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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall
少子化の重要性と柳沢発言の問題点 (スコア:0)
まず、少子化対策の重要性について疑義が提起されておりますが、ことは「余計なお世話」程度じゃ済みません。
これまでの社会や社会制度というのは、ある程度の若者と、ある程度の高齢者が安定して存在し続けることを前提にして構築されております。年金しかり、生活保護しかり、雇用制度、医療、経済構造…全部そうです。ところが、これから人口減少が急速に進んでいく。経済規模は縮小し、労働者の負担は増え、医療費は増大の一途をたどる。負担が増えるだけならまだましで、負担するだけ負担して、年金などがなくなってしまうかもしれない。
とにかくいま重要なのは、この人口減少、少子高齢化社会の進展をどうにか減速させることなんです。とにかく変化が急速すぎる。時間がほしい。そうしないと日本の社会は崩壊してしまいます。
その場しのぎの策でもいいから、とにかく人口減少を抑制し、その間に社会制度を少子高齢社会対応に作り変える必要があるんです。
少子高齢化は我々だけの問題ではなく、将来の世代の生活に大きく関わる、非常に重要な問題です。
その上で、今回の柳沢発言。
まあ、女性を機械に喩えるのはいいですよ。我々男性なぞ、種付け機や、下手をするとATMに喩えられるんですから。そんな言い草は世間じゃよくあることで、別に特別だとは思わない。まあ、公的な場でこんな失言をする人間が大臣として勤まるのか、という疑問はありますが。
でもそんなことよりもっと重大な問題があります。
彼は「女性にがんばってもらうしかない」と言いました。
夫の職が不安定で収入が低い、大人になるまで育てきれるかわからない、近所のつながりが希薄で自分ひとりで全部面倒をみなくちゃいけない、子供生んだらもう社会に出られない…そういう不安や負担があるから生もうとは思えないんでしょう?だから少子化になる。がんばれない社会だから少子化になっているのに、「がんばれ」とは馬鹿じゃないかと。何にもわかっちゃいないです。
安心して生めるようにしなければならないはずなのに、こいつはその気があるのか。「大変だ大変だ」と説得すれば子供産んでくれるとでも思っているのか。どうしようもない馬鹿ですわ。まったく、こんな人間が厚生労働大臣なんだから、信じられません。
もうひとつ、「15歳から50歳までの女性に(がんばって…)」といいました。
15歳ですよ!15歳!ドラマ「14歳の母」をごらんになったかたは多いと思いますが、現実はもっと厳しいんでしょう。とてもじゃないが15歳で出産できるような社会環境じゃない!なのに何が「がんばれ」か!貴様がまずがんばれよ、と叫びたい気持ちでいっぱいです。高齢出産の危険性についての配慮もまったくない発言で、はっきり申し上げて、厚生労働大臣として必要な基礎知識が完全に欠落しています。
この責任は、もちろん本人にあるのではなく、任命権者である安倍総理にあると言えるでしょう。内閣発足から3ヶ月、あまりに不祥事が多すぎます。明らかに、人事が間違っています。一度人事を適切に刷新するべきです。そして、安倍総理は人を見る目も、動かす能力もないのだから即刻おやめになるべきだ。向いてませんよ。