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日本発のケータイ絵文字が世界標準に Unicode 6.0で [itmedia.co.jp]という題名にしておりますが、あくまでも過去のインフラとの相互運用性、互換性を確保するのが狙いであって、別に威張れるような話ではないと思うのですが。
威張れはしないかも知れないけど、他の多バイト言語圏にはない独特の文化でしょう。テキストしか書けない入力領域に、絵を入れたい、という要求。それが携帯キャリアで実現しちゃう、という文化。AAも根っこは一緒な気がします。絵が好きな民族なんですよ、日本人って。
今回の件は例えれば、それぞれの藩で独自の方言でしゃべってたところ、海外から黒船が来航して司令官におまえらの国の標準語を作ってやったぞ、おまえらは、これからはコレを使えって言われた状態。
それぞれの携帯会社が後先考えずにベンダー依存で拡張したのを歩み寄って統一の符号表を作り出さずということを怠り海外の組織であるGoogleが言い出し、やっと標準化に至ったという経緯は威張れないどころか穴があったら入りたいレベルの恥ずべきことだと思います。
文字コードではさんざん苦労してきた歴史があるのに、それでも後先考えないベンダー独自拡張をやらかしているのを見るにつけ、日本人って一見和を重んじるようで実は激しく協調性が欠落した民族なのではないかと思ったりしてしまった。って、これ前にも書いたな。
各社追加競争を行った上で、cHTML ベースのデーターフォーマットに則ったデコメの方に舵を切り、絵文字の追加を停止したという辺りは「一見差別化のために好きな事をやっているように見えても、結局足並みを揃えている」ように見えませんか?
絵文字は元々 Shift-JIS の外字領域に突っ込まれていた文字ですし、Netscape Navigator や IE のブラウザー戦争で行われていたようなベンダー独自拡張とは一線を画すものですよ。 規格の範囲で好きに拡張するのは独自色を出すための拡張ですし、許されている範囲の変更です。元々そんなに変な事ではありませんよ。
# それこそ PDF で Adobe がやってるような拡張とか、そんな感じ。
> 規格の範囲で好きに拡張するのは独自色を出すための拡張ですし、許されている範囲の変更です。> 元々そんなに変な事ではありませんよ。
スタンドアローンなら外字領域の利用も大いに結構でしょう。しかし携帯はもはやインターネット利用とは切っても切り離せないデバイスです。
PCでウェブなどでコミュニケーションする時、外字領域にベンダーが拡張した文字(俗に言う機種依存文字)の使用は歓迎されませんが、その理由を考えたこともありませんか?相手が同機種とは限らず誤動作や文字化け現象を起こしコミュニケーションの分断を誘発するからですよ?異なるアーキテクチャが混在したネット
スタンドアローンなら外字領域の利用も大いに結構でしょう。 しかし携帯はもはやインターネット利用とは切っても切り離せないデバイスです。
現在の事情を元に過去を批判しても意味がないばかりか害だらけだと思いますが。 インターネットが利用される前からポケベルでのメッセージング機能とかが盛んに非ビジネス用途で利用され、携帯電話でもかなり早期から普通にメッセージング機能は搭載されていました。当初は JIS X 0201 の範囲のみだったかと思います。 この時点では、いまだに一般的にインターネットが利用されていない状況であり、メッセージングサービスも相互乗り入れなどは利用できないのが普通という状況でした。
そうした基本的な日本のメッセージングサービスにおける文化背景がありますので、インターネットを介して他のシステムへメッセージを送るところまでをどれだけ視野に入れていたか、といった部分を考慮する必要があるでしょう。 根本的に最優先事項は自社ネットワークに接続される端末における利用文字セットの定義です。
