これに対する反論は、「こちらとしては、皆さんの邪魔をするつもりはありません。 ただ Linux にあらゆるデバイスの GPL ドライバを用意することを目指しているだけです」と、なかなか説得力があります。
ごめん、どこに説得力があるのかわからない。 theo は、「仕様書を公開しなくてもFree UNIXのドライバを用意してもらえる」という流れになるのが嫌だと言っているんでしょう?その立場からすれば、「Free Linux Driver Development 」キャンペーンは邪魔な活動でしかないと思えますが。
べつに Greg KH 氏は Theo de Raadt 氏 (OpenBSD のリーダー) の反発に反論しているわけではありません。 Greg KH 氏が説得しようとしている相手はハードウェアメーカーや Linux ドライバー開発者 (これからなる人も含む) であって、彼らに対しては Greg KH 氏の「よそはよそ、うちはうちで行きましょう」という表明には説得力があるでしょう。一方この表明で蚊帳の外に置かれている de Raadt 氏が納得するはずもありません。 de Raadt 氏は今後も反対を続けるでしょう。どちらの主張もおかしいとは思いません。
僕はオープンソースの楽しいところは勉強する意志さえあれば中身が理解できることだと思っているので、コードのライセンスだけ GPL でも正直面白くないなと思ってしまいます。しかし、もちろんこのプロジェクトがなければ Linux 用のドライバーが用意できないハードウェアだってあるでしょうから、「だったらお前が使おうとするハードウェアのドライバーがなくて困ってもかまわないのか」と言われると、そんなに簡単にどちらが良いとは言えないし、それ以前に「お前には仕様書を読んでドライバーを理解するだけの勉強をする意志があるのか」と言われるとニントモカントモ。
僕は、オープンソース OS どうしだから協力するべきだ、なんて甘い考えは持っていないつもりです。 Linux ドライバー開発者が自分たちにとって得なことをするのは結構だと思います (「神の見えざる手」的な楽観主義というよりは、ほかにやりようがないというだけ)。でも、この FLDD については、本当に Linux にとって得なのかな、というのが僕の疑問です。
「Free Linux Driver Development」の日本語訳 (スコア:5, 参考になる)
おかしい点があれば修正して頂ければと・・・。
# 意訳がかなり入ってます
==以下日本語訳==
私が発表したLinuxドライバーアナウンスメントに対し、多くの質問がありました。
以下はその中でも多かった質問とその回答になります。
繰り返しになりますが、このプログラムに質問のある方、もしくは活用したいと思う方は
私までお気軽にご連絡ください。
Q:あなたは企業にとって最も利点となることについて言及するのを忘れています。即ち、
「このプラグラムによってもっとデバイスが売れるかもしれない。
どうしてこのようなオファーを断ることができようか。」
A:確かに(笑)
Q:あなたはNDAにサインすることによって、どのようにGPLなドライバーを作ろうと考えていますか?
バイナリー形式のblobを必要とする、もしくはコードの取り扱いに関して困惑を招きませんか?
A:いいえ、全く違います。私は企業とNDAを締結した上で多くのドライバーを書いてきました。
それらのNDAはたいてい、将来的に発表されるまでそのデバイスについての情報を守秘するか、
もしくは仕様ドキュメントを私が直接公開しないように締結されます。
それらのNDAプログラム締結によって作成された全てのコードは、GPLの元でカーネルツリーに含まれる
形でリリースされますので、混乱は何も生じません。
Q:これは宣伝が不十分であり、Linux developmentsは常にこのようなやり方をしてきたのでは?
A:我々がLinux Foundationと共に締結してきたNDAプログラムは新しいものです。
しかし、それよりも、これは確かにLinux kernel developmentsがやってきたことです。
しかし、そのことに馴染みのない人に知らしむるためには良いですね。
Q:あなたはドライバーを書くことを仕事にしている人たちの邪魔をしている。やめてくれ。
A:それは全く違います。実際、それらの仕事をしている人たちから、この問題を広めた
ことに対する感謝の連絡がきています。彼らは、いくつかの会社が契約上の問題を達成するために
開発・サポートしている人々へ金を出したがっていること、またコミュニティが保証できない
方法でサポートするために困難な立場にいる社員がいることを知っているのです。
Q:企業が本当にこのプログラムをやると思いますか?
