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4コマ長くして、8コマ・マンガってのはなしね。 柱の文句を考える編集者も大変だ。 フッタの、メル・フレ募集欄が見えない...
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン
このなんともいえないもどかしさは… (スコア:4, 興味深い)
製作者としては、最終的な紙の単行本が完成形のイメージとしてあるので、その中間が紙の雑誌なのかインターネット(コンピュータのディスプレィ)雑誌なのかはまるで関知していないということなのでしょうが、それを読まされる読者はたまったものではないと思いますね。
例えば4コマ漫画を紙面と同様に画面に4コマ出しちゃうのが、従来のウェブコミックであるとすれば、1コマずつ出すというだけでもずいぶんと読みやすくなるということを証明しているのがライブドアのデイリー4コマ [livedoor.com]。これは、紙の場合読者がその注目部(スコープ)を自由にできるのに対して、ディスプレイでは製作者がスコープを固定してあげる必要があることを簡潔に証明している事例だと思います。
まあ、上記は4コマ漫画という単純な筋立てのものなんで、ここまで簡潔に処理できてますが、ストーリー物となるとちょっと辛くなるでしょう。その解答の一つである集英社のアニマル横丁 [s-manga.net]は、アニメの要素はあるものの、あくまでもコミックの範疇に入るものだと思います。なんといっても読みやすいですし、モノクロだったとしても、効果音が無かったとしても「読みやすさ」という意味ではほとんど変わらないでしょう。いずれにしろ、紙面を画面いっぱいに広げるのではなく、1コマずつスコープの設定を製作者側でする必要があるのが、ディスプレイで読む漫画としては必須だということは分かると思います。
少なくともSEEDを含めたウェブコミックが単行本を意識している以上、それはデジタルコンテンツではなく、一時的にデジタル化されたアナログコンテンツでしかなく、その最終的に単行本にするっていう、旧態依然とした最終目標が、ウェブコミックとしての可能性と創意工夫の障害になっているのだと思います。
Re:このなんともいえないもどかしさは… (スコア:3, すばらしい洞察)
想像するに、ディスプレイの解像度などの問題で縦4コマがうまく閲覧できない環境まで含めて考えると1コマづつ表示が無難、とか、そんな条件が裏にあるんじゃないですかね。「証明」じゃなくて「感想」でいいから、どの辺に有効性を見出しているのか、教えてください。
Re:このなんともいえないもどかしさは… (スコア:2, すばらしい洞察)
別に悪いことではないと思いますよ。
何故なら、コマ割も漫画の技術の一つだから。
確かにアニマル横丁は見やすいとは思うけど、
純粋な漫画ではないと思うわけです。
Re:このなんともいえないもどかしさは… (スコア:2, 参考になる)
Re:このなんともいえないもどかしさは… (スコア:1)
マンガ文化の革新になりそう。
4コマ長くして、8コマ・マンガってのはなしね。
柱の文句を考える編集者も大変だ。
フッタの、メル・フレ募集欄が見えない...
Re:このなんともいえないもどかしさは… (スコア:1)
Re:このなんともいえないもどかしさは… (スコア:2, 興味深い)
ちょっとしたスクリプトで画像の先読みくらいできるだろうということで、
・大量の画像をキャッシュして
・マウスホイールで画像をきりかえる
というサンプルを作ってみたことがあります。
(IE,Firefoxのみ)
http://tatamilab.jp/~yuugo/parapara/ooi/parapara.html [tatamilab.jp]
試しにマンガの画像をこれにはめたところ快適に読むことは出来たので、こんなインターフェイスでもいいんじゃないかと思っています。
マルチレス (スコア:2, 興味深い)
複数レスがついていて内容が重複するので、勝手ながらこちらでまとめますね。ごめんなさい。
①先ず誤解があるようなので修正。
1コマずつが良いと言っているのではなく、製作者が読者の視点(スコープ)を固定する必要があるということ。
紙媒体では同じ大きさ、同じ解像度で読者に作品を提供できるのに対して、ディスプレィではそれがまちまちであり、紙の原稿をそのままもってきたところで、作者の意図した読まれ方がされる補償は全く無い。
紙では一ページあるいは見開きを一瞥しておおまかなストーリが把握できるのに対して、ディスプレィではそれが難しい。
ゆえに、本来紙媒体の原稿では、一ページをまるまる読者に任せても平気だったのに対して、ディスプレィではそれを限定する必要である。という感想です。
だから2コマずつだって、4コマだって構わないわけで、前述のアニマル横"丁"でも、全てがクリックで次ページに進むんじゃなくて、コマを被せるなどすることで、ストーリーを追う過程で、ページをバックする必要性を極力廃する工夫をしてますし。それは読みやすさに貢献していると感じます。
# ライブドアの4コマは例としてまずかったですか…そうですか…
②コマ割りの重要性について
紙媒体についてはみなさんのおっしゃる通り。
ただコマを右上から左下へ追っていくというお約束は、右から左へと読んでいく日本語縦書きの書物であることと、本自体を右手で支えて左手でページを繰っていくという物理的な作業とが、それを自然なこととしているわけで、ディスプレイではそのお約束は合致しないでしよう。
っていうか、ディスプレイ上で縦書きの日本語を読むことはきわめて"まれ"だし、横スクロールにしても左から右だし、コミックとの相性は極めて悪いことに反論する余地はないでしょ?
