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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家
ただ乗り防止? (スコア:2, 興味深い)
BSDライセンスとかPDSみたいな緩いライセンスの場合、いわゆる「ただ乗り」を危惧する人がいるよね。
つまり、オープンソースになっているコードをプロプライエタリなソフトに流用してしまうような事態のこと。
(個人的には、「そんなの各人の勝手」と思うんだけど)
だけど、今回のIBMのように「オープンソースなソフトには特許権を行使しないよ」となっていると、コードに特許が使われていたときに「ただ乗り」は危険な行為になる。
これは実質、オープンソースの派生物はオープンソースにしなきゃならなくなるってことじゃないかな。
しかも、著作権でそれを強制するGPLよりも、特許で禁止されるほうがよほど強制力が強い印象がある。著作権は相手のソースがなきゃ主張し辛いけど、特許はそうでもないと思うしね。
特許の名目上のお題目である「新しい技術を人類共通の財産としていくこと」はオープンソースが立派に果たしているわけだし、いっそのこと法で「オープンソースに対しては特許権を行使できない」ぐらいにしてくれると面白いんだけど。:-)
Re:ただ乗り防止? (スコア:2, すばらしい洞察)
これをやると、特許自体が無意味になる可能性があるので無理でしょう
発明された特許を使用してオープンソースなソフトを開発する事による開発者への不利益が考慮されていません
開発された物が公開されなくなる可能性がありますね
特許には自分の努力して開発した物を、公開する代わりに利益を得ると言う面が有るのを忘れてはいけません
その利益を得る為に公開するのです。
そして、開発者に配慮が無い仕組みは人のやる気を削ぐ場合が多い事は自明でしょう
無論、保持者が特許権を提供するのは自由です。
ただしそれを法律で強制する事は、長期的に見れば不利益でしかないでしょう
Re:ただ乗り防止? (スコア:2, 興味深い)
かもしれない。
でもね、ソフトウェアがらみの特許を特許庁のサイトで検索したときあまりの惨状に目を覆いたくなった身からすると、それで無意味になるのなら構わんと思う。:-)
> そして、開発者に配慮が無い仕組みは人のやる気を削ぐ場合が多い事は自明でしょう
「自明」なんて言い方には同意できないなぁ。
私は会社ではプロプライエタリ、個人ではパブリック・ドメインでやってる開発者だけど、どっちの立場でもソフトウェア特許には懐疑的だもん。
(それなりに独自性のある奴を作ってるつもりだけどね)
それにね、オープンソースから得られる利益ってのも馬鹿にならないよ。自分が想定してなかったことを派生物がなしとげてくれたら、それを自分の方へ取り込むことができるんだから。
「配慮が無い」は言い過ぎだし、「人のやる気を削ぐ」はそれこそ人によるでしょ。
オープンソース陣営がにぎわっている理由を考えてほしい。
Re:ただ乗り防止? (スコア:1)
まさにプログラムで表現する、その表現方法を規制されるようなレベルにまで特許が及んでいるように思えるのは確かです
新規開発と言えるほど独創的なのか、それとも異なるのか
ソフトウェアはこの線引きが非常に難しい為に起こっているって事でしょう
ただしこれは、すくなくとも特許の開発者に一定の利益を保証する代わりに公開を求めると言う特許制度自体の問題だとは思えません。
>「配慮が無い」は言い過ぎだし、「人のやる気を削ぐ」はそれこそ人によるでしょ。
前の発言の条件だとオープンソフトであれば無条件に無効になるのに、特許所持者に対し配慮がされている部分がどこに有るのでしょうか?
やりたい人がやると言うレベルで止まっているからこそ、オープンソースはうまくいっているのでしょう。
オープンソースに参加するかどうかも自由です。
しかし、法律となれば否応なしに、すべての国民に対し無条件に影響を及ぼします。
もし、この条項が法律として制定されれば、特許で公開した物はオープンソースに無条件に参加すると言うことになります。
オープンソースに参加しない自由は奪われたことになるでしょう
参加するも参加しないも個人の自由、だから賑わってるのではないですか?
