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この件に限らず、最近特に思うのが、インターネットの利用者層の意識が、ここ数年で大きく変わったという事です。ありていに言えば「参加する」(=当事者)という意識がなく、純粋に「利用する」(=客)という立場の人が圧倒的多数になったと言うか何と言うか。なので、何か成果物が出てきたとしても、「使ってレビューして、場合によっては開発に関わって、一緒に成長させていく」ではなく、「あなた作る人、わたし使う人」というスタイルで参加されてしまう。
それが悪いことだと言うつもりはありません(コミュニティのあり方など時代と共に変遷するものですし、全員に前者を求めるのは酷なことです)が、相手も前者の姿勢であるということが前提にある人には、今のインターネットは生き辛いコミュニティになったのではないかと思います。
#Wikipediaとか見ててもそうだけど、「一緒に成長させていく」のではなく「無償で使えるだけで、品質は最初から製品級」と言う前提の人がえらい増えたような。
いわゆる「割れ」の問題を語る時に、Warez使用者がヒエラルキーの最頂点、開発者が最底辺にある図がブラックジョークとして持ちだされることがありますが、あの図をブラックジョークとして笑えなくなってきていると思います。同じ坩堝の中に居てほしいと思っている開発者を、ヒエラルキーの上位であるように神だのプロの犯行だのとおだてて持ち上げて、その実成果物という蜂蜜を集めさせるための働き蜂だとしか思っていないような人が散見されると言うか、何と言うか。そこまで露骨な人はさすがに少数派でしょうが、それに近い構図の一つなのでは。
>15年以上前から、同じ趣旨の話を色んなところで聞いたり読んだりしてます。だから、最近変わったということはないんじゃないかな。
規模と、比率が全く違ってきたとは思います。
なので、一介の開発者にかかるストレスは桁違いになったかと。それに対抗するには、止めちゃうか、マイナーに逃げるかしかなくなっているのではないかと。
>変わったとすれば、それは開発者個々の受け取り方であって、だから継続的に同じ話が出続けるということなんだと思う。それは「変わってない」って事だろ。
変わったのは公開・利用できる環境だろ。昔々、雑誌に乗ったソフトで物理メールで要望を受け取った事がある。#Readmeに本名と住所を入れるなんて今じゃ怖くて出来ない・・・。しかし現状はそんなものに乗せなくとも誰でも公開できるし、利用者もわざわざ雑誌を買わなくとも使えるし、切手を貼らなくともメールは届く。
つまり、試してからレスポンスを返す迄のハードルが比べ物にならない位に低く成っているのですよ。そしてこんな所で雑談をしている様に、昔はそれなりのハードルが有った故にそれなりに精査推敲の後に送られたレスポンスが、考えなしや脊髄反射までの低品質のものが増える結果になって来たって所と、製作者と利用者の間での最低限の技術的な視点というのが期待出来なくなっているって辺りじゃないかと思う。#単に「一般化すれば変なのも増える」とシンプルに言い切ってくれる人も多いな。
直接関係ないかもしれないが…http://news.ameba.jp/weblog/2009/11/49099.html [ameba.jp]これなんかも「なんで?」という感覚。
内向的で自信の無いニホンジンが自分の発言をスルーされることに恐怖を覚えて予防線を張ってまわった、みたいなところですかね。あるいは恐怖心そのものが文章化された、と。
># 「モンスターXXX」が増えてきたのは、確かに最近のことだと思います。
根拠となるデータへのポインタをお願いします。
> 根拠となるデータへのポインタをお願いします。
雑談で「思う」と言ってる程度のことに「俺が納得できる証拠」を求める…なるほどこれはモンスター臆病者ですね。
さすがにそれはムリな主張。視点次第でヒエラルキーの向きは逆転するよ。
消費者による需要が大きいのに、生産者(≒開発者)が少なければ、生産者が頂点にあるともいえるけど、その状態でも、消費者による需要がなければとたんに生産者が底辺に移るので、結局、需給や価格を決めているのは消費者ともいえる。
どちらでも資本主義の思想から逸脱しているわけじゃない。需要が少なければ消費者が有利で、多ければ生産者が有利。このバランスを市場に任せるのが資本主義。政策として生産、需給の計画を立て、失敗したら政府が責任を取るのが社会主義。
ソレを書くと、またそれに対して文句をいいまくるわけですよ。
Ulrich Drepper たん [google.co.jp]に対する反応ですね、わかります
そもそも、ヒエラルキーの軸は何なの?
