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Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs
否定的意見でアレですが (スコア:1)
>「(278)113は、わずか344マイクロ秒(マイクロ秒は100万分の1秒)の寿命でアルファ粒子を放出し、111番元素の同位体274111に崩壊しました。」
こう言った一瞬しか存在しないものを作るのに多額の税金を使うのはあんまり好きじゃないです。
「3.今後の展開」を読んでも、それが社会にどう貢献するのかさっぱり見えてこないし、命名権が欲しいだけにしか読み取れません。研究
Re:否定的意見でアレですが (スコア:0)
的が違います.「科学」の目的は,インパクトのある新たな自然法則を世界に
先駆けて発見することにあり,その見返りは新たな芸術の創造に等しい感動に
あると言えるでしょう.そういう世界の話に対して「どう役立つ?」等といき
なり問いかけるなんてのは無粋ってもんです.まずは素直に拍手する,そうい
う心の余裕が,明日からのあなたの人生を確実に豊かなものに変えてくれます.
嘘ではないです.信じてください.ACの私が保障します(笑).
インパクトは2つかなぁ (スコア:5, 参考になる)
113番元素の次、114番元素は、質量数298の同位体が比較的安定な核種になるのではないかという予想が1960年代に出されており、超重元素の島(Superheavy IslandまたはIsland of Stability)と呼ばれているようです。(リリースで言及のあるドイツ重イオン科学研究所のこのページ [www-aix.gsi.de]の本文第3段落に記述あり)
114番元素を合成して、その性質を詳しく調べることができれば、原子核物理に大きく寄与します。予想通りの性質だったとしても、実験で確かめたというのは大きな業績ですし、もし予想と大きく違う結果でも出ようものなら、その衝撃は原子核物理にはとどまらないかもしれません。
その114番元素の合成が、いよいよ視野に入ってきたというのが今回の発見のインパクトの一つで、リリース中わざわざ114番元素に触れているのは、単に113の次だからではないと思います。
なお、合成そのものは、もっと重い元素についても成功したという報告があるようですが、後で撤回されたり [lbl.gov]、娘核種だけが観測されて肝心の親核種を観測できなかったり [cerncourier.com]と、いろいろ信頼性に難があるようです。
今回は原子核1個とはいえ、信頼性がかなり高いらしいのが、地味ながらもうひとつの大きいインパクトではないでしょうか。
なお、超ウラン元素は、核兵器から煙感知器まで [sciamdigital.com]、実用の役に立っているそうです。
Re:インパクトは2つかなぁ (スコア:0)
こういう背景を知ると,やっぱり科学は面白いと思えますね.
プレスリリースを読んでいて,ひとつ疑問に思ったのですが,なぜ論文の提出
先がjpsjなのでしょうか.
通常,こういう重要な研究
Re:インパクトは2つかなぁ (スコア:1)
その流れもあって、ということではないでしょうか。
ただ、今回の論文が掲載されるまでの期間が異例に短い(前の2論文は提出から掲載まで1年近くかかっている)理由には、できるだけ早く論文を掲載してほしいという著者側の事情と、元々高エネルギー原子核関連の論文が少なくこの分野のテコ入れをしたがっていた雑誌側の事情とで、相互に利害が一致し政治的な思惑が働いたのではないかと思われます。
ちなみにどうしてPhys. Rev.に出さなかったのかは、よくわかりません。研究メンバーの中に中国が入っていたせいか、あるいは単なる著者の趣味かもしれません。
またNature, Scienceに関して言えば、分野が広すぎて物理関係の論文は少ないため、研究者から見ると一発当てたい山師が投稿するところという評価です。
ロシアでのZ=114の実験の論文はNatureに載ったようですが ^^
Re:インパクトは2つかなぁ (スコア:0)
Re:インパクトは2つかなぁ (スコア:0)
#まぁ、速報的に国内の雑誌に投稿→それをブラッシュアップして海外の権威ある雑誌に投稿。という手法は、そこそこやられている方法ですから。