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本当にこのような発言をされたとすれば、大変残念ですね。どうか記者会見で世界的な恥をさらさぬよう思いとどまっていただきたいものですが。
私も技術者のはしくれですが、かなり値切られた印象は拭えないとはいえ、今回の高裁の和解案は一審判決に比べて非常にまっとうなものであり、安堵する気持ちが強いです。世の研究者、技術者がみな、窒化ガリウムのような素材で一発逆転を狙えるのなら、地裁のひとり勝ち裁定は我々にとって朗報だったでしょう。しかし現実には、順当な(と思われていた)セレン化亜鉛を選んで先を越される人が大半です。彼がひとり勝ちするためには、出し抜かれた人々は敗者として切り捨てられなければ計算が合いません。それはそれで潔いシステムなのかもしれませんが、それが技術振興につながるのでしょうか?
中村氏はこのようにもおっしゃっています [google.co.jp]が、ひとり勝ちがお望みで、それをひとりで実行できる確信がおありだったのなら、もう少し早く勇気を出して出願前に独立し、もとの職場にライセンスを売るしかなかったのです。ナノゲート・キャパシタを生み出した岡村廸夫氏のように。
今回は対価の減額があまりにも大きく、50%とはいかないまでももう少し多めの貢献度が適切な落としどころだったのかもしれませんが、だとしても国家(政府? 社会?)に唾棄するかのような発言は醜悪です。それにアメリカの場合は、利益の50%はまず投資家に還元されるのが普通かと思います。
もうひとつ、お金が欲しいなら、せっかくアメリカに渡ったのに教授職というのはもったいないでしょう。中村氏はカネの亡者などではなく、よい意味で経済合理性に乏しい人生を歩んでいる方だと思うのですが。
親コメントで、雑誌サイトへのリンクをGoogle経由にしてしまったorz
やってしまいましたね。幸いにしてマスメディアの取り上げ方はさほど大きくもなく、リンク記事もおおむね好意的に報じていますけど。ちなみに私、TV放映された記者会見での中村氏の語り口を見て、「この人は自己中心で他人を重んじないのか」という印象を抱いてしまったことを告白します。
中村氏は、日亜在職中にかかわったすべての発明の対価を6億円と算定した東京高裁の和解案について「何も根拠がない。一審判決が認定した600億円が大きすぎるので、100分の1にして適当に計算式を作っただけ」と批判した。しかし「和解しなければ同じ内容の判決が出て、上告しても法律論だけの最高裁では変わる見込みがなかった」と和解に応じた理由を説明。
「日本の司法制度は腐っている」と吐き捨てる様子がTV放映されていましたが、高裁への評価を最高裁に結びつける根拠をこそ示す必要があるでしょう。高裁が示した発明対価上限が最高裁にも持ち越される、と悲観する理由も不明。「原告側の提出資料を裁判官が読んでない」と思うなら、「ほら、ちゃんと資料に書いてあるでしょう?」と、法廷闘争を地道に続けるしかなかったはず。弁護士が反対したのなら、その弁護士をクビにして、絶対に和解しないことを約束する弁護士を探すしかありません。「和解を嫌う升永弁護士でさえ反対したのでやむを得ない」というのは理由にならない。良くも悪くも最高裁判決までは時間がかかるので、それまでに頑張って世論を喚起すれば、裁判所の対応が変わる可能性もあります。それが難しいと判断しているのなら、決着してしまった裁判に対する今回の会見に本人が大した意義を感じていない、ということになりそうですが。
なお、升永氏をはじめとする弁護団は、今回の和解を「本質的には、画期的勝訴」と評価しています [tokyoeiwa.com]。中村氏も弁護団も認めるとおり、この裁判に大きな意義があったのも確か。ただし、一審判決が特許法の職務発明規定廃止を後押ししたのだとすれば、サラリーマン技術者にとっての利害得失は現時点ではなんともいえないところです。
この問題は莫大な新規の利益についての配分であって、その算定がオカシイという話だろうに。 その利益も ・強引な納入価格で下請けを泣かせたわけでもなく ・年功序列を言い訳に若い頃には 安値でこき使った中高年をリストラで放り出したわけでもなく、 ・過労死させるほど サービス残業でのタダ働きをさせたわけでもなく ・御用組合と馴れ合って、安月給を強制したわけでもなく 新しい商品を生み出すという 万人の幸福で得られたものだろう。 日本中の大企業経営者が何人集まろうと その価値には雲泥の差があるのだよ。
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家
捨てぜりふが (スコア:2, 興味深い)
「日本は大企業を重んじ、個人の権利を全く無視した国家であったのが証明されたと思う」
「これからは講演等を通じ、理系を目指す人にはぜひ、実力が収入に反映される米国に来るよう勧めたい」
・・・だ、そうです。アメリカはそういう国なんでしょうか。
中村氏をアメリカ的視点で評論した意見って、どっか載ってますかね・・・?