PCでウェブなどでコミュニケーションする時、外字領域にベンダーが拡張した 文字(俗に言う機種依存文字)の使用は歓迎されませんが、その理由を考えたこともありませんか? 相手が同機種とは限らず誤動作や文字化け現象を起こし コミュニケーションの分断を誘発するからですよ? 異なるアーキテクチャが混在したネットワーク上でベンダー依存の文字を使う行為は迷惑行為です。
相互で利用が可能であることを互いに認識している状況においては、別に強く拒否されることもありませんよ。その状況でも拒否するのは、単に偏執的なだけです。 もちろん相互コミュニケーションを目的とする上で、対象が適切に表示できないと分かっている状況であっても利用するのは問題ですが。
また、現在は過去を踏まえて外字領域への追加を避けている状況であり、絵文字の新規追加などはここ数年で聞いたことはありません。 現状はデコメの方で盛んに追加が行われていたり、携帯電話端末独自 (キャリアではない!) でデコメ用の絵文字が追加されていますが、これは HTML をベースとしたデーターであり、絵文字と言いつつ絵です。
誤動作は明らかにソフトウェアのバグであり、ここで言及するのは適切ではないかと思います。
Unicode利用の一般化が進み文字の機種依存をなくそうとつつある流れの中で 携帯の絵文字だけが歩み寄らず我を通し標準化もせず、 かと言ってインターネットで絵文字が使われるのを塞ぐでもなく 放置している行為はその流れに逆行する奇異ではありませんか?
機種依存ではなく環境依存だと思いますが、実際のところ Unicode を採用していたとしても表示できるかどうかはグリフを持っているかという点にまず依存します。リッチな端末でもなければ世界中の言語のグリフなど持っているフォントデーターを採用したいなどとは思わないでしょうね。 また、別に内部処理や出力結果まで Unicode で通す必要などは全くなく、相互通信を行う部分が適切に規格化された符号化方式を採用していれば十分でしょう。その上で、相互に情報の損失や変化が発生せずやり取りが出来れば十分です。
Google はあくまでも日本の携帯電話向けに利用されている絵文字を含んだコンテンツを、自社サービスに取り込む際に自分たちで欲しいから規格化したのです。Apple も iPhone の関係がありますから共に行いました。Microsoft もデジタル TV への対応のために協力しました。自社で必要だから規格化しただけです。 こうした必要を持たない携帯電話会社各社ですが Google が Unicode に入れたいと発表後、docomo、au、SB の各社は必要があれば協力する旨を発表し、実際に docomo はいち早く協力していました。これが「我を通し標準化もしない」という表現に当てはまるのでしょうか。
インターネット上で絵文字が利用されているのを野放しにするのは本当に悪い事なのでしょうか。また、各社がそれを規制しなければならないのでしょうか。 Web で掲示板サービスを提供したい会社が「docomo の絵文字を受け入れられるようにしたい」などとした場合、docomo と契約を結ばないとダメなのでしょうか。外部に出ないように docomo ネットワーク内に配置されないとダメだとしたら、各携帯会社間のユーザーが同一の掲示板サイトを利用する事が出来ない事になりませんか。不便すぎるように思えますが。
インターネットは異機種が混在したネットワークで協調動作が大事なのに、 何故日本の通信会社はこうもいろはも知らない素人の如く協調性に欠けてるんだ と思わざるを得ません。
ASCII や Latin-1 だけ処理できればいいような状況ではありませんし、i モードの開始当時は Unicode の処理を行うのは PC でもまだまだ進んでいるとは言えない状況でした。(1999 年頃を考えてみてください) そのような状況下で絵文字を追加したいね、じゃあまず世界的に標準化して行いましょうか、なんてやってたら機動性がなさ過ぎてビジネスチャンスを逃しますよ。
