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既にあるミサイル技術を利用するのでしょうから、打ち上げ能力に関するコストは償却済みなんじゃないでしょうか。そうすると、ロシアからわざわざ赤道付近まで移動するのがコストに響いてきそうな気がします。移動に時間がかかると直前のドタバタへの対応が不便そうですし。
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人
バレンツ海 (スコア:2, 興味深い)
かなり興味深いのですが、何故バレンツ海のような高緯度の所から
打ち上げるのですかね?
赤道付近の地表の自転速度を利用して東
Re:バレンツ海 (スコア:1)
既にあるミサイル技術を利用するのでしょうから、打ち上げ能力に関するコストは償却済みなんじゃないでしょうか。そうすると、ロシアからわざわざ赤道付近まで移動するのがコストに響いてきそうな気がします。移動に時間がかかると直前のドタバタへの対応が不便そうですし。
Re:バレンツ海 (スコア:2, 参考になる)
SS-N-18はソビエトが1970年代後半に開発したSLBMで、東側SLBMとしては初めてMIRV(個別誘導型多弾頭再突入核弾頭)を搭載したシステムです。最終的に、14隻建造されたDeltalll級に、1隻あたり16基のSS-N-18が搭載可能で、最大構成のMod3なら1隻あたり117個の100kt級水爆を搭載することができました
米ロのSTART-l(戦略核戦力削減条約)とSTART-ll条約により、SS-N-18は3個以下の核弾頭しか搭載できないことになり、Deltalll級も最新型のDeltalV級に主任務を譲り退役する予定です。スペアをあわせると300基近く生産されたSS-N-18ですが、ヒドラジン・四酸化窒素を主燃料とする二段式ロケットで、海中での爆発事故がしばしば発生している厄介なミサイルだったようです。ただし、打ち上げ能力には優れていて、130キロの衛星を低軌道に投入する能力があると主張しています。実際、ロシア宇宙省はイロイロ提案 [rosaviakosmos.ru]してるみたいですが
バレンツ海で打ち上げるのは単純に、Deltalllの基地がこの辺りだからです。Deltalllの主要基地のYagelnaya AreaとOlenya BayはいずれもMurmansk近郊(といっても50キロくらい北だけど)ですし、造船所やミサイル保守設備なんかも集中しているのでやりやすいのでしょう。冷戦期にSLBMの発射実験なんかも、しばしば白海かバレンツ海周辺で行われました