捨てぜりふ? (スコア:3, すばらしい洞察)
研究開発に携わっている人間の、今の、正直な気持ちですよ。
優秀な技術者/研究者ならばなおさらでしょう。
これだけの発明がたった6億?馬鹿こくな。
じゃあ、一体、どれだけの成果を挙げれば、日本で"成功した"と言えるだけの報酬を得ることが出来るのだ。
8億がどれ程大したことのない金額なのか、他のスレッドにあったけれど、野球選手の年俸と比べてみたって良い。
今回の和解が、一層の頭脳流出と理系離れを加速させるのだろうなぁ、と言うのが、
現場の人間の正直な感想ですよ。
#アレだけの成果に、たった8億ぽっちのゼニを得ただけで、ゼニゲバ扱い…ですか。(他の書き込みね。)
#報われねぇよなぁ。ハァ。
Re:捨てぜりふ? (スコア:1)
むしろ、対価=一気に貰えちゃうお金、ということでストレートにとらえる事が出来る人ってのは、間違いなく優秀な研究者なのかもしれんと思ったです。
私だったら後ろめたさみたいなのが先に来ちゃって請求出来るかどうかさえ怪しいな・・・。
ま、最初に払わなかった日亜の所為なのかな?
但し、野球選手と比べるのは大間違いだと思う。プロスポーツマンということで最初こそ巨額の報酬を得ても、こないだの誰かさんみたいに借金絡みで転げ落ちちゃうのも居るし。研究者も人事ではないと思う。
その時は謙虚と言われても、生涯のトータルでは実はガッチリ目一杯稼ぐと言うのこそ、日本的成功な気がするんだな。
アメリカアメリカと中村氏は賛美するように聞こえるが、私が彼を悪役に見るのもそこら辺が在ります。
なんというか、よく聞こえてくる氏の経歴その他は、研究者まっしぐらに見える姿ばかりで、日本の社長さん関係のようなのが新聞のコラムに書くような文化人としてウンタラカンタラみたいなのが横から見ていると見づらい。
理系で、研究者で、目の前のお金という「物」には拘るくせに、それ以外の人情面がさっぱり読めない。マスコミの操作かどうかを別にしても出てこない。
日本を馬鹿にするような言動やらなにやらを理屈っぽく出してくるいや~なオヤヂ。
バタ臭い、メリケンカブレ、で、たとえ正当な話をしても全て最悪に聞こえる。おまけに当人確信犯なのかどうか分からないけどそれが反感を買おうとも気にしていない、気づいてない。
そういう意味で、天然自然の駄目な一流理系、みたいなイメージできちゃってる。(「たった8億ぽっちのゼニ」と言う表現も考えてみれば品がない訳で、研究者連中ってのは細かい所で嫌な奴と思われているのかも知れない・・・。)
多分、現場の人間がとかく冷遇されてきたってのは、他にも理由はわんさか在るでしょうが、それ自体のヤバイ面をいままで表面化させてこなかったことはあるんだろうなあ。悪い形で噴出した気がします。今回の件。
発明の結果を見る限りは優秀だったのでしょう (スコア:1)
#たしかにマスコミによって操作されたイメージかも知れませんが
要は「これを発明したから対価を払え」ってだけでしょ?
極めてロジカルな反応のような気がします。
尤もこれまでが2万円とかだった訳で表面化どころか突出しましたね。
「出た杭は目立つ」文化ではなく「出た杭は叩く」文化圏だから尚更。
Re:捨てぜりふ? (スコア:1)
>「成果が出なくてもぬくぬくとお給料もらって好きなことしていられる研究開発の世界は」の間違いだよね?
同感。
営業ベースに乗れば直接費だろうけど、それまでの研究開発費は間接費でしょうし。
むしろ今後の流れとして、巨大研究プロジェクトを失敗させようもんなら損害賠償というマイナス対価をもらえるかもよ?
# この判決はそのくらいの危険度です
---- 何ぃ!ザシャー
Re:捨てぜりふ? (スコア:1)
一応研究者ですが,8億もあれば十分かなあ.
それだけあれば欲しい装置も変えるし,人も雇って研究進むし.
あ,8億と別に研究費もさらにくれるってんならもっとうれしいのは確か
ですけどね.
#っても,うちのようなアカデミックな研究者と,企業での研究者は
#また視点が違うんかも知れませんが.
第二次大戦では (スコア:1)
航空機で先頭切って体当たりしたりしてましたからね。
Re:捨てぜりふ? (スコア:1, すばらしい洞察)
>「成果が出なくてもぬくぬくとお給料もらって好きなことしていられる研究開発の世界は」の間違いだよね?
とか抜かしていたバカも居たわけだが。
本当に、日本の研究開発の現場をちゃんと分っていて発言しているのだろうか。
今、博士課程出て、パーマネントの職に就くのが、どれだけ大変な事なのか、分っているんすかねぇ?
大概が2~3年契約のポストドクターですぜ?
それとも何かね、2~3年契約に仰る様な保障が付くとでもお考えで?
現状も分らないのに、発言は控えた方が宜しいですぜ?恥掻くだけだ。
Re:捨てぜりふ? (スコア:1, すばらしい洞察)
日本では博士も技術者もあまり必要とされてないんだろうね。
Re:捨てぜりふ? (スコア:2, すばらしい洞察)
子供が技術者になりたいってんなら、後ろ向きに日本じゃそんなんダメだと言うより
一家そろって渡米して向こうのいい教育を受けさせてやるぜくらい言えよと。
Re:捨てぜりふ? (スコア:1)
飯を食える環境を選択するのならば、対価を得られない方が良いんじゃないの?
その方が安定するよ。
当てれば沢山貰えるって事は、当てなきゃ少ししか貰えない。
もし、日亜が他の研究開発費の負担で赤字だったとしたら、中村氏が貰った金額分、日亜の開発者のボーナスがカットされるんじゃ?