Unicode に絵文字を追加できるような状況になったのも近年になってから (ピクトグラムの収録が過去に行われたことから、文字ではない文字に対する抵抗感が減ってきている状況) であり、かつそこから実際に追加しようと働きかけた結果、2 年以上の月日が経過しています。 さて、ようやく Unicode に絵文字が収録されることとなった訳ですが、「今の今まで i モードメールで絵文字を送ることができなかった」ら、日本でここまで携帯電話が普及したでしょうか。 そもそも絵文字が利用されているコンテンツが大量にあり、ユーザーからの利用需要が高いために Gmail などでも絵文字の処理が行われるし、Google も標準化するだけの価値があると判定できたのではないでしょうか。
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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者
ITmedia「日本発が世界標準なったぞ(キリッ」 (スコア:3, すばらしい洞察)
日本発のケータイ絵文字が世界標準に Unicode 6.0で [itmedia.co.jp]という題名にしておりますが、あくまでも過去のインフラとの相互運用性、互換性を確保するのが狙いであって、別に威張れるような話ではないと思うのですが。
Re: (スコア:2, 興味深い)
威張れはしないかも知れないけど、他の多バイト言語圏にはない独特の文化でしょう。
テキストしか書けない入力領域に、絵を入れたい、という要求。
それが携帯キャリアで実現しちゃう、という文化。
AAも根っこは一緒な気がします。
絵が好きな民族なんですよ、日本人って。
Re: (スコア:3, すばらしい洞察)
今回の件は例えれば、それぞれの藩で独自の方言でしゃべってたところ、
海外から黒船が来航して司令官におまえらの国の標準語を作ってやったぞ、
おまえらは、これからはコレを使えって言われた状態。
それぞれの携帯会社が後先考えずにベンダー依存で拡張したのを
歩み寄って統一の符号表を作り出さずということを怠り
海外の組織であるGoogleが言い出し、
やっと標準化に至ったという経緯は
威張れないどころか穴があったら入りたいレベルの恥ずべきことだと思います。
Re: (スコア:0)
文字コードではさんざん苦労してきた歴史があるのに、それでも後先考えないベンダー独自拡張をやらかしているのを見るにつけ、日本人って一見和を重んじるようで実は激しく協調性が欠落した民族なのではないかと思ったりしてしまった。って、これ前にも書いたな。
Re: (スコア:1)
各社追加競争を行った上で、cHTML ベースのデーターフォーマットに則ったデコメの方に舵を切り、絵文字の追加を停止したという辺りは「一見差別化のために好きな事をやっているように見えても、結局足並みを揃えている」ように見えませんか?
絵文字は元々 Shift-JIS の外字領域に突っ込まれていた文字ですし、Netscape Navigator や IE のブラウザー戦争で行われていたようなベンダー独自拡張とは一線を画すものですよ。
規格の範囲で好きに拡張するのは独自色を出すための拡張ですし、許されている範囲の変更です。元々そんなに変な事ではありませんよ。
# それこそ PDF で Adobe がやってるような拡張とか、そんな感じ。
Re: (スコア:0)
> 規格の範囲で好きに拡張するのは独自色を出すための拡張ですし、許されている範囲の変更です。
> 元々そんなに変な事ではありませんよ。
スタンドアローンなら外字領域の利用も大いに結構でしょう。
しかし携帯はもはやインターネット利用とは切っても切り離せないデバイスです。
PCでウェブなどでコミュニケーションする時、外字領域にベンダーが拡張した
文字(俗に言う機種依存文字)の使用は歓迎されませんが、その理由を考えたこともありませんか?
相手が同機種とは限らず誤動作や文字化け現象を起こし
コミュニケーションの分断を誘発するからですよ?
