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著作権法の「非親告罪化」が密かに審議中?」記事へのコメント

  • 非親告罪にする理由 (スコア:3, すばらしい洞察)

    by little( (31297) on 2007年05月22日 18時28分 (#1160867) ホームページ 日記
    親告罪も非親告罪でも、権利者が許可したものはOK、許可して無いものはNGっていう基本は変わらない。

    みんなが変に心配しているように、警察が独自に判断して捕まえても、それに対して権利者が許可出したなら、権利侵害では無くなり、捕まえ損になる。
    そこで、権利者が許可を出さないようなら、警察の判断は正しかった事になる。
    非親告罪になって困るのは、本来許可なんか出るはずの無い行為なのに、何かの都合で見逃されているものだけ。

    じゃ、その「何かの都合」ってのは何かというと、知的創造サイクル専門調査会(第8回)議事録 [kantei.go.jp]には、以下のように書かれている。


    例えば海賊行為が非常に巧妙になっていたり、あるいは権利者の関係が複雑になっていて、告訴権者による侵害の立証、関係者の調整が困難、あるいは負担が大きな場合が出てきている。あるいは、中小企業やベンチャー企業にとってはなかなか告訴をする人的、資金的な余力がないという場合もあること。あるいは、親告罪というのは刑事訴訟法によりまして犯人を知った日から6か月を経過してしまいますと告訴が不可能になるということで、いろいろ立証の準備をしているうちに6か月を経過してしまうような事態も起こり得るということから、この際、親告罪ではなく非親告罪とするということを検討してはどうかということであります。


    これを見る限り、非親告罪にするって事は悪い事とは思えない。
    上記の議事録には、アメリカやドイツ、EUでの例が出ていて、それらでは条件付きで親告無しでの起訴が可能であると出ている。
    権利者の意思が警察の判断より優先される事さえ守られていれば、大きな問題にはならないと思う。
    中身も見ずに、非親告罪化に反対するのではなく、目的に沿っているかどうかを注意して行くべき。
    • Re:非親告罪にする理由 (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2007年05月22日 18時51分 (#1160885)
      みんなが変に心配しているように、警察が独自に判断して捕まえても、それに対して権利者が許可出したなら、権利侵害では無くなり、捕まえ損になる。
      反対されている方の多くが心配されているのは、まさにこの点だと思います。たとえ後で無罪放免になったとしても、逮捕は個人にとって損失です。
      親コメント
    • Re:非親告罪にする理由 (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2007年05月22日 18時54分 (#1160888)
      他の国ならいざしらず、逮捕が即刻社会的抹殺につながる日本において
      その主張はいささかお花畑と思われます
      親コメント
      • 逮捕されても裁判で有罪にならなければOK、と言っている訳じゃありません。
        逮捕が社会的抹殺になるとしても、社会的に許される範囲では逮捕されないような法律ならば問題ないのです。

        まだ、非親告罪になる具体的な条件とかは出てきてません。
        少なくとも、無条件に非親告罪にしよう等と思ってないのは、議事録からも判ります。
        だから、まだ「非親告罪化する事に反対」するほどの理由は無いんです。
        親コメント
        • > 社会的に許される範囲では逮捕されない

          十徳ナイフの持ち歩きは範囲に入りますか?
          --
          TomOne
          親コメント
        • by Comarin (30521) on 2007年05月23日 12時43分 (#1161425)
          >社会的に許される範囲では逮捕されないような法律ならば問題ないのです。

          やっぱりお花畑だと私も思います
          その、許される範囲の解釈が明確でなく、警察官の判断でいかようにも運用でき、問題のある逮捕が平気で行われている実情が明るみに出てきている現代では、曖昧な運用を許す事を危惧するのは当然のことと思いますが。
          親コメント
          • >その、許される範囲の解釈が明確でなく、警察官の判断でいかようにも運用でき、問題のある逮捕が平気で行われている実情が明るみに出てきている現代では、曖昧な運用を許す事を危惧するのは当然のことと思いますが。

