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小惑星探査機「はやぶさ」との通信が回復」記事へのコメント

  • by Anonymous Coward
    ミネルバもうまく投入できなかったらしいし、サンプル採集も怪しい時点で、既に成功とは言えないのではないかと。
    到着までにボロボロ壊れてたのも…もっとも壊れてたのは海外調達した部材で国産部分は無事らしいけど。
    でもオール国産にできなかったのも、開発するだけの金と技術がなかったわけで。

    評価ゼロとは言わないけど、及第点をあげてよいものやら。
    • by Anonymous Coward on 2006年03月08日 11時29分 (#896807)
      もはや何度も語られた話ですが、何度でも書きましょう。
      これを見てください↓
      http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/hayabusa/today.shtml#mission

      そも、はやぶさの仕事は小惑星サンプルリターンだけではありません。
      「工学実験探査衛星」の名のとおり、4つの工学実験(電気推進、自立制御、小天体からのサンプル回収、地球への再突入)が課せられています。
      すでに現在の段階で、電気推進と自立制御に関しては十分な結果が得られてます。
      故に、満点とは言えませんが、及第点に足らないとか成功とは言えないって言うのはおかしいかと。

      さらに言えば、「成功」の定義ってなんですかね?
      失敗から学び同じ失敗をしないように出来ても、それは失敗のままですか?
      あるいは一度の成功に慢心し、次は失敗したとしてもそれは成功のままですか?
      親コメント
      • 残念ながら、失敗は失敗以外にほかなりません。どうしてかといえば、当初設定した目標が(一部とは言えども)達成できていないからです。「目標」は「達成」するために立てるものなのですから。目標が達成できないのに「成功」と言うのは単なる自己満足でしかあり得ないのです。

        JAXA は、サンプルリターンを含め多数の目標を設定してはやぶさのプロジェクトを進めてきたはずです。そして、目標を見合ったリソース(人的リソースや予算も含まれます)を見積、用意したはずです。

        もし、「サンプル回収」という目標を設定していなかったら、プロジェクトとしては、その目標を達成するために必要なリソースはカットできる、ということになります。着陸・脱出、サンプル回収に必要なハードウェアをはじめ、サンプル回収の計画立案やマニュアルの作成にかかったコストも見積に含まれなかったでしょう。しかし、はやぶさのプロジェクトではサンプルを地球に持ち帰るべく、探査機にそのための装置を追加し、マニュアルや計画を含めたドキュメントを作成してミッションに臨んでいるのではないでしょうか。

        ...

        「社長、私に3000万円出資してください。そうしたら1年で4つの喫茶店を立ち上げてみせます」と社長にお願いをして、出資してもらえたとします。いざ1年経ってみると、2400万円をはたいて喫茶店は3つ出店したものの、目標の1店舗は予算不足で実現できませんでした。代わりに、手元に残った600万円で駐車場をはじめたところ、期待を上回る売上があがっています。

        このとき、社長はそれを「成功」だと見なすでしょうか。最初にやる」と言ったことが達成されていないのですから、社長から「おいキミ、約束と違うじゃないか」と問い詰められるでしょう。「難易度の高いことだからしょうがない」で済ませてもらえる JAXA のような組織なら別に大したことはないかもしれませんが、民間企業であれば経営者や担当者の責任が問われるでしょう。

        この場合、最初から3店舗の出店にスコープを絞っていれば予算をあと500万円抑えられたかもしれません。逆に、後300万円ぐらい予算を確保することで、目標の4店舗が達成できたかもしれません。難易度の高い目標を立てたのであれば、それを実現するために十分なリソースを確保したり、方法を考えて成功させないといけません。逆に、十分なリソースが確保できずに失敗を覚悟して望むぐらいなら、最初から目標に含めなければよいのです。

        伝えたいことがうまく伝わっているか自信はないですが、これは、元としては予算に苦しむNASAが、まさにこの手の計画立案のために編み出した、プロジェクト計画の考え方です。