結局の所、モンスターペアレントのインターネット版みたいなのがむかしより確実に増えたと言うことですよ。
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犯人は巨人ファンでA型で眼鏡をかけている -- あるハッカー
インターネットは変質した (スコア:5, すばらしい洞察)
この件に限らず、最近特に思うのが、インターネットの利用者層の意識が、ここ数年で大きく変わったという事です。
ありていに言えば「参加する」(=当事者)という意識がなく、純粋に「利用する」(=客)という立場の人が圧倒的多数になったと言うか何と言うか。
なので、何か成果物が出てきたとしても、「使ってレビューして、場合によっては開発に関わって、一緒に成長させていく」ではなく、「あなた作る人、わたし使う人」というスタイルで参加されてしまう。
それが悪いことだと言うつもりはありません(コミュニティのあり方など時代と共に変遷するものですし、全員に前者を求めるのは酷なことです)が、相手も前者の姿勢であるということが前提にある人には、今のインターネットは生き辛いコミュニティになったのではないかと思います。
#Wikipediaとか見ててもそうだけど、「一緒に成長させていく」のではなく「無償で使えるだけで、品質は最初から製品級」と言う前提の人がえらい増えたような。
いわゆる「割れ」の問題を語る時に、Warez使用者がヒエラルキーの最頂点、開発者が最底辺にある図がブラックジョークとして持ちだされることがありますが、あの図をブラックジョークとして笑えなくなってきていると思います。同じ坩堝の中に居てほしいと思っている開発者を、ヒエラルキーの上位であるように神だのプロの犯行だのとおだてて持ち上げて、その実成果物という蜂蜜を集めさせるための働き蜂だとしか思っていないような人が散見されると言うか、何と言うか。そこまで露骨な人はさすがに少数派でしょうが、それに近い構図の一つなのでは。
Re:インターネットは変質した (スコア:4, 興味深い)
> ありていに言えば「参加する」(=当事者)という意識がなく、純粋に「利用する」(=客)という立場の人が圧倒的多数になったと言うか何と言うか。
15年以上前から、同じ趣旨の話を色んなところで聞いたり読んだりしてます。だから、最近変わったということはないんじゃないかな。
変わったとすれば、それは開発者個々の受け取り方であって、だから継続的に同じ話が出続けるということなんだと思う。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
>15年以上前から、同じ趣旨の話を色んなところで聞いたり読んだりしてます。だから、最近変わったということはないんじゃないかな。
規模と、比率が全く違ってきたとは思います。
なので、一介の開発者にかかるストレスは桁違いになったかと。
それに対抗するには、止めちゃうか、マイナーに逃げるかしかなくなっているのではないかと。
Re: (スコア:0)
ただし、
>それに対抗するには、止めちゃうか、マイナーに逃げるかしかなくなっているのではないかと。
そう極端に偏る必要も無いかと。
意見の受け取りは目安箱形式にして、たまに集計して一覧を掲示するだけでもいいんじゃない?
受け取るだけじゃ暖簾に腕押しでユーザの見方は芳しくないだろうが、
受け取って「こういう傾向がある」という反応があるだけでかなり印象は良くなるのだし。
Re: (スコア:0)
>変わったとすれば、それは開発者個々の受け取り方であって、だから継続的に同じ話が出続けるということなんだと思う。
それは「変わってない」って事だろ。
変わったのは公開・利用できる環境だろ。
昔々、雑誌に乗ったソフトで物理メールで要望を受け取った事がある。
#Readmeに本名と住所を入れるなんて今じゃ怖くて出来ない・・・。
しかし現状はそんなものに乗せなくとも誰でも公開できるし、利用者もわざわざ雑誌を買わなくとも使えるし、
切手を貼らなくともメールは届く。
つまり、試してからレスポンスを返す迄のハードルが比べ物にならない位に低く成っているのですよ。
そしてこんな所で雑談をしている様に、昔はそれなりのハードルが有った故にそれなりに精査推敲の後に送られた
レスポンスが、考えなしや脊髄反射までの低品質のものが増える結果になって来たって所と、製作者と利用者の
間での最低限の技術的な視点というのが期待出来なくなっているって辺りじゃないかと思う。
#単に「一般化すれば変なのも増える」とシンプルに言い切ってくれる人も多いな。
Re:インターネットは変質した (スコア:2, 興味深い)
直接関係ないかもしれないが…
http://news.ameba.jp/weblog/2009/11/49099.html [ameba.jp]
これなんかも「なんで?」という感覚。
Re: (スコア:0)
内向的で自信の無いニホンジンが自分の発言をスルーされることに恐怖を覚えて
予防線を張ってまわった、みたいなところですかね。
あるいは恐怖心そのものが文章化された、と。
Re:インターネットは変質した (スコア:1)
20世紀からこういう話は珍しくないです。
曰く:
「使うだけでも貢献なんだから、作る人が使う人より偉いということはない」
「趣味のソフトを使ってやってるんだからむしろこっちが金をもらいたい」
「登録するとポイントくれるサービスもあるのになんでサポートもないんだ」
「あなたのページを開く度に広告が表示されて儲けさせてやってるんだから感謝しろ」
ま、世界の仕組みが変わったんでしょう。ギブアンドテイクは名実共に前提ではなくなっているのです。
IN EARTH AND SKIE AND SEA STRANGE THYNGES THER BE.