            その「許される範囲」をこれから決めましょうと言ってる訳ですよ。
            あなたの言うような事を危惧するのは当然で、私も「どうとでも取れる条文」と「曖昧な運用」がされる事は恐れています。
            だから、最初に書いたように、法律の内容が目的に則しているか、これから先注目する必要があると言っているのです。

            悪法を恐れて法改正そのものを否定するか、悪法にならないように監視するかというスタンスの違いでしょうね。
            親コメント
        • 別件逮捕がまかり通ってる国で何をのんきなこと言ってるの?
    • Re:非親告罪にする理由 (スコア:2, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2007年05月22日 22時10分 (#1161021)
      本来黙認してもいいような行為でも、警察から届け出があれば対応せざるを得ないってことはあるんじゃないですかね?

      親告罪だと中小企業・ベンチャー企業では告発するのが厳しいという問題にしても、じゃぁ非親告罪になればなにもしなくても警察が勝手に捜査して勝手に犯人を捕まえてくれるようになるかっつーと、そんなことはないと思う。
      (警察が捕まえたいと思った犯人に関しては勝手に捜査するだろうけど)
      #そもそも、親告罪が不便だと言うのなら親告罪をカイゼンする方向で検討するべきではないのか?
      親コメント
    • by Anonymous Coward on 2007年05月22日 18時53分 (#1160886)
      ある程度は黙認状態だけど、会社としての建前上許可はしたくない・・・
      というように曖昧な状態で何とかギリギリ綱渡りしてるところ(同人周りとか)へ
      警察が勝手に捕まえて「どっちなんだ、白黒つけやがれ」ってなった場合は?

      迂闊に許可出すと前例を作る羽目になるから出しづらいし、
      かと言ってNG出したらファンコミュニティに大打撃でそっぽ向かれる可能性もあるしで、
      そっとしておいて欲しい人たちも大勢いるんではないかと思うんですけど。
      親コメント
      • >ある程度は黙認状態だけど、会社としての建前上許可はしたくない・・・
        >というように曖昧な状態で何とかギリギリ綱渡りしてるところ(同人周りとか)へ
        >警察が勝手に捕まえて「どっちなんだ、白黒つけやがれ」ってなった場合は?

        今回の件は、そういったものを「非親告罪」にするって話じゃないよ。

        「海賊版対策」だと言ってるのに、それを「名目上」と言って疑ってかかり、「商業的な出版・放送・上演・演奏のみならず、コミケの二次創作・パロディ同人誌などにも深刻なダメージが加わる可能性」があるなんて拡大解釈してるのを信じちゃだめ。

        少なくとも、「海賊版対策」が「名目上」であり目的は他にあるというのなら、その根拠を示さなくちゃね。
        でなけりゃ、ただの被害妄想。
    • Re:非親告罪にする理由 (スコア:1, すばらしい洞察)

      by Anonymous Coward on 2007年05月22日 19時01分 (#1160891)
      >警察が独自に判断して捕まえても、それに対して権利者が許可出したなら、権利侵害では無くなり、捕まえ損になる。
      そうなんです。ここが問題なんです。
      たとえ最終的に無罪放免となったとしても、「捕まえられ損」を被る危険性があれば
      それが無言の圧力となって文化が衰退する可能性が高くなるんじゃね?という心配をしているのです。
      それが「警察の独自判断」で行われるならなおさらです。

      他国を例に挙げていますが、「フェアユースやパロディ条項」などの
      取締り側の濫用を防ぐ歯止めとともに非親告罪とされているのではないでしょうか?
      「目的に沿った法律適用」を考えるのであれば、決して避けて通れない道なんですが。
      親コメント
      • by little( (31297) on 2007年05月22日 21時36分 (#1160987) ホームページ 日記
        >たとえ最終的に無罪放免となったとしても、「捕まえられ損」を被る危険性があれば
        >それが無言の圧力となって文化が衰退する可能性が高くなるんじゃね?という心配をしているのです。
        >それが「警察の独自判断」で行われるならなおさらです。