        マスコミが叩くように、今回 JAXA がはやぶさで上げた成果を私は否定するつもりはありません。が、プロジェクトとしてはひとつひとつの目標に対してリソースを注ぎ込んだにもかかわらず、それらの一部が達成できなかったことに違いはありません。大事なのは、今回の経験を次回に生かしていくことです。

        最後の思うこと。

        今回のミッションで目標が達成できなかったことについて、これまで目標を達成するために関わられてきた方は、とても悔しい思いをしているのではないでしょうか。失敗だ失敗だと叩くのは別として、彼らは、そのような状態で気軽に「成功」だと言われても素直に喜べないと思います。

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        • リソースは足りてない (スコア:3, すばらしい洞察)

          by KENN (3839) on 2006年03月08日 22時15分 (#897172) 日記

          >JAXA は、サンプルリターンを含め多数の目標を設定してはやぶさのプロジェクトを進めてきたはずです。
          >そして、目標を見合ったリソース(人的リソースや予算も含まれます)を見積、用意したはずです。

          失礼ですが、この前提がおかしいので論旨に説得力を感じません。

          この資料(PDF) [cao.go.jp]を見てください。いわゆる宇宙3機関統合絡みの資料ですが、3ページ目に世界各国の宇宙機関の予算を比較したグラフがあります。他の国は1999年度予算で、日本は2001年度の予算で作成されたグラフなのでやや公正さに欠けますが、ISAS(はやぶさの打ち上げは3機関統合前です)の予算の少なさは目を覆うばかりです。NASAはもちろん比較にもなりませんが、フランスやイタリアやドイツより少ない。イギリスよりはかろうじて上ですが、注釈にもあるように欧州の宇宙機関の予算は、実際の打ち上げ主体となっているESA [esa.int]への拠出金を除いた額なので、自前で打ち上げを行っていたISASの予算と直接比較するのは不公平でしょう。

          研究機関であったISASは多くの研究テーマを持っており、ただでさえ少ない予算はそれぞれのテーマごとに細分化されざるを得ません。はやぶさミッションに多くの学術的・工学的目標が設定されたのは、ひとつのミッションに多くの研究テーマを内包することにより、少ない予算枠の中でひとつのミッションに可能な限り多くのリソースを投入する、という側面もあったのは否めないと思います。

          しかも、打ち上げ手段であるM-Vロケットは1機70億円 [nikkeibp.co.jp]です。前述の予算枠(185億/年)を見れば、少数のテーマに対して毎回支出できる額ではありません。

          つまり、ひとつのミッションに対し多数の目標が先に存在したわけではなく、手段や予算などの制約の中では、多くの目標をひとつのミッションに詰め込まざるを得なかったのです。事実、ISASの中には、はやぶさミッションに対し「こんな危険なミッションは実施するべきではない。失敗したら宇宙科学研究所が存在できなくなる」と言った人物もいたそうです [air-nifty.com]。

          それでもそうさぜるを得なかった、その中で結果として世界各国から賞賛される成果を挙げたミッションを失敗と呼ぶことは私にはできません。少なくとも、掲げた複数の目標のうちのいくつかが達成されなかったことをもってミッション全体を失敗と呼ぶのであれば、ひとつのミッションにこれほど多くの目標を設定しなくても済むような予算をつけてからにすべきでしょう。

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          • 予算が無いなら無いで予算の拡大へ向けて努力して何らかの成果を得るわけでなし、
            さりとて身の丈にあった打ち上げ手段をつくるでもなく世界最大の固体燃料ロケットをつくり(でもペイロードはN-I/N-IIレベル)、
            それで目標(とそれを研究している教授のイスの数)を削るでもなく全部詰め込んだミッションを策定し、
            それで失敗した部分はただ失敗したのだと認めずに200点だ300点だと自ら点数を付け、
            あげく(彼らが批判の矛先を向けている「無理解な人々」と同様に)事態を正視できない取り巻きどもを増やした、
            そのようなISASのありようとそのやり方に「失敗」である部分が存在しているのではないですかそうですか。

