で行われる場所なのですが、今回、ハッシュファンクションに関しては特別に15分つづ時間が割り当てられ特別発表みたいな形
Re:さっき、その会場から戻ってきました (スコア:3, 興味深い)
朝一番のセッションでEli BihamとAntoine Jouxが各々本来の発表するのですが、既に昨夜話しているので、何をやるのか別の意味で楽しみです。
さて安全性に関してですが、MD5に関してはかなり厳しいです。たとえばNSAあたりがダウンロード配布ファイルの中身に彼らが作ったトロイの木馬を潜ませるなんてことが可能になります。普通、ダウンロードにSSLなんか使わないのでMAN-IN-THE-MIDDLE攻撃です。ですから配布オリジナルを改ざんす
Re:さっき、その会場から戻ってきました (スコア:0)
そんなことまでは無理なのでは?
本物の MD5 に一致するような、偽のデータを作ることができるとしても、それがトロイ
Re:さっき、その会場から戻ってきました (スコア:1)
で、どう使われてしまうかというと、どうでも良い部分にごみを付ければよいのです。
tar みたいなものでまとめてあるだけなら、本体の他にゴミファイルをつけてその部分で調整するのです。
gzip で圧縮するなら、XLEN bytes of "extra field" の中で調整するのです。適切な圧縮結果になる余分なファイルをつけてもいいのですが、それだと作業が大変そうです。
もちろん木馬本体に変なメッセージをつけてその部分で表現してもいいし、方法は山ほどあります。
NSA のダウンロードファイルがどんな形式なのか知らないのですが、'将来の拡張のため'と称して勝手なコンテンツをつけることができるformat は多いです。check sum のほかに長さも見ていると偽装は難しくなるので、メールの電子署名でメールのメッセージを偽造/偽装するのは大変でしょう。SPRM みたいなもんなら偽装を防ぐのは無理でしょう。
Re:さっき、その会場から戻ってきました (スコア:0)
特定のファイルと同じ MD5 値になるデータを探すのは、弱-衝突耐性の方なのでは?