        少なくとも、目的から考えて、無条件に非親告罪になるとは思えません。
        引き合いに出されている海外の例からしても、非親告罪となる条件を付けるはずです。

        その条件さえちゃんとしていれば、「警察の独自判断」が許される条件には、サブカルチャーとか二次創作とかが含まれる事は無いと思います。

        現に、非親告罪になる国(アメリカや欧州)において、そういった問題が起きているという事実は聞いたことが無いです。
        親コメント
        • そもそも法律を作成する時は、できるだけ範囲が広くなるよう、
          できるだけ条件を限定しないよう、そして役所の解釈と裁量次第で
          どうとでも運用できるように作るものです。
          「省令による」等の省庁の裁量権を大きくとる表現を連発します。
          ゆえに条文は、逮捕しようと思えば、解釈と運用次第で誰でも逮捕できる
          記述になるはずです。

          法律は本来、できるだけ条件を限定して作らなければならない
          のですが、実際に行われる立法は逆、ザルなのですよ。

          PSE法の大騒ぎを忘れましたか?
          官僚が強引で無茶な解釈をしただけで、大変なことになります。
          役人の暴走に対して、この国の法は無力なんですよ。
          役人が悪意や恣意で法を運用する可能性を、一切考慮せずに立法するからですが。
          • Re:非親告罪にする理由 (スコア:3, すばらしい洞察)

            by Anonymous Coward on 2007年05月23日 13時28分 (#1161455)
            >PSE法の大騒ぎを忘れましたか?

            今回の騒ぎを見る限り、PSE法の騒ぎから、何も学んでないと思うよ。
            以前は、「法案の中身は見ない、そして反対もしない」だったのが「法案の中身は見ない、そして反対する」になっただけ。
            結局「法案の中身」を考慮するという視点が欠けている。
            中身を見ないで反対したところで、まともな議論になるわけも無く、無駄な行為。
            結局、法律の中身は専門家任せという事に変わりは無い。
            親コメント
      • 知的創造サイクルに関する今後の課題16pの具体的方策。
        >著作権等侵害のうち、一定の場合について、非親告罪化する。
        >「一定の場合」として、例えば、海賊行為の典型的パターンである営利目的又
        >は商業的規模の著作権等侵害行為が考えられる。

        >「目的に沿った法律適用」
        は考えられてるよ。
        法律は運用における弊害や、権力の暴走も考えて作られる。
        それと日本の警察は有罪がほぼ確信できないと逮捕しないと思われるし、
        利害が対立してるのは著作権者と利用者(想定されてるのは海賊版作って儲けるような業者)であって、
        警察は直接の利害関係者でもないのに(コミケどうこうは警察興味ないでしょ)、
        やっきになって摘発したりしないだろう。
        法案も出てないのにまだ勝手に無言の圧力を感じる必要はない。
        それを感じさせないよう広告打つ必要はあるだろうけど。
        親コメント
        • by ahirose (31873) on 2007年05月22日 21時27分 (#1160983) 日記
          それと日本の警察は有罪がほぼ確信できないと逮捕しないと思われるし、
          逆だよ。捕まえた以上は有罪にするんだよ。
          富山の強姦冤罪事件なんか見ると薄ら寒くなる。
          勝手に参考リンク:元検弁護士のつぶやき:真っ白無罪続報 [yabelab.net]
          関連記事へのリンクが充実しています。
          親コメント
          • >逆だよ。捕まえた以上は有罪にするんだよ。
            で、鹿児島ではエライ目に遭い、選挙違反が取り締まれなかった
            今回全国の地方選では1件も立件出来なかった

