LITERATURE: Glenda Browne of Blaxland, Blue Mountains, Australia, for her study of the word "the" -- and of the many ways it causes problems for anyone who tries to put things into alphabetical order. REFERENCE: "The Definite Article: Acknowledging 'The' in Index Entries," Glenda Browne, The Indexer, vol. 22, no. 3 April 2001, pp. 119-22.
文学賞 (スコア:4, 興味深い)
http://www.theindexer.org/files/22-3/22-3_119.pdf [theindexer.org]
受賞の概要は以下のようになってます。
というわけで、アルファベット順に並ぶ目録を作成する時に、定冠詞"The"を無視して並べるべきか否かを論じたものです。論文をざっと読んでみましたが、普通に参考になりました。だって日本人としてはどう並べていいものか分からないじゃないですか。論文によれば結論は以下のようになります。
・あらゆる種類の目録に対して用いることが出来るような首尾一貫した手法は存在しない
・両方の可能性があるのでどのみちユーザーは両方を探すはず
・じゃ、"The"を無視した場合と無視していない場合の両方の位置にそれぞれ項目を載せておけばいいんじゃない?
覚えておけばなにかの場面で使えそうな気がしないでもない、かも。
Re:文学賞 (スコア:3, 興味深い)
でもさ、レコード屋でThe BeatlesをTの棚とBの棚に置くには余分な在庫が必要じゃん。
John LennonはJの棚なのかLの棚なのかも迷うしさ。Led ZeppelinはLの棚で間違いないだろうけど。
外国の本屋だとKobo Abe(安部公房)が配架の規則の例外になってたり、Murasaki Sikibuが
Sの棚にあったりするらしいけど、これは都市伝説かな。
love && peace && free_software
t-nissie
Re:文学賞 (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:文学賞 (スコア:1, 興味深い)
あれ?定冠詞の有無って、統一さえされていれば基本的にソート結果には影響ないと思うのですが・・・
#何か間違っている?
Re:文学賞 (スコア:2, 参考になる)
影響ありません。しかし論文が問題としているのは、目録作成者がどのように並べるべきかという立場、またその善し悪しそのものです。作成時に定冠詞の有無を統一するとして、ではどちらが良いのか、まとそれぞれの立場にどのような利点があるのかが具体的に述べられています。
なお、実際の目録における定冠詞の扱われ方は、その目録の種類によって様々な規則があるようです。例えば地名の目録の場合には定冠詞そのままで並べるとか、会社名の目録の場合には一般的には定冠詞を最後に倒置して並べるとか。あと、書名なんかは思い込みでTheを付けて覚えちゃってたりする人も居るから注意、とか。そういう細かくて実際には多分どうでも良いこと(だってユーザは結局色々な可能性を考慮して探すわけですから)を真面目に議論しているのがこの論文です。その辺がイグノーベル賞を受賞し得た理由なのだろうと思います。
しかし一番びっくりなのは、The Indexer というジャーナルの存在。良くこんな論文見つけてきたよなぁ。
Re:文学賞 (スコア:0)
全ての論文のタイトルが The で始まるのであればそうでしょうけど、勿論そうじゃないですよね。
Re:文学賞 (スコア:0)
Re:文学賞 (スコア:1)
カラオケのコード本を作るのに有用かと。
アルフィー(THE ALFEE)は「あ」と「し」の両方に、とか
銀河漂流バイファムは「き」と「は」の両方に、とか。
いや、アニメのタイトルの<漢字3~5文字>+<カタカナ数文字>って
前半思い出せないことがあって探すの面倒だよね、って。