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ある非営利なプログラムAに、我々が開発した理論に基づくプログラムBを、商用プログラムCのソースを流用しつつ書いたフライングスパゲッティモンスタープログラムなんかどうしようもない。論文にはその理論の詳細および利用したプログラムはA、Cである旨を記入して、誰でも追試が可能な状態にしておけばいいんだが、公開なんか二重三重の意味で無理なんです、はい。
大体、他の方も仰るとおり、別のプログラムに基づいて追試してもらったほうが信頼性も上がる上に、他人の書いたソースなんか真面目に読む気も失せるからバグによるエラーを拡大再生産してしまう可能性も大きいんだが・・・。分野による違いも大きいのかな。
同じデータに対する追試であればその通りですが、別のデータに対する追試をする時には初出論文のプログラムでの検証も大事だと思います。
仰ることはよく分かります。長年研究をしていると、自作のモジュールに依存したプログラムばかりになり、そのモジュールにはもはやどこからコピペしてきたか忘れたようなコードにあふれており、ライセンス上公開できるのかどうかも分からない状態になっています。それに、解析に使用したプログラムを公開している論文も多くありますが、実際に動かそうとすると特定の環境でしか動かないので、実質上それを使用しての結果の再現が不可能ということも数度ではありませんでした。エンディアンの問題なら可愛いもので、とある絶対パスにある特定のOS用の商用ソフトウェア(ン十万円)を呼び出したり、特定のコンパイラでないとコンパイルが通らないとか、それなのにコンパイラ・インタプリタのバージョンが書かれていないとか・・・このようなプログラムを「公開」されても「プログラムの査読」は不可能ですし、では研究者に対応しろと言ってもそこまでのリソースはとても割けないのが実情ですし、それをしても誰も得をしないのではないでしょうか。現実にありがたいのは解析に用いた、できるだけ生データに近い、しかし解析しやすいフォーマット(タブ区切りテキストとか)で書かれたデータとアルゴリズム、そして論文の結論を出すのに十分な解析結果で、これらが整理されている論文は内容もしっかりしている印象があります。
科学は常に仮説であり間違いを訂正して改善していくプロセスであるので、プログラム自体よりもあいまいさを含まない方法の記述と結論の提示をし、後に疑問を持った研究者が再現実験して確かめることができるようになっていることが大切だと思います。
長年研究をしていると、自作のモジュールに依存したプログラムばかりになり、そのモジュールにはもはやどこからコピペしてきたか忘れたようなコードにあふれており、ライセンス上公開できるのかどうかも分からない状態になっています。
だから、プログラムに独占権を付与するなんて考えは間違ってると言っただろう?現行法はそうなっていないとはいえ、みんなが全部GPLにしておけばそんなことで困らないのに。--rms
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UNIXはただ死んだだけでなく、本当にひどい臭いを放ち始めている -- あるソフトウェアエンジニア
公開できない場合もある。 (スコア:1, 興味深い)
ある非営利なプログラムAに、我々が開発した理論に基づくプログラムBを、商用プログラムCのソースを流用しつつ書いた
フライングスパゲッティモンスタープログラムなんかどうしようもない。論文にはその理論の詳細および利用したプログラムはA、Cである旨を記入して、誰でも追試が可能な状態にしておけばいいんだが、公開なんか二重三重の意味で無理なんです、はい。
大体、他の方も仰るとおり、別のプログラムに基づいて追試してもらったほうが信頼性も上がる上に、他人の書いたソースなんか真面目に読む気も失せるからバグによるエラーを拡大再生産してしまう可能性も大きいんだが・・・。分野による違いも大きいのかな。
Re:公開できない場合もある。 (スコア:2)
同じデータに対する追試であればその通りですが、別のデータに対する追試をする時には初出論文のプログラムでの検証も大事だと思います。
Re:公開できない場合もある。 (スコア:2, 興味深い)
仰ることはよく分かります。
長年研究をしていると、自作のモジュールに依存したプログラムばかりになり、そのモジュールにはもはやどこから
コピペしてきたか忘れたようなコードにあふれており、ライセンス上公開できるのかどうかも分からない状態になって
います。
それに、解析に使用したプログラムを公開している論文も多くありますが、実際に動かそうとすると特定の環境でしか
動かないので、実質上それを使用しての結果の再現が不可能ということも数度ではありませんでした。
エンディアンの問題なら可愛いもので、とある絶対パスにある特定のOS用の商用ソフトウェア(ン十万円)を呼び出し
たり、特定のコンパイラでないとコンパイルが通らないとか、それなのにコンパイラ・インタプリタのバージョンが書かれて
いないとか・・・
このようなプログラムを「公開」されても「プログラムの査読」は不可能ですし、では研究者に対応しろと言っても
そこまでのリソースはとても割けないのが実情ですし、それをしても誰も得をしないのではないでしょうか。
現実にありがたいのは解析に用いた、できるだけ生データに近い、しかし解析しやすいフォーマット(タブ区切りテキストとか)
で書かれたデータとアルゴリズム、そして論文の結論を出すのに十分な解析結果で、これらが整理されている論文は
内容もしっかりしている印象があります。
科学は常に仮説であり間違いを訂正して改善していくプロセスであるので、プログラム自体よりもあいまいさを含まない
方法の記述と結論の提示をし、後に疑問を持った研究者が再現実験して確かめることができるようになっていることが
大切だと思います。
kaho
Re: (スコア:0)
だから、プログラムに独占権を付与するなんて考えは間違ってると言っただろう?
現行法はそうなっていないとはいえ、みんなが全部GPLにしておけばそんなことで困らないのに。
--rms