            #法細やかな国は滅ぶ。
            #しかし、最近多いねこういうアホな法律つくろうとしたり
            #果ては、温暖化とサマータイムを繋げる頭がお花畑な経団連会長
            #そろそろヤバいと思うので、自給自足の畑作を始めることにしたよ。
            #日中戦争時、陸軍従軍記者が中国戦線渡り歩いて内地に帰還した後
            #やったことは、一家揃って大都市から離れた田舎で畑を買い耕晴雨読の自給自足生活
            #その後、大空襲にも遭わず、戦中戦後の食糧難の時代もウハウハ
            #ちょっとした情報から家族を守るのが知恵のある奴
      • >それが無言の圧力となって文化が衰退する可能性が高くなるんじゃね?

        その程度でビビるくらいなら潰れた方がいいんじゃないか?って思ってしまうんだけどなぁ。もっとも、その前にアイディアの独自性って奴をもうちょっと真剣に考えた方がいいんじゃないか?とも思うんだけど。

        単なるパロディや真似だけだったら、多分、SFはヒューゴーやウェルズどころか、もっと前に滅んでただろうしね。

        #実はコミケなんざ無くなってしまった方が日本のオタクの為になるんじゃねえの?とも思ってるんだけど。
        • Re:非親告罪にする理由 (スコア:1, すばらしい洞察)

          by trianglehold (29771) on 2007年05月22日 21時24分 (#1160980)
          メディア産業には従事されていない方の発言だと思われますが、真面目に反論させてください。

          無言の圧力のせいで独自のアイディアが通りにくくなるのです。メディアの制作というのは結構な投資を伴います。ですから制作したものが世に出せないかもしれない、という要素はあらかじめ排除しなければなりません。制作する側は自主規制せざるを得ません。

          厳しい弾圧の中でつくられる創作には独特の凄みがあったりはしますが、日本はそこまでは行かないでしょうし。

          >#実はコミケなんざ無くなってしまった方が日本のオタクの為になるんじゃねえの?とも思ってるんだけど。
          なにをもってオタクの「ため」とするか、誰がオタクなのか、がはっきり定義していないのですが、コミケの存在意義について語ります。コミケのような場所があるからこそ大量のアマチュア作家が産まれます。アマチュアであるからこそ採算ベースに乗らない活動が可能であり、そういう多様性こそがアイディアの独自性を許容するのであります。
          親コメント
          • アイディアが真に独自なものならパロディやパクリじゃないんだろうと推察してしまいますが、それなら著作権の問題は無いのでは?

            独自性とかうたっている割に、パロディや、特定作品のキャラをオナペットにしてる作品が多いのは何故ですかねぇ?
            • by trianglehold (29771) on 2007年05月22日 22時45分 (#1161045)
              親告罪の問題と言うよりはパロディ権問題になっちゃいましたが、せっかくなので続けましょう。
              NAT33さんはパロディそのものに反対なのでしょうか?

              たとえばドラエモン最終話とかは著作権的にはアウトなんですが、作品としては素晴らしいわけです。著作権者がどう思うかとは別に作品のアイディアそのものは素晴らしい。(もっとも藤子先生は許容してくれるんじゃないかと思いますが。)二次創作には二次創作ならではの表現があると思います。青年向け二次創作も良いじゃないですか。クリムゾンは売れてる割にはキャラクター描写が似たり寄ったりなのでもうちょい性格をかき分けろよ、とは思いますが。それでも初期の頃のから読み比べると道具立てなんかは毎回工夫して飽きないような努力が見えてきたりするわけです。その積み重ねの結果が2ちゃんのテンプレになったりして、みんなが「くやしいっビグビグ」と書き込む状況を産んだわけで。そもそもはキャラを借りてきて似たような展開のストーリーを書くと言うことから、「くやしいビグビグ」という名(?)台詞が定着するところまでいくのは巨大な二次創作市場があるからこそだと思います。

              勿論、作品をそのままサーバにアップはまずいと思ってます。
              親コメント
            • あらゆる作品は過去の模倣を確実に含んでいる、という主張には同意して頂けますか?
              あらゆる過去の作品を事前に調べ尽くした後で公開するということが事実上不可能なことも。