A:はい、我々は自社デバイスにLinuxドライバーを書いている複数の企業から既に問い合わせを受けています。
詳細は細部を詰めた後に発表できると思います。
Q:弊社の某製品のドライバーを書いてもらえますか?その製品は製造中止となっており、誰も仕様を知りません。
A:申し訳ありませんが、このプロジェクトは、我々が仕様を把握できたり、製造者のサポートが受けられそうな
デバイスを対象としています。我々にはデバイスをリバースエンジニアリングするための労力や時間が
余っていないのです。ご了承ください。
Q:このプロジェクトでは開発者を必要としていますか?
A:はい、e-mailを私に送ってもらうだけでこのプロジェクト参加者リストに加えさせてもらいます。
我々は常に助けを求めています。
Q:企業はこの申し出を受けますか?
A:はい、最初の反応は素晴らしいものでした。このプロジェクトのおかげで、かなりの数にのぼる新しい
Linuxドライバーが生み出されることでしょう。
Q:カーネルツリーから外れているGPLドライバーをメインカーネルツリーへ組み込む事に関してはどうですか?
A:過去に多くの人々からオファーがあり、Linuxに組み込むことについては歓迎しています。
しかし、我々は作者からの許可なしにそのコードをメインカーネルへ引き込みません。
Q:BSDに関してはどうですか?
A:彼らに関して何を?彼らが何をするかは彼らの自由ですし、私は彼らの開発にコミットすることはありません。
ご了承ください。
Re:「Free Linux Driver Development」の日本語訳 (スコア:3, 参考になる)
紳士的に意訳されていますね :)
ただ、
この部分、鍵括弧の位置が違うような…。
「どうしてこのようなオファーを断ることができようか。」の部分は原文では括られていないので、企業に対するアピールというより、このプロジェクトの中の人に対して言っているように私は読みました。
みたいな。
まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:3, すばらしい洞察)
theo は、「仕様書を公開しなくてもFree UNIXのドライバを用意してもらえる」という流れになるのが嫌だと言っているんでしょう?その立場からすれば、「Free Linux Driver Development 」キャンペーンは邪魔な活動でしかないと思えますが。
NDA下でGPLドライバを書くとなると、ソースコード中のレジスタマップとか、フラグの名前とか、動作状態のコメントをごっそり省かないといけないんじゃないでしょうか。個人的には、そんなメンテしづらい物をGPLで公開しても意味無いとしか思えません。
なんちゃってプログラマ?
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:1, 興味深い)
廻りに迷惑を掛けずに理想論の世界で生きたければ、人間界から隔絶した仙界に行くしかないでしょ。そういう道を選んだ仙人様が人間のやることに文句をいうのは、筋違い。人間が仙界に手を出したならともかく、人間が人間界で勝手にやってることで仙界に影響が出ようが出まいが、人間の知ったことじゃありませんよと。
ってうか、そもそも Linux の存在自体が、BSD にとっては活動の邪魔でしょ。Linux が興隆し始めた頃の BSD コミュニティはそんな雰囲気に溢れてた。その BSD が、ドライバごときで何を今更。このさい、Linux は邪魔な存在です、ぐらい言いきっちゃえば神なのに。あ、仙人から神になったんじゃ、格落ちですか。
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:1, すばらしい洞察)
Linux陣営:
・NDAの元で仕様書を見てGPLなドライバを書く。
・メンテナンスできなくて困る。
BSD陣営:
・Linux陣営のドライバから仕様を推測してBSDLなドライバを書く。
・メンテナンスできなくて困る。
Theo の方式が達成された場合
Linux陣営:
・公開された仕様書を見てGPLなドライバを書く。
・BSD陣営からドライバをパクってくる。
・メンテナンスできる。
BSD陣営:
・公開された仕様書を見てBSDLなドライバを書く。
・メンテナンスできる。
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:1)
それに、関係者のピラミッドで一番多いであろう「一般ユーザ」が望むことは
「ドライバが使える」ことですからね・・・。
それがベンダが提供・管理するものであっても全く問題ないわけです。
--- (´-`)。oO(平和な日常は私を鈍くする) ---
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:1)
