差し当たり、理科系の論文で TeX と Microsoft Word のどっちが主流か、なんていう
不毛な議論は脇にのけておいて、バッチ処理のタイプセッティングプログラムの中では
TeX が主流だし、WYSIAYG WYSIWYG なタイプセッティングプログラムとしては
Microsoft Word が主流だと言っておけば良いのです。主要な論文誌は両方とも受入れ
可能です。Science 誌が Microsoft Word を選好する一方で、Physical Review は TeX を
推奨するようですし、甲乙付けがたいと言えるでしょう。(ただし Microsoft が Ecma 標準
とした .docx フォーマット (Office Open XML) が、Science 誌によって強く拒絶されている
点は指摘しておきます。)
プログラマの端くれとして言わせてもらうと、ある程度の気合いの入った知的生産物というのは、
"ソースコード" 的なプレーンテキストで管理しないととてもやってられない、という思いが
かなり強くあります。その意味では ODF も Office Open XML も、況や Microsoft Word も
お呼びではありません。
どの書式で変更管理するか、というのが肝心です。
プレーンテキストで変更管理しつつ、導出された Microsoft Word ファイルを添えて
編集者に送った場合、編集者が Microsoft Word ファイルの方だけ修正して返してくれる
懸念があります。ゆえにそんなヘマはできません。
編集者がどれだけ Microsoft Word 好きでも構いませんが、ワークフロー設計の鉄則として、 腐臭ブラックボックス的な書式は局所化する必要があります。
Authors of accepted papers are encouraged to submit their TEX files to SIAM for typesetting. (SIAM cannot accept electronic files for papers produced on any other typesetting or word processing system.)
Thus, although we can receive papers in most word processing programs, we strongly recommend that authors use Word (or, on the Macintosh, Word98) for preparing their revised manuscript if possible.
何かというと、それは「附録」の章の実現です。Writerでは途中で同じ見出しレベルのスタイルを変えることができなくて、「第 n 章」から「附録 x」に変えることができないわけです。Sunの人に聞いても仕様上できないっていうので致し方なく開発した裏技でしのいでいます(この方法だと目次に附録が出ないなど、完全に問題が解決したわけではない)。Wordだったらできるんでしょうか? LaTeXだったら\appendixいっぱつなんだけど。
もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:3, おもしろおかしい)
これで仕事が回せるんで十分なんです!
余計な機能は教育に時間がかかるので税金の無駄です!
#なにか宗教っぽいのでAC
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:2, すばらしい洞察)
ビューアはWebブラウザがあれば良いですし、最悪携帯電話でも見ることが出来ます。
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:5, おもしろおかしい)
「おや、役所から文書が来たぞ。何かな?」
おもむろに開くと……
JavaScript を使っているようだ。 指定された環境を用意して開いてみると、いきなりポップアップが
内容はただのテキストだけでしたとさ。Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:1, 参考になる)
# 安定動作のために XBM を表示できない仕様の OS [microsoft.com] もあるみたいですけど。
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
動きも表現できる昔のAAの方がすごかった気が…
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
レイアウトや視覚表現をあらわすもんじゃないですよ
と、建前論を言ってみる。
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:1)
htmlという拡張子のファイルの中身はcssやJavaScriptも記述されてますよね。
HTMLとCSSを使って文書作成をすれば良いとかそういう表現をすれば良かったですか?