中村の様に、儲けれる技術を開発するチャンスが与えられているのだから、と理由付けられるし。
対価もがっぱり貰えるし、給料もボーナスもがっぽり貰える環境はそれに越したことないけど、それって、それに見合う利益を会社に与える必要性があるって事だからね。
研究開発員全員が、会社に与えている利益に対して待遇が悪過ぎると本当に思っていたら、みんなでその会社辞めて会社起こせば良いんじゃ?
Re:捨てぜりふ? (スコア:1)
保証ってのは誰かが保証するものであって、保証なんてあるわけ無いよ。サラリーマンだって会社が倒産する場合もあるんだし。
保証が無いからどうのこうのと言うのは、おかしな話。
サラリーマンは団体に所属し、リスクとリターンが丸められることによって安定するんだよ。
>しかも、その考え方はこのスレで散々言われてる通り、優秀な人は対価の貰える所に流出するし、無能で怠惰な人ばかりが残る事になるわけだが。そうなると、その会社の生産性は低いと想像されるし、社員が得るであろう給与も少ないだろうね。ああ、後ろ向きだな。
会社としてのコストを考えると、給料で払うか、ボーナスで払うか、対価として払うかってだけで、別にどれでもコストとしては変わりは無い。
成果にまったく差を付けなければ、「無能で怠惰な人ばかりが残る事になる」のは社会主義国家の崩壊を考えればその通りだと思うが、成果に極端な差を付ければ目先の利益に走るのは色々な人が警告していることでもあるよね。
日本が今まで、サラリーマンに特許の対価として「ごほうび」程度しか与えなかったが、日本の工業力は飛躍的に進歩した。これは事実。
でも、地位や名誉とか与えて、ある程度の金も得られるようになっているでしょ。
研究開発に投資したコストに対して、リターンが極端に低いなんて事は無いでしょ。
>#今の日本の企業って、日本的考え方をベースに経営者に都合のいい部分だけアメリカなど
>#海外の考えを取り入れてるからおかしくなってるんだよね・・・。
これは俺もそう思うね。
昔と違って、リストラを理由に簡単に解雇する。あれじゃ短期利益を求めただけで長期戦略としては下。
特許の対価も無ければ、サラリーマンとしての安定性もリストラ解雇で無くなれば、サラリーマンも長期戦略ではなく、短期利益として特許の対価を求めるのは当然の成り行き。
成果を挙げればそこそこの地位と名誉と金が得られて、あまり結果が出なくても飯が食えると言う安定性があるからこそ仕事に没頭出きるのに、成果が出なければ解雇では、成果を出せば対価をよこせと言うに決まっている。
ちなみに、アメリカ企業でも終身雇用的で「リストラ解雇しない」と言う方針の企業も結構多くあるとTVでやっていたな。
その会社の経営者は、その方が長期的な利益になると言っていた(TVで)。
社員も安定性を求めていたよ。
どちらかと言えば、開発競争が極端に激しい業界と、金融とか保険とかの顧客獲得部門とかだけなんじゃ?と俺はそんな気がしている。
日本でも保険のセールスとかは歩合の割合が高いよね。
Re:捨てぜりふ? (スコア:1)
>
>有能な人と無能な人の得る利益に差が少なければやる気がなくなるし、流出によって人材を失う事になる。けど、ちゃんと正しい評価が出来る会社なら、有能な人も頑張れる。
ここまでは俺もそう思うけど、
>あまり極端な差を付けるのはどうかというのはあるかもしれないけど、今の日本だと有能な人は負担ばかり増えて得る利益も少なく、無能な人は会社に無駄ばかりをもたらし有能な人に迷惑をかけている。皆で足を引っ張り合ってどんどん悪い方向に状況が下降しているわけよね。
「どんどん悪い方向に状況が下降している」とは全く思っていない。逆に、戦後から高度経済成長、バブル期と日本の工業力の進歩は目覚しいと思っている。
それを支えていたのが、「ごほうび」程度の対価しか与えず、その代わりに安定したサラリーマン生活だったと思っている。
>中村氏の訴訟は極端な差になるのか?というのもあるね。彼の訴訟がもし今より控えめなものだったら良かったのか?和解金額が今より減って社会に与える影響も少なくて、結局今まで通りのつつましやかな利益しか得られない社会が継続するだけじゃないのかな?
日本の工業力は世界でもかなり高い位置にあるけど、それを支えているのが開発力でしょ。
退職金を含めた生涯収入っていくら欲しい?3億?2億だと少ない?それとも4億、5億?6億?200億?
中村氏への待遇は、実際のところはどうだったのか俺には解らない。名ばかりの所長の席が用意されていたようなことを述べている人もいたが、見方によっては自由にやれる環境だったのかもしれない。
彼は93年の青色LEDを開発した後直ぐにやめたのではなく、やめたのは99年末だったよね?開発後6年在籍しているはず。
会社は良かれと思ってした事でも、本人がどう感じるかはこれは別。行き違いを修正出来なかっただけかもしれない。
功績を挙げて、実績を作り、会社へ利益をもたらしたのだから、それに見合う地位や名誉を貰って、その地位に見合う金を貰えればそれで良いんじゃないの?
成果を出したら、年俸2000万とか3000万とか貰えれば良いんじゃ?
後は地位に見合う。予算とか、人事とかの権利が与えられれば。
200億って本当に欲しい?