            もし/.の方々が、原子力/高速道路/ダム/防衛その他お役所仕事について「はやぶさ」と同様の手法で評価採点されるを見たら何て言うのでしょうか。
            • by Anonymous Coward on 2006年03月09日 1時31分 (#897265)
              宇宙研並みの低予算で
              「原子力/高速道路/ダム/防衛その他お役所仕事について「はやぶさ」と同様の手法で」
              物事を成し遂げようとしたなら、評価採点もはやぶさと同様であるべきでしょうし、私はそう評価しますが。

              #防衛はまぁちょっと近いかも。もっと予算くれてやってもいい分野の一つです。
              親コメント
            • > 原子力/高速道路/ダム/防衛その他お役所仕事について「はやぶさ」と同様の手法で評価採点されるを見たら何て言うのでしょうか

              それはすばらしいことですね!
              原子力についてで言えば、画期的な、しかしリスクの高い実験をする際に、
              最重要課題をクリアした上で追加のミッションをクリアするたびに加点するわけでしょう?

              シチュエーションが違えば採点方式も変えざるを得ません。
              リスクの高い最重要ミッションを成功させた上で、 追加ミッションがどれだけ出来るか、 というシチュエーションであれば、
              例えそれが原子力/高速道路/ダム/防衛その他お役所仕事だろうと、 文句をいう謂れはありません!
              # お役所がそのようなミッションを組むかは別ですが…

              はやぶさにおける最重要ミッションである イオンエンジンの実地テストは成功しているわけです。
              目的を勘違いすれば評価も的外れになるのはやむを得ませんが。
        • by Anonymous Coward on 2006年03月08日 23時38分 (#897215)
          喫茶店の例では”宇宙に行くコスト”のような実験可能な状態に達するまでのコストに相当する部分が含まれていません。このコストは「はやぶさ」の場合、本質的な部分ですので喫茶店の例は意味が無いです。

          100億で宇宙にいけます。宇宙でA実験するためには1億必要です。B実験するには2億必要です。・・・
          のように、実験機器を搭載するコストに対して実験可能な状態に達するまでのコストが圧倒的にでかいので多数の目標を詰め込んでいるのが実態じゃないですか?

          > 今回のミッションで目標が達成できなかったことについて、これまで目標を達成するために関わられてきた方は、とても悔しい思いをしているのではないでしょうか
          そらミネルバ関係者は悔しい思いをしているでしょうが・・・。
          一人も悔しい思いをしている人がいないことを成功の条件とするのはあまりに厳しいんじゃないでしょうかね?
          親コメント
          • >喫茶店の例では”宇宙に行くコスト”のような実験可能な状態に達するまでのコストに相当する部分が含まれていません。このコストは「はやぶさ」の場合、本質的な部分ですので喫茶店の例は意味が無いです。

            そうですね、「喫茶店」の部分が「メイド喫茶」、いやむしろ「バトラー(執事)喫茶」であれば例として適当だったかも知れませんね。
            親コメント
          • これは、「喫茶店」云々はあまり重要ではなく、仕事の評価として、
            管理職としてはどう評価すべきか?の典型例なのですよ。
            そこを読み違えちゃイケマセン。

            基本的に高い目標を立てさせ、その達成のみに評価を絞ることで、
            成果見合いの賃金の無駄遣いを抑えることが主目的です。

            目標以外の成果は名言していない限りは100%は評価しない。
            このことにより、他の副次的成果は比較的安く手に入れることが出来るわけです。

            ココに気づかないと、巧い立ち回りは難しいわけですよ。

            だからこそ、一部の気付いている人たちは、目標をやや低めに設定し、
            その達成のみを主眼として、その他の仕事はやらない。
            それが一番効率よいということですから。
            ただし、重要なのは、一見して低めの目標と感じさせてはいけないことです。
            そのギリギリのラインを引ける仕事かどうかがミソでしょうね。
        • 今回の場合、

          私「社長、私に3000万円出資してください。そうしたら1年で4つの喫茶店を立ち上げてみせます」
          社長「喫茶店って何?それってどうやって作るの?過去に事例はあるの?」