「ドライバが使える」ではなく「使いたいデバイスが (問題なく|安心して) 使える」では。ユーザが求めるのはドライバが動作することではなくデバイスが動作することなのですから。
で、NDA 契約を取り交わした開発者がリリース後 1 年ちょっとで不慮の事故で亡くなったりした場合、そのドライバはメンテナンスされ続けるのでしょうか。ベンダが「もう生産終了したのでこれ以上資料は出せない」などと言ったら「十分なサポートが得られない」からあっさりサポートを打ち切るのではないかという疑念は消せないでしょう。
そういった点も Theo が吼えている理由なのではないかと思います。
ま、それでも、まずドライバが増える方向はいいと思います。最初から完璧な理想を望んで一歩も進めないよりは。たとえそれが no-GPL なベンダ提供バイナリドライバでも。
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:1)
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:1)
僕もタレコミ文の「これ [OpenBSD 陣営の反発] に対する [Greg KH 氏の] 反論は…なかなか説得力があります」という表現は最初ピンときませんでした。
べつに Greg KH 氏は Theo de Raadt 氏 (OpenBSD のリーダー) の反発に反論しているわけではありません。 Greg KH 氏が説得しようとしている相手はハードウェアメーカーや Linux ドライバー開発者 (これからなる人も含む) であって、彼らに対しては Greg KH 氏の「よそはよそ、うちはうちで行きましょう」という表明には説得力があるでしょう。一方この表明で蚊帳の外に置かれている de Raadt 氏が納得するはずもありません。 de Raadt 氏は今後も反対を続けるでしょう。どちらの主張もおかしいとは思いません。
僕はオープンソースの楽しいところは勉強する意志さえあれば中身が理解できることだと思っているので、コードのライセンスだけ GPL でも正直面白くないなと思ってしまいます。しかし、もちろんこのプロジェクトがなければ Linux 用のドライバーが用意できないハードウェアだってあるでしょうから、「だったらお前が使おうとするハードウェアのドライバーがなくて困ってもかまわないのか」と言われると、そんなに簡単にどちらが良いとは言えないし、それ以前に「お前には仕様書を読んでドライバーを理解するだけの勉強をする意志があるのか」と言われるとニントモカントモ。
この点はどうなのか僕も知りたいところです。このプロジェクトが (OpenBSD の役に立たない/むしろ OpenBSD にとっては有害かもしれないのはおいておいて) どの程度 Linux の役に立つのかという点です。
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:1)
とりあえず、現状でバイナリドライバすら提供されていなくて使えないデバイスや、継続的にメンテナンスの行われていないバイナリドライバしか提供されていないデバイスに関しては、良くなることはあっても悪くなることはありません。
しかし、Linuxでの状況が改善されてしまうことによってメーカーに対する仕様公開圧力が弱くなってしまうと、メーカーに対する影響力が皆無に等しいOpenBSDのようなところは困るわけです。
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:1)
そこが本当にどれだけ改善するかがポイントだと思うんですよね。
Free Linux Driver Development プロジェクト (以下 FLDD) に賛同するハードウェアメーカーと開発者が多数いた場合、一応 FLDD は短期的には成功だと言ってよいでしょう。この場合、自動的に、ハードウェア仕様が公開されることは減るでしょう。そのとき:
FLDD 失敗 (FLDD に賛同するメーカー・開発者がほとんどいない) → 現状のまま (Linux も OpenBSD も得も損もしない)
僕は、オープンソース OS どうしだから協力するべきだ、なんて甘い考えは持っていないつもりです。 Linux ドライバー開発者が自分たちにとって得なことをするのは結構だと思います (「神の見えざる手」的な楽観主義というよりは、ほかにやりようがないというだけ)。でも、この FLDD については、本当に Linux にとって得なのかな、というのが僕の疑問です。
Re:まあ、考え方の違いでしょうが (スコア:1)
> 民事ではその限りではありません。分かり易い例としては慰謝料。
法的な根拠がないのに慰謝料を払わなきゃいけないのって
どんな場合?
