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持ち歩きというよりは、医療カルテとか戸籍のように大量の情報 を追記的に保管する需要に適しているのではないかと。 カルテ庫とか戸籍簿保管庫とかがデスクトップ PC ~ 本棚サイズになっちゃうわけだね。
磁気記憶媒体だと帯磁特性 の劣化などからいわゆる「ビット惚け」が発生するわけで、当初 期待されていたほどにはデータの保存ができないことが判った けど、こいつな
AFM [google.com]って言われても素人にはさっぱりわからぬナリ。
「カンチレバー」という細い針のようなもので試料の表面をなぞって、ものの表面の形を調べる装置です。AFM は Atomic Force Microscope (原子間力顕微鏡) の意味です。針で表面をなぞるときに、針の原子と試料の原子とのあいだに働く力を調べる、という意味の命名ですが、「なぞっている」というイメージでほぼまちがいありません。最近だと原子が見えるくらいの分解能が実現しているそうです。
今回の IBM の装置は、「カンチレバー」という名称のものを使っているので、この AFM を応用したものであるのはほぼ明らかです。 PC Watch のこの図 [impress.co.jp]では、カギ状に書かれたものがカンチレバーです。
カンチレバーとは、片持ち梁 [infoseek.co.jp]、という意味です。微小なでこぼこ (試料から受ける力) を検出するために、梁が微小な力でたわむのを利用しています。ぼくはむかし、「感知レバー」だと思っていましたが、まちがいです。
上記の PC Watch の図で考えたとき、Z 方向の分解能は非常に優れていて、ふつう、1/10 nm よりもはるかに高い分解能があります。ところが、X-Y 方向の分解能はそんなにありません。これは、針先の形状をとんがらすのが難しいことなどが関係しています。それでも、今回の穴の大きさである 10nm 程度の分解能は朝飯前です。
ちなみにこの AFM、飛行機に乗るときに係員に「これはなんだ?」といわれて「atomic force なんたら」と答えたら大騒ぎになった、という話を聞いたことがあります。ほんとかどうか知りませんが、ありそうな話。(AFM は、もちろん、原子力や核燃料や核爆弾とは関係ありません)。
AFMに限らずSTMの応用という事あるんじゃないかな~、と 素人考えで思ったり。
STMは原子間力の代わりにトンネル電流を使います。 (AFMに比べて分解能は落ちます。)
STMの方がコスト下がりそう。 (コレも素人考え)
というのは、原子間力を検出するのは、片持ち梁構造を使ったりしないといけないのでアクロバティックで困難な課題ですが、トンネル電流は、たんに金属の針を近づけて試料と針のあいだに電圧をかけて電流を読めばいいだけなので、とっても楽ちんです。トンネル電流は試料と針のあいだの距離に非常に強く依存するので、z 方向の分解能もばっちりです。ただし、試料は導電性のものに限られます。(x-y 方向の分解能が高い理由は、カンチレバーのような複雑な機構を使わなくて済むから、ということでいいのでしょうか?)
コストについては、どちらが安いか、わかりません。
STM を使った類似メモリも、可能だと思います。ただ単に、STM 探針を使った、信頼性が高く安価で高速な書き込み・読み出し・消去の方法を思いつけばいいだけのことです。(それが一筋縄ではいかないのでしょうけど)
STM 探針に大きな電圧を加えたり、探針でつっついたりして原子をひとつひとつ動かす技術というのができつつあるので、そのうちに、STM メモリも実現するかもしれません。
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ハッカーとクラッカーの違い。大してないと思います -- あるアレゲ
今様パンチカード (スコア:2, 興味深い)
持ち歩きというよりは、医療カルテとか戸籍のように大量の情報 を追記的に保管する需要に適しているのではないかと。 カルテ庫とか戸籍簿保管庫とかがデスクトップ PC ~ 本棚サイズになっちゃうわけだね。
磁気記憶媒体だと帯磁特性 の劣化などからいわゆる「ビット惚け」が発生するわけで、当初 期待されていたほどにはデータの保存ができないことが判った けど、こいつな
--- Toshiboumi bugbird Ohta
Re:今様パンチカード (スコア:1)
え!?分からない!! 世代が違うのだよ:-p
Re:今様パンチカード (スコア:2, すばらしい洞察)
Re:今様パンチカード (スコア:1)
Re:今様パンチカード (スコア:1)
AFM [google.com]って言われても素人にはさっぱりわからぬナリ。
AFM (スコア:2, 参考になる)
「カンチレバー」という細い針のようなもので試料の表面をなぞって、ものの表面の形を調べる装置です。AFM は Atomic Force Microscope (原子間力顕微鏡) の意味です。針で表面をなぞるときに、針の原子と試料の原子とのあいだに働く力を調べる、という意味の命名ですが、「なぞっている」というイメージでほぼまちがいありません。最近だと原子が見えるくらいの分解能が実現しているそうです。
今回の IBM の装置は、「カンチレバー」という名称のものを使っているので、この AFM を応用したものであるのはほぼ明らかです。 PC Watch のこの図 [impress.co.jp]では、カギ状に書かれたものがカンチレバーです。
カンチレバーとは、片持ち梁 [infoseek.co.jp]、という意味です。微小なでこぼこ (試料から受ける力) を検出するために、梁が微小な力でたわむのを利用しています。ぼくはむかし、「感知レバー」だと思っていましたが、まちがいです。
上記の PC Watch の図で考えたとき、Z 方向の分解能は非常に優れていて、ふつう、1/10 nm よりもはるかに高い分解能があります。ところが、X-Y 方向の分解能はそんなにありません。これは、針先の形状をとんがらすのが難しいことなどが関係しています。それでも、今回の穴の大きさである 10nm 程度の分解能は朝飯前です。
ちなみにこの AFM、飛行機に乗るときに係員に「これはなんだ?」といわれて「atomic force なんたら」と答えたら大騒ぎになった、という話を聞いたことがあります。ほんとかどうか知りませんが、ありそうな話。(AFM は、もちろん、原子力や核燃料や核爆弾とは関係ありません)。
走査型なら・・。 (スコア:0)
AFMに限らずSTMの応用という事あるんじゃないかな~、と
素人考えで思ったり。
STMは原子間力の代わりにトンネル電流を使います。
(AFMに比べて分解能は落ちます。)
STMの方がコスト下がりそう。
(コレも素人考え)
AFMとSTMの差 (スコア:1)
というのは、原子間力を検出するのは、片持ち梁構造を使ったりしないといけないのでアクロバティックで困難な課題ですが、トンネル電流は、たんに金属の針を近づけて試料と針のあいだに電圧をかけて電流を読めばいいだけなので、とっても楽ちんです。トンネル電流は試料と針のあいだの距離に非常に強く依存するので、z 方向の分解能もばっちりです。ただし、試料は導電性のものに限られます。(x-y 方向の分解能が高い理由は、カンチレバーのような複雑な機構を使わなくて済むから、ということでいいのでしょうか?)
コストについては、どちらが安いか、わかりません。
STM を使った類似メモリも、可能だと思います。ただ単に、STM 探針を使った、信頼性が高く安価で高速な書き込み・読み出し・消去の方法を思いつけばいいだけのことです。(それが一筋縄ではいかないのでしょうけど)
STM 探針に大きな電圧を加えたり、探針でつっついたりして原子をひとつひとつ動かす技術というのができつつあるので、そのうちに、STM メモリも実現するかもしれません。