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アメリカでの子どもをダシにした検閲の歴史は 今年出た 'Not in Front of the Children: "Indecency," Censorship, and the Innocence of Youth' [powells.com] という本に詳しいです。 著者の Marjorie Heins は反検閲活動で知られる弁護士で、 CDAを執行停止に追い込んだ弁護団のひとりでもあったり。 Harry Potterのこともちょっと出てきます (実は、読むのが遅れて当分読み終わらないので翻訳が出てくれるとうれしい...)。
で、こういうのをみてると、あらためて感じるのは、 "harmful to minor"ということが、 いかに無根拠に、あるいは妄想的にでてきているのか、ということだ。 「こどもに害がある」なんてことを言っていても、そんなの証明できてもないし、 あるいは、単に宗教的・政治的野心のために 子どもを利用しているだけだったり。
で、日本でも「有害情報排除」とか 言ってる連中の立ててる理屈はこういう本を みれば全部論破済だったりするのだが、 この国でそういうことを言ってる連中は 科学的正統性を基礎として論理的整合性を 検討してものごとを運ぶような合理主義からは ほど遠く、どちらかといえば 「地位をみてコミュニケーションをする」ような 行動規範の持ち主が多いわけで、 そしてもちろんそういう人々が「力」を持ってるわけで、 なかなか虚しくなります。
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私は悩みをリストアップし始めたが、そのあまりの長さにいやけがさし、何も考えないことにした。-- Robert C. Pike
かの国の「子ども」をダシにした検閲の歴史 (スコア:4, 参考になる)
アメリカでの子どもをダシにした検閲の歴史は 今年出た 'Not in Front of the Children: "Indecency," Censorship, and the Innocence of Youth' [powells.com] という本に詳しいです。 著者の Marjorie Heins は反検閲活動で知られる弁護士で、 CDAを執行停止に追い込んだ弁護団のひとりでもあったり。 Harry Potterのこともちょっと出てきます (実は、読むのが遅れて当分読み終わらないので翻訳が出てくれるとうれしい...)。
で、こういうのをみてると、あらためて感じるのは、 "harmful to minor"ということが、 いかに無根拠に、あるいは妄想的にでてきているのか、ということだ。 「こどもに害がある」なんてことを言っていても、そんなの証明できてもないし、 あるいは、単に宗教的・政治的野心のために 子どもを利用しているだけだったり。
で、日本でも「有害情報排除」とか 言ってる連中の立ててる理屈はこういう本を みれば全部論破済だったりするのだが、 この国でそういうことを言ってる連中は 科学的正統性を基礎として論理的整合性を 検討してものごとを運ぶような合理主義からは ほど遠く、どちらかといえば 「地位をみてコミュニケーションをする」ような 行動規範の持ち主が多いわけで、 そしてもちろんそういう人々が「力」を持ってるわけで、 なかなか虚しくなります。