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経済産業省は情報大航海時代にどう対応するべきか」記事へのコメント

  • by Anonymous Coward on 2006年12月01日 17時47分 (#1068355)
    いよいよWeb2.0という単語の寿命は尽きたか。
    • by Anonymous Coward on 2006年12月01日 22時54分 (#1068496)
      もうネガティブな意見は出尽くしていると思うので、あえて、逆を行ってみます。

      オープンソース推進と検索エンジンと、あえて接点をみるなら、「わけの分からないモノを源泉としている」という点でしょう。例えば、Googleなどの検索サービスは、「検索エンジン」を提供して、「広告収入」を得ているわけですが、それはごく表面的な経済活動でしかなく、ゼロサムではない、つまりウェブサイトを作る人がいるからこそ、それを見る人がいるわけなのに、その「ウェブサイトを作る人の労働力」はあまり評価されていません。といっても、不当に評価が低いというわけでもなく、文字通り評価の対象になっていないのです。

      ただ我々は、「なんでGoogleはこんなに成功しているのか」→「ウェブページを更新している奴がいるから」という具体例を通してわずかに感じることが出来ているだけ(もちろん、失敗例には目を瞑って)で、やはり、その実態は捉えがたいものでしょう。例えて言うなら、雨粒の位置エネルギーのようなもので、雨粒自体は好き勝手な所に落ちて、その力たるや心許ないものですが、雨樋を伝って、川に流れ込むと水車を回す力にもなりうるわけです。水車小屋は「水車の建設・維持」を提供して、「粉挽きの力」を得ているのですが、ゼロサムではなく、「雨のパワー」があるわけです。

      従来、このようなパワーは、「太陽の恵み=農業生産力(重農主義)」、「過去の太陽の恵み=石炭埋蔵量」などと評価することによって少しずつ経済に組み込まれて、経済モデルが変わっても指標の一部ではあったわけですが、この「えもいわれぬ労働力」というは、そういう例では追いつかない、ある意味厄介なものです。その力をより安定した状態で「吸い取ろう」とする試みがWeb2.0であり、現在、最も安定した形で利用しているのがGoogleであると言って差し支えないでしょう。どこにどうやって雨樋を作れば、最も効率よく「掠め取る」ことができるのか、それが問題なのです。

      Web2.0は所詮方法論です。その胡散臭さは、道路建設業者が都市計画を語るのに似ています。そこに一本、道路を通せば、商店街には10億円の経済効果が…、でも、そういえば吊り橋も必要だけど、地盤の調査が終わらないと、建築費は答えられないや、というわけです。建設会社が裏の土手に吊り橋の見積もりを提出してくる程度の罠はそこかしこにあります。しかし、だからといって吊り橋の有用性が消えてなくなるわけではなく、やはり、吊り橋が必要な場所というのがあるでしょう。

      そして、吊り橋自体の有用性を追求するだけでなく、吊り橋を架けた経済効果を住民が享受する、というところに役所の出番があるのです。いずれ売りに出すつもりであれば、吊り橋の研究は民間企業でも出来ます。しかし、本当に必要な所に吊り橋が設置できるのは、やはり、最終的には、役所しかないのではないでしょうか。「えもいわれぬ力」は、人々が感じているよりは遥かに巨大な力であるかもしれませんが、さりとて、無尽蔵というわけでもないのです。これは、眠れる力に方向性を与えて財産とし、その富を再分配しようという試みなのです。雨の降らないところに水車は作れませんが、ここには雨がよく降っている、と、そういう話なのです。
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2006年12月01日 18時24分 (#1068388)
      我々の間ではね
      けれども、つられて「これからはWeb2.0だな」とか言い出す人相手の商売はもうしばらく続くでしょう
      親コメント

「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」

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