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
文章の内容と構造だけ提供してくれ。
# なんていう戯言を言うのは俺みたいなTeX信者だけか
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:1)
そんなことしたら、内容に矛盾があることがバレるので、却下です。
Re:互換性のあるのはプレーンテキストとCSVですよ! (スコア:1)
タブ区切りテキストの採用を、ご考慮願いたく
// 「えー、sylk?sylkなんて20世紀までだよねー」「きゃははっ!」
// と言われて、深く傷ついたことがあるけどid
Re:互換性のあるのはプレーンテキストとCSVですよ! (スコア:0)
> // と言われて、深く傷ついたことがあるけどid
sylkなだけにidで書き始めるたという意味ですね?(違
#わかりにくいネタなのでAC
Re:互換性のあるのはプレーンテキストとCSVですよ! (スコア:0)
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:1)
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
最近はpdfが多くなってる気がする
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:1)
-- 雪のない富士山もきれいだな
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
一般の編集者に高度な
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:1, 参考になる)
院生はTeXなんかすぐ覚える。
若手研究者もTeX。
お年を召されている先生の中には、昔からワープロで論文を書かれていて、
今もワープロ、という方もいる。
学術誌は、ワードの電子ファイルでも紙でも受付てくれるが、最近は投稿
規定に合う独自のTeXスタイルファイルを配ってて、TeXで投稿受付。
紙で投稿すると、「TeXのソースがあったらそれも送ってね」といわれる。
という状況です。
まあ、ちゅうわけでさすがに数学はTeXが主流ですわ。
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:2, 興味深い)
そりゃあ一旦慣れてしまったら手放せなくなるだろうと想像できます。
差し当たり、理科系の論文で TeX と Microsoft Word のどっちが主流か、なんていう
不毛な議論は脇にのけておいて、バッチ処理のタイプセッティングプログラムの中では
TeX が主流だし、
WYSIAYGWYSIWYG なタイプセッティングプログラムとしてはMicrosoft Word が主流だと言っておけば良いのです。主要な論文誌は両方とも受入れ
可能です。Science 誌が Microsoft Word を選好する一方で、Physical Review は TeX を
推奨するようですし、甲乙付けがたいと言えるでしょう。(ただし Microsoft が Ecma 標準
とした .docx フォーマット (Office Open XML) が、Science 誌によって強く拒絶されている
点は指摘しておきます。)
プログラマの端くれとして言わせてもらうと、ある程度の気合いの入った知的生産物というのは、
"ソースコード" 的なプレーンテキストで管理しないととてもやってられない、という思いが
かなり強くあります。その意味では ODF も Office Open XML も、況や Microsoft Word も
お呼びではありません。
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
Word文書ファイルと元のプレーンテキストファイルを一緒に置けばいいんじゃないの?
どうせTeXだって最終的には面倒臭い変換処理をするんだから同じじゃん。
というか、変換処理しない分だけWordの方がターンアラウンドは短いね。
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:1)
プレーンテキストで変更管理しつつ、導出された Microsoft Word ファイルを添えて
編集者に送った場合、編集者が Microsoft Word ファイルの方だけ修正して返してくれる
懸念があります。ゆえにそんなヘマはできません。
編集者がどれだけ Microsoft Word 好きでも構いませんが、ワークフロー設計の鉄則として、
腐臭ブラックボックス的な書式は局所化する必要があります。Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:1, 興味深い)
プレーンテキスト+処理系独自の修飾データで保存してくれるやつが
「プレーンテキストなら我々の会社が滅んでもデータは永久に活用できます」とかいって
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
LaTeX推奨の某誌にLaTeXで論文を投稿したら,手書きで校正箇所を示した原稿をスキャンしたPDFファイルが戻ってきました.
この校正をさらに修正したい場合はLaTeX原稿を送るのではなく,どこそこを直してほしいとメールしてくれとのこと.
これは極端にしても,Microsoft Word 好きな編集者なら普通にWordファイルを要求してくると思いませんか?
# 一昔前の RAD vs ソースコード至上主義派 の対決を思い出した.
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:1)
最終的には製版屋さんにコミットしてもらいましょう、という魂胆でしょう。
Microsoft Word なんかで修正されるより、よほど健康的なワークフローです。
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:1)
>プレーンテキスト+処理系独自の修飾データで保存してくれるやつが
>「プレーンテキストなら我々の会社が滅んでもデータは永久に活用できます」とかいって
・・・「昔あった」・・・
・・先見の明はあったけど、ありすぎてその通り会社が
滅んでしまったんでしょうか・・・
# プレーンテキスト+修飾って今だとXMLになるのかなぁ
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:1, 参考になる)
>>プレーンテキスト+処理系独自の修飾データで保存してくれるやつが
>・・・「昔あった」・・・
>・・先見の明はあったけど、ありすぎてその通り会社が
>滅んでしまったんでしょうか・・・
一太郎Ver.3の頃の話だと思う。
確か.jxwのテキストファイルと、拡張子違いで修飾データファイルが2つ。
Ver.4あたりで.jsw1つになったかと。
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
でも、その主張を裏付けるデータは一切無いのであった。
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
別にTeXしか受け入れられない団体の存在を否定する気はありません。
単に、主流を示すデータがないといっているだけで...
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:1, 参考になる)
Science [sciencemag.org]のガイドライン.
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
数式書くのにかかる手間を考えろっての。
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:2, 興味深い)
現実にはバグが多くて図のところに赤い×が出て印刷出来なかったり,
図や表の番号の管理がスマートでなかったりでトラブル多発という結果になり,
今時の学生さんはなにも言わなくても先輩と適切に相談して
勝手にLaTeXでやってますね.むしろ一時期よりユーザが増えています.
数学系ではないのですけれど.