それとも「オープンソースは良い物だ、だから特許申請する人は強制参加ね!」って言うのが良いことだと考えてますか?
Re:ただ乗り防止? (スコア:1)
> ソフトウェアに関して言えば、特許制度自体の問題と言うよりは、承認基準の問題とかのが大きいのではないでしょうか?
そうかもね。
でも、「承認基準」なるものは誰がどう決めるの?
> 新規開発と言えるほど独創的なのか、それとも異なるのか
> ソフトウェアはこの線引きが非常に難しい為に起こっているって事でしょう
じゃあ、やっぱり駄目ってことですわな。
独創性がある発明に対して権利を与える、その独創性が切り分けられないのなら「特許制度自体の問題」なわけだ。
(言っとくけど、ソフトウェア特許に限っての話だからね)
> 前の発言の条件だとオープンソフトであれば無条件に無効になるのに、特許所持者に対し配慮がされている部分がどこに有るのでしょうか?
ちょっと待ってよ。「特許所持者」ってどこから出てきたの?
#677621 [srad.jp]で言ってるのは「開発者」でしょ? こっちはそのつもりで答えたんだけど。
> もし、この条項が法律として制定されれば、特許で公開した物はオープンソースに無条件に参加すると言うことになります。
はて?
別に参加しなきゃいいだけじゃない。
Re:ただ乗り防止? (スコア:1)
えっ特許を無条件で使っていいんですよね、不利益を被るのはその特許を開発した人=開発者のつもりでかいてましたよ
逆に オープンソフト開発者側からしたら不利益が発生したなんて言わないかと..
まぁ開発者だと意味的にに広すぎるので、特許を無条件に使用される開発者と言う事にしてください。
使う側に不利益はないでしょうから、文体上問題は無いでしょう
>別に参加しなきゃいいだけじゃない。
無条件に自分の特許を使われる可能性がある時点で、強制参加ですよ
自分の特許を使わないように訴えられるなら..
「オープンソースに対しては特許権を行使出来ない」って事はないでしょ?
それともソース書かないとオープンソースの開発に参加した事にならないと思ってるのかな?
Re:ただ乗り防止? (スコア:1)
> えっ特許を無条件で使っていいんですよね、不利益を被るのはその特許を開発した人=開発者のつもりでかいてましたよ
「その特許を開発した人!=特許所持者」ってこと。
> それともソース書かないとオープンソースの開発に参加した事にならないと思ってるのかな?
自分の公開してるソフトにハフマン圧縮使っているんだけど、Huffman先生はオープンソースの開発に参加してることになるんですかね?
三平方の定理使ってたら、ピタゴラス大先生も同じ?
# なんかむなしくなってきた……。
Re:ただ乗り防止? (スコア:1)
>三平方の定理使ってたら、ピタゴラス大先生も同じ?
その人の成果を使用しているのであれば、参加してるでしょ、本人死亡して意思確認はできないし、周知事実で権利を主張する事も出来ないので、文句言う人は居ませんけどね
もっとも、具体的に言うのなら、IBMは今回の特許権の提供のみではオープンソースの開発に参加していると言えないと言う考えなのかな?
私は今回の事だけでも立派にオープンソースの開発に寄与していると思うけど?
ある成果をまとめた物が特許、それをオープンソース側に提供する事がオープンソースの開発に関わって居ないとは思わないけどなぁ
そして、「オープンソースに限って特許権を行使できなくする」というのはその提供を強制するって事
Re:ただ乗り防止? (スコア:1)
それを制度と呼んでいいのかどうか?っていう問題だと思う。
「理念」であるのは確かだろうし、法律の頭のほうでも書いてあるんだろうけど、
それがその通りに運用されるか否かという問題を含めずに、「制度」と呼んでいいんだろうか?
