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個人的には、「そのままマンガを出力するツール」という用途ではとても成功しないように思います。
・マンガを描きたい人の多くは自らの絵で表現したい人であり、若干ニーズがズレている事・作家や作品の味は絵のディティールから感じ取れるものだけれど、それを殺してしまう事・読者としては、あまりに定型的すぎるキャラクタにはチープな印象を禁じ得ない事…というような否定的な印象ばかり想起されます。
ただ、考えようによっては活用性のあるツールで、・マンガのネームを手書きよりも手軽に作れるようであれば、有用な面がある?・人物画の苦手な作者が、このツールで下絵を作成し自分の絵をトレースするような用途に使える?・動画作品の紙芝居のような用途であれば、今までよりも手軽に大きな表現力が得られる?…など、何だか色々と使えそうな気がしてきます。
はい、要するに成功するかどうかよくわかりません。
おっしゃるように、絵を描ける人が使う需要もあるかもしれないし、それとは別に結果的にこのソフトウェアが見込み通り成功しない可能性はいくらでもありますが、「そもそも狙いが間違っている」という主張には賛成しません。
・マンガを描きたい人の多くは自らの絵で表現したい人であり、若干ニーズがズレている事
「漫画を制作したい人の多くは自らの絵で表現したい人だ」、言い換えれば「自らの絵で表現したくない人は漫画を制作したいと思わない」という前提は、絵を描けなくても漫画を制作できる世界では成り立たないでしょう。
タレコミ文からリンクされているたけくまメモの記事 [cocolog-nifty.com]でも、
元ACです。いくつか興味深いコメントが付いていたので色々思った事を書き出したのですが、ここは自分のブログじゃね―なと思って消しました^^;
>「自らの絵で表現したくないけれど漫画を制作したい」という需要を狙っています要するにそういう需要が存在するのかというところかもしれません。自分は漫画を描きたいとまで思った事が無いので、その気持ちが分からないのでしょうな。
>「自らの絵で表現したくないけれど漫画を制作したい」という需要を狙っています 要するにそういう需要が存在するのかというところかもしれません。 自分は漫画を描きたいとまで思った事が無いので、その気持ちが分からないのでしょうな。
うーん、まあ別に #1836438 [srad.jp] に書いた以上に説得材料を持っているわけでもないので、納得してもらう必要はないのですけれど、僕にはあなたの疑問点がよくわかりません。
「自らの声で表現したくないけれど歌を制作したい」という需要は多くあるとお考えでしょうか、ほとんどないとお考えでしょうか。この需要が多くあるなら、歌が漫画に変わっても同じように需要がありそうだという理屈は、割と説得力があると思います。
僕は、 (1) 歌声合成ソフトウェアはよく売れていて、 (2) 売れている理由の重要な一部として「自らの声で表現したくないけれど歌を制作したい」という需要の存在がある、と思っているのですが、この時点で既に意見が違うかもしれません。売上とかを知らずに書いているので、僕の現状認識が間違っている可能性は十分あります。
色々説明しますと、私とfcpさんの考え方はだいぶ多くの点で異なっているんですよ。
「自らの声で表現したくないけれど歌を制作したい」という需要は多くあるとお考えでしょうか、
この例からして、私にはしっくりこないものがあります。「自らの声で表現したくないけれど歌付きの音楽を制作したい」という需要は、確実にあると思います。しかしVocaloidは「歌の苦手な人でも簡単にソフトに歌を歌わせる事ができる」から売れたわけでは無いと思います。「コミPo!」は『簡単に』できるという需要を満たそうとするツールであると思っています。Vocaloidで作家性を表現する人々はVocaloi
お返事ありがとうございます。おっしゃりたいことがわかってきました。それと、僕の認識にも間違いがあったと思います。
「自らの声で表現したくないけれど歌付きの音楽を制作したい」という需要は、確実にあると思います。 しかしVocaloidは「歌の苦手な人でも簡単にソフトに歌を歌わせる事ができる」から 売れたわけでは無いと思います。 「コミPo!」は『簡単に』できるという需要を満たそうとするツールであると思っています。
初音ミク [crypton.co.jp]の宣伝では「簡単に歌を制作できる」とは言っていないんですね。操作が簡単だとは書いてありますが、それよりも、慣れればより高度な設定ができることを強調しています。「始めるのは簡単だけれど、奥が深い」という宣伝です。まるでゲームソフトみたいです。
一方、コミ Po! [comipo.jp] の方は、簡単に完成品を作れるということを強調しています。こちらはビジネスソフトの宣伝方法と言えると思います。
ということで、コミ Po! を漫画版の初音ミクと捉えるのは、少なくとも宣伝内容 (≒ソフトを作っている側の意図) という面からは間違いみたいです。すみません。漫画版の初音ミクになるためには、少なくとも「始めるのは簡単だけれど、奥が深い」という要素が必要だと思います。
残りの部分には疑問もあるのですけれど (漫画を描く人の多くは本当に人に見てもらうために描くんだろうか、とか)、現時点では重要ではなさそうです。
このツールがはやるとしたら、最初はストーリー漫画の作成ツールではなくて、パロディやマッシュアップマンガを大量作成するツールとしてスタートするんでしょうね。
ボカロブームにおけるニコニコ動画での初音ミク曲のように、「コミPo!マンガ」というジャンルを早急に確立し一定の作品需要を確保できれば、それを起爆剤として用途が広まっていくようなシナリオはあり得なくはないと思います。
音楽の楽曲と歌のような関係性が、漫画のプロット(ネーム)と作画の間には成り立っていない現状は大きな不安点ですが、今後も成り立たないと決めつけたものでもないと思うのですがv…。
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用途に幅を持たせれば使い出はあるかも (スコア:1, 興味深い)
個人的には、「そのままマンガを出力するツール」という用途ではとても成功しないように思います。
・マンガを描きたい人の多くは自らの絵で表現したい人であり、若干ニーズがズレている事
・作家や作品の味は絵のディティールから感じ取れるものだけれど、それを殺してしまう事
・読者としては、あまりに定型的すぎるキャラクタにはチープな印象を禁じ得ない事
…というような否定的な印象ばかり想起されます。
ただ、考えようによっては活用性のあるツールで、
・マンガのネームを手書きよりも手軽に作れるようであれば、有用な面がある?