そこまで書かなきゃ説得力がない。
セキュリティ的には最悪かも (スコア:3, 興味深い)
プロプライエタリ→ソースが公開されてなくて悪人に見られないからセキュア
オープンソース→ソースが公開されピアレビューが働くからセキュア
だという主張だと思います。実際にはソースが公開されていなくても
解析されてしまったりとか、ピアレビューとか言ってても実際には誰も
見てなかったりとか、理想どおりには行かないですが、いちおう、理念と
してはそういうことだと思います。
でも今回のは、ソースが公開されているから簡単に悪用可能で、かつ、
仕様が公開されてないからソースを見ても意味不明なのでピアレビューが
働きにくい。セキュリティ的には最悪のケースだと思います。
忘れもしない・・・ (スコア:2, 興味深い)
しばらくしたら、PAO連中が本当にまともなドライバを書いてきた。こういったこともあるから、nVIDIAだし、せっかくのカードだから、是非「わかった連中によるドライバ」を書いてほしい。もちろん、メーカに「わかった連中」がいれば別ですが。
-- gonta --
"May Macintosh be with you"
アプローチの違い? (スコア:2, 参考になる)
言いだしっぺはPenguin haiku [kroah.com]の人みたいですね。
(参考:Kernel Watch [atmarkit.co.jp]の「ペンギンはバイナリモジュールの夢を見るか?」)
ということは、「ドライバを増やすこと」よりもむしろ「GPL以外のライセンスで配布されるバイナリドライバを減らすこと」の方が主目的なのかもしれません。そう考えると、「原則を貫き通そうとするOpenBSD」と「実利優先のLinux」という、よくある構図のようにも見えます。
Re:アプローチの違い? (スコア:1, すばらしい洞察)
長期的に見ればハードの仕様公開を要求するのだって利益になるはずだし……
Re:アプローチの違い? (スコア:4, すばらしい洞察)
「バイナリドライバを制限する手法の1つを提案した」つまり、メンテナンス性などの面からバイナリドライバを無くしたがっていた開発者と、今回のキャンペーンを提案した人が同一人物だというのがミソでしょう。
単純にバイナリドライバを制限してデバイスを使えないようにしても、デバイスメーカーの理解もユーザーの共感も得られないけど、今回の手法であれば、
(むしろ使えるデバイスが増えるかも)
もちろん、仕様を公開してもらってドライバを作成するのが理想ですが、すべてのデバイスメーカーが受け入れてくれるわけではないというのは、OpenBSDの例を出すまでも無く自明です。
(判りやすいのはX)
つまり「ソース付きのドライバが欲しい」という目的はどちらも大差ないんですが、理想を追い続けてデバイスメーカーに仕様の公開を働きかけてきたOpenBSDに対して、「とりあえずソースつきのドライバを増やそう」というのが今回の話な訳です。で、「それで妥協したらメーカーが仕様を公開しなくなるだろ!」ってのがOpenBSD側の言い分でしょう。
Re:アプローチの違い? (スコア:1)
クローズドな俺仕様で囲い込むのは利益の大きいビジネスモデルですが。
PCの仕様を公開したIBMと、公開しなかったNECを見ればよく分かるかと。
仕様はノウハウを含んでるので他社に見られたくないだろうしね。
乗る会社があるのか? (スコア:1, すばらしい洞察)
オープンソースなドライバを提供する気があるのなら (スコア:1, すばらしい洞察)
経験の浅い奴に開発されて下手糞なコードを出されちゃうと「あのメーカのハードは不安定だし、性能低すぎ」とか言われかねないし。
Re:オープンソースなドライバを提供する気があるのなら (スコア:2, 興味深い)
逆にOpenBSD陣営は,内部処理がブラックボックスなドライバをベンダなり誰か別の奴なりが配布することで
「あのOSは不安定だし,性能低すぎ」とか言われかねない
と思っているわけで,そのあたりの不信感はお互い様という気がしますねぇ.
単なるユーザの利便性だけじゃなく,ドライバのバグでセキュリティ上の問題が生じるリスクなどを考えると,理想の追求としては,OpenBSDのとっている立場や,Linuxに対する「あれはクソだ」という言い分が正しいようには思えますけどね.でも,みんな不便な生活はイヤだもんねぇ.