サラリーマンの平均年収って大企業で500万くらいでしょ?中小で400万くらい。そんなもんだった気がする。
93年って彼38歳くらいかな。今50だから。役員並みの地位と名誉と金で俺ならば十分だね。
と言うか、200億って具体的に何に使うの?
で、払うことを約束すると、それに比例する以上の成果が期待出来るの?
200億1本より、2億100本や2000万1000本の方が、効果あると思うけど。
会社側のコストで考えると、特許の対価を含めて、1人生涯雇用で、松200億、竹5億、梅3億だったとすると、400億の予算だと、松だと2人、竹だと80人、梅だと133人雇うことになる。
優秀な松を二人が良いのか、ちょっと優秀な竹を80人が良いのか、並み技術者の梅を133人が良いのかは微妙なんじゃないの。
優秀な奴が海外に出たところで、良い結果を出せるのはどれかは分からないから、それ程問題とは俺は思わないけど。
サラリーマンならば、梅か竹で雇われて、梅であっても成果出したら竹扱い。それで良いんじゃないの?
>でも、今日本の工業力・競争力が伸び悩んでいるのも事実。昔はそのやり方でも良かったのかもしれないけど、これからはそのやり方では成長出来ない。
これ違うんじゃ?
俺は、90年代初頭から、リストラによる解雇を含めて、短期利益の追求形に加速度的に移行してきて、その結果長期戦略がボロボロになってきているのが一番の原因と思っているけど。
二番目の原因は人件費の問題でしょ。トップを競う程の人件費になったのだから。
この二番目の原因は、過去既に人件費の高い国は同様に通ってきた道。
Re:捨てぜりふ? (スコア:1)
Re:捨てぜりふが (スコア:3, すばらしい洞察)
本当にこのような発言をされたとすれば、大変残念ですね。どうか記者会見で世界的な恥をさらさぬよう思いとどまっていただきたいものですが。
私も技術者のはしくれですが、かなり値切られた印象は拭えないとはいえ、今回の高裁の和解案は一審判決に比べて非常にまっとうなものであり、安堵する気持ちが強いです。世の研究者、技術者がみな、窒化ガリウムのような素材で一発逆転を狙えるのなら、地裁のひとり勝ち裁定は我々にとって朗報だったでしょう。しかし現実には、順当な(と思われていた)セレン化亜鉛を選んで先を越される人が大半です。彼がひとり勝ちするためには、出し抜かれた人々は敗者として切り捨てられなければ計算が合いません。それはそれで潔いシステムなのかもしれませんが、それが技術振興につながるのでしょうか?
中村氏はこのようにもおっしゃっています [google.co.jp]が、ひとり勝ちがお望みで、それをひとりで実行できる確信がおありだったのなら、もう少し早く勇気を出して出願前に独立し、もとの職場にライセンスを売るしかなかったのです。ナノゲート・キャパシタを生み出した岡村廸夫氏のように。
今回は対価の減額があまりにも大きく、50%とはいかないまでももう少し多めの貢献度が適切な落としどころだったのかもしれませんが、だとしても国家(政府? 社会?)に唾棄するかのような発言は醜悪です。それにアメリカの場合は、利益の50%はまず投資家に還元されるのが普通かと思います。
もうひとつ、お金が欲しいなら、せっかくアメリカに渡ったのに教授職というのはもったいないでしょう。中村氏はカネの亡者などではなく、よい意味で経済合理性に乏しい人生を歩んでいる方だと思うのですが。
アメリカの大学 (スコア:2)
>教授職というのはもったいないでしょう。中村氏はカネの
>亡者などではなく、よい意味で経済合理性に乏しい人生を歩んで
>いる方だと思うのですが。
アメリカの大学は、企業と張り合える給料を出します。
また、アメリカの企業では、発明の対価は0ですが、大学では実施料の50%近くが発明者のものになります。
Re:捨てぜりふが (スコア:1)
>教授職というのはもったいないでしょう。中村氏はカネの
>亡者などではなく、よい意味で経済合理性に乏しい人生を歩んで
>いる方だと思うのですが。
最初、競合企業に入るとそのことで契約問題が出てまた裁判やら
何やらになるんじゃないかということで、問題のなさげな大学
教授に落ち着いたけど、後で結局問題ないということは分かった、
という話ですね。
Re:捨てぜりふが (スコア:1)
親コメントで、雑誌サイトへのリンクをGoogle経由にしてしまったorz
青色LED訴訟、中村氏「高裁では100%私の負け」 [nikkei.co.jp]やってしまいましたね。幸いにしてマスメディアの取り上げ方はさほど大きくもなく、リンク記事もおおむね好意的に報じていますけど。ちなみに私、TV放映された記者会見での中村氏の語り口を見て、「この人は自己中心で他人を重んじないのか」という印象を抱いてしまったことを告白します。
「日本の司法制度は腐っている」と吐き捨てる様子がTV放映されていましたが、高裁への評価を最高裁に結びつける根拠をこそ示す必要があるでしょう。高裁が示した発明対価上限が最高裁にも持ち越される、と悲観する理由も不明。「原告側の提出資料を裁判官が読んでない」と思うなら、「ほら、ちゃんと資料に書いてあるでしょう?」と、法廷闘争を地道に続けるしかなかったはず。弁護士が反対したのなら、その弁護士をクビにして、絶対に和解しないことを約束する弁護士を探すしかありません。「和解を嫌う升永弁護士でさえ反対したのでやむを得ない」というのは理由にならない。良くも悪くも最高裁判決までは時間がかかるので、それまでに頑張って世論を喚起すれば、裁判所の対応が変わる可能性もあります。それが難しいと判断しているのなら、決着してしまった裁判に対する今回の会見に本人が大した意義を感じていない、ということになりそうですが。
なお、升永氏をはじめとする弁護団は、今回の和解を「本質的には、画期的勝訴」と評価しています [tokyoeiwa.com]。中村氏も弁護団も認めるとおり、この裁判に大きな意義があったのも確か。ただし、一審判決が特許法の職務発明規定廃止を後押ししたのだとすれば、サラリーマン技術者にとっての利害得失は現時点ではなんともいえないところです。
Re:捨てぜりふが (スコア:2, 参考になる)
>中村氏をアメリカ的視点で評論した意見って、どっか載ってますかね・・・?
