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同じく医療関係者ですが、タレコミ主含めて湿潤治療=無消毒という認識は大きな誤りです。
湿潤治療でも、十分な洗浄と異物除去、基本的な消毒は必ず行って下さい。推進している医師でも消毒すら省くのは、本当に極端な思想の方だけですので。
ぶら下げ場所に悩みましたが、何かを検討する場合正しい知識と適切な手順は必ず守って欲しいものです。
全然関係ないけど、ここだけ>ガス壊疽の方はあまり聞き慣れない病名かもしれませんが「ブラックジャック」に出てきたことがあるので名前だけ知ってます。
#「医者の言うことを聞かずに無茶をして悪化し、片腕を切断。生きる希望を失って。。。」#という話だったかな。
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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである
Dr.からの提案です (スコア:5, 参考になる)
傷をwet(湿潤)に保つことで創傷治癒は早くなります。
感染があった場合は密封することで細菌増殖を助長してしまい逆効果です。
なので、最初チャレンジはしますが、感染を起こしたら(赤い、痛い、腫れる、膿が出る)さっさと切り替えます。
抗菌薬も使わないといけません。見慣れないと切り替えのタイミングは分からないかもしれません。
軽い傷の処置としては、まずひたすら流水(水道水)で洗うことにつきます。
皮下の異物は後々入れ墨になることがあるので徹底的に取り除いてください。
一度入れ墨できると取り除くのは厄介です。
これでもかというくらい(10
Re: (スコア:5, 参考になる)
同じく医療関係者ですが、タレコミ主含めて
湿潤治療=無消毒という認識は大きな誤りです。
湿潤治療でも、十分な洗浄と異物除去、基本的な消毒は必ず行って下さい。
推進している医師でも消毒すら省くのは、本当に極端な思想の方だけですので。
ぶら下げ場所に悩みましたが、何かを検討する場合
正しい知識と適切な手順は必ず守って欲しいものです。
Re:Dr.からの提案です (スコア:5, 参考になる)
この手の療法は、「今の日本」だから通じるものである、ということはきちんと認識しておく必要がありますね。
傷口から「ばいきん」が入って…というケースのことを「創傷感染」と呼びますが、創傷感染を起こす病原体には非常に怖いものと、そこまで心配の要らないものとがあります。全体的な免疫力が低下している人(易感染宿主)でなければ、通常は少数の病原体が傷口から侵入して化膿したとしても、やがて免疫によって排除されて、いずれは治るわけですが、しかし一部の創傷感染症には命に関わるケースがあります。
特に危険なものは、破傷風菌(Clostridium tetani)による破傷風 [nih.go.jp]と、ウェルシュ菌(C. perfringens)やガス壊疽菌群(C. histolyticum, C. novyiほか)によるガス壊疽 [banyu.co.jp]です。二つとも致死率が高く、予後も悪い疾患です。
破傷風に比べると、ガス壊疽の方はあまり聞き慣れない病名かもしれませんが、戦時や災害時など、創傷の衛生管理が行き届かないところではしばしば見られ、壊死性筋膜炎などを引き起こし、命は取り留めても、患部(腕や足など)の切除を余儀なくされることもあります。近年では、四川省地震の後の被災地での頻発がニュースに出てたりしました。
この両者はいずれも、クロストリジウム属と呼ばれる細菌のグループによる疾患ですが、このグループは偏性嫌気性で、かつ芽胞 [wikipedia.org]を形成するという特徴があります。偏性嫌気性菌は、酸素のない環境でのみ増殖が可能で、酸素に触れると死んでしまう細菌なのですが、クロストリジウム属は芽胞を形成することで酸素のある環境でも生き残り可能です。これらは土壌中や、動物の大腸(下部消化管)内部など酸素の乏しい環境に常在していますが、これらの環境中で増殖している菌の一部が芽胞を形成するため、掘り起こされた土の中とか便の中の菌の一部が死なずに生き残ります。それらが創傷から感染した場合、通常ならば酸素の比較的多い、「開かれた傷口」では細菌が増殖できないのですが、何らかの原因で創傷部が嫌気条件になると内部で増殖して、破傷風やガス壊疽を引き起こすというわけです。
ご存知の方も多いと思いますが、破傷風については非常に有効なワクチンがあり(DPT三種混合ワクチンの「T」)、この投与によって破傷風の発生件数は日本ではかなり少なくなりました。しかし実のところ、これはワクチン接種(1968-)が行われるようになった、たかだかここ数十年の話でしかありません。義務接種化以前に生まれた高齢者など、破傷風ワクチンを打ってない人もいますが、「傷口を消毒する」という「従来の創傷管理指針」の徹底で、創傷感染から破傷風やガス壊疽などが発生するケースというのは、現在の日本ではほとんど問題にはならない、というだけの話です。このように「創傷からの嫌気性菌感染症」が問題にならない、ということを前提にできる状況であれば、湿潤療法は有効だと言えるでしょう。しかし、湿潤療法による創傷部閉塞は、一歩間違うと命に関わる嫌気性菌感染症につながりかねない、ということはきちんと認識しておく必要があります。仮に50年前の日本の状況であれば、湿潤療法は多くの死者を生むでしょうし、また衛生理念の未発達な外国などでも同様な結果になりかねません。その一方で、現在の日本であれば、「傷口を早く、綺麗に治す」というメリットが大きく受け止められる、ということで。
#特に、現在の日本の衛生管理の良さが「当たり前」になってしまってる若い医学関係者とかだと、このあたりは逆に見落としがちな部分かもしれませんね。
Re: (スコア:0)
全然関係ないけど、ここだけ
>ガス壊疽の方はあまり聞き慣れない病名かもしれませんが
「ブラックジャック」に出てきたことがあるので名前だけ知ってます。
#「医者の言うことを聞かずに無茶をして悪化し、片腕を切断。生きる希望を失って。。。」
#という話だったかな。
Re:Dr.からの提案です (スコア:1)
それは鉄棒が得意だった少年が「しゃべる義手」に励まされて将棋に転向するお話ですか?
Re: (スコア:0)