よくわからないのですが (スコア:1)
Re:よくわからないのですが (スコア:4, 興味深い)
GPLでソースコードは公開しないといけないけど、詳細に仕様をコメントに書く必要はなし。
それでも、無いよりはずっとマシってのが今回の考え方で、現実的ではあるけど、周りの迷惑考えろって言ってる人たちのこともわからないではない。
コードだけGPLでも (スコア:2, 興味深い)
それが本当に仕様どおりに作成されているかの検証すら第3者には不可能。
と思えるのですが違うのでしょうか?
Re:コードだけGPLでも (スコア:1)
さらにハードウェアバグの回避の為に, 仕様書と異なるコードが書かれているなんてことも当然起こりうるわけで.
仕様の範囲 (スコア:2, 興味深い)
仕様書をどこまで書くかはいろいろなんだろうけど、普通の状況では使わない仕様というのもあるんじゃ
ないかな。たとえば、最近まで関係していたTV用デバイスだと、いろいろな形式の入力画像信号を統一的
な形式で出力するというものがある。が、普通はFPlinkというLVDSしか使わない。赤外線リモコン入力信
号も普通は1chしかとれないけど、実際は最大100個とれる。シリアルコンソールが実は2個繋がると
いのも初期の仕様にはあった。最終的にはその部分は検証が間に合わず、仕様書にはあっても使えるかど
うかは不明ということになった。
けど、もしセットになったら絶対にそんな機能は使わない&使えない。従ってDriverソフトをどんなに
見たってそんな機能があることは分からない。シリアルコンソールも普通にRS232Cとかに繋げたければ電
圧を上げないといけないので、仕様書無しでは、適当に総当りで試しても簡単に探し出せるものではない。
というわけで、仕様書の中でdriver開発に使われるのはほんの一部なんではないかな?DVD用のdevice
でもregion codeを無視するとか、region codeの変更回数とかも含めて「出荷時の状態に戻す」なんての
も仕様書には書いてあったりして。
まずい部分を隠して仕様書を書き直すというのもアリだけど、開発が終了したデバイスに対してそんな
面倒なことはしたくない。「この製品版のグラフィックカードを改造なしで使える範囲だけしかドライバ
として実装しない。」という文面にサインさせれば多少の逸脱があっても、見逃すといのがコスト的には
見合うのでは?
Re:よくわからないのですが (スコア:1, 参考になる)
Linuxのドライバで使えた方法がOpenBSDでそのまま使えないって話は以前もあった。
あのときもLinux陣営はさっさとNDAを結んで、Theoは情報を開示しろって吠えたけどもう忘れた?
OpenBSD開発者、Sunのオープンソース対応を批判 [archive.org]
ドライバのソースを公開することで、全てを公開したことと同義になるなら
EUの命令に対して、Windowsのソース公開で対応しようとしたマイクロソフトはどうなるの。
あれ結局、仕様書がないと駄目だって突っぱねられたんでしょう。
そこの所をよく考えてね。
RMS御大は、なんと? (スコア:1, すばらしい洞察)
「どこがフリーやねん?」と噛みついてたりしないのかな。
コメント期待。
#本家スラドなら本当に「コメント」を期待できるのかも。
それにしてもNDAを満たしつつGPLなソースっての、
なんかベニスの商人じみていて、
実在する形がちょっと想像つかないな。
対象物の仕様が滲み出ないソースって一体何?
普通にソース書いたら、滲み出て当然でしょう。
でもそれってハードメーカーに査読させたら(させるんでしょ?)ダメ出しされまくりそう。
査読をクリアできるソースなんて、
「劣悪な出来のソース」の見本みたいなものしか想像できないや。
もしかして何らかの「難読化」のようなことをするんでしょうか?
だとすればGPLの中での「ソース」の定義に抵触しかねない、
グレーなものということになっちゃいそうだけど。
(人間様がまともに読める、っていう条件がたしか有ったよね>GPL)
#発注者が「関数名は通し番号にせよ」とかホザキやがったので、
#関数名の対応表をDBに保管したうえで通し番号に置換するツールを自作して対抗したAC。
Re:RMS御大は、なんと? (スコア:1, すばらしい洞察)
> という構図の方が納得出来るんだけど、何故か逆だね
「逆」っつーか、タレコミで印象操作されているだけでは?