えー、ここの中で紹介されていたこのサイトから引用 [www.ne.jp]。
>2~3人の米国の教授に相談したら話しが広がって10の大学、5の企業から勧誘があった。
>(日本からはゼロだった。) しかも天秤にかけるとどんどん上がる。(イチロー選手の
>お金どころではなかった。) さらにストックオプションで何十億にもなる。
この話は2000年であり現在とは違うので実際にはもっと少なくなるとは思いますがそうだとしても、かなりの報酬にはなるのではないでしょうか?
Re:捨てぜりふが (スコア:1)
「和解」した以上、この事でとやかく言うのは筋違いなんではないか、と。
しかも、まるで売国奴のような事を平然と言ってのけるとは・・・。
というか、ひょっとして国籍もアメリカにしたんでしたっけ?
それくらいしれてば納得だけど。
Re:捨てぜりふが (スコア:2, 興味深い)
>しかも、まるで売国奴のような事を平然と言ってのけるとは・・・。
和解したのは「日亜」とであって、不満があるのは「日亜」へでは無いのでは?
ゲームなどのプログラムの著作物とかでは、開発に従事した社員への「対価」を得る権利は「無い」事になっているのに対して、特許では「有る」事になったいるのにと言う不満があるのでは?
アメリカは契約社会だし、揉め事を経験している中村氏が契約内容を確認せずに教授とかをやっているとは思えない。
条件を理解した上で働くのと、条件について考えが会社と違い、結果を出した後で満足とは程遠い対価しか得られなかったからでは?
例えば、週刊の漫画雑誌に連載されている漫画を描いているのは誰と考えると、作者一人ではなく多くのアシスタントの共同作業。
でも、アシスタントには著作権とかで対価を得る権利は無い。雇われている社員には無いの。
無いから制作意欲が落ちて衰退することも、日本のアニメや漫画、ゲームとか考えるとありえない。
特許に関しても改正し初めっから対価を得る権利を無くせばすっきりすると思う。
製造部門を持たない開発専門の会社とかもあるよね。対価を得たいのならば個人事業でやるとか自ら会社を作るとかしてリスクも背負うべき。
中村氏は技術屋の賃金の向上とかも考えているようだが、5%の対価を得られて当然となると、その分賃金は下がるのでは。
開発も目先の利益追求になり、長期的な基礎研究とかは減る気がする。
最近のリストラがあって当然の会社の経営方法も、目先の利益追求でしかなく、長期的にみれば利益にはならないだけでなく、社員の忠誠度も落ちる。それと一緒。
無名の技術者の賃金が落ちないことを祈る。
Re:捨てぜりふが (スコア:1)
そんな訳ないじゃん。
Re:捨てぜりふが (スコア:1)
そして、契約書とかは結んでいないのならば、著作権は各自が保有することになるのでは?
やくざとかが割り込みやすそうな環境の気がするな。
と言うか、劣悪な場合もあるのは知っているが、不満があるのならば自分で会社作れば良いんじゃ?
と言うか、個人事業者ならば、技量があれば引っ張りだこなんじゃ?
技量に見合う対価をもらえる筈なんだけど....
貰えていないって事は、技量が無いか、今ある仕事の繋がりを壊してまで出て行く勇気がないかだよね。
出て行かないということは、リスクを取らないと言うことでもある。
リスクを取らないのであれば、サラリーマンとかと一緒で、リターンは望めない。これは当然の結末。
技量があれば新海誠の様に一人で作ると言うことも可能だよな。
Re:捨てぜりふが (スコア:1)
会社作ったら劣悪な環境じゃなくなるんですか?なぜ?
> 技量に見合う対価をもらえる筈なんだけど....
それを保証してくれるなんらかのシステムがあれば、そうでしょうが。
#てか、アニメータって基本は歩合制だと思うんですけど…。
> 技量があれば新海誠の様に一人で作ると言うことも可能だよな。
作品を一本作り上げるのに必要な技量と、原画/動画などの個別の作業に対する「職人」的な技量は一致しないでしょう。
あと、ゲーム業界。
以前関わったあるPCゲームの場合、CG、シナリオ、プログラマすべてバイトで、販売だけ法人格を持っている人でしたよ。
#ついでに、契約書の「け」の字もありませんでした。
Re:捨てぜりふが (スコア:1)
劣悪が不満で会社を作るのだから、自分で劣悪で無い環境を整えるからですけど。
>> 技量に見合う対価をもらえる筈なんだけど....
>
>それを保証してくれるなんらかのシステムがあれば、そうでしょうが。
個人事業主とかがその発想じゃ駄目だろ。対価は保証はされるんじゃないよ。交渉して打ち破るものだろ。
>作品を一本作り上げるのに必要な技量と、原画/動画などの個別の作業に対する「職人」的な技量は一致しないでしょう。
別に一人で作らなければ良いだけでは?
