本来、 Longhorn でやろうとしていた IE に対する安全対策を、 Windows XP SP2 という形で実現した。時代の流れから、それを実現せざるを得なくなってしまった。そういう認識が Microsoft にあるのだとすれば、それを Windows XP 以外のバージョンの OS に対しては実現しないとする Microsoft の姿勢は、十分に予測しえたことであると思います。何故、 SP2 が配布され始めてから 1 ヶ月も経った今になって、こんなことがニュースになり、騒がれ始めているのか、私には理解できません。
IE が有料になった日 (スコア:2, 興味深い)
かつて IE は、当時有償で販売されていた NN に対抗する無料配布のブラウザでした。 IE がバージョンを重ね、「使える」ものになってゆくにつれ、 NN の有償配布が難しくなり、やがて NN もシェアで IE に対抗すべく無料配布に踏み切ったのが Win98 の発売を控えた 1998 年の頭頃のお話。
IE が 4.0 になり、 Active Desktop による OS との UI の統合が実現されたのは 1997 年 10 月のことですから、 Microsoft にしてみればその頃から既に IE は OS の一部分になったという認識なのでしょうが、いわゆるインターネット関連雑誌などでは「フリーソフト」として IE の最新版を付属 CD-ROM に収めていたことなどもあって、世間の認識とのズレは著しいものがあったように思います。
IE が、その実態は事実上の有償ソフトウェアであるという認識が一般の間に出始めたのは、スタンドアローン版 IE の開発を 6 で終了する [srad.jp] という話が浮上し、次世代 Windows 、つまり Longhorn が登場するまで、より新しいバージョンの IE が登場しないばかりか、その際には Longhorn を購入しないことには、新しいバージョンの IE も入手できないということがわかった、という辺りからではないでしょうか。それでも、 Longhorn が出るまでは、 IE はやっぱり無料配布のブラウザである、という認識の人が多数派である為に、今回のニュースが騒ぎになっているように感じます。
本来、 Longhorn でやろうとしていた IE に対する安全対策を、 Windows XP SP2 という形で実現した。時代の流れから、それを実現せざるを得なくなってしまった。そういう認識が Microsoft にあるのだとすれば、それを Windows XP 以外のバージョンの OS に対しては実現しないとする Microsoft の姿勢は、十分に予測しえたことであると思います。何故、 SP2 が配布され始めてから 1 ヶ月も経った今になって、こんなことがニュースになり、騒がれ始めているのか、私には理解できません。
# 別に誰も騒いじゃいないのかな、という気もしなくも無いですが (^_^; 。
むらちより/あい/をこめて。
Re:IE が有料になった日 (スコア:0)
まあどうでもいいけど。
Re:IE が有料になった日 (スコア:0)
NNが先にβバージョンによる実質無償配布戦略を実施し今に至って
いますので、「当時有償で販売されていた NN 」というのは間違いではないけど
正しくもない微妙な感じを受けます。