「GPL」≠「Linux陣営」≠「Free Linux Driver Development」
なわけで。
「OpenBSD陣営」についてもひと括りにしてしまってますが、
「Driverを自由にHackするための仕様書公開要求活動」という
陣営のなかの一部の活動に過ぎないわけで。
なんで「BSD」「Linux」の対立軸にしたいのか...煽り?
仕様書はGPLじゃない (スコア:1)
一般公開できない著作物である仕様書と、その仕様書を参照した結果生まれたGPLで保護されたソフトウェアがあるってだけでしょう?後者が公開されているからといって、前者も公開する義務が発生するとは思いませんし、GPLにはそんなことは書かれていない。FSFだってそんなことを要求できると思っていないはずです。だいたい仕様書は実装の派生物じゃないんだから要求できる訳がありません。(やれば歓迎するだろうというのはともかく。)
GPLがソース公開を要求するのは、著作権者がGPL指定した著作物とGPL派生物です。あるデバイスドライバがGPLだとしても、その仕様書が派生物だってのはいくらなんでも無理。
今回の構図は「ソース公開があればOKのGPL」vs「仕様書の公開を求めるTheo」ってことだと思ってます。
vyama 「バグ取れワンワン」
キャンペーンというからには (スコア:0, 興味深い)
・バグフィックスなどのメンテナンスは有料
(いや、もしかするとキャンペーン期間中でもメンテ有料かも!)
・新製品のドライバも有料
で、企業が金を出すのを拒めば「ああ、残念ですがこの製品のドライバはもう改定しません」と言えばすみそうです。
とっかかりを作るにはよさげで、結局企業は金か仕様を出さなきゃいけない羽目になるんじゃないかなぁ
Re:キャンペーンというからには (スコア:5, すばらしい洞察)
会社に「仕様を出せ」と言うより難しいのではないでしょうか。
Re:GPLとNDA (スコア:2, 興味深い)
これが、今回のデバイス仕様に対してのNDAと何か関係するのでしょうか?
今回のキャンペーンで開発されるドライバがあるとすれば、
そのバイナリの頒布を受けた人は、当然ソースコードの頒布を受ける権利が発生します。
そのソースコードから、デバイス仕様をリバースエンジニアリングで探るのは勝手です。
ただ、theo曰く、
「結局、Linux で動くというだけで、リバースエンジニアリングしないと意味のわからない blob じゃないか」
ってことでしょ。
Re:GPLとNDA (スコア:1)
NDAの内容次第でしょうけど、GPLなソースコード中に「詳細なコメントを入れる」ことが許されないとか、
極端にいくと、契約に「契約者がGPLで公開するコードにはコメント禁止」とか「変数名・関数名は英字1文字+数字のみ」といった制限がされててもおかしくないと思います。
それ以前に、今回のような条件で契約に応じるメーカーがあるのかどうかすら疑わしいかも。
Re:そもそもGPLって法的な効力がないから (スコア:1)
法的な効力がないとすれば、
著作権法に基づいて、著作者と別途法的な効力のある契約を結んで著作物を使う権利を得る必要があるわけで、
著作物を勝手に使っていいということにはならないと思いますが。
GPLは契約デスと言っても、NDAと違って紙の契約書に署名して交換し合ったりしてないし (スコア:1)
GPL違反といってもね、契約の当事者でも無ければ違反者に対してコミュニティ村の村民にできることは、村八分とバッシングという程度。
ある著作物(モジュール)の出来栄えや品質や権利が、他の著作物(モジュール)に影響を与えかねない、ので、色々言いたい人もたくさんいる、と。
---
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Re:GPLは契約デスと言っても、NDAと違って紙の契約書に署名して交換し合ったりしてないし (スコア:1)
このFSFって組織の場合、この組織が管理するソースコードに関しては、著作権者に権利の譲渡をお願いしているそうです。
そうなると、権利者はあなたの言うコミュニティ村が持つ事になるんで、きっちりと法的な対応が取れますよ。
実際、法的にいろいろしてるんじゃないですか?
