The hominin bones were not fossilized, but in a condition the team described as being like "mashed potatoes", a result of their age and the damp conditions. "The skeleton had the consistency of wet blotting paper, so a less experienced excavator might have trashed the find," says Richard Roberts of the University of Wollongong, Australia.
超意訳:
Richard Robertsによると「湿っているのと地層のせいでマッシュポテトのようでした.濡れた紙くらいの堅さしかなく,もうちょっと不慣れな人が発掘していたらゴミだと思っていたと思います.」という.
渡航手段については、BBC記事の真ん中へんに下記のようにあります。
What is surprising about this is that this species must have made it to Flores by boat. Yet building craft for travel on open water is traditionally thought to have been beyond the intellectual abilities of Homo erectus.
Homo floresiensisが小型なわけについては、
Homo erectusが島嶼部という特殊環境下で、矮小化したものだという事が書かれていました [mypress.jp]が、発見者達自身はフローレス島からはまだより大きな骨格が発見されていない、という言い方で断定を避けています。もっとも、矮小化したステゴドン(小さな象)が発見されていますので、ヒト科の生き物が同様の進化を辿っても不思議はないような気がします。
The last evidence of this human at Liang Bua dates to just before 12,000 years ago, when a volcanic eruption snuffed out much of Flores' unique wildlife.
から12000年を第一段落に書いているみたいですが、骨は18000年前のもののようです。
AP通信の記事 [msn.com]には「The specimens’ ages range from 95,000 to 12,000 years old」とか、12000年前の火山の噴火で滅亡したかもしれない、という記述もありました。
紹介記事 (スコア:3, 参考になる)
などでも紹介されています.
これらを見る限りは「ホビット」と呼んでいる訳ではないようですし,38,000年から18,000年前の
骨ということなのでもしかしたら違う発見のことを言っているのかもしれません.
Natureの論文の方では,ホモサピエンス(現代人系)とホモエレクトス(ジャワ原人系)の両方の
特徴のある骨格であったようですが,大きさや発見場所などからホモエレクトスの生き残りではない
かと推測しています.
これまでホモエレクトスはジャワ島まででその先には到達していないと考えられてきて(ジャワ島ま
では陸続きだったため),その先にまで行っていた証拠となったことも新発見ですがホモサピエンス
とホモエレクトスがほぼ間違いなく同じ地域に生息して接触があったであろうということが人類史の
観点から非常に興味深いです.
kaho
Liang Bua 1 or LB1 (スコア:3, 参考になる)
あと種名はホモ・フローレシエンシス(Homo floresiensis)と命名されてますね。
#渡航手段を持っていたと考えられるのも不思議だ。
#フローレス島は東西700kmもあるのか。結構広い。
Re:Liang Bua 1 or LB1 (スコア:3, 参考になる)
>野生生物が壊滅したという話からですね。
なるほど.
しかし小型化の原因が個体数減少による近親婚の増加であればもっと早く絶滅してもおかしくないで
すし,ホモサピエンスから病気をうつされたのかもしれず,現在のところは化石の年代をとった方が
よさそうですね.
>あまり化石化していないとある。写真を見ても、非常に残りが良い
これは逆で,保存状態は最悪で見落としかねなかったらしいです.
また,渡航手段に関しては1万年前に終わるまでの氷河期の間に一時的にフローレス島に渡ることがで
きたのかもしれないと推測されているようです.
kaho
Re:Liang Bua 1 or LB1 (スコア:2, 参考になる)
#頭骨の写真を見ると残りは良さそうに見えるので、精密なCTスキャンをかけたいですね。いや、もうかけたのかな。
#国立科学博物館の研究>ジャワ島サンブンマチャン発見のホモ・エレクトス [kahaku.go.jp]
渡航手段については、BBC記事の真ん中へんに下記のようにあります。
What is surprising about this is that this species must have made it to Flores by boat. Yet building craft for travel on open water is traditionally thought to have been beyond the intellectual abilities of Homo erectus.
