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私はプログラマです。1040 formに私の職業としてそう書いています -- Ken Thompson
優性より愛を込めて (スコア:2, 興味深い)
意外なことに、ダウン症児の親の会はこの手の出生前診断に反対してるんですね。
>Q:「なぜ、親の会は母体血清マーカー検査(トリプルマーカーテストなど)の実施に反対しているのですか」
>この検査はダウン症胎児のすべてを検出することができないという技術的な問題があって、きちんとした説明なし
>に導入されると、かえって妊娠期のお母さんの混乱を招く結果になることが考えられます。
>世の中のほとんどの人が、ダウン症の人について知らないこと、理解していないことが現にあるにもかかわらず、
>この検査はあなたに対して、ダウン症の胎児の命を左右す
Re:正常とは何か (スコア:2, 興味深い)
>知的に優れているほうが優れていないよりも有利
>未来の人類に対する責任
>どこの工場だって検品してから出荷するでしょう?
>種としての健全性
優生学を信じるものが繰り返し主張するモチーフが既に現れているのが実におもしろい。
遺伝に於いて 何が正常なのか、何が改良の対象となるべきなのか、どのような選別が公共の利益を増進させると言えるのかは、あくまで文化的な知見から行われている価値判断にすぎず、科学に於いてこのような判断を下すことが不可能である以上、あなたの主張は疑似科学と見なされるものだ。よく挙げられる例では、マラリア原虫が鎌状赤血球症の人間の体内で増殖できずに、結果的にマラリアの発症を抑える例だろう。鎌状赤血球遺伝子をホモ接合体で持てば、重篤な貧血症状に見舞われるが、テヘロの人間はマラリアを生き抜くことができる。じゃあ鎌状赤血球症の遺伝子は遺伝子プールから取り除かれるべきなのか?
あなたは、このような定立はマラリアが蔓延するような衛生的に問題のある地域だからこそ起こる問題で、衛生面で改善がなされればやはり鎌状赤血球症の遺伝子は排除されるべきと言えるではないかというかもしれない。寧ろ、問題は衛生環境の改善であって、逆に衛生改善が行われた先進国では正当な自然選択が行われた結果、鎌状赤血球症の人間はいないではないかと。
またもしかすると、マラリアとダウン症は違うというかもしれない。鎌状赤血球症はマラリア蔓延地域で生き延びることに役立つが、ダウン症にはそのような利点はないと。
それならば、まず初めに、人類が将来迎えるいかなる状況においても、現在遺伝的疾患と見なされているものが、未来の環境で何らの利点も生まないと何故断言できるのか考えるべきだろう。劣悪な衛生環境における鎌状赤血球症の例は、歴史における人類の生活環境の遷移が偶然にもたらした解答に過ぎず、未来の人類の生活環境において、現在遺伝的疾患と見なされているものが、未来のマラリアにおける鎌状赤血球症になるプロバビリティはゼロではない。そして二つめに、この主張が、現代の社会で遺伝的疾患と見なされているものが、将来の人類の経験する環境変化に備え、遺伝子プールをより多様にしておかなければならないと考えているため行われているわけではないことも理解しなければならない。遺伝的優劣を決めようという発想は、あくまで文化的見知に寄るものであり、しかもそこにある価値観には”相対的に備えていたい理想的な人間の属性”が存在する。しかし残念ながら、現代に於いて痩せ形の女性がもて囃されている一方で、洋装が一般化するまではそのような価値観が存在していなかったように、文化的価値観というのは常に相対主義によって支配されている(ここでは、知性の高い方がいいという価値観と、肌の色は黒より白がいいという価値観は等価なのだ)。つまり本来は時間の変化と、民族や文化の相違上、可塑的であるが故に相対的である価値観を、絶対的なものと見なしている事が批判されているのだ。
一方で、確かに優生学は特定の遺伝病の根絶に深い関わりを持ってきたし、私はそれを肯定的に評価することにも一定の合理性を見いだすが、それでいてなお上記の問題を解決し優生学に正当性を与える根拠たり得ない。
この手の主張を行う人間はまずはじめに、人間は遺伝的に不平等に生まれてくるものであると言う視点に立ち、その上で各個人を価値の優劣において序列化している。”知的に優れているほうが優れていないよりも有利”と言う言葉にこの価値観が集約されていると言えるだろう。そして、人間を価値の優劣でとらえる思想は、民族や人種間における価値の優劣を主張するレイシズムと極めて高い親和性を持っていると非難されるべきだろう。
>それとも僕は優性思想の持ち主として批判されるべきですか?
もちろんYesと答えるべきであり、きわめて悪質な書き込みとして非難されるべきだろう。そしてその一言に込められている、自己正当化と人類に対するある種の善意は、優性主義者が品種改良にヒントを得て、人類に対する善意に基づき行った主張と行動に通底しているといえよう。
Re: (スコア:0)
環境が激変したらそんときはそんときで、少数派の珍しい遺伝子の持ち主が繁栄するだけの話でしょ?
たとえは悪いけど、環境がいいときは単為生殖でパカパカ増えて、環境が悪くなったら有性生殖で卵を産むミジンコのコロニーみたいな感じ。
人間は科学技術である程度の安定した環境を維持できそうな感じなんだし、「多様性という保険」から「遺伝子選別による低コスト」にシフトしちゃってもいいんじゃないでしょうかね?
Re:正常とは何か (スコア:1, 参考になる)
よって、その染色体が引き継がれる事はなくプールと言う概念は成り立ちません。
Re:正常とは何か (スコア:1)
しつこい奴だな。遺伝的多様性が反論の根拠でないといっているだろ。
Re: (スコア:0, 荒らし)
br /> いざという時のために、ダウン症の遺伝子が残っていなければならないと言っているわけではないですよ?なぜ、その遺伝子が劣っていると断言できるのか?その価値判断が文化的に相対的なモノだといっている訳で。 br />br /> 他の人も指摘していますが、実際に保護者だけでなく社会が本当にそこにかかるコストを負担しきれなくなれば、トリアージのような判断が下されていくことも許容されうるでしょう。
Re: (スコア:0)
「だからアンタはその遺伝子疾患のある子供を育てろ」って遺伝子疾患の子供を抱えている親と当人の前で言って来い。
人でなし。
マクロなはなしなんて当人の負担と苦労にとってはどうでもいいんだ。
Re:正常とは何か (スコア:1)
経済的困窮は遺伝子疾患の胚選択の正当な理由と認められているわけで。反論になっていない。