それを何とかしようとSEED他でインタフェイスの工夫を試行錯誤してきたわけですけど、成功していないし、成功しないだろうし、努力する点はそこじゃなくて、ディスプレィで読むコミックにはそれ用の文法(もちろんコマ割りも)が必要だと思う次第なわけです。
③斬新さを求めているわけではなくて
どうすればディスプレイで読みやすいかっていう工夫は必要だと思うし、それはインタフェイスの工夫だけでなく、漫画そのものの文法にまで踏み込む必要はあると思うということ。アニマル横丁は懲りすぎだとしても、ウェブコミックの文法の実験として、成果を上げているし、参考にする部分も多いと思います。
④最終的に単行本
当面はしょうがないのかなぁとも思うし、そうである以上ウェブコミックが文法にまで踏み込めないのも当然といえば当然でしょう。けれど、このままではディスプレィで読みにくいっていう現状が改善されることも絶望的であり、その結果としてウェブコミックが一般的になることもないでしょうし、その結果として最終的に単行本で回収というモデルが壊れることもないでしょうから、ディスプレィで読みづらいウェブコミックが……。(以降無限ループ)
以上です。やっぱり分かりづらいですね。すんません。
Re:マルチレス (スコア:2, 興味深い)
そのよう(デジタルコミックの発信)ではないのだと思います。
最近では結構知られてますが、マンガ雑誌は雑誌だけ売って
いたのでは儲かりません。銭(1)/鈴木みそ [bk1.co.jp]で
わかりやすく解説されてますが、実売が採算分岐点を割って
いるものも少なくありません。その分はというと単行本の
売り上げで回収するというビジネスモデルなわけです。
COMIC SEEDの場合は実際上マンガ雑誌が単行本分の原稿書き
溜めと宣伝であると割り切り、雑誌はWEBでの無料配信に特化
してしまったのでしょう。ディスプレイ上で紙媒体前提のものを
読むのは見づらいというデメリットはありますが、流通の
都合により小規模書店等に回らないといった事態を回避できる
といったメリットもあります。
それならWEB上でのコンテンツ販売にすればいいじゃないか、
と思われるかもしれませんが、WEB上でのデジタルコンテンツ
販売のビジネスモデルは今のところ上手く行った例はあまり
多くありません(理由はいろいろだと思いますが)。ですので
母体が小規模な出版社としては利益はビジネスモデルとして
確実性の高い通常書籍販売で、ということなのだと思います。
いずれウェブ上で利益が回収できるビジネスモデルが成立すれば
ウェブコミック特有の表記・文法を用いたコミックも商業
ベースで広く行われると思いますが、現状ではやはりまだ
一部にとどまらざるを得ないと思います。
紙のコミックがこれだけ安いと、ね… (スコア:2, 興味深い)
一方でコミック雑誌の流通が衰退した韓国ではネットカフェでWebコミックを読むスタイルが定着し、Web独特の縦スクロールを生かした表現や、定額制などの課金ビジネスも発展しています。ただそれが羨ましいかといえば、これだけの種類のコミック雑誌がタダ同然の値段で売られている日本のほうが、世界のgeekからは羨ましがられていることを再確認する次第です。
Re:紙のコミックがこれだけ安いと、ね… (スコア:0)
Re:このなんともいえないもどかしさは… (スコア:1)
>旧態依然とした最終目標が、ウェブコミックとしての可能性と
>創意工夫の障害になっているのだと思います。
「斬新な」海千山千のウェブコミックとは違い、従来の漫画と
同じだから読めるって人も多いでしょう。
目標設定自体についてケチをつけるのは、例えば現在のPCに
対して「マウスと106キーボードは古い、もっとすごいものが
できるはずだ」とか言うのと同じようなものだし、
タンネンバウム教授が「Linuxの設計はモノリシック
カーネルで古いからダメだ」とか言ったのと同じようなものでしょう。
インターフェースとしてこなれていない部分があるという他の人の
投稿での指摘については、私もその通りだと思いましたけどね。
Re:このなんともいえないもどかしさは… (スコア:1)
そのまま読んだ方がまし。
Re:このなんともいえないもどかしさは… (スコア:1)
COMIC SEEDの場合、ネットで雑誌形態で無料配信し、その後単行本で各作品ごとに売り出すというビジネスモデルです。
#だからぺんぎん書房時代は一冊が結構高目でした。
つまりまず単行本(紙媒体)化ありきのウェブコミックなので、「思考停止」「無策」と罵倒する程のものではないでしょう。
あるいはウェブ上で読んだ時のストレスも紙媒体でストレスなく読みたいと思わせるための布石かも……とは穿って考えすぎでしょうが。
ウェブ媒体と紙媒体とで修正するという手もないではないですが、コストを考えるとそんな手間はかけていられないでしょう。
Re:このなんともいえないもどかしさは… (スコア:0)
×:アニマル横丁
○:アニマル横町
Re:このなんともいえないもどかしさは… (スコア:0)
# それだけなのでAC