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医師1000名がレセプトオンライン請求義務化に対して国を提訴」記事へのコメント

  • by metrics (25038) on 2009年01月17日 12時30分 (#1492924)
    費用だけが強調されているようですが、便益もあるでしょう。 これを出発点として一国民としては治療費の全体像を把握して ほしいものです。例えば、レセプトを一つの病歴エピソード ごとに繋げて、総額どれだけ費用がかかっているのか、ということ すら現状できません。このような総額を把握することにより 総額で請求されている金額を分析することが可能となり異常な 請求がみつけやすくなり、コスト削減につながると思います。 また、全体を把握されている、という意識自体が異常請求を 抑える効果をもつかもしれません。病院勤めの医者に比べて 街のお医者さまたちの所得が高いことは周知の事実です。この 高い所得のどれほどが正当なものかをチェックできる システムが今まで導入されて来なかったということ自体 おかしなことだと思います。 あとIT関連としては一つの医療機関での検査結果を簡単に他の医療機関 から取り寄せることができる仕組みを作ってもらいたいものです。 囲い込みを減らせるし、重複検査も減らせます。
    • 医師をやってます。ORCA日レセも少し理解しているつもりです。
      スラド読者の皆様としては病院待合室で待ち時間を過ごしつつ
      「ああこの時間も舞台裏ではオンライン請求に合わせる仕事のために
      事務員と医師が時間をかけてるんだな」と想像してみてください。
      患者側には待ち時間延長などデメリットが多いのです。
       医療費を統計把握してムダを調べれば国全体の医療費が
      減らせるだろうというのは厚労省の幻想です。
      日本はすでに医療費貧乏国ですから削る余地もありません。
      医療費対GDP比率は米国15% フランス11%ドイツ11%、日本8%.
      http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1900.html
      日本の医療費を減らそうと無理するからまともに出産もできない惨状。
      イギリスのサッチャーが90年代に大失敗した医療費削減を
      (米国もまねて失敗)日本の厚労省が10年遅れでまねている現状です。
      http://www.pluto.dti.ne.jp/~mor97512/KOKU28.HTML
      誤解1。
      ORCA日レセという低維持費のレセプトソフトでそのまま
      オンライン請求ができるというのは誤解。ORCA日レセに加えて
      新たな回線契約や設備投資が必要です。
      誤解2。
      医師がIT得意ならオンライン請求が簡単だろうというのも誤解。
      IT得意か不得意かはオンライン請求ではささいな問題で、
      ほぼ「病名変更の事務手続き+導入費用+事務員教育期間」が問題です。
      もちろん舞台裏での「病名分類や操作に慣れるまでの半年程度」は
      患者側の待ち時間も確実に増えます。
      患者、医師、医療事務の3者が泣いて、厚労省が
      少し喜ぶのが診療報酬オンライン請求であろうと思います。
      (大規模な情報流出があったら国民大激怒、厚労省知らん顔)
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        ×(米国もまねて失敗)日本の厚労省が10年遅れでまねている現状です。
        ○(米国もまねて失敗)日本の小泉政権が10年遅れでまねている現状です。

        なんでもかんでも役所の責任にしなさんな。
        • by Anonymous Coward

          この件が具体的にどうだかは知らない。
          もしかしたら無責任な政治業者さんが厚生労働省を押し切ったのかもしれない。
          でも、

          なんでもかんでも役所の責任にしなさんな。

          それくらい頼りがいのある政治家さんたちだと良いんですけどねぇ。
          個人的には、厚生労働省の官僚の口車に乗っちゃった政治業者さんたちの責任だと思ふ。

          # 実際には誰も責任はとらないけどね。

          どっちにしても、厚生行政のプロがやった仕事な訳で。
          そのときには英国や米国の失敗は目に見える形になっていなかったのでしょうか。
          それが失敗するという予測を立てた人は居なかったのでしょうか。
          それとも、失敗するのは見えていたけど「俺たちなら上手くやれるさ」と根拠レスの暴走をやらかしたのでしょうか。
          失敗するなとは言わないけどさ、失敗を予測したり、失敗を認めたりはしようよ。

        • by Anonymous Coward
          小泉政権なんて、とっくに消滅してます。
          当時の施策を今も続けてるのなら、厚労省の責任でしょう。
          • by Anonymous Coward
            例えば毎年の社会保障費の自然増分2200億円の抑制幅は小泉政権が導入したものですが、
            安倍福田ときて麻生政権の21年度予算案でようやく230億円にとどめることになりました。

            ほんと、君たち日本の仕組みわかってるの?
            役所の責任でどうにかできる問題だと思いますか?
            • by Anonymous Coward

              つまりは麻生政権でもOECD最低クラスの医療費GDP比をさらに減らすわけですよね?

