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うちの田舎のセンセ曰く「使う刀は上向き、使わないのは下向き」とか言ってました。
馬上戦闘では鞘の先が馬に当たるのを避けるため, 逆に刃を下向きに差す(これを天神差しと呼ぶ)らしいです. 基本的には帯に差す場合には刃は上向きで, 下向きの太刀などでは帯とは別の紐などで鞘をぶら下げていますね. 刃を上向きに差すのは, おおむね平和な時代, 言い換えれば刀が鞘に収まっている時間が長い時代(南北朝後-応仁の乱以前, 江戸期以降)で研いだ刃を鞘に当てて痛めるのを避けるためだったとか.
江戸最初期の絵師岩佐又兵衛 [wikipedia.org]なんかも牛若丸 [tv-tokyo.co.jp]を描く際に, 時代考証的には太刀であるはずなのに刃を上向きにしてあります. こんなところからも, 線の細いキャラクタでは当世風の帯刀方法ってのが400年来のパターンになっているのではないでしょうか.
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Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs
刀の向き・・・ (スコア:0)
Re: (スコア:2, 参考になる)
居合い(抜刀術)のさし方では刃が上になるように腰に挿しますよ?
Re:刀の向き・・・ (スコア:5, 参考になる)
刃を上にしたほうが、抜くときに速度が出るとか馬上戦闘で有利とか色々理由はあるらしいですが、実用上そうなったようです。
江戸時代の時代劇では刃は上ですよね。
刀は刃が上(おふとぴ) (スコア:4, 参考になる)
これは、人間の手首の構造上親指方向へは10度ほどしか曲がらないため、しっかり握った状態では腕を伸ばしきることができないからです。
そのため、刃を上にして差し、手首をひねった状態にして抜くのです。
太刀は、腰に差すものではありません。「佩く」ものです。
下緒というもので、腰からぶらさげるわけです。
腰からだいぶ低い位置に鞘が来るため、腕を伸ばしきったまま抜くことができます。
ただ、ぶらさげていると邪魔なので、時代とともに腰に差すようになっていきました。
先に書いた抜き方が確立するまでは、刃を下に差しても抜きやすいような工夫がされたものが作られています。
たとえば、馬上で天神差しするような刀は、鍔のところで「へ」の字のように曲がったものも作られました。
銘がどっちの面に入っているかでしか判断できないものもあるくらい、太刀も打刀も違いはありません。
人体の構造にあわせて、使い方と形を調整してあり、その方向性が違うだけです。
実際の日本を舞台にしていない、ふぁんたじーな刀であるなら、どーでもいい気がします。
「人体の構造的に抜けないだろこれ」みたいなのも時折みかけますが、それはわかってる人間がくすくす笑えばいいと思います。
Re:刀の向き・・・ (スコア:3, 参考になる)
うちの田舎のセンセ曰く「使う刀は上向き、使わないのは下向き」とか言ってました。
Re:刀の向き・・・ (スコア:1)
馬上戦闘では鞘の先が馬に当たるのを避けるため, 逆に刃を下向きに差す(これを天神差しと呼ぶ)らしいです. 基本的には帯に差す場合には刃は上向きで, 下向きの太刀などでは帯とは別の紐などで鞘をぶら下げていますね. 刃を上向きに差すのは, おおむね平和な時代, 言い換えれば刀が鞘に収まっている時間が長い時代(南北朝後-応仁の乱以前, 江戸期以降)で研いだ刃を鞘に当てて痛めるのを避けるためだったとか.
江戸最初期の絵師岩佐又兵衛 [wikipedia.org]なんかも牛若丸 [tv-tokyo.co.jp]を描く際に, 時代考証的には太刀であるはずなのに刃を上向きにしてあります. こんなところからも, 線の細いキャラクタでは当世風の帯刀方法ってのが400年来のパターンになっているのではないでしょうか.