ところで、ただで Linux を入れて、誰がサポートをするのですか? ハードウェアベンダですか?ハードウェアベンダがサポートをするのであれば、その分当然値段に上乗せになって、さほど安くならないように思えるのですが。
Windows って OEM 版だとハードウェアベンダがサポートやることになってた記憶もありますが。その分でさらに Windows 自体を値下げとかいう理由だと、やっぱり値下げの理由 (サポートなし版) になってしまう気が。
で、API に関してとかって、シェア考えたら Win32 API の実装とかいう恐ろしい事になりそうなのですが。POSIX を満たしていればいいとかいう話になると、独自 API で構成された OS (例えばシステムが C++ クラスライブラリで構成されている、など) は出てくる余地がなくなるか、出てきても使われない or 共通 API 側が利用されないなどであまりメリットがないとかになりそうです。用意しているけど ABI が違って実行できないオチとか、ELF が(ry。
Suite として見た場合には Office 2007 Professional が Word/Excel/Outlook/PowerPoint で 49,800 円、JUST Suite は一太郎/三四郎/ATOK/Agree/花子/Shuriken/PDF Suite で 22,279 円 (値引き前 26,250 円) となっています。……あの、JUST Suite の方が余程投売りに見えるのは気のせいですか?
単体から比べると、明らかに Suite 製品が経営努力とかいう次元を超えている印象があり、適正な利益を図るとかいう面から見ると反してるように思えるのですが。
by
Anonymous Coward
on 2006年12月26日 22時53分
(#1083010)
Suite として見た場合には Office 2007 Professional が Word/Excel/Outlook/PowerPoint で 49,800 円、JUST Suite は一太郎/三四郎/ATOK/Agree/花子/Shuriken/PDF Suite で 22,279 円 (値引き前 26,250 円) となっています。……あの、JUST Suite の方が余程投売りに見えるのは気のせいですか?
ただ、これは私の感覚であって異論は多数あると思いますが、私は Microsoft 製品に関しては、高止まりにあって暴利を貪っているという感覚はありません。おそらく、MSDN 契約等を個人でも結び、その上で払っている金額以上の恩恵を受けられていると感じるからだとは思います。MSDN Pro を Open Business ライセンスで契約しても、いいとこ 1 日 200 円程度という辺りもあるかと思います。
そして、OOo なども当然利用したりした上で言いますが、Microsoft Office 製品と比べたらまだまだだと思いますし、OOo が初期バンドルされていても OOo を消して Microsoft Office を入れるであろう事は疑う余地もありません。現時点においては、間違いなく Microsoft Office の方がユーザビリティ、アクセシビリティの点において双方とも勝っていますから。
Microsoft Office 2007 で Microsoft が Office 2003 までで採用していた UI を捨てて新たなインタフェース開発に走った事について、Microsoft Office 2003 以前のインタフェースに追従してユーザを増やそうとした Office Suite がどれだけ危機感を感じたのか、独自性を打ち出して優れた製品を出そうという方向に走れたのか、という点こそがそれぞれの Office Suite の真価を問う話に繋がると思います。
そういった意味で、こと抱き合わせと見られる最有力製品である Microsoft Office に関しては、そもそも競合製品自体の競争力が首をかしげる程度しかない現状において、排除される対象とはならないだろうと思います。
産業の構造上、独占になりやすい業界というのがあります。典型的には、電力、ガス、鉄道、通信(の末端)など。ソフトウェア産業はネットワーク外部性が効きますし、追加的一単位を生産するコスト(限界費用)がほぼゼロですから、費用構造上、独占になりがちです。もちろん、こういう業界でも、競争の結果、独占状態になるわけですが、製品にネットワーク外部性があるため、必ずしも一番優れたものが競争に勝つとはかぎりません。ベータ vs VHS、Windows vs Macintoshなど。