異なるアーキテクチャが混在したネット
Re:ITmedia「日本発が世界標準なったぞ(キリッ」 (スコア:1)
現在の事情を元に過去を批判しても意味がないばかりか害だらけだと思いますが。
インターネットが利用される前からポケベルでのメッセージング機能とかが盛んに非ビジネス用途で利用され、携帯電話でもかなり早期から普通にメッセージング機能は搭載されていました。当初は JIS X 0201 の範囲のみだったかと思います。
この時点では、いまだに一般的にインターネットが利用されていない状況であり、メッセージングサービスも相互乗り入れなどは利用できないのが普通という状況でした。
そうした基本的な日本のメッセージングサービスにおける文化背景がありますので、インターネットを介して他のシステムへメッセージを送るところまでをどれだけ視野に入れていたか、といった部分を考慮する必要があるでしょう。
根本的に最優先事項は自社ネットワークに接続される端末における利用文字セットの定義です。
相互で利用が可能であることを互いに認識している状況においては、別に強く拒否されることもありませんよ。その状況でも拒否するのは、単に偏執的なだけです。
もちろん相互コミュニケーションを目的とする上で、対象が適切に表示できないと分かっている状況であっても利用するのは問題ですが。
また、現在は過去を踏まえて外字領域への追加を避けている状況であり、絵文字の新規追加などはここ数年で聞いたことはありません。
現状はデコメの方で盛んに追加が行われていたり、携帯電話端末独自 (キャリアではない!) でデコメ用の絵文字が追加されていますが、これは HTML をベースとしたデーターであり、絵文字と言いつつ絵です。
誤動作は明らかにソフトウェアのバグであり、ここで言及するのは適切ではないかと思います。
機種依存ではなく環境依存だと思いますが、実際のところ Unicode を採用していたとしても表示できるかどうかはグリフを持っているかという点にまず依存します。リッチな端末でもなければ世界中の言語のグリフなど持っているフォントデーターを採用したいなどとは思わないでしょうね。
また、別に内部処理や出力結果まで Unicode で通す必要などは全くなく、相互通信を行う部分が適切に規格化された符号化方式を採用していれば十分でしょう。その上で、相互に情報の損失や変化が発生せずやり取りが出来れば十分です。
Google はあくまでも日本の携帯電話向けに利用されている絵文字を含んだコンテンツを、自社サービスに取り込む際に自分たちで欲しいから規格化したのです。Apple も iPhone の関係がありますから共に行いました。Microsoft もデジタル TV への対応のために協力しました。自社で必要だから規格化しただけです。
こうした必要を持たない携帯電話会社各社ですが Google が Unicode に入れたいと発表後、docomo、au、SB の各社は必要があれば協力する旨を発表し、実際に docomo はいち早く協力していました。これが「我を通し標準化もしない」という表現に当てはまるのでしょうか。
インターネット上で絵文字が利用されているのを野放しにするのは本当に悪い事なのでしょうか。また、各社がそれを規制しなければならないのでしょうか。
Web で掲示板サービスを提供したい会社が「docomo の絵文字を受け入れられるようにしたい」などとした場合、docomo と契約を結ばないとダメなのでしょうか。外部に出ないように docomo ネットワーク内に配置されないとダメだとしたら、各携帯会社間のユーザーが同一の掲示板サイトを利用する事が出来ない事になりませんか。不便すぎるように思えますが。
ASCII や Latin-1 だけ処理できればいいような状況ではありませんし、i モードの開始当時は Unicode の処理を行うのは PC でもまだまだ進んでいるとは言えない状況でした。(1999 年頃を考えてみてください)
そのような状況下で絵文字を追加したいね、じゃあまず世界的に標準化して行いましょうか、なんてやってたら機動性がなさ過ぎてビジネスチャンスを逃しますよ。
Unicode に絵文字を追加できるような状況になったのも近年になってから (ピクトグラムの収録が過去に行われたことから、文字ではない文字に対する抵抗感が減ってきている状況) であり、かつそこから実際に追加しようと働きかけた結果、2 年以上の月日が経過しています。
さて、ようやく Unicode に絵文字が収録されることとなった訳ですが、「今の今まで i モードメールで絵文字を送ることができなかった」ら、日本でここまで携帯電話が普及したでしょうか。
そもそも絵文字が利用されているコンテンツが大量にあり、ユーザーからの利用需要が高いために Gmail などでも絵文字の処理が行われるし、Google も標準化するだけの価値があると判定できたのではないでしょうか。