・人物画の苦手な作者が、このツールで下絵を作成し自分の絵をトレースするような用途に使える?
・動画作品の紙芝居のような用途であれば、今までよりも手軽に大きな表現力が得られる?
…など、何だか色々と使えそうな気がしてきます。
はい、要するに成功するかどうかよくわかりません。
Re: (スコア:4, すばらしい洞察)
おっしゃるように、絵を描ける人が使う需要もあるかもしれないし、それとは別に結果的にこのソフトウェアが見込み通り成功しない可能性はいくらでもありますが、「そもそも狙いが間違っている」という主張には賛成しません。
「漫画を制作したい人の多くは自らの絵で表現したい人だ」、言い換えれば「自らの絵で表現したくない人は漫画を制作したいと思わない」という前提は、絵を描けなくても漫画を制作できる世界では成り立たないでしょう。
タレコミ文からリンクされているたけくまメモの記事 [cocolog-nifty.com]でも、
Re:用途に幅を持たせれば使い出はあるかも (スコア:0)
元ACです。
いくつか興味深いコメントが付いていたので色々思った事を書き出したのですが、
ここは自分のブログじゃね―なと思って消しました^^;
>「自らの絵で表現したくないけれど漫画を制作したい」という需要を狙っています
要するにそういう需要が存在するのかというところかもしれません。
自分は漫画を描きたいとまで思った事が無いので、その気持ちが分からないのでしょうな。
Re:用途に幅を持たせれば使い出はあるかも (スコア:2)
うーん、まあ別に #1836438 [srad.jp] に書いた以上に説得材料を持っているわけでもないので、納得してもらう必要はないのですけれど、僕にはあなたの疑問点がよくわかりません。
「自らの声で表現したくないけれど歌を制作したい」という需要は多くあるとお考えでしょうか、ほとんどないとお考えでしょうか。この需要が多くあるなら、歌が漫画に変わっても同じように需要がありそうだという理屈は、割と説得力があると思います。
僕は、 (1) 歌声合成ソフトウェアはよく売れていて、 (2) 売れている理由の重要な一部として「自らの声で表現したくないけれど歌を制作したい」という需要の存在がある、と思っているのですが、この時点で既に意見が違うかもしれません。売上とかを知らずに書いているので、僕の現状認識が間違っている可能性は十分あります。
Re: (スコア:0)
色々説明しますと、私とfcpさんの考え方はだいぶ多くの点で異なっているんですよ。
この例からして、私にはしっくりこないものがあります。
「自らの声で表現したくないけれど歌付きの音楽を制作したい」という需要は、確実にあると思います。
しかしVocaloidは「歌の苦手な人でも簡単にソフトに歌を歌わせる事ができる」から
売れたわけでは無いと思います。
「コミPo!」は『簡単に』できるという需要を満たそうとするツールであると思っています。
Vocaloidで作家性を表現する人々はVocaloi
Re:用途に幅を持たせれば使い出はあるかも (スコア:2)
お返事ありがとうございます。おっしゃりたいことがわかってきました。それと、僕の認識にも間違いがあったと思います。
初音ミク [crypton.co.jp]の宣伝では「簡単に歌を制作できる」とは言っていないんですね。操作が簡単だとは書いてありますが、それよりも、慣れればより高度な設定ができることを強調しています。「始めるのは簡単だけれど、奥が深い」という宣伝です。まるでゲームソフトみたいです。
一方、コミ Po! [comipo.jp] の方は、簡単に完成品を作れるということを強調しています。こちらはビジネスソフトの宣伝方法と言えると思います。
ということで、コミ Po! を漫画版の初音ミクと捉えるのは、少なくとも宣伝内容 (≒ソフトを作っている側の意図) という面からは間違いみたいです。すみません。漫画版の初音ミクになるためには、少なくとも「始めるのは簡単だけれど、奥が深い」という要素が必要だと思います。
残りの部分には疑問もあるのですけれど (漫画を描く人の多くは本当に人に見てもらうために描くんだろうか、とか)、現時点では重要ではなさそうです。
Re: (スコア:0)
このツールがはやるとしたら、最初はストーリー漫画の作成ツールではなくて、パロディやマッシュ
アップマンガを大量作成するツールとしてスタートするんでしょうね。
ボカロブームにおけるニコニコ動画での初音ミク曲のように、「コミPo!マンガ」というジャンルを
早急に確立し一定の作品需要を確保できれば、それを起爆剤として用途が広まっていくようなシナリオ
はあり得なくはないと思います。
音楽の楽曲と歌のような関係性が、漫画のプロット(ネーム)と作画の間には成り立っていない現状は
大きな不安点ですが、今後も成り立たないと決めつけたものでもないと思うのですがv…。