>あと、ゲーム業界。
>以前関わったあるPCゲームの場合、CG、シナリオ、プログラマすべてバイトで、販売だけ法人格を持っている人でしたよ。
>#ついでに、契約書の「け」の字もありませんでした。
いや、特許は対価を貰える事になっているけど、著作権は違う。バイトならば社員扱いでしょ(正社員ではないだけ)。請負じゃないんだから。
個人事業者として請け負ったわけじゃないよね。契約書なんて別に要らないんじゃ?
Re:捨てぜりふが (スコア:1)
分業と言う意味で言っているのは分かるが、新海って某アニメ1人で作ったのでは?
Re:捨てぜりふが (スコア:1)
何か上手い仕組みがあるのかと思ったんですが、残念。
#まあ実際問題として、アニメータが自前の会社を作ることはあるんですけどね。
> 別に一人で作らなければ良いだけでは?
いや、「技量があれば一人でできる」と仰ったのはあなたなんですけど…まあどっちでもいいや。
> 個人事業者として請け負ったわけじゃないよね。契約書なんて別に要らないんじゃ?
あ、請負の場合はバイトって言わないんですか?そう言うの疎くて。
それだと個人事業者ってことになりますかね。請負でしたから。
感覚としては思いっきりバイトだったんですが、「時給いくら」ではなく完成品の納品まで含めていくらいくら、というもらい方でした。
#おかげでしょーもない仕様変更のたびにただ働きが増えるという…。
Re:捨てぜりふが (スコア:1)
契約書が無いだけで契約はあったわけだよね。口約束でも契約は契約だから。
歩合のバイトだと請負じゃないかもな。
もし請負ならば、著作権の扱いはどういう契約だったの?
納品って、使用権、それとも著作権?人格権の行使に関する奴は?
個人の著作物の著作権って死後50年もある。
いつ揉め事が勃発するか分からんな。
そんな管理が滅茶苦茶っぽいところが普通だとは全く思えんけど。
ついでに、
「一人で作ると言うことも可能」とは、分業制の否定じゃないよ。一般的と言う意味でもないし。
Re:捨てぜりふが (スコア:1)
「こんな事をしていたら、技術者はどんどん外国に流れるぞ。それでもいいのか? この国は」
というメッセージだと思いますよ。
売国奴と言うよりは、シニカルな愛国者かな。
売国奴? (スコア:1)
少なくとも日本は優秀な理系の外国人が成功するために
来たがる国ではないですよ。
そういう講演やれば、人材不足に危機感持つ役人も増えるかもしれないですから、売国奴とは思えません。
Re:捨てぜりふが (スコア:0)
範を示してください。おねがいします。
Re:捨てぜりふが (スコア:0)
良い物は良い、悪い物は悪いとちゃんと言える人間の方が
遥かに国を愛していると思うけどな。
Re:捨てぜりふが (スコア:0)
文句垂れるなら和解すんなよってこった。
Re:捨てぜりふが (スコア:0)
Re:捨てぜりふが (スコア:0)
もしかすると皮肉なのかもしれないけど・・・
Re:捨てぜりふが (スコア:0)
Re:捨てぜりふが (スコア:1)
その通りですね。でも、だからこそ、人がより良く生きるための
『より有利な』道具であるために、自国の力が強くあって欲しいと
思うのは当然では?
地球上では、人はどこかの国に所属する事になっているし、
どこの国でも(よほどの天然資源に恵まれている国以外は)
税金を取られ、福祉/社会保障などを国から受けている訳です。
そこで、「借金まみれで、増税増税で生活にゆとりがなく、
その一方で社会保障が削られて老後が心配な国」よりも、
例えば「産業が好調で企業からの税収で財政が潤っていて、
庶民の税金は少なく、社会保障が充実し老後の心配なく
安穏に暮らせる国」の方がいいと思いませんか?
中村君が、すでにアメリカ国民で、自国(=アメリカ)の
国益を増すために、「優秀な技術者よ、日本からアメリカに
来い」と言っているのなら、だから(理屈としては)納得
できるかな、とルートのコメントに書いたのです。
だけど、もしもまだ日本に所属していて、それでいて
自国(=この場合日本)の国益に反する事を言い広めるのは
矛盾だし、日本国民として嬉しくない事だと思いました。
#いやまあ、それで、「日本がイヤ」って事であれば、
#出て行けばいいと思うのですよ。幸い日本は、
#出て行く事に制限はないと思うし。
#自分?は・・・出て行く勇気は無いだろうなぁ。
Re:捨てぜりふが (スコア:1)
> 「人」を犠牲にするのでは、本末転倒です。
何も、戦争時代のような全人的な犠牲をせよとまでは
書いていませんよ。
ですが、他のコメントに書かれている以下の言葉ですが、
> まず個人の利益が先じゃないんですか?