これは「モンスター」問題では? (スコア:1)
もし、モンスターXXXなら、Give & Take が成り立たないのは当たり前。
# 「モンスターXXX」が増えてきたのは、確かに最近のことだと思います。
# 教師や医師と違って、OSS作者は逃げられるだけマシかも。
Re: (スコア:0)
># 「モンスターXXX」が増えてきたのは、確かに最近のことだと思います。
根拠となるデータへのポインタをお願いします。
Re: (スコア:0)
> 根拠となるデータへのポインタをお願いします。
雑談で「思う」と言ってる程度のことに「俺が納得できる証拠」を求める…
なるほどこれはモンスター臆病者ですね。
Re: (スコア:0)
ふーん・・・
それで、会社の仕事をこなしてるんだ・・・・
お前、馬鹿か?
Re: (スコア:0)
Warezというのはともかく、消費者がヒエラルキーの最頂点、
開発者が最底辺にあるというのは、資本主義の世の中にとっては真理では?
何一つ間違っていない気がします。
インターネットもそこまで成長したと言うことです。
問題は、そこでオープンソース的な文化が、開発者が損をしてているケース
が発生してしまっているということで、これも不可避な衝突だと思います。
Re:インターネットは変質した (スコア:3, 興味深い)
さすがにそれはムリな主張。視点次第でヒエラルキーの向きは逆転するよ。
消費者による需要が大きいのに、生産者(≒開発者)が少なければ、生産者が頂点にあるともいえるけど、その状態でも、消費者による需要がなければとたんに生産者が底辺に移るので、結局、需給や価格を決めているのは消費者ともいえる。
どちらでも資本主義の思想から逸脱しているわけじゃない。
需要が少なければ消費者が有利で、多ければ生産者が有利。このバランスを市場に任せるのが資本主義。政策として生産、需給の計画を立て、失敗したら政府が責任を取るのが社会主義。
Re:インターネットは変質した (スコア:1)
作者としての尊厳を保ちたかったら、以下の事を宣言をしてしまうべきだと思います。
・無償で公開している以上、別に、貴方が使用しなくても困らない。※1
・私的なソフトを公開しているだけであり、自分に取って重要と思える問題にしか対応するつもりはない。※2
・私の私的なツールを勝手に使用できるだけであり、結果に対する見返りも保障もしない。※3
・当ソフトが気に食わなくて、貴方が他のソフトを探すのを止める気はない。※4
※1:実際に困らない。
※2:本質的な問題以外の要求に対して、「私には支障ない。」と対応すれば、より重要な問題に集中できます。
※3:勝手に使っている人に恩着せがましくされる気もない。
※4:私的なツールなので、実際に困らない。
Re: (スコア:0)
ソレを書くと、またそれに対して文句をいいまくるわけですよ。
Re: (スコア:0)
Ulrich Drepper たん [google.co.jp]に対する反応ですね、わかります
Re: (スコア:0)
そもそも、ヒエラルキーの軸は何なの?
Re: (スコア:0)
意識じゃなくて、数じゃね。
利用者の意識は昔から、そんなに変わってない。
でも、利用者が圧倒的に増えたので、批判も増える。
で、心が折れる。と
Re: (スコア:0)
結局の所、モンスターペアレントのインターネット版みたいなのがむかしより確実に増えたと言うことですよ。