              「公開したら"権利者"から問い合わせがあった」
              「こちらで調べたら剽窃があった、あるいは創作範囲内で無問題、あるいは偶然だが似すぎという結論が出た」
              「"権利者"と色々な意味で交渉をする」
              「めでたく解決、あるいは物別れに終わり裁判」

              という現行の流れが

              「公開したら警察から逮捕状が来た」

              で終わってしまうわけで、このリスクは洒落にならないと思われますが如何

              コミケとかのパロディ同人だけ問題にしてる人がいるのには驚き
              • 駄目だよ。NAT33は自主創作が全てオナペットだと思ってるから。
                SFオタは自分が高尚だと思ってるからタチが悪い。
            • この手の問題については特許がわりと参考になると思いますよ
              現状では、特許というのは特許地雷を回避するかにかなりの労力を費やしているようにみえますがね
              まあ、独自というのをどう解釈するかによるんでしょうが、類似性という点が一番問題になるのであれば
              特許と同じような状況になると思うけどね
        • by T.Sawamoto (4142) on 2007年05月22日 22時31分 (#1161035)
          単なるパロディや真似だけだったら、多分、SFはヒューゴーやウェルズどころか、もっと前に滅んでただろうしね。
          そんなに単純化できないと思いますけど……。
          少なくともアメリカでSFが花開いた理由の一つに、20世紀初頭のスペースオペラ粗製濫造が無関係のはずはないと思いますよ。
          バロウズの模倣、更に模倣の模倣という連鎖の中で、ドク・スミスが生まれ、その後のSF作家さんが生まれてきたのですから。

          SFガジェットだって、別に誰かが共有財産として提供したわけじゃないですよね。タイムマシンも、ロボットも、ウェルズ氏やチャペック氏ら先駆者のアイディアを後の者が換骨奪胎してきたわけですから。
          例えばジョン・クリストファー氏の〈三本足シリーズ(トリポッド・シリーズ)〉なんか、『宇宙戦争』のファイティング・マシーンのもろパクリじゃないですか。
          (でも、あのお話にはそれ以上の価値があるわけで)

          模倣を全て禁止したら、SFは終わりだと私は思います。
          と言うか、あらゆる創作が。
          親コメント
        • 独創的なアイデアを生み出した人でも、既存作品の真似を楽しんだり流行に乗ったりすることはあると思うんだけど。

          それに、ある程度力を付けるまではアイデアは他人の借り物でもいいからどんどん手を動かした方がいいんじゃないのかな?下手に独創的なものしか作らないとかいう縛りを設けると、モノ作りの力を付ける機会を失うことになるよ。
      • フェアユースやパロディ条項ってのは捕まってからする言い訳ですよ。
        しかも、その言い訳が通ることはめったにない。
        なぜなら、捕まえる側もちゃんと考えて捕まえてるから。
    • 今までは、これ使っていいと言われた時にOKと返事しておけば済んだけど、これからは警察にこの人がこれ使うのを許可したから逮捕しないでね、と言わないといけないのかな?
      親コメント
      • 権利者が、警察に大して、許可の有無をあらかじめ報告するような必要は無いと思う。

        非親告罪となる為には、条件が付けられると思う。例えば、商業的な利用の場合とか。
        その条件に合う場合にだけ、著作権利用者が、権利者から許可を取る事が、いままで以上に重要になるだけ。