いやむしろ、今の世の中すでに利己主義が過ぎているんじゃないか
と思っているくらいです。
「自分さえよければいい」という身勝手な人が多すぎです。
#ACで書いてる無責任な人とかね。:p
役所や団体から役員を頼まれてやっていますが、他の人が嫌がっても、
社会的に必要な制度だと思えばこそ引き受けています。
自分の少々の犠牲が、他の人の役に立つのなら、ありがたい事です。
・・・こういう互助の積み重ねで、人は生きているのだと、
責任がある立場になれば分かってきますよ。
> 今回の中村氏の発言ですが、どちらかというと利他的な
> 観点からの発言のように思えます。
元々の訴訟の大義名分は、おっしゃる通りだったと思います。
すべてを失う覚悟で最高裁まで戦っていたら、その崇高な
志に感心した事でしょう。
しかし実際は、和解に応じた訳ですよね。なのに、その後で、
今度は司法制度がうんぬんとか、うじうじと・・・
もはや負け犬の遠吠えにしか聞こえないんですよ。
言いくるめられたにしても何にしても、和解するかどうかの
最終的な決断は『本人の決定』なんですから。
結局(志より)8億を取ったんじゃん。と思えば、元々の
大義名分も霞んでしまいました。
8億。十分じゃないですか。生涯収入でもそこまで稼げますか?
本来、ちっとも負け犬じゃないお金を勝ち取ってる。
そして特許法も改正された。訴訟の価値は十分にあった。
「8億取ったぜ!お前ら(日本の技術者)も俺に続け!」と
誇らしげにしていれば、こんな言われようは無かったと思いますよ。
そういえば、彼も「一人で青色ダイオードを完成させた」って
主張していたんですよね。(事実は必ずしもそうではない
「らしい」としか言えませんが)
彼も利己主義が過ぎたんじゃないかと思います。
いや、でも、日亜科学も(会社として)利己的過ぎた訳で・・・
司法と弁護士と、その他の産業界での常識とで、
今回は対価を8億ってことでバランスをとった訳です。
今回は、ね。
バランスなんてね、一人の意見では取れないんですよ。
あなたの意見と、私の意見と、その他大勢の意見とが
協調/対立して、初めてバランスがとれるのです。
(しかし、そのバランスと言うのも、かりそめのものでしか
無い訳ですが。)
> バランス良く見渡したらどうですか?
あなたも、自分の意見に固執しすぎないようにね。
Re:捨てぜりふが (スコア:2)
なかなかうまいこといいますねえ。
Re:捨てぜりふが (スコア:1)
しかし、一旦ベースアップすると、たとえ業績が悪くなった時でも
簡単には従業員の給料は下げられないのよ。そう決められているの。
だからベアに及び腰なのは理解できなくも無い。
だけど、せめて一時金としてでも従業員に分配すれば、従業員の
志気も上がるだろうに・・・というのは、私も思ってました。
(うちは、苦しい時でも従業員のボーナス払ってたよ。理事長の
給料を減らして。)
それでも(例え今の給与に不満があっても)トヨタに務め続けている
人達は、企業としての安定性を拠り所にしてるのかな?
ハイリスク・ハイリターンとは全く逆の、ローリスク・ローリターンの
典型って事でしょう。
ローリスク・ハイリターンって、基本的にはありえないんだから。
(詐欺のうたい文句の典型じゃん。)
政治家、官僚、公務員もヒドイね。あ、公務員はただ貰っているだけか。
最悪なのは小泉か。でも支持率が(何故か)高いんだから仕方ない。
国民がそういう国を望んでるって事ですよ。
さて。話し変わって、発明と言うものについて。
> 新しい商品を生み出すという 万人の幸福で得られたものだろう。
> 日本中の大企業経営者が何人集まろうと その価値には雲泥の差があるのだよ。
> それを たった8億でガマンさせようという 卑しさが批判されているんだがね。
> しょせん 「モノを生み出す人間」を 道具としか考えていないんだろうねぇ。
発明とか特許を、金を生み出すものとしか見ていないかもしれないあなたに。
北陸のエジソン [sponichi.co.jp]
いや、あなただけじゃないな。パテントドミナントな企業みんなに
見てもらいたい。
世には義憤と言う言葉もある (スコア:1)
日亜側の言い分を100%認めるような和解案を押しつけてきたのですから。
中村氏が「この国は腐っている」と言うのはこの国が努力して成果を挙げた人を報わず、強者を更に富ませる国に成り下がっていることへの怒りであり、「アメリカに来い」と言ったのは「成果」を挙げながら報われない人々に反乱を促すためのアジテーションでしょう。
中村氏の発言をマイナスだと思う人は人権意識が足りないと思う。
我々が何の為に・誰の為に仕事をして稼いで生きているかわかっていないで、中村氏の言葉に脊髄反射で考えてしまっていると思う。
Re:世には義憤と言う言葉もある (スコア:1)
>日亜側の言い分を100%認めるような和解案を押しつけてきたのですから。
>中村氏が「この国は腐っている」と言うのはこの国が努力して成果を挙げた人を報わず、強者を更に富ませる国に成り下がっていることへの怒りであり、「アメリカに来い」と言ったのは「成果」を挙げながら報われない人々に反乱を促すためのアジテーションでしょう。
『「成果」を挙げながら報われない』と考えているのならば、自営か自ら会社作ってやれば良いだけでは?