          だと思うんですけど。
          喫茶店とは何か、どうやって立ち上げるかをゼロから考案し、それを
          検証するのが、今回の喫茶店プロジェクトかと。
        • 非常に狭き門だね、成功って
        • こういうケチくさいヤツが増えた気がする。
      • > さらに言えば、「成功」の定義ってなんですかね?
        > 失敗から学び同じ失敗をしないように出来ても、それは失敗のままですか?
        > あるいは一度の成功に慢心し、次は失敗したとしてもそれは成功のままですか?
        # まぁ、後者はあきらかにまずいとは思いますが(汗)

        親コメントの人に言わせれば、両方とも「失敗」なんでしょうなぁ。
        # それがもたらす弊害については、他の方々がすでに言い尽くされているので繰り返しませんが……
        親コメント
        • そもそも、失敗の意味を取り違える人が多いですよね。
          一回目の着陸の時、一旦着陸失敗と発表したのは中断後空中で静止しているかの様なデータがあって着陸を示すデータが来なかったからです。
          復旧後運良く証拠となるデータが残っていたので一転して着陸成功になった訳ですが、もし消えていたら実際は着陸していても失敗のままだったでしょう。

          タイルの発射については引き金を正常に引くのには成功しているわけで、その後MGAが一時復旧した時にはデータは壊れていた訳ですが、なんとか読み出してみたら何故かリハーサル用のシーケンスデータが出てきて、調べてみたら安全装置が掛か
      • by Anonymous Coward
        電気推進と自律制御だけで及第点なら、わざわざ小惑星まで飛ばす必要はないですね。
        小惑星の十分な観測ができてないとか、ミネルバがどこに行ったかわからないとか、サンプル採集もやれたかどうかわからないとか、減点ポイント多すぎ。
        その二つで100点満点中の20点ってところでしょ。
        • by Anonymous Coward on 2006年03月08日 17時20分 (#897049)
          予算つけばね。それだけの名目で。
          宇宙研は毎回予算少ないから、何でもかんでもやらなきゃいけなくなるんですよ。

          何回も上げて何回も失敗していい、ってのが本来のやり方だと思いますが、予算付かないからそんな事できやしない。だから少ないチャンスに希望を託すしかない。

          それだけに、全ミッションクリアを100点とする減点方式は(少なくとも今回は)絶対に実情にそぐわない。もっともやらなきゃいけないミッションを終えたらそこでもう100点で、後は加点方式にするのが妥当です。
          親コメント
        • >電気推進と自律制御だけで及第点なら、わざわざ小惑星まで飛ばす必要はない

          実際その通りなんだけどね。
          どうせ飛ばすのだから小惑星を目指そう、
          どうせ目指すのだから観測機器も積もう、
          と欲張った挙句がこの体たらく。

          いきなりプロジェクトに新卒を放り込むようなものです実際。
          本当ならもっとみっちり研修してから挑むべきです。
          残念ながら、我が国にはそこまでの余裕はないけれど。
        • ところで、ミネルバらしき点が写った写真があるんですから、
          そこから位置を割り出して正確な軌道を求められないものですかねえ?
          ただあの写真、イトカワに写ったはやぶさの影に比べて点が小さい
          気がしますが、これはどういう事なんですかね?
          確か斜め上に放り上げてしまって光圧で2週間後位で押し戻されてくる
          という話でしたからイトカワの手前にある筈なので、
          もう少し大きく写っていてもいい気がするんですけど、どうなんでしょう?

          まだ虚空に居るとして、未だ動作しつづけている可能性というのは
          どのくらい有るんでしょうか?
          地上で信号の受信は無理でしょうが、痕跡位は検出する方法はないですかねえ
          理論的には可能性あるんでしょうか?それとも絶対無理?
      • >失敗から学び同じ失敗をしないように出来ても、それは失敗のままですか?

        その場合は「次のミッション」が成功となります。
        失敗自体が無かったことになるわけではありません。

物事のやり方は一つではない -- Perlな人

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