ムリに道具を強制しようとは思わないけど,覚えると楽になるものの1つ,
と認識されているようです.
レイアウトは特に考えずに論理構造だけに集中できるのでページ数に制限のない
卒論・修論・D論等では特に便利なようです.
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
# Microsoftの数式エディタがTeX記法に対応したら戻る気満々
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
MS Officeの数式エディタとTeXを比べて、自分にとって生産性が高いと思う方を使えばいいだけの話でしょ。
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
そういうケースもあると思うけど、そうじゃないケースもあると思うよ。
「新しいこと」を覚えたとしても、古いやり方と比べて生産性が落ちると判断できる場合もあるんじゃないかな。で、その場合は、「新しいこと」がいろんな意味で未成熟なのが原因なのか、「新しいこと」を使いこなして古いやり方よりも生産性を上げられない利用者の方に問題があるのか。MSの数式エディタが、それを使いにくいと感じる利用者の方に100%責任があると結論付けられるほど使いやすくて、生産性が高いとは思えないんだけど。
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
もちろんです。
> 今時の学生がLaTeXを率先して使ってる現場ばかりか?
いいえ。
というか、そもそも#1085780ではそんな主張はしていません。
> 今すぐ数式を書かなきゃならないのに、目の前にいちいち文法を覚えなくても
> すぐに使える道具があるのに。誰が好き好んでTeXの文法を覚えるか?
> 教授でさえWordを使って論文書いて、PowerPointでプレゼン資料作ってる時代だ。
専門分野、作成する文書の種類、どの程度数式が出てくるかなどによります。適材適所です。
# 「教授でさえ」という部分の意図がよくわかりませんが。
> TeXは世代交代と共に死滅する運命なんだよ。
もちろんです。
すべての面でTeXを凌駕するものがいつか出てきて、その時がTeXの最後でしょう。
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:2, 参考になる)
新しいことを覚えられない一人です。
でもね、その「新しいこと」を使いこなしてちゃんと数式書けている論文って、あまり見たことないんですよね。
特に、式そのものはともかく、そこで使われている変数なんかを文中で使う場合とか。
あと、最近よくある、web を使った査読システム(国際学会でよく使われる)では、テキストだけでやりとりする必要があるので、すべて ascii 文字で複雑な式を曖昧さなく示せる LaTeX の数式表記は便利。
#滅びゆくとされている種族のたわごとでした
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
Wordだが,学生はTeX使ってるというケースが多いような
比べた上でTeXを使っている人多いよ
特に数式が取りざたされているようだけど
むしろそれ以外の部分のメリットが大きい
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:1, 興味深い)
ちょっとしたレポートや定型書類だったらOOoやMSのOfficeみたいないわゆるワープロソフトのほうが楽だけど、少し手の込んだ文書や長い報告書、ましてや書籍原稿なんてのはワープロだとかなり辛い。ようは使い分けすればいいというだけの話なんだけど、最終成果物の品質と機能的な問題からLaTeXを捨てられない自分がいます。
最近はイマドキの皆さんと仲よくやっていかないといけないこともあって、スタイル機能を駆使してWriterやWordでかなりLaTeXちっくな文書を書こうと努力していますが、ひとつだけ出来ないことがあって困っています。
何かというと、それは「附録」の章の実現です。Writerでは途中で同じ見出しレベルのスタイルを変えることができなくて、「第 n 章」から「附録 x」に変えることができないわけです。Sunの人に聞いても仕様上できないっていうので致し方なく開発した裏技でしのいでいます(この方法だと目次に附録が出ないなど、完全に問題が解決したわけではない)。Wordだったらできるんでしょうか? LaTeXだったら\appendixいっぱつなんだけど。
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:1, 参考になる)
http://support.microsoft.com/kb/879425/ja [microsoft.com]
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
> http://support.microsoft.com/kb/879425/ja [microsoft.com]
どうもありがとうございます。やっぱりこの方法なんですね。最後の見出しレベルを変える機能の有無がWordとWriterの差かな。裏技って言ってたのはだいたいこのやり方のとおりで、レベル8とかレベル9とかの、普段はあまり使わないところを使うというものでした。でもWriterだと最後の機能がないので、目次に附録を出せないんです。
しかしこれ、とって付けた感というか、バッドノウハウ的な印象は否めません。やはりこのあたりはLaTeXに一日の長があると言わざるを得ないでしょうね。
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)
>数式書くのにかかる手間を考えろっての。
現役で使ってるよ。
数式入力のソフトじゃ、数が増えた時に手間がかかってどうしようもないから。
Re:もちろん決まっているじゃないですか! (スコア:0)