アカウント名:
パスワード:
同じ知財でも、特許と著作権で権利期間にえらい差があるのはなぜなのだ?
ディズニーは発明家ではなかったから。
著作権の保護期間も最初は14年だった [wikipedia.org]のですよ。
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
最初のバージョンは常に打ち捨てられる。
著作権vs特許 (スコア:5, 興味深い)
同じ知財でも、特許と著作権で権利期間にえらい差があるのはなぜなのだ?
特許;有効期限は15年、しかも自分の発明物であっても、出願よりちょっとでも先に発表していると無効、さらに審査を受けて認定されなければ、有効にならない。(例外規定があるのは知っているが、大した期間ではない)
これに対して
著作物;作成した時点で権利発生、以降作者の死後50年?まで有効(理解不足と勘違いがあったら申し訳ない)
両者とも、技術の発展・文化の発展を理念に制定されているのにこの差はなんだよ
やたらに特許の有効期限を延ばすと、技術の遅延をまねき、ひいては社会的な損失になるから、15年ってことか?
ならば、著作物は社会的影響が少ないから、延長OKってことか?
影響力の少ない人間の方が、声がでかく、いつまでも過去の遺産で食って行けるってシステムなのでしょうか?
著作権のむやみな延長は、どんなに綺麗ごとをいっても、ゼニゲバ発言にしか聞こえない、、、
著作物に対して、本を書いても大して売れない専門書だから、一人でも多くの人に読んで貰えばOKって立場の、負け犬技術者のコメントでした。
負け犬だがIDで、
わんわん
Re:著作権vs特許 (スコア:3, おもしろおかしい)
ディズニーは発明家ではなかったから。
著作権の保護期間も最初は14年だった [wikipedia.org]のですよ。
Re:著作権vs特許 (スコア:0)
その権利にぶら下がっていた者たちの態度の違いがこの差になった、と考えると
これけっこう本質をついていると思いますよ。
著作物の場合、供給者と消費者が綺麗に分かれていて、しかも企業がほぼ供給側なので
権利強化だけを貪欲に求めても業界自身に不都合がなかったのでしょうね。
一方、特許は企業が権利を保有することもあれば、使う側にもなりえます。
へたに権利期間を伸ばすと、突如訴えられる可能性や他社との衝突を
企業がいつまでも警戒する羽目になります。
また、発明者が一方的に有利になると個人発明家が大きな脅威になるかもしれません。
だから業界団体なども大きな執着を見せなかったのではないでしょうか。
Re:著作権vs特許 (スコア:2, 参考になる)
それぞれが保護しようとしているものの特性や使われ方による違いだと思います。
特許で保護される「アイデア」は、それを利用した製品によって初めて価値が生まれますし、
それを下敷きにした別のアイデアを更に積み上げることで別の価値が生まれ、
技術の発展に繋がるわけですよね。
一方で著作権で保護される「表現」や「著作物」は、
それ自体が読まれる/見られることに価値があり、
それにより文化の発展を志向しているものだと思います。
# 批評やパロディなどはあくまで副次的なものと考えられているかと。
また、別の観点では著作物が著作者自身を体現する側面があるため、
属人的な側面を強く持つことがあげられるでしょう。
# 「著作人格権」「死後XX年」などはここに起因するのでは。
という理念的な話はともかく(ぉぃ)、
特許……出願者自身が別の特許の利用者であることが多く、
影響力の大きい大企業自身が出願・利用のバランスを取る必要がある
著作権…著作者と利用者はおおむね乖離しており、
前者が団体などで影響力を行使するのに対して、
後者については直接的な発言権が無いことが多い
というあたりが実際のところかと思います。
Re:著作権vs特許 (スコア:0)
わかりやすかったんですが、ソフトウェアでは
”コードを逆コンパイルしたりして読んじゃだめ”とか
”私的複製においてもライセンス数以上つかっちゃだめ”
とか、またはそれとは逆にGPL等の契約を、著作権を根拠に結んでいます。
特許でなければ似たようなものを作っても良いとはいえ、
規格化された工業製品のような互換性はまだまだ難しいので
事実上、特許より強力な独占権を長期にわたって与えてるように
見える点がわかりにくくしていると思います。
まあだからどうしろというのか、と言われても答えに窮するのですが。
Re:著作権vs特許 (スコア:0)
> ”私的複製においてもライセンス数以上つかっちゃだめ”
これは著作権を根拠にしているのではなくて、シュリンクラップ契約やクリックオン契約などの別途契約を
根拠にしているのではないでしょうか。
著作権では私的利用において、そこまでの制限を課せられませんよね?
Re:著作権vs特許 (スコア:0)
著作権自身がそこまで制限してるのではなく
シュリンクラップ契約やクリックオン契約、GPLを
利用者に対して提示できる”所有権”
法的根拠が著作権になっている、
ということをいいたかったわけです。
Re:著作権vs特許 (スコア:2, 参考になる)
「技術を公開すれば、○年間は独占的にその権利を認めますよ。ただし、権利を認める代わりにその方法は全部公開してね」というのが趣旨です。
技術を秘密にしたければ、独占権を得ない代わりに秘密にする、という選択ももちろん可です。(しかし技術は秘密にしてもそのうち誰かに発明されてしまうものです)
対して著作権は、作品のデッドコピーによってオリジナルの権利が失われるのを防ぐものです。芸術作品は公開しなきゃ意味がないわけで、技術のように秘密にして守るという選択肢はありません。
Rいくつの円で角度いくつの位置に耳を書いて…という「某ネズミの描き方」という技術はあるかもしれませんが(それで特許をとっていれば面白いかったかもしれない)、その技術を秘密にしたところで完成した「某ネズミ映画」のコピーは防げません。
しかし、「某ネズミの描き方」を使って違う映画を作ったとしても、完成した映画が「某ネズミ映画」と似ても似つかなければそれは別の芸術作品です。
権利範囲も目的も違うから同じ期間でなくても不思議はありません。(特許と同じ期間でも問題はない気はしますが)
Re:著作権vs特許 (スコア:2, 参考になる)
特許は所有権ですが、著作権はそうではありません。
この辺の違いも大きいと思いますよ。
特許は、土地とかと同じで排他的な権利です。複数の人が同じ内容の出願をした場合、早い方にしか権利が与えられません。
しかし、非常に強力な独占権にもなりますので、特許法の本来の趣旨を逸脱して技術の発展を阻害しないよう(著作権に対し)権利期間は短いです。
著作権は、複数の人が同じ内容の著作物を著した場合、それぞれ独創したものであれば、それぞれに権利が与えられます。
誰かが唯一所有するという性格のものではありません。
このように著作者の表現を保護する目的に対し、排他性による問題は生じないので、(特許に比較し)権利期間は長いです。
余談ですが、知的財産という言葉が一般化する前、知的所有権という表現もされていた時代、知的所有権には著作権は含まれていませんでした。
Re:著作権vs特許 (スコア:0)
避難するつもりではないのですが、「特許権 著作権 違い」とかでググれば
それなりの理由付けは分かると思います。
有る程度の土台の元に「それでもおかしい」と書かないと
建設的な議論にならないのでは?
ちなみに自分も著作権が死後五十年も存続するのは
文化発展に寄与しないとは思ってますが…