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博士課程修了者の25%が就職も進学もできずに浪人生活」記事へのコメント

  • そもそも「集団型」はほぼ同じ年齢・学年など、バックグラウンドが同じ人たちの中で差を見つける事が基本的な「人の見方」になるので、バックグラウンドがあまりにも違う博士課程卒業者がそこに混じると、逆に年齢のようなものばかり目立って不利になるでしょう。面接官も準備ができていないでしょうし。

    個人的には、博士課程を出る予定の人は、普通に言う「転職斡旋業者」のような所を利用したほうが有利だと思います。少なくとも併用するぐらいのつもりはないといけない。そうすれば、面接などは一対一になりますし、より専門性に注目した採用のされ方をします。「頭が固い」などの一般的イメージも一対一だとわきあがりにくい。

    あとは…2つぐらいかなぁ

    1) 話は判りやすく
    例を多用する、広く知られている知識だけで説明する、など『学部1年に説明する』つもりで話をする。
    博士課程修了者に求める能力の一つに「難しいことを理解し、それを易しく説明してくれる」事が挙げられます。その能力がある事を、ちゃんと証明する。

    2) 弱点を理解する
    面接などで、専門に関する説明を求められる場合があります。あるいは、問題を提起されてそれを解いてみろといわれるかもしれません。
    一般論としての解はあるかもしれませんが、企業の多くは『経済的制約』と『時間的制約』を持っています。そのためあなたが提示する解決策は「使えない」かもしれません。
    ここで重要なのは「あなたの提示した解決策が持っている弱点」をある程度説明した上で、『それらに関する制約事項がある場合は考え直す必要があります
    と言う事です。これさえ言ってしまえば、実際に制約事項を追加された場合に
    「うーん、申し訳ありません。今すぐには思いつきません」
    と言ったとしても許されます (^o^)。
    大事なのは考え直すと言うことで頭が固いというイメージを打破する事です。どうせ、相手の条件を完璧に事前把握するなど不可能なのですから。


    これは、修士号を持っている人が転職する場合も当てはまります。

    .

    でも考えてみれば。上記のようなことは「博士号を持っている自分が就職活動するとすればどういう戦略を立てる必要があるか」という命題に対する答です。これって、研究をするときの戦略の立て方と同じだよね?

    だから、もし博士就職難にあえいでいる人がいるとするなら、ちょっと立ち止まって「頭を使って考えてみる」事をまずお勧めする。すると『自分が知らなくてはいけない情報は何か』が見えてくるはず。2,3社ぐらいこの情報収集のために使ってみて、きっちり戦略を立ててから大本命にアタックする、ぐらいの事は自力で考え出して欲しいな
    --
    fjの教祖様
    • by vn (10720) on 2008年07月28日 15時02分 (#1392001) 日記
      もしもひとりの博士浪人に就職方法をアドバイスするなら、
      okky 氏が書いた内容はなかなか優れている。
      ただし、もともと博士を採ろうと思っていた枠を超えて、より多くの博士が
      就職するための戦略としてはこれでは弱い。ひとりが就職すれば、代わりに
      別のひとりが弾き出されることになりかねない。

      じゅんじゅんに職から弾き出されていって、いちばん弱い博士浪人が嵌りそうな
      陥穽がふたつある。ひとつは、日雇い派遣。もうひとつは、計画的に「新入社員」
      を搾取して使い捨てるブラック企業。(業態によっては、「新入社員」ではなく
      「個人事業主」の形を取るところもある。) 今のままでは、だれか弱い博士浪人が
      これらの道へ進むことを余儀なくされるか、さもなきゃホームレスになると思う。

      ただし、新興国にも博士OKの求人はある。インドや中国で働く気があるなら、
      現地では生活できる程度の給料で就職できるかも知れない。日本に戻ったら無年金者に
      なってしまうので経済的リスクは高いが、ぎりぎりのサバイバル手段としてはありだ。
      非常に残念だけれど、マクロ的にはそうやって危機を回避するくらいしか私には案がない。
      親コメント
      • by okky (2487) on 2008年07月28日 16時35分 (#1392077) ホームページ 日記

        もともと博士を採ろうと思っていた枠を超えて、より多くの博士が
        就職するための戦略としてはこれでは弱い。

        実は「転職斡旋業者を使え」と言うのは、彼らならば「日本以外のマーケットも視野に入れる」場合があるから。特に外資系リクルート会社は
        こういう人材がいるのだが、『日本に支社を作らないか?』と提案する
        事さえある。
        十分ではなかろうが、少しは役に立つだろう。25%が20%になるだけでもそこそこの成果だと思うが。

        というか。

        一番言いたいのは博士号までとっておいて、なんだその適応能力の無さは。君達の脳みそは、並みの学部生よりも出来がいいはずなんだろうが?! そして就職できるかどうか、というまさに今、その脳みその具合が試されているんだろうが?!! 使えよ! 脳みそを駆使してどうすれば自分が就職できるようになるか、どうすれば自分が普通の学部卒や高卒よりも魅力的な商品なのか、説得して見せろよ!!! という所なので。

        はっきり言って努力不足だとしか思えぬ。もちろん、努力のベクトルが大幅に間違っている場合を除いて、だが。そして、努力のベクトルが間違っているとするならば、それは:

        自分の労力が商品であることを失念した結果だとしか思えぬ。

        .

        ちょっとは「正義のためなら卑怯もいとわぬ」ウロタンダーを見習ってもらいたいものだ(ぇ?

        .

        ちなみに。

        日本に戻ったら無年金者になってしまう

        まず「日本に戻る必要なんぞあるのか」と「自分が日本で年金をもらえる年齢と言われるものになったときに、年金システムがまだ動作していると思えるのか?」の2点を熟慮する事はお勧めしたい。もしかすると、日本で年金を支払わなくて良いのはメリットかもしれない。
        --
        fjの教祖様
        親コメント
        • by vn (10720) on 2008年07月28日 16時49分 (#1392086) 日記

          博士号までとっておいて、なんだその適応能力の無さは。
          適応能力が低いからこそ、実社会に放り出すときはせめて博士号付きでなければ、
          ますます悲惨なことになる。送り出す側にはきっとそういう事情もあるんだろうな、
          と採用側もいくらか織り込んでいるわけだ。
          親コメント
      • >日本に戻ったら無年金者に

         年金をあてにする気があるのなら、日本と年金の互換条約を結んでいる国を選べばいいでしょう。ま、年金と就職条件のどちらを優先するかって問題があるし、場合によっては大使館経由とかで国民年金基金を払えるかもしれないので、そういったあたりも調べる労は厭わぬべきでしょうね。
        --
        ここは自由の殿堂だ。床につばを吐こうが猫を海賊呼ばわりしようが自由だ。- A.バートラム・チャンドラー 銀河辺境シリーズより
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