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とある国際学会で発表するため昨年論文を投稿した。Full Paperを送付した後、私が投稿したセッションのチェアからあなたこの論文査読してください、とメールが来た。初めての経験だったので驚いたのですが、こういうのってよくあるんですかね?思いっきり競合他社の論文だったこともあり、かなり入念に見ました。
学会の規模や流儀もマチマチなのですが、ありえる話ではあります。投稿された論文の内容が学会の視野ぎりぎりのところだったりすると、きちんと査読できる人が見付からない場合もあり、あわてて査読者を探してくることはよくあります。論文誌と違って学会の査読はスピードが要求されますので、査読者手配にあまり時間を割けないという台所事情もあります。
ただ、同一セッション割り当て予定の別の著者に回すとなると、おもいっきり競合他者となり、たとえブラインドレビューであっても査読の公平さを欠くことにもなりかねないので、極力避けるよう努力はします。
なお、一度論文投稿があったら、その次の年から査読者候補リストに名前が載ることは覚悟してください。どこの学会に行っても査読者の確保で皆苦労してますから…。
元ACです。件の国際学会は業界ではかなり権威のある大会なので、驚いた次第です。
>なお、一度論文投稿があったら、その次の年から査読者候補リストに名前が載ることは覚悟してください。どこの学会に行っても査読者の確保で皆苦労してますから…。
多分そういうことなのでしょうね。参加者が多いみたいですから。おそろしやおそろしや…。
でもPublishされる半年前に他社の情報を得て、そしてそれを口外できないというのは、かなりロバ耳状態です。#私がつけたコメントで「この流暢でない英語…日本人だな」と分かっただろうな…。
># しょうがない・・・というにはどうにもすごいただ働きをさせられた感が悔しかったので暴論。
結果としてあなたは質のよい論文に貢献できたのですよ。質のよい論文を査読でき、評価できるのもよい資質だと思います。あなたがしないのであれば、私があなたを評価します。
関係ないですが、最近あるところで、peer review を「ピュア・レビュー」と書いてる先生がいて、萎えました。
#反対語は不純なんとか、、、
たしかマーティン ガードナーのインタビューで読んだのだったかと思いますが、彼のところに山程寄せられてくる「円積問題を解いた」と称する論文については、著者宛にこんな手紙を返すそうです。「私は円積問題の専門家ではないので貴方の論文を査読することはできません。××氏がこの問題については適当かと思いますので、××氏にコメントをお願いしてはいかがでしょうか」。その××氏は、ガードナーにやはり円積問題を解いたという論文を提出してきた人という仕掛け。二度と連絡は来なくなるそうです。
同じやり方で物理学会のアレももしかしたら処理できるかもしれませんが、どの方向に質が向上するやら…。
私も初めて出た国際会議(日本で開催)で3つくらいやりました。
専門的には近い論文だったので断るのもなんだと思い引き受けました。
ただしわからないものも1つあったので、近くにいたその分野の専門家に丸投げしました。
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy
投稿したら査読しろと言われた (スコア:3, 興味深い)
とある国際学会で発表するため昨年論文を投稿した。
Full Paperを送付した後、私が投稿したセッションのチェアから
あなたこの論文査読してください、とメールが来た。
初めての経験だったので驚いたのですが、こういうのってよくあるんですかね?
思いっきり競合他社の論文だったこともあり、かなり入念に見ました。
Re:投稿したら査読しろと言われた (スコア:5, 参考になる)
学会の規模や流儀もマチマチなのですが、ありえる話ではあります。投稿された論文の内容が学会の視野ぎりぎりのところだったりすると、きちんと査読できる人が見付からない場合もあり、あわてて査読者を探してくることはよくあります。論文誌と違って学会の査読はスピードが要求されますので、査読者手配にあまり時間を割けないという台所事情もあります。
ただ、同一セッション割り当て予定の別の著者に回すとなると、おもいっきり競合他者となり、たとえブラインドレビューであっても査読の公平さを欠くことにもなりかねないので、極力避けるよう努力はします。
なお、一度論文投稿があったら、その次の年から査読者候補リストに名前が載ることは覚悟してください。どこの学会に行っても査読者の確保で皆苦労してますから…。
Re:投稿したら査読しろと言われた (スコア:1, 興味深い)
元ACです。
件の国際学会は業界ではかなり権威のある大会なので、驚いた次第です。
>なお、一度論文投稿があったら、その次の年から査読者候補リストに名前が載ることは覚悟してください。どこの学会に行っても査読者の確保で皆苦労してますから…。
多分そういうことなのでしょうね。参加者が多いみたいですから。
おそろしやおそろしや…。
でもPublishされる半年前に他社の情報を得て、
そしてそれを口外できないというのは、かなりロバ耳状態です。
#私がつけたコメントで「この流暢でない英語…日本人だな」と分かっただろうな…。
Re:投稿したら査読しろと言われた (スコア:3, 興味深い)
採録の上限が決まっているんだから、自分に査読が割り当てられた論文が不採録になればなるほど自分の論文が通るチャンスが増えるわけで。結果として、みな、できる限り徹底的にあらを見つける方向で査読をすることになり・・・
# 査読に協力して、割り当てられた論文がそこそこ良くできてたっぽいので
# それなりに良い評価を付けた一方、自分の論文が落とされorz
# しょうがない・・・というにはどうにもすごいただ働きをさせられた感が悔しかったので暴論。
Re:投稿したら査読しろと言われた (スコア:1, すばらしい洞察)
># しょうがない・・・というにはどうにもすごいただ働きをさせられた感が悔しかったので暴論。
結果としてあなたは質のよい論文に貢献できたのですよ。
質のよい論文を査読でき、評価できるのもよい資質だと思います。
あなたがしないのであれば、私があなたを評価します。
Re:投稿したら査読しろと言われた (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:投稿したら査読しろと言われた (スコア:1)
関係ないですが、最近あるところで、peer review を「ピュア・レビュー」と書いてる先生がいて、萎えました。
#反対語は不純なんとか、、、
Re:投稿したら査読しろと言われた (スコア:1)
十分ありえると思う。互いに読ませあって(叩き合って)本当に
(そのセッションの参加者にとって)良いものだけ残せば、
聴衆が発表者だけのセッションでも、有意義なものになる。
Re: (スコア:0)
# 一回見物^H学したいんだが、怖くて行けない。
Re:投稿したら査読しろと言われた (スコア:3, 興味深い)
たしかマーティン ガードナーのインタビューで読んだのだったかと思いますが、彼のところに山程寄せられてくる「円積問題を解いた」と称する論文については、著者宛にこんな手紙を返すそうです。「私は円積問題の専門家ではないので貴方の論文を査読することはできません。××氏がこの問題については適当かと思いますので、××氏にコメントをお願いしてはいかがでしょうか」。その××氏は、ガードナーにやはり円積問題を解いたという論文を提出してきた人という仕掛け。二度と連絡は来なくなるそうです。
同じやり方で物理学会のアレももしかしたら処理できるかもしれませんが、どの方向に質が向上するやら…。
Re: (スコア:0)
私も初めて出た国際会議(日本で開催)で3つくらいやりました。
専門的には近い論文だったので断るのもなんだと思い引き受けました。
ただしわからないものも1つあったので、近くにいたその分野の専門家
に丸投げしました。