        非親告罪にする目的がはっきりしてるのだから、それから外れた利用方法は、いままで通りと思っていい。
        というか、そうなるようにこの改正案に対しての議論を監視するべき。
        親コメント
    • by hishakuan (32621) on 2007年05月22日 19時18分 (#1160903) 日記
      検討してるのはここら辺かな?
      文化庁 | 文化審議会著作権分科会法制問題小委員会(第3回)の開催について [bunka.go.jp]
      文化審議会 著作権分科会 法制問題小委員会(第3回)議事録・配付資料-文部科学省 [mext.go.jp]
      >海賊版の拡大防止のために、被害者の告訴を待たずに刑事訴追できる非親告罪の著作権法における在り方
      がうまく機能するなら良いことだと思うけど。
      たけくまさんは
      >深刻なダメージが加わる可能性があります。
      と言ってるけど、非親告罪化するってだけで、そこまで話せる段階ではないかと。
      まだどのように運用していくかは話されてないんだし、運用のしかたによって問題が起こるなら、
      その時に運動して法案を変えていけばいい。
      ルールは悪用されるものだけど、それを封じるのも法律の役目だ。特に刑法は。
      親コメント
      • Re:反対多いな (スコア:0, すばらしい洞察)

        by Anonymous Coward
        メリットとデメリットがあるとして、メリット<デメリットだから反対、と言っている人に対してあなたは
        ・メリットがあるから良い
        ・デメリットについては話せる段階ではない、問題があれば後で法案を変えればいい
        と主張してるわけ?めちゃくちゃだな。
        • Re:反対多いな (スコア:1, すばらしい洞察)

          by hishakuan (32621) on 2007年05月22日 20時55分 (#1160954) 日記
          そうだよ。
          法律ってそういうものでしょ?
          後で、と言ったって、制定前なら問題はないはず(騒がれている事態も問題か)。
          今は問題(海賊版、違法コピー)があって、それを解決(警察が動けるように)しないといけない。
          2chのレスでだけど、つい最近出たオリジナルの同人ゲームの体験版の違法コピーが、
          もう中国で売られてるそうだ。
          こういう問題を著作権者が一々確認して告訴するなんて出来ないんだから、
          非親告罪化のメリットは充分ある。知財立国なんて目指すなら特にね。
          そのことで悪用、誤用、弊害が起こるならそこは法律で詰めればよい。
          今後の推移に着目していれば充分であって、非親告罪化自体に声高に反対する必要はない。
          親コメント
          • Re:反対多いな (スコア:1, すばらしい洞察)

            by Anonymous Coward on 2007年05月22日 22時31分 (#1161034)
            他のコメントをよくお読みになるとおわかりになると思いますが、海賊版の摘発が非親告化されることについてはどなたも反対されていないように見えます。つまりまさに

            そのことで悪用、誤用、弊害が起こるならそこは法律で詰めればよい。
            これを主張しているのであって、それを

            非親告罪化自体に声高に反対
            と断じるのはいささか早計ではないでしょうか。
            親コメント
          • by Anonymous Coward
            > つい最近出たオリジナルの同人ゲームの体験版の違法コピーが、
            > もう中国で売られてるそうだ。

            海外出張するのか?
            日本の国家権力は偉大だな
          • by Anonymous Coward
            警察だって、一々著作権法に違反してないかどうかを取り締まって起訴するなんてできないと思うよ。
      • by Anonymous Coward
        > 反対多いな

        単に権力を信頼していない人が多いのだと思います。社会人、特に営業などの客商売をされている方は強く実感されていると思いますが、信頼は論理的に正しければ無条件で得られるものではありません。そこは理解を求める側が努力することです(その一方でその努力を真摯に受けとめることが受け手には求められます)。
    • どの段階で「許可」とみなすかが重要なんじゃないかと思う。
      webページの端に「二次創作OK」と書いた時点で許可したとみなされるのならば、
      現行法と比べて締め付けが強くなるようには思わないけど、
      警察の手間を考えると、JASRACみたいな著作権管理団体に
      登録する形になると思う。
      この団体が、たとえば国の管轄で、無償かつ簡単に登録できるようになっていればいいけど、
      おそらく、登録は有料で、手続きには手間がかかるものになるんじゃないかと考えられる。
      企業はともかく、個人のアマチュア著作者では登録しなかったり、できなかったりする人が
      出てくる可能性があって、それは平等に与えられるべきである著作者の権利を侵害することになるんじゃないかと。
      著作者の意思に反して逮捕される人が出てくるようでは、あまりいい法律とは思えない。