ホモ・エレクトス系だとしても、いわゆるジャワ原人と相当に違いますから、ジャワ原人との分岐年代は数十万年前とみていいんじゃないでしょうか(てな話がどこかにあったような)。ただ、5万年前以降ともなれば、新人(ホモ・サピエンス)がこの地域の周辺を通過していますから、フローレシエンシスとの関係は微妙。
#全体的に、あまりにも驚愕な報告(学説)なので、今後別のグループによる検証を待ちたいです。
Re:Liang Bua 1 or LB1 (スコア:2, 参考になる)
" by building some kind of boat or by walking across a short-lived land-bridge. [nature.com]"
と船を使った可能性についても言及されていますが、ホモエレクトスはこれまで
ホモサピエンスと比べて単純な道具を使った証拠しかないので船で来たというの
は少し言い過ぎではないかと思っています。
それに今回発見された個体の脳の容積はホモエレクトスよりさらに小さい訳です
し。
kaho
大発見に盛り上がってるNatureの特集サイト (スコア:3, 参考になる)
面白かったのが、Natureサイトにある発掘した人達のインタビュー [nature.com]、 訳文 [mypress.jp]でした。(英文記事の写真上・分析を指揮したPeter・Brown氏、英文記事の写真中・今回の骨格が発掘されたLiang Bua遺跡、英文記事の写真下・発掘作業を指揮したMike・Morwood氏)
研究者達のコメントを読むと、当初はこの島に人間が到着したのがいつだったのかを検証するのが目的だった、出来たらそれ以前のヒト科の生き物の証拠が発見されればよい、という位置づけだったようです。で、発掘をしたら6年前に84万年前の石器が発見されたという事なのですね。
この石器の発見自体が、ジャワ島とこの島を隔てる深い海の存在が有るので疑問視されていたという事が、ロンドンの自然史博物館の古人類学者のChris・Stringerによって語られています [mypress.jp]。 84万年前にHomo erectusが舟を造る能力を持っていた、 という事は有り得るのでしょうか …
Homo floresiensisが小型なわけについては、 Homo erectusが島嶼部という特殊環境下で、矮小化したものだという事が書かれていました [mypress.jp]が、発見者達自身はフローレス島からはまだより大きな骨格が発見されていない、という言い方で断定を避けています。もっとも、矮小化したステゴドン(小さな象)が発見されていますので、ヒト科の生き物が同様の進化を辿っても不思議はないような気がします。
ウィキペディアによる「考古学上の人類種(ヒト亜科)の一覧 [wikipedia.org]」を見ながら、これが何処に入るのか考えていたのですが、やっぱりHomo erectusの亜種になるんでしょうか … 380ccという非常に小さな脳のヒト属が、どのような道具を利用していたのかは興味深いところです。脳の大きさと知能に関しては、 京都大学の霊長類研究所が公開している「脳の世界 [kyoto-u.ac.jp]」、が読んでみて面白かったので、リンクします。
フローレス島での現代のフィールドワークに関連して、WIRED News [goo.ne.jp]が、ごく最近まで生き残っていた可能性について言及したコメントを記載しています。もしかして今でもどこかに … という先日のコメントは、東南アジアの非常に多数の島を考えると、あながち冗談では無いかもしれません。研究者達は過去の類人猿と分類された東南アジアの化石群の再分析に取りかかっているそうです。(自分が新種の発見者になれるかもしれないわけですから、無理もない話です)
# 地震が落ち着いたら日本でもまとまった記事が欲しいです
Re:紹介記事 (スコア:2, 参考になる)
同じ発見のようですね。
BBC記事では
から12000年を第一段落に書いているみたいですが、骨は18000年前のもののようです。
AP通信の記事 [msn.com]には「The specimens’ ages range from 95,000 to 12,000 years old」とか、12000年前の火山の噴火で滅亡したかもしれない、という記述もありました。
>「ホビット」と呼んでいる訳ではないようですし
下の方で既出のリンクですが、HotWired [goo.ne.jp]の記事の
が『「ホビット」と呼んでいる』、と書いてあるソースでしょうか。