              だからといって「自民党政権が」というつもりはございません。
              政治家の民度は国民の民度を超えませんし、
              官僚は政治家のつけた道筋に沿って仕事をするものですので。

              • by Anonymous Coward
                その通りです。
                できれば、社会保障費削減に反対して抵抗勢力呼ばわりされたのが誰だったかを皆さんに思い出していただけると良いのですが。
              • by Anonymous Coward

                最低クラス?(笑)
                医療費公的支出のGDP比って米国とほとんど同じなんだが。

              • by Anonymous Coward

                いつまでたってもこういう嘘つきいなくならないんですよね。
                大抵はただ与党に反対したいだけの嫌みったらしなんですが、時々社会不安を増大したい確信犯だったりするのが困った所で。

                例えばOECDは加盟各国の医療費の対GDP比率 [ttcn.ne.jp]を見れば政府の支出はOECD内で平均的な値で、私的な部分が他国と比べて少ないため、「総医療費」が少ないという特徴があるのが日本。見方によっては政府による支出の部分が効率的だから私的な部分の支出が少なくて済んでいるということにもなるし、公共からの支出が不十分なのに他国より頑張っている医療関係者のおかげともとれます。
                どちらにせよ医療費の(増加ではなく)総額を押さえようと言っている政治家は知らないので、医療費の政府支出がGDP比で減らされるなどというデマはやめましょう。

        • by Anonymous Coward

          いいえ、菅直人厚生大臣の時代でしょ・・・。
          あのころは年寄りが健康なのに病院に集まるのが社会問題でした。
          後期高齢者医療制度もそこから生まれたのです。
          世論がそういう時代だったので仕方ない。
          良い制度だと思うけどね。

      • by Anonymous Coward

        今さら反応するのもなんですが・・・
        製造業や販売流通業など様々な業界で「IT化による業務効率化」が図られてきたと思うのですが、
        そういった投資は全て無駄で、全て紙で手作業の方が効率が良かった業界ってあるのだろうか?
        医療分野以外にも「今からITを撤廃すれば効率化が図れる」業界ってあるだろうか?
        # 単なる疑問です。

    • by doctor_d (4392) on 2009年01月17日 12時57分 (#1492943) ホームページ

       保険者(国保、健保)の側からすれば、紙レセプトでは目視による確認しか行えず、請求内容を
      100%確認する事は出来ません。電子化されていれば、ある程度電算処理で誤請求や、明らかにおかしい請求を
      弾く事が出来ます。国や健保の立場からすれば、増大する医療費を何とか削減したので、レセプトの電子化を
      どんな名目でも推進したいのです。我々サラリーマンも健康保険料が増えていますので、大枠としては
      推進するべきと思います。

       実は医療機関側にもメリットがあり、誤請求が直ぐに判明するため当月に訂正したレセプトを提出すれば費用の
      請求が遅れる事がありません。(従来は入金が遅くなり、資金繰りの面で苦しくなります)

       なお、レセプトデータの提出は今回の「オンライン請求」以外にもFDやMOを使った提出が従来より可能です。
      また、小規模の診療所では紙レセプトでの提出が数年間許容されている筈(期限はあるが)です。

      親コメント
      • by doctor_d (4392) on 2009年01月17日 13時02分 (#1492948) ホームページ

         厚生労働省のwebに導入スケジュール [mhlw.go.jp]載っていました。(pdf)

         反対理由を未だ見ていないのですが、オンライン化100%を狙うよりも、小規模診療所にはORCAの様なレセコンを導入して頂きFDやMOでのデータ送付を認めるのが
        現実的な気がします。目標はレセプトデータの電子化なので。

        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2009年01月17日 17時47分 (#1493103)
        上の人はそう考えたんだけどね。
        >保険者(国保、健保)の側からすれば、紙レセプトでは目視による確認しか行えず、請求内容を 100%確認する事は出来ません。
        現在、保険者(国保、健保)では、電子化されたレセプトも、画面に出してから、紙に打ち出して点検しています。だってやりにくいんだもの。もちろん、電子化している病院でも、紙に打ち出して点検します。モニターだけで、台数が足りません。
        >電子化されていれば、ある程度電算処理で誤請求や、明らかにおかしい請求を弾く事が出来ます。
        もちろん点検ツールが双方にあって、いわゆる明らかにおかしい請求ははじけますが、問題は、この基準がころころ変わることです。つまり、セキュリティーツールと同じく永遠に改定し続けなければいけません
        >我々サラリーマンも健康保険料が増えていますので、大枠としては 推進するべきと思います。
        ORCAプロジェクトによる日医標準レセプトソフトそのままでははっきりいって使いにくいため、事務員をもう一人雇う必要があります(年間200万以上)。電子カルテと連動にするとこちらは有償なので 導入時に2百万から5百万、毎年保守に百万、さらに2年に1回の改定時に百万かかります。
        これだけのお金があれば、新しい検査機器が数台買えます。正確な書類を書くためだけに、これだけの費用を掛けろというのは、まさに上の方の役人考えそのものだと思います。
        なお、病院は既に電子化は導入されており、今回問題なのは、医者一人、看護師1-2人といったところが中心の小規模診療所です。ここの平均年収は2千万ー2千五百万程度(もちろんもっと低い人がいます)です。開院時に借金をしている人は、そこから、年間5百万ー1千万程度借金を返します。人によっては死活問題だと思います。
        >レセプトデータの提出は今回の「オンライン請求」以外にもFDやMOを使った提出が従来より可能です。
        これが、認められなくなるのです。