法の条文がなおざりになり、条文では「対価」を受ける権利があるのにも関わらず権利として機能していないことに対して怒っていると俺は思っていた(いる)。
「物を売って対価を得る」「サービスを提供し対価を得る」みたく、相手に与えた利益相当額があたかも貰えるかの様に法の条文が出来ているのに、何故これしか貰えない。
これしか貰えないと言うことは、これしか会社に利益を与えていないと言う評価をされたのでもある。
条文を信じて少ない給料だが対価を貰えると思って契約の条件に盛り込まなかったら、対価の評価は極端に少なかった。なんて場合の奴もいるんじゃないの。
これは、経営や会社にも言えて、対価とは言葉とはかけ離れていて極端に少ない物と思っていたら多額の対価を要求された。なんて場合もあるよな。
高裁の和解案は俺は妥当だと思うよ。中村氏の弁護士もそう思っているようだし。
ただ、得られもしないのに、あたかも得られそうな条文のまま放置している為に誤解を生んだんじゃ。
未だに特許法35条4項は
>前項の対価の額は、その発明により使用者等が受けるべき利益の額及びその発明がされるについて使用者等が貢献した程度を考慮して定めなければならない。
って感じ。
「対価」は貰える様になっているんだよね。
「その発明」だから、他の赤字の開発費を考慮するべきかは書いてないし。
これが最大の問題で中村氏は怒っているのでは?
著作権法では15条の
>法人その他使用者(以下この条において「法人等」という。)の発意に基づきその法人等の業務に従事する者が職務上作成する著作物(プログラムの著作物を除く。)で、その法人等が自己の著作の名義の下に公表するものの著作者は、その作成の時における契約、勤務規則その他に別段の定めがない限り、その法人等とする。
で、権利も対価も貰えない。
特許も著作権と一緒の様に、対価は貰えないことにすればすっきりするのに。
会社での開発部門の奴は、安給料に不満があるとか、ボーナスが少ないとかは、ストライキとかやって勝ち取れば良いんじゃ?
Re:捨てぜりふが (スコア:0)
発明以前の、会社の方針を無視してLED研究を続けた時点でクビになってますよ。
Re:捨てぜりふが (スコア:2, 参考になる)
でなけりゃー日本でも首になっていると思うが。
あったあった、これ [www.ne.jp]。
>やけくそになって、青色ダイオードに取り組もうとした。当時、青色の開発は研究者の夢だった。
>上司に言っても、”大手が出来ないものを”と言って取りあってくれない。そこで創業者であった
>トップに直訴したところ簡単にOKが出た。数億円の金も出してくれて、これにはびっくりした。
>また、MOCVという反応装置の研究にアメリカに行きたいと言ったところこれもOK。
Re:捨てぜりふが (スコア:0)
アメリカでは会社の方針に従わない以前に、彼のような優秀な研究者は
引き抜かれます。実際引き抜きにあったのを断っているんですよ。<中村氏
Re:捨てぜりふが (スコア:0)
>(アメリカでは)会社の方針を無視してLED研究を続けた時点でクビになってますよ。
じゃないですか?
#成果が上がる前に、その人間が優秀かを見極めるのは大変難しいと思われ。
Re:捨てぜりふが (スコア:0)
#先に断っておきますが以下アメリカの会社といっても全てでは
なくてそういう風潮ということですので。
アメリカの会社で同じようなこと(会社の方針に沿わない行為を続けた)
をすれば首になりますよ。ということでしょ。>元コメント
なりますよ
Re:捨てぜりふが (スコア:0)
アメリカ以外はどうなんですかね?
アメリカは特殊な国でもあるので、、、、
似た者同士 (スコア:1)
おっしゃること、正しいかもしれませんが、そういうふうなことをスラッシュドットで言っちまう時点で、優しさも戦略も欠けてますわな。
でもまあ、優秀な奴ほどもらってしかるべきだということをあんまり否定するとむかあしのソビエト幻想とか出るしなあ。しょうがないでしょうね。
まあ、社会としての利益っていうなら、実際上アメリカも日本も国家のほうは赤字とかなんとか、失業率もアレだとか、現実がそういう世界だってのは軽い言葉じゃないんですよ。
だからヒール国辱野郎中村(笑)が評判悪いんですよ。軽々しく司法が腐っているなんて言って、学の無さを露呈したも同然。現実が分かっていないのはキミだと。日本国憲法読み直せと言いたい。
パラダイムシフトってのがどっちに起きるか、そもそもこのご時世、アメリカだからって言っても分かりませんよ。
もしかしたら閉じた世界はあっちかもしれない。実は「本当の優しさ」をちらつかせている振りして、外にバンカーバスター打ち込んだりとか。
Re:捨てぜりふが (スコア:1)
「発明(特許)の相当の対価」って言うと、主観的で考えにくい。
「企業努力の対価」ならシステマティックで分かりやすい。利益だもの。
純粋に、青色LEDを自分で発明して自分で儲けたい人が得た成果としての8億ってのは
余りにも少なすぎます(それこそ2万円と変わらない)けど、
中村氏は、儲けるための社会的(企業的)努力を頑張ったわけじゃないし、
属する会社から金を取るための様々な伏線を自分(もしくはコアチーム)で事前に張ったというわけでもないわけで。
#プラス、青色LEDに対する貢献度も疑われているわけで。
今回の教訓は、アメリカに行け、ではなくて、ヒキコモリはやめよう、だと思っています。
そもそも、自分がすごい発明すれば、他の人が勝手にサポートしてくれてちゃんとお金もくれるなんて、
そんなのどんな国でもアリエナーイ。
金は自分の努力でもぎ取らないと。
その手段としての訴訟ならいいけど、いたずらに「後進の研究者のため」
みたいな、正義論ないまぜの感情論でやられると気持ち悪い。ただのリンチだもの。
もちろん、一般的な問題として、交渉の余地もなかった以前の日本企業は問題外。