      #結局、運用形態次第ってことか?
      親コメント
      • >どの段階で「許可」とみなすかが重要なんじゃないかと思う。

        非親告罪となる条件をどのようにするかで、大きく違ってくると思います。
        例に出されているドイツの場合は「特別な公益上の必要を認めた場合」だそうです。

        この点さえしっかりしているなら、『どの段階で「許可」とみなすか』ってのは、いままで通りでいいと思います。
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    • 日本の裁判の有罪率 99.9% だけどね。

      罰金数万円で前科持ちになり 1ヶ月で開放されるのと、
      何百万円・何千万使って弁護士を雇い、
      何年も勝てる見込みの小さい裁判を闘うのと、どちらを選ぶ?
      --
      TomOne
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    • そもそも著作権に限らず、知的財産権を守るために権利者が努力するのは当然のことだし、それに対して多大なコストがかかるのも当然。それが面倒なら最初からフリーにしちゃえばいいんだし、フリーにしないならそれにかかるコストを権利者が負担するのは当然のこと。権利関係を複雑にしちゃったのも権利者の責任であって、著作物の利用者の責任ではない。自ら複雑にしちゃった権利を自らの努力で守るのも権利者の責任。

      たかだか告訴状を出すのが面倒くさいからって、ケイサツに全部まかせてそれでヨロシクって、それで良しとするの? そんなに日本を警察国家にしたいわけ?
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      • ってよりも、元々の法の上ではこんなにも簡単に海賊版を作れたり、権利を侵害して違法にコンテンツをバラ撒いたり出来るって前提では無かったってのがあるんで、有る程度状況に合わせての変更は必要だとは思いますよ。

        昔は「海賊版」なんてのはそれなりの犯罪組織が力を入れてやらねば出来ない商売だった。
        でも現状では、思い立ちさえすれば誰でも出来るってレベルの物となり下がってます。

        これでは当初の前提条件では成り立たない状況でしょう。

        組織犯罪であれば、これは主要なものの数は知れているのでそれなりに権利者が目を光らせるってのはある程度成り立つでしょう。
        が、現状、例えばWinnyで勝手に放流されている物について、全ての放流者に対して権利者個人が対処が本当に可能か?ってのは、ちょと考えれば判る訳で。

        それでも現実に行われている権利侵害自体が目立たない状況なら、未だ現行法で大丈夫って意見もアリでしょうけど、現時点で権利侵害ってのは「やった者勝ちで捕まるのは運が悪いだけ」って状況で、確実に被害は起きている。
        でもって、被害が減らない&権利者からの改善要求があれば、これは当然、被害対策を行うって事自体は何らおかしい事では無い訳で。

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        • > が、現状、例えばWinnyで勝手に放流されている物について、全ての放流者に対して権利者個人が対処が本当に可能か?ってのは、ちょと考えれば判る訳で。

          全ての放流者に対して警察が対処するのも不可能です。同じことですよ。
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    • その許可が難しい。
      個別許可だと人気になればなるほどDDoSになるし。そんなの企業はできません。

      ガイドライン方式は判断基準の不明瞭とか。いつぞやの二次元波及児ポ禁みたいだ。

      結局一律二次創作禁止、になると思う。
    • 松本零士が逮捕されるんだよね?
    • >警察が独自に判断して捕まえても、それに対して権利者が許可出したなら、権利侵害では無くなり、捕まえ損になる。

      もし警察が独自に判断して捕まえたのにも関わらず、権利者が許可を出したら権利者自体を幇助で捕まえることになるでしょう。
      だから、警察が独自に判断して捕まえた場合は、権利者は許可を出すことが事実上不可能になるわけですね。

人生unstable -- あるハッカー

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