少なくとも現行の特許法とかは、
理念の実現を阻害しないために十分な仕掛けを持ち合わせてない法律
として実装されてしまってる、と言えるんじゃないでしょうか?
#「阻害しない」というよりは、「オフトピで荒らしな用法を封じる」といったほうが正しいかな。
理念を果たすために必要となる条項を書き加える、などをしてくれないと、
とりあえず俺としては、特許制度は信頼しにくいなあと感じています。
Re:ただ乗り防止? (スコア:1)
昨今の状況を鑑みると、ソフトウェアに関しては
むしろそのほうがありがたいように思えます……。
特許によるGPL型汚染 (スコア:1)
そうかも、それ、いいな。(・∀・)イイ!!
GPL汚染に肯定的な考え方の僕としては、こういう汚染が起こると、ちゃんと調べないでガクブル状態で特許に引っかかるコードをパクルくらいなら、もういっそのことパクって作ったソフトをオープンソースにしちゃったほうが楽、とかいう考え方が広まることを希望。
もちろん、そのソフトが十分な利益を生むという予想がついていれば、きっちり特許の権利関係を調査して契約結ぶコストを払うだろうし。
屍体メモ [windy.cx]
Re:特許によるGPL型汚染 (スコア:1, 興味深い)
Re:特許によるGPL型汚染 (スコア:0)
* GPLを適用する
* 開発者と交渉する
という複数の選択肢があるわけで。
Re:特許によるGPL型汚染 (スコア:1)
だとすると
>* 開発者と交渉する
って場合によっては結構難しい気がするんですが…
# 選択肢としてアリ、というのは同意。
Re:特許によるGPL型汚染 (スコア:1)
>って場合によっては結構難しい気がするんですが…
とすると、今回はIBMだけだからいいけど、
もし将来同じような事を言い出して特許供与する企業とかが「多数」出てきたら、
交渉なりなんなりをするべき相手の数が、増えていくわけですよね。
まあソース貢献者より特許企業のほうが数は少ないだろうけど、と皮算用しておきますか。
----
一方で、ソース著作権と違って特許の場合は、
「codeを実装したのが権利者当人とは限らない」わけですから、
codeには権利者の「署名が入ってない」ことが多いわけですよね
(というか、侵害が問題になりそうなケースなら、
実装者は権利者当人であるはずがないから、署名なんて無いに決まってるわな)。
それどころか、今まで散々出てきたように、そのcodeに権利が含まれているかどうかが
一見(つまり十分に調査しないと)判らないことが、多いわけですよね。
そうすると、たとえ権利者が少ししか居なかったとしても、
その権利者が一体誰なのか?を調べるの自体が、かなり大変になりそうですね。
つまり、今回IBMが言い出した方式は、
オープンソース公開しないという選択をする場合、
供与者の数に対してscalabilityが無い、のではないかなあ?
もちろんソース公開する場合はscaleするけど。
あと、ついでにいえば、
供与されてない通常(?)の特許のほうも、これを侵害してないかどうか
どうせ調査しないとならないですし、
嫌な話ですが、そちらのほうはソースを公開すればするほど
「ばれて、痛い目にあう」率が上がるわけですよね。(まあこれは別問題ですが)
そして、個々の特許が、供与されてるものなのか否か自体も、
調べないと判らないわけですよね。
そのため、ソース公開した場合でも、結局はscaleしなくなってしまう。
つまり結局、「ソース公開すれば特許について「悩まなくて」済む」
という単純な構図には、ならないわけですよね。
労力は結局いつまでたっても無くならない。
まあ、今回のIBMの功績は、労力の問題ではないわけですけども。
Re:特許によるGPL型汚染 (スコア:0)
良いんじゃないの?
Re:特許によるGPL型汚染 (スコア:1)
特許ならIBMにお金を払えば使用できます
オープンソースにすればお金を払わなくて良いだけ