Re:GPLは契約デスと言っても、NDAと違って紙の契約書に署名して交換し合ったりしてないし (スコア:1)
だとおもいますが。イオン-シャープの特許違反に対する消費者の反応とか。(NDAじゃないけど)
Re:そもそもGPLって法的な効力がないから (スコア:3, 興味深い)
複製者の間には何らの契約・許諾もない状態になります。
で、著作権法に基づく罰則はほとんどが親告罪なので、
著作者が訴えなければ問題となりません。民事も同じく。
……てなわけで、ユーザ側から見て「実際に起こることの」
結論はいっしょか。
GPLが法的に有効でないと、GPLに基づいて使っていると
きに訴訟を食らうリスクが「存在しない」ことを明確化
できないので、企業にとっては大変かもしれませんな。
#著作権絡みを非親告罪化する話が出てますが、通って
しまうとGPLの法的有効性に疑義がある→Linuxのコピー
即逮捕という時代の到来さえ可能性があるので、要注意
です。
ドイツではGPLの法的効力を認める判決が出てます。
http://srad.jp/articles/06/09/27/0618218.shtml [srad.jp]
RGPLの法的効力はある (スコア:1)
FSF自体はGPL3の1stドラフトで、「契約ではない」という条項を入れるくらいにはこだわっていたみたいですが、2nd Draftではばっさり削られているみたいですね。
それはともかく、そもそもGPLは著作権法で著作権者が独占的にできる実施、複製、配布、改変などの権利をライセンシーにも認めるライセンスです。派生物に対する制限が国内法で認められるかはともかく、単なるコピーの配布や実行は国内法適合だと思います。だから少なくともその範囲内では、法的にも有効な契約になるでしょうね。だからバイナリは配布するけどソースが受け取れない状況だったら、ライセンスを守らなかったということで、バイナリの配布を止めることを要求できます。裁判になっても多分著作権者側が勝つだろうなぁ。
vyama 「バグ取れワンワン」
Re:GPL規約違反に関する判例ってあるの? (スコア:2, 参考になる)
じゃあ、NDAそのものを扱う法はあるのか?
>関係が深いのは著作権法かなあ?
GPLは、著作権法で定められている、著作権の利用の許諾に関する契約書だ。
契約書に同意せずに著作権を利用したら、著作権法違反になり、犯罪。
契約書に同意しておいてそれに違反したら、それは民事の範囲での契約違反。
契約違反の場合の制裁は、契約書の内容による、GPLの場合著作権利用の許諾が取り消されるはずだ。
許諾が無くなれば、権利の利用を法的に止める事が出来る。
NDAだって、民事での契約であって、違反したら契約違反というだけだ。
NDAは法的に有効で、GPLが法的に無効である根拠は何も無い。
Re:GPL規約違反に関する判例ってあるの? (スコア:1)
NDAは契約書として紙で書面を作成して署名して、当事者間で交換するでしょ。俺にも経験あるけど。
GPLというと、コード書いた本人が、電子署名も付けずに、ソースコードを一まとめにしたtag.gz内のテキストファイルに単にそう記載しているだけ、というのが実情じゃない?