OEM版を安く売ること (スコア:4, 参考になる)
3万円出してWindows入れるか、ただでLinux入れるか、さらに3万円出してMS Office入れるか、ただでOOoを入れるか。
要するに、差別価格禁止。フルパッケージ版も安くしてくれるなら、MSの独占自体それほど問題ではなさそう。
あるいは、すべてのOS、オフィスソフトが準拠しないといけないAPIとかファイル形式を決めておく。要するに、複数企業に競争させて、機能を上げさせるor値段を下げさせるのが目的なんだから。
Re:OEM版を安く売ること (スコア:3, 興味深い)
パッケージ版と OEM 版はライセンスが異なりますので、値段に差がある理由が存在していますから「特別に安く売ること」は禁止できても、「パッケージ版と比べて安く売ること」は禁止できる理由はないでしょう。OEM 版はそのマシンでしか使えませんから。
ところで、ただで Linux を入れて、誰がサポートをするのですか? ハードウェアベンダですか?ハードウェアベンダがサポートをするのであれば、その分当然値段に上乗せになって、さほど安くならないように思えるのですが。
Windows って OEM 版だとハードウェアベンダがサポートやることになってた記憶もありますが。その分でさらに Windows 自体を値下げとかいう理由だと、やっぱり値下げの理由 (サポートなし版) になってしまう気が。
で、API に関してとかって、シェア考えたら Win32 API の実装とかいう恐ろしい事になりそうなのですが。POSIX を満たしていればいいとかいう話になると、独自 API で構成された OS (例えばシステムが C++ クラスライブラリで構成されている、など) は出てくる余地がなくなるか、出てきても使われない or 共通 API 側が利用されないなどであまりメリットがないとかになりそうです。用意しているけど ABI が違って実行できないオチとか、ELF が(ry。
ただ、元々 Office なんかは機能から考えたらパッケージも元々そんなに高くない気もします。流通量と利幅の関係で圧倒的な利益になるというだけで。一太郎 V4 時代とかとの時代の方が余程高かったというか……。Amazon で Word 2007 単体だと 25,300 円、一太郎 2007 単体は 15% 引きで 17,823 円 (値引き前 21,000 円)。値付け自由とは言え、そんなに大きく値段が違うと言えるかは難しい価格差に思います。
Suite として見た場合には Office 2007 Professional が Word/Excel/Outlook/PowerPoint で 49,800 円、JUST Suite は一太郎/三四郎/ATOK/Agree/花子/Shuriken/PDF Suite で 22,279 円 (値引き前 26,250 円) となっています。……あの、JUST Suite の方が余程投売りに見えるのは気のせいですか?
単体から比べると、明らかに Suite 製品が経営努力とかいう次元を超えている印象があり、適正な利益を図るとかいう面から見ると反してるように思えるのですが。
Re:OEM版を安く売ること (スコア:3, すばらしい洞察)
ここでは、Just Suiteと比べて、MS Officeが高いといっているわけではなくて、競争が乏しいために、ソフトウェアの価格が高止まりしていることが問題なのです。「流通量と利幅の関係で圧倒的な利益になる」というのが、まさに独占(寡占を含む)の結果ですね。
Re:OEM版を安く売ること (スコア:2, 興味深い)
競争が乏しいと言われていますが、Microsoft 的にはお金を生み出す魔法の木である事もあり Office Suite に関しては開発に余念がないもので、価格対商品価値の点において停滞を見せていないと思いますがどうでしょうか。
競争が乏しく完全に独占できている状況においては、価格の高止まりだけではなく新規開発も停滞することとなるかと思いますが。Firefox がある程度広まる前の IE6 の停滞っぷりこそが、その状況であると思います。
もっとも、Office 2007 の最大の競争相手は Office 2000/XP/2003 なのですが。