        でも、私が一番心配なのは、ほんとに医療情報は、守られるの?ということです。 専門家のいない数人の従業員しかいない小規模診療所のコンピューターがインターネットとつながった状態では、(役所は、一応つなげるなといっているが、実際、OSのセキュリティーアップもしないといけないし無理)ウイルスの十匹やバックドアの3つくらい作られても、しようが無いのでは?
        親コメント
    • by Anonymous Coward on 2009年01月17日 15時26分 (#1493034)

      > 異常な請求がみつけやすくなり

      異常な請求って、どういうもののことをさすのでしょうか。
      確かに架空請求をする医者はいて時々捕まっていますが、
      過剰請求とされるもののほとんどは、健康保険給付基準の解釈の違いとか、
      正当な治療が厳密には保険適応でないとか、
      請求する側が病名をつけ忘れたとか、
      あるいは保険者側が支出を抑えるために機械的に一部を払い渋ったとか、そんなのばっかりです。

      # 過剰請求を0にする方法はあって、例えば「医療機関側が患者の納得のもとに10割請求→患者が自己負担分の7割を自分で保険者から直接給付してもらう」なら、間違いなく今の定義での過剰請求は0になります。医療費の総額と患者の負担は増えますけど。

      > 一つの医療機関での検査結果を簡単に他の医療機関から取り寄せることができる仕組みを作ってもらいたいものです。囲い込みを減らせるし、重複検査も減らせます。

      検査結果その他が簡単に送れて気軽に患者を紹介できるのは確かに便利ですから
      その仕組みの価値は高いとは思いますが、
      「囲い込み」とか「重複検査」とは何を指すのでしょう?
      医療費の無駄を省くためなら、紹介状も持たずにドクターショッピングを繰り返す行為は強く非難されるべきです。というか、仮にカルテ内容も送信可能だったとして、前医が年余にわたって記載したカルテや膨大な検査結果だけを読んで全体像を把握するのは不可能に近いです。サマリを作ってもらったり電話で確認するなら、紹介状をもらって転院なりセカンドオピニオン受診なりするという今のシステムと変わりません。

      日本は先進国で最も医療費が少ない国の一つなので、少々システムをいじったところで医療費がこれ以上下がることはないでしょう。医療の荒廃が加速するだけ。

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      • by Anonymous Coward

        >過剰請求とされるもののほとんどは、健康保険給付基準の解釈の違いとか、
        >正当な治療が厳密には保険適応でないとか、
        >請求する側が病名をつけ忘れたとか、

        ばれなきゃめっけもんってやつですね。

        • 身近に勤務医師がいるが、厚生労働省は基準を予告なしで変えるのと
          どうみても言いがかりとしか思えない事をやってくるそうだ。

          5分ルールとか七対1看護とか臨床研修医システムとかみても
          厚生労働層は役所としてぼろぼろだなと思う。

          今までの例でハシゴはずしをやたらやってるのでこれから厚生労働省が
          主導のインセンティブ・フランに乗る奴はもういないってのも言ってた。

          皆保険が壊れた時の為に医師が悪いことにしたいってのも言ってたたね。
          (文革後の中国とかポルポトの虐殺とかの状態を心配してた。)
          親コメント
          • by Anonymous Coward

            それと、ばれなきゃめっけもんとは関係ない罠
            なんでここにぶら下げてるの?

    • by Anonymous Coward
      紙ベースで提出されたレセプトを受け取った側が電子化することはできないんですか?
      • by doctor_d (4392) on 2009年01月17日 13時39分 (#1492972) ホームページ

         出来ます。

         というか、今までがそう。

         但し、OCRにしろ(沖電気ともう1社が作っていて、導入に数億円必要だが)、オペレータ手入力にしろ、全データを
        入力する訳ではありません。

         詳細は知りませんが、一部を電子化して、残りは画像で保持するという仕組の筈です。だからチェックが甘くなります。

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      ひとことでいうと、医者が儲かるのは気に食わん、と。

    • by Anonymous Coward

      電子化でメリットが得られるとしても、
      FD1枚に収まる程度のデータを月に1回送信するだけのために、
      各医療機関にPCとネット回線の配備を求めるのはどうかと思います。
      FDその他の郵送、というオプションは残しておくべき。

身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人

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