まー、何が言いたいかというと、著作権は著作者の権利を守るものであって、コミュニティ村の権利を守るためのものではないし、GPLに違反か違反でないか、当事者同士の話になるので、開発コミュニティ村の村民といえども割り込めないし、採り得る手段は村八分やバッシングといった制裁程度だと思いますよってこと。
---
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Re:GPL規約違反に関する判例ってあるの? (スコア:2, 参考になる)
したがって、判例が無いってだけじゃ、反論としては弱いよ。
>NDAは契約書として紙で書面を作成して署名して、当事者間で交換するでしょ。俺にも経験あるけど。
契約書を交わさなくても、両者の間で合意があったのなら、契約は成立しますよ。
契約書を交わすのは、契約内容と契約に合意したという事を形として残す為です。
契約内容については、GPLという公になってるものを使うので、契約内容に対する争いは考えられない。
なので、契約が有効かどうかは、契約に合意があったかどうかで決まる。
合意があったかどうかは、権利者のほうが契約を拒否する事はGPLではありえないので、利用者側の意思で決まる。
利用者がGPLに合意していないと主張すれば、GPLは無効となる。
利用者がGPLに合意したと主張すれば、GPLは有効になる。
前者なら、GPLではなく、著作権法違反で相手を処罰すればよい。
後者なら、NDA等と同じく、民法での契約違反として扱えばよい。
なので、契約書を交わすからNDAは法的効力があり、契約書を交わさないGPLは法的効力が無いってのは間違い。
>まー、何が言いたいかというと、著作権は著作者の権利を守るものであって、コミュニティ村の権利を守るためのものではないし、GPLに違反か違反でないか、当事者同士の話になるので、開発コミュニティ村の村民といえども割り込めないし、採り得る手段は村八分やバッシングといった制裁程度だと思いますよってこと。
GPLのソースコードには、権利者はちゃんと存在するし、その人の権利はちゃんと著作権法で守られてる。
いろいろな事情があって、実際に権利者が違反者を訴える事はそう無いだろうが、だからといって、法的効力が無いとはならんよ。
あなた、最初に「法的効力が無い」って書いたんだよ。
それが間違ってた事は理解した?
もしかして、「法的効力が無い」って言葉、別な意味で使ってる?
Re:GPL規約違反に関する判例ってあるの? (スコア:1, 参考になる)
GPLに賛同するコミュニティなんて、何の権利も持っていないので無視できますが、著作権者を無視することはできません。Free Software FoundationがGPLなソフトウェアの開発者に、FSFに著作権を譲渡するよう求めているのは、まさにそれらのソフトウェアを自らの権利の下に置くためです。
それと、GPLと有償のデュアルライセンスで許諾している企業にとっては、無駄でもなんでもないですよ。
Atsushi Eno
Re:GPL規約違反に関する判例ってあるの? (スコア:1)
その通りですね、まーこの辺りが肝かもしれませんね。
ソフトウェアの場合だと、著作物(モジュールやプログラム)の出来栄えや権利関係が、他の著作物(モジュール)にリアルに影響することがあるので、コミュニティ村の村民がとやかく言いたいときもあるでしょう。しかし、「コミュニティや村意識を保護するための法」の意義をリアルにイメージしにくいなあ。
あーあと、IT技術に関して、「僕はこれ(主にIT技術)を理解して判っているから、教えてあげる」という商売をしている人がゴマンといるけど、 それと同じノリで法律やGPLの話をしようとするのはどうなんだかと、思いますね。
---
TaddyHatty - always @( posedge ↑ or negedge ↓ )
Re:GPL規約違反に関する判例ってあるの? (スコア:1)
Mc.N
Re:BSD陣営は (スコア:1, 興味深い)
実際には誰がやるんだろう?
この運動の人ら?
それともそこで名前が出てきてるOSDLの中の人らが業務としてやらされるの?
どちらにせよそれは「カーネルコミュニティ」ではないな。
部分集合かも知れないだけで。
いや違うな。
「Linux カーネル開発者コミュニティ (総勢 1500 名以上で、今も増加中) のメンバー」
と言い切ってる以上、
これは部分集合じゃなく本気でコミュニティそのものを指すという意図の文章だ。
でも彼ら(の全員!)に同意が取れてるなんてなわけがない以上、
これでは、背後に信頼できる勢力がいる「かのように装う」詐欺商法そっくりです。
その状況で「メインに追加される」ことを売りにされてもなあ。
すでにさんざん指摘されてるだろうが、
後でコミュニティの人(本物)に、「あ、そのソース捨て捨て」と言われるリスクが
すごく高いんじゃないかと。
それで、なんだろうね?捨てられちゃったらどうするんだろう?
もしかして、「新たなソースを書きますからまた契約させてください」とかいって、
ハードメーカーに「(たとえば)カーネルのバージョンがあがるたびに」
お金をせびるつもりなんだろうか?
…だったら、これってFREE陣営にもメーカにもどちらにも得の無い(というか損)話じゃないか?
Re:2人で、、、 (スコア:1)
なんか・・・ (スコア:1)
-- gonta --
"May Macintosh be with you"
Re:一方Linuxは (スコア:1)
NDIS wrapper は FreeBSD でもとっくに使われてます。