どんなものでも安ければ安いほどいいと考える人には、高いからいかん、という様に見えるのかもしれませんが、適切な利益を確保することは企業として当然の事だと思います。流通量と利幅の関係というのは、単に薄利多売だと言っただけのつもりです。商品価値を考えたら高すぎることはないのでは、という意味で。
もっとも Microsoft は Office などから得られる大きな利益を元に研究や他の製品開発を行っているのは事実ですから、Office 単体だけを見たらもっと値下げできるだろうと言うのは間違いない事でしょう。しかし、そうした研究に投下できる資金を調達できるだけの利益を上げる価格設定をするのは戦略的に正しい事だと思いますので、市場が受け入れられる価格の範囲であれば問題の無いことだと思います。
Re:OEM版を安く売ること (スコア:0)
その「適切な利益」を超える利益が独占利益です。で、独占利益を稼いでいる企業を規制するのが独占禁止法という法律です。
Re:OEM版を安く売ること (スコア:1)
そんなことは当然の話として分かっているわけで、市場と公的機関が独占による暴利を貪っていると認めるかどうかは別の話です。独占状態を悪用して暴利を貪っている状況でなければ独占禁止法は適用されません (できません)。
適切な価格設定で最善の (開発) 努力により素晴らしい製品が出来て、それが市場を席巻して独占状態となった場合において、適切な価格であり続ける以上は公的機関が介入する余地はありません。Microsoft 製品がそうだとはさすがに言う気もありませんが。
ただ、これは私の感覚であって異論は多数あると思いますが、私は Microsoft 製品に関しては、高止まりにあって暴利を貪っているという感覚はありません。おそらく、MSDN 契約等を個人でも結び、その上で払っている金額以上の恩恵を受けられていると感じるからだとは思います。MSDN Pro を Open Business ライセンスで契約しても、いいとこ 1 日 200 円程度という辺りもあるかと思います。
払った金額に見合う、もしくはそれ以上のサービスを受けられた場合には今後も使いたいと思う、という普通の感覚からすると、Microsoft 製品はそれだけのコストパフォーマンスと市場競争力を持っているというのが実感です。
そして、OOo なども当然利用したりした上で言いますが、Microsoft Office 製品と比べたらまだまだだと思いますし、OOo が初期バンドルされていても OOo を消して Microsoft Office を入れるであろう事は疑う余地もありません。現時点においては、間違いなく Microsoft Office の方がユーザビリティ、アクセシビリティの点において双方とも勝っていますから。
Microsoft Office 2007 で Microsoft が Office 2003 までで採用していた UI を捨てて新たなインタフェース開発に走った事について、Microsoft Office 2003 以前のインタフェースに追従してユーザを増やそうとした Office Suite がどれだけ危機感を感じたのか、独自性を打ち出して優れた製品を出そうという方向に走れたのか、という点こそがそれぞれの Office Suite の真価を問う話に繋がると思います。
そういった意味で、こと抱き合わせと見られる最有力製品である Microsoft Office に関しては、そもそも競合製品自体の競争力が首をかしげる程度しかない現状において、排除される対象とはならないだろうと思います。
Re:OEM版を安く売ること (スコア:0)
Re:OEM版を安く売ること (スコア:0)
まったく違います。
>独占利益を稼いでいる企業を規制するのが独占禁止法という法律です。
根本的に理解ができていません。
なんで知らないことを知ったかして書くかなぁ……
Re:OEM版を安く売ること (スコア:0)
http://www.law.keio.ac.jp/~aso/micro/micro5.pdf [keio.ac.jp]
なんで知らないことを知ったかして書くかなぁ……
同上。
Re:OEM版を安く売ること (スコア:0)
>>その「適切な利益」を超える利益が独占利益です。
とか
>>>独占利益を稼いでいる企業を規制するのが独占禁止法という法律です。
とかいう赤っ恥発言は一向に擁護できてないようですが。
結局、なにも理解できてないばかりか、
みっともなさを増してるだけだぞ、そのコメント。
Re:OEM版を安く売ること (スコア:0)
単に競争の結果負けてるだけでしょうに・・・。
Re:OEM版を安く売ること (スコア:0)
産業の構造上、独占になりやすい業界というのがあります。典型的には、電力、ガス、鉄道、通信(の末端)など。ソフトウェア産業はネットワーク外部性が効きますし、追加的一単位を生産するコスト(限界費用)がほぼゼロですから、費用構造上、独占になりがちです。もちろん、こういう業界でも、競争の結果、独占状態になるわけですが、製品にネットワーク外部性があるため、必ずしも一番優れたものが競争に勝つとはかぎりません。ベータ vs VHS、Windows vs Macintoshなど。
Re:OEM版を安く売ること (スコア:2, 参考になる)
パソコンショップで2万円以上する一太郎の横には、MS-Wordが3千円台で売っていました。
Re:OEM版を安く売ること (スコア:1)
眠っているWord98からWord2003にアップグレードした上で、Officeにしようかと考えています。
そうすればWordのアップグレード代を入れてもパッケージ版に手が届きそうです。
さあ年末の大掃除ついでにWord98のCD-ROM探しだ…。
モデレート したいときには 権利なし
かつかれー
Re:OEM版を安く売ること (スコア:1, 興味深い)
どれほどの人間にあるのかと。
まあ、LinuxやらOSSな連中は使って
そのサポートのありがたみを思い知るのですが。
かなりの人間がサポートの価値を自覚していない気がする。
Re:OEM版を安く売ること (スコア:2, すばらしい洞察)
・解説本が沢山ある
・電気屋のおっちゃんに聞けばわかる
・つーか、隣のヤツでも知ってる
シェアは最大のサポートな気がしますよ。
受ける側としてはメーカーだろうが何だろうが、聞きたい事が分かれば良いわけですし。
Re:OEM版を安く売ること (スコア:0)
という言葉に対するコメントなのだから、
> サポートをメーカーによる公式サポートのみと考えるのは狭義すぎませんかね。
というのは話を広げすぎ。
要するに「サポート料金っていうけど、もともとWindowsの料金にサポート代なんて入ってないだろ」っていう主張では。
Re:OEM版を安く売ること (スコア:0)
そうですよね。
普通に店頭でWindowsを購入するだけでは電話サポートとかそういったサポートを受けることは出来ないはずです。
Windowsでも別途サポート契約を結ぶ必要があるのは変わらないですね。
Re:OEM版を安く売ること (スコア:1)
また、インストール時のトラブル対応は回数無制限です。
Re:OEM版を安く売ること (スコア:0)
サポートって結局有料になってるので安く売っても同じでしょ
MSに電話して金取られるかメーカに電話して金取られるかでしょう
メーカの方は初めの数回だけ無料みたいありますが基本的に有料ですからね
他社比較してもサポートしてないってことはないですから
その差はどこなんでしょうかね?
Re:平均とったらそうなるのも当然 (スコア:1)
Microsoft Office 2003 Pro 辺りを Web から確認してみたところ、電子メール/電話でのサポートが無償 4 件と出てきましたが。購入前の無制限無償サポートとは別にです。Office 2007 はポリシー変更なのか未発売だからなのか、無償のサポート件数は 0 でしたが。
これらの分が値段に織り込み済みという話なのですが、「その件数を超えたら結局有償になるから無償サポート分などカウントする価値も無い」ということでしょうか。
MSDN なんかだとコンシェルジェチャットなどによるサポートなどもあったりして、さらに手厚いサポートだったりしますが、さすがに Office 製品でだとこのクラスは……ボリュームライセンス向けにはチャットサポートなどがあるようで。
また、OS として Linux を、Office Suite として OOo を、といった形で無償製品で固めて「サポートは有償で」という形にすると、おそらくはハードウェアベンダの無料お客さまお問い合わせ窓口に問い合わせが殺到して泣くことになるのではないかと思います。
ISP のサポートダイヤルに対し、全然関係ないベンダの顧客管理ソフトで「メールアドレスが印刷できない。メールアドレスは ISP の管轄だろう。どうにかしろ